その他の釣魚など(外道のたぐい)


ショウサイフグ / クサフグ / トラフグ

フグは厄介な外道で,かぶせ釣りでもよく釣れます。特に,10月や5月の水温が高い時期は,フグのエサ取りが多いと釣りにならないことがあります。無免許でも持ち帰って調理する人もいますが,うちは家族がいやがるので,釣れても全部リリース。写真上のショウサイフグは備後地方ではナゴヤフグと言い,大きいものは20cm級。スーパーなどでも加工済みのものを売っています。以前船釣りでこのフグがたくさん釣れて,船頭さんが炊き込み御飯にしてくれたときの味が忘れられません。波止釣りの常連の中にはたいてい自分で料理する人がいるので(もちろん無免許),フグが釣れたらそういう人にあげます。味噌汁が美味とのこと。なお,右の写真は一番ポピュラーなクサフグです。

追記:つい先日,初めてクサフグの刺身を食べました。無免許の義兄がさばいて,とにかく食べてみろ,と勧めてくれたので。フグだけあってシコシコしていて,ナタデココを思わせる食感です。味の方は(家庭の包丁では薄造りにするのが難しいこともあって)こんなもんかな,という感じ。「舌にピリッとくるのがいい」と義兄は言いますが・・・。

ついでに,2001年11月に新たに追加したトラフグ(たぶん)の写真を・・・。投げ釣りでも釣ったことがありますが,これはサヨリの生きエに掛かったもの。20cmくらいです。無念の思いでリリースしました。


◆  ハゼ科の外道  

ハゼ科の魚でふつう食用にするのはマハゼのみ。他のハゼは,ちょっと食指が動きません。ただ,ハゼ釣りでときどき釣れるウロハゼ(写真は未撮影)は,特に煮付けにして食べるとマハゼより美味だと思います。下の写真は,外道のたぐいのハゼ。

※ 2004年10月追記: アサヒアナハゼはカジカ科の魚だそうです。ご指摘いただいた reindeer さん,ありがとうございました。

アサヒアナハゼ

イトヒキハゼ

ニシキハゼ

◆  ハオコゼ  

かぶせ釣りで釣ったことはないけど,瀬戸内ではかなりポピュラーな外道(毒魚)。通称ヒメ(オコゼ)。体長はせいぜい7〜8cmほどですが,刺されると半日ぐらい猛烈に痛みます。以前釣り魚料理の本の中でこの魚の調理例が紹介されていましたが,まあコイツを食べる人はほとんどおらんでしょう。オコゼの仲間だからマズくはないと思うけど・・・いかんせん小さすぎる!

 

追記:これもつい先日,ハオコゼとおぼしき魚を食べました。市場で「オコゼ」と称して頭と皮を取った5cmほどの魚をたくさん売っていたとのこと。唐揚げで食べてみると,驚くような美味!オニオコゼならもっと大きいものを獲るだろうから,たぶんハオコゼに間違いないと思います。さばくのが難しそうなので今まで敬遠していましたが,今度釣れたら調理してみたいと思います。


ナマコ  

かぶせ釣りをしていると,時々ナマコが釣れます。一応,カキを食べに寄ってきているようです。ナマコが釣れたら,バケツに海水を汲んで浸しておくと泥を吐きます。持ち帰ってよく洗い,輪切りにして腸を出し(コノワタはちょっと気持ち悪いので捨てます),酢(砂糖とみりんと醤油をほんの少量ずつ加えたもの)に浸けて食べます。ナマコには赤ナマコと青ナマコとがあり,この地方では赤い方を珍重します。上の写真のナマコは赤ナマコです。黒いナマコもいますが,これは生食には向きません。固くて噛み切れないので。


  アメフラシ

これは「釣魚」とは呼べないかも。かぶせ釣りで釣り上げました。最初はタコかと思ったのに・・・。大きさはラグビーボールくらいで,2kg級?これが食えりゃ文句ないんですが。右下に写っているのは,ぼくの長靴の先です。波止が紫色に染まって気持ち悪かった〜。


◆ モミジガイ

ヒトデです。釣れるのはたいていこのモミジガイと,イトマキヒトデ。一般に,ヒトデが釣れるような場所ではほとんど釣果は期待できません。特にこのモミジガイは,場所によっては入れ食いになるほど大発生しているところもあり,海に潜ってみたらさぞかし気持ち悪いだろうと思います。