ぶせ釣りは,カキがなければ始まりません。波止の岸壁にカキが付着していないような場所では,かぶせ釣りは(たぶん)できないと思います。私はカキの生息エリアをよく知りませんが,少なくとも西日本一帯ならたいていの場所でカキが見られるはずです(ただし,大きな貿易港の周辺地域では外国産のムラサキイガイに駆逐されている所もあるようですが)。

釣り場となる波止を選ぶときは,次のような条件を考慮します。

 岸壁にカキがついていること

 ある程度の水深があること(最低でも干潮時で2〜3m)  

 真下で取り込みができること(岸壁が外側へ斜めに傾斜した波止は不可)

 底の根が荒すぎたり海草が密生したりしていないこと(投入のたびに根掛かりするような波止は不可)

 潮流が速すぎないこと(投入したカキが常に底を転がるほど流れが速い波止は不可)  

理想的な波止は,干潮時に足元で6〜7m以上の水深があり,適度に潮が流れ,波止の下を潮が通るような構造(スリット式など)になっていれば最高です。なお,足元は敷石があって浅くても,その向こうが深くなっていればOKです(低潮時は敷石の向こうに投入し,高潮時は足元を釣ります)。また,時間帯によって潮が速くなったり緩んだりする波止も狙い目です。サビキ釣りなどのファミリーフィッシングが行われている波止は,たいていこれらの条件を満たしているはずです。

次に,波止のどの位置に釣り座を構えるか?については,左の例を参照してください。,ポイントとなるのは波止の外側および先端付近です。 場所によっては先端内側が好ポイントとなることもあります。また,毎週同じ位置に釣り座を構えてカキを撒いているうちに,そこが良いポイントになることもしばしばあります。

 

なお,備後地方近辺にお住まいの方は,備後地方の釣り場紹介 のコーナーに具体的な波止の紹介がありますので,そちらへどうぞ。