メバル / ヨロイメバル 

(メバル 25cm : 2000年11月3日 三原市・須波フェリー波止)

釣る

昔は,よくメバルの夜釣りに行ってました。晩秋の磯。波も風もない新月の闇夜に,赤く光る電気ウキをじっと見つめていると,現実ではない別の世界にトリップしたような気分になります。その雰囲気が好きでしたが,最近は根性がないので夜釣りには全く行きません。メバルも昼間釣ります。周知のように,メバルのエサは夜は青虫(青イソメ),昼間は生きエビが定番。ぼくの仕掛けは,1号のハリスにメバル鈎の7〜8号を結び,鈎の上5cmくらいのところに3号くらいのガン玉を1〜2個つけたさぐり釣りです。根掛かりの多い場所では,タナを底にとったウキ釣り。狙いはメバルのほかカサゴ・ソイ・アコウ(キジハタ)など。

さぐり釣りのコツは,エサを底から浮かせる動作を繰り返すことです(根掛かり覚悟で)。昼釣りの経験から言うと,胴突きよりガン玉を鈎の上に打ったさぐり仕掛けの方がよく,ハリスを長く取ったウキ釣り仕掛けの方がさらによく釣れます。ただ,昼間釣れるメバルは型の面では夜ほどではなく,備後地方の昼間のメバル釣りでは20cm級はめったに釣れません。標準サイズは15〜18cmといったところです。なお,右の写真はヨロイメバル。メバルより型が小さく,備後地方では数は少ないようです。

食べる

瀬戸内の割烹料理店などで「地魚の煮付け」と言えば,たいていメバルが出てきます。稚魚放流も盛んに行われており,市場にも大量に出回っているようです。しかし個人的な好みから言うと,メバルより近縁種のカサゴの方が味は上だと思います。メバルの調理方としては,刺身も取れますが,煮付けが一番。淡白な白身なので,甘辛い味付けよりも薄口醤油(プラス酒)オンリーの方が魚本来の味を楽しめるように思います。10〜15cmくらいの小型は,唐揚げ・あんかけ・マリネなども美味。右の写真は,小メバルのマリネです。