ヒラメ

釣る

2001年7月22日に,初めて狙って釣れたヒラメ。10cmくらいの小アジの生きエを使ったぶっこみ釣りです。場所は因島・小用港波止。サイズは36cmの小型ですが。関東地方から北では波打ち際でルアーを引いて釣っている場面を釣り番組などで時々見かけますが,備後地方では砂浜でルアー釣りをしている人はほとんどいません(ていうか,見たことも聞いたこともない)。ただ,ヒラメはあちこちで稚魚放流が行われているので,専門に狙えば釣れないわけではないはず。ちなみに上のヒラメは養殖モノです。裏返した写真(右)を見れば一目瞭然ですね。もっとも幼魚の頃に放流されて以来成長するまで海で過ごしているので,半養殖,あるいは「天然仕立て」といったところでしょうか。

生きエのぶっこみ釣りの場合,本命はヒラメかマゴチですが,釣れるのはたいていエソやガンゾオビラメといった外道ばかり。まず,エサの確保が難しいです。一番いいのは小アジでしょう。小イワシは弱るのが早いし,キスやメゴチは適当な大きさ(10cmくらい)のがなかなか確保できないので。それと,釣りの本によればヒラメの時合いは早朝か夕方ということで,昼間の場合は運まかせの感じが強いです。季節的には,小魚の生きエさえ手に入れば年中狙えるんじゃないでしょうか。それにしても,釣れたヒラメをリリースするルアーマンをテレビの釣り番組で見かけますけど・・・(ソゲとはいえ)ヒラメを食わずに逃がすとは信じられません!

食べる

最近のヒラメは養殖物ばっかりで,天然物は自分で釣らないとめったに口に入りません。で,養殖のヒラメ。上の写真のような,裏側が白黒まだらのやつ。イケス料理店などで出されますが,これはもう何というか・・・全然うまくありません。そりゃあ白身だからそれなりの味はするけど,眼をつぶって食べたら養殖マダイと区別がつきません。エサが同じなんだから当たり前ですかね。しかし!天然のヒラメは違います。まるで違う味。タイかヒラメか,と言われるだけのことはあります。澄み切った味とでも言うんでしょうか。昆布じめとか煮こごりとかの調理法もありますが,ヒラメは刺身で食べてこそヒラメ。ところで,回転寿司で出てくる「エンガワ」。これはちょっと・・・もちろん輸入ものの巨大なオヒョウから取ったものだろうけど,脂ギトギトで「なんでこれがエンガワなんだ?」という感じ。養殖物のエンガワも,味は今イチです。