マアジ / マルアジ  

釣る

アジは,波止のサビキ釣りの対象として最も人気のある魚でしょう。備後地方の地波止では,早いところでは5月の連休頃から釣れ始めて(15cm級が中心),年末くらいまでが釣期となります。型は晩秋が最も大きくなり,22〜23cmくらいのもの(場所によっては30cm級も)が釣れます。疑似餌だけで釣るよりも,疑似鈎にサシアミを刺して釣った方が効果的。船でのアジ釣りにならって,イカの切り身に食紅で色をつけたものをサシエに使ったこともありますが,波止の場合はサシアミの方が食いがよかった経験があります。

ご存知の方も多いでしょうが,瀬戸内地方の釣り人の間でふつうアジと呼ばれているのは,「ヒラアジ(マアジ)」と「マルアジ」の2種類です。写真は上がヒラアジ(マアジ),下がマルアジです。ヒラアジの体型は扁平で体色が黄色っぽく,マルアジは筒型で体色はやや青みがかっています。味はもちろん,ヒラアジの方が上です。波止で釣れる20〜25cm級までのアジはたいていがヒラアジであり,マルアジは主に船釣りで釣れます。大アジと呼ばれる40cm級以上のものは,マルアジが多いと思います。

食べる

一般にアジの味は体の大きさとは関係ないと言われていますが,果たしてそうでしょうか?15cmくらいまでの小アジ・豆アジは,あんまりうまくないと思うんですが・・・。35cm級以上の大アジも,刺身でも塩焼きでも大味すぎるような気がします。アジの一番美味しい大きさは,20〜25cmくらいじゃないでしょうか。ちなみに,上の写真のヒラアジは22cm。それを刺身にして,ネギとショウガのみじん切りを散らしたのがこの写真。いや〜,最高っす。