イシガニ / ガザミ(ワタリガニ) 

釣る

ちょっと区別がつきにくいかもしれませんが,上がイシガニ(地方名:モガニ),下がガザミ(ワタリガニ)。イシガニはモエビをエサにしたメバルのさぐり釣りをしていて釣れたもの。ワタリガニはハゼの投げ釣りで掛かったもの。どちらも旬は秋(10〜11月)です。一般には,カニカゴを使って波止で獲ります。ぼくの使っているのは,右の写真のような,上部がポッカリ空いたカゴです(釣具店で購入)。小さな網袋にイワシやサンマの切り身を入れてカゴの中に結びつけておきます。カゴを3〜4つくらい沈めておき,10〜15分おきくらいに順次引き上げます。場所にもよりますが,2〜3時間で5〜6匹というのが平均的釣果(?)でしょうか。

食べる

モガニ(イシガニ)はワタリガニの仲間ですが,ワタリガニほど大きくはなりません。せいぜい甲長10cmくらい。しかし,肉質はワタリガニにそっくりで,地元ではワタリガニよりモガニの方が美味いとも言われています。さっとゆでて,スダチを絞り入れた醤油で食べます。ボリューム的には多少物足りないかもしれませんが,小さなハサミを割って肉をほじくり出して食べていると,いかにもカニを食っている,という気分になります。

それはそうと,世間で言う「カニ酢」。あれは,どうなんでしょうかねえ。先日,市販のカニ酢を買ってみましたが,恐ろしいほど甘い!味醂の味が強烈すぎて,あれじゃ淡白なカニの風味が台無しです。カニ専門店で出てくるカニ酢にも似たようなのがありますが・・・基本的に,カニに限らず魚料理(特に白身)には,「甘味」は一切加えない方がいいと思うんですが,皆さんいかがでしょうか。