タチウオ

釣る

夏〜秋の夜釣りの人気ターゲット。かぶせ釣りではもちろん釣れません。釣る際の一番の難点は,スペースが限られるということ。先端部に明かりのついた波止がポイントになるわけですが,ここには常連の釣り人が連日入っています。10〜12月ころは,タチウオの釣れる波止に人がいないことは(夜中であろうと)まずない,と言ってよいでしょう。もちろん要領よく釣れば,狭いスペースでも5人や10人は入れるわけですが,見知らぬ常連の釣り人たちの中に1人で入っていくのは多少勇気が要ります。そこで,ぼくの場合は明かりのない波止(または,大きな波止で明かりの届かない所)でタチウオを狙います。ここには釣り人はいません。ただし,魚もいません(おいおい)。--- 釣れるのは,朝マズメの30分ほど(夕方より朝がよい)。空が少しずつ明るくなる頃です。この時間帯なら,場所を問わずタチウオが活発に餌を追います。釣り方は,冷凍キビナゴまたはイワシを使った電気ウキ仕掛け。ルアー(一般にはミノーのレッドヘッドがよいとされる)でも釣れます。ただし時合いが短いので,釣れるのはせいぜい2〜3尾です。ぼくはこの時期,かぶせ釣りをする波止に朝5時ごろ行き,朝マズメの時間帯にタチウオかコウイカを狙っています。

食べる

タチウオと言えば塩焼きが定番。骨が多いので子供は食べるのをいやがりますが,大型ほど脂が乗っており,ボリュームも味の方もかなりイケます。また,70cm級以上のサイズのものは,わが家では刺身にしています。一般にタチウオの刺身は皮をはぐのが難しいとされていますが,そんなことはありません。普通の魚をおろすのと同じ要領で皮をはぐことができます。ただしタチウオの身は,皮をはいでいる最中に細長い短冊のように縦にバラけて(4分割されて)きますが,並べて盛り付ければ普通の刺身と変わりません。トロのような味だと高く評価する人もいますが,まあそれほどではないです。しかし,新鮮なものはかなり美味しいです。1〜2尾釣れれば,家族で食べるには十分な量の刺身が取れます。一度お試しを。