サッパ(ママカリ)

釣る

岡山県と広島県備後地方では,波止のサビキ釣りで小イワシ・小アジと並んでよく釣れる魚です(他の地方のことはよく知りませんが)。釣具店にも,小イワシ釣り兼用の「ママカリサビキ」の仕掛けがたくさん並んでいます。釣期は夏から秋。釣り方はいたって簡単で,サシエは不要です。波止の際に群れることもありますが,潮の流れている波止では少し沖目に群れることがよくあります。こういうときは,20〜30mくらい先の潮流の中へ底オモリをつけたサビキ仕掛けを投入すると,鈴なりで釣れ上がります。シーズン・場所によって群れの回遊状況に差があり,釣れるときは1日に200〜300尾くらいは軽くクリアします。

食べる

岡山名物ママカリ。備後地方ではワチ。標準名サッパ。東京の人にとっては論評に値しないかもしれませんが。「隣の家にママ(ご飯)を借りに行くほどうまい」とは言うものの,ぼくもある時期まではママカリなんぞ・・・と思っていました。しかし,本場・岡山のある店でママカリの酢漬けを食べて以来,この魚を見直すようになりました。釣魚としてのママカリの調理法は素焼きにして三杯酢に漬けることが多いですが,生の酢漬けの方がずっと美味です。ただ,駅でみやげ物として売っているやつは,漬け込む時間が長すぎてダメですね。一日くらい漬けておいたのが美味しいです。