ウミタナゴ

釣る

かぶせ釣りの場合,ウミタナゴはウマヅラハギやグレと同様に,中層で当たりが出ます。口が小さい魚なので,当たりがあってもなかなかハリ掛かりしません。専門に狙うならオキアミやアミエビの方がよく,かぶせ釣りではたまにしか釣れません。春先にふかせ釣りでチヌを狙っていると,浅いタナでウミタナゴが入れ食いになることもあります。口が小さいので,チヌバリの0.5号くらいにアミエビをつけて,ウキ釣りで狙うのが一番確実でしょう。

食べる

世間の評価はどうであれ,ウミタナゴは本当は美味しい魚だと思います。ふつう刺身にはしないので,一番合う調理法は煮付けでしょう。はっきり言って,スーパーで売っているウミタナゴはマズいです。煮付けにすると身が柔らかくて,食感の面でも味の面でも,美味しい魚とは到底思えません --- ところが。釣った当日に食べる良型(少なくとも20cm以上)のウミタナゴは大違い。スーパーのウミタナゴとは全く別の魚,という感じがします。チヌと同様に手の平くらいまでの大きさのものは今イチの味ですが,大型ほど肉質に締りがあるように思います。釣り人だけが,この魚の本当の美味しさを味わうことができるのです。