★ オチャメカップ参戦記 ★

 


◆ 2002/11/23(祝)〜24(日) 垂水一文字波止   

〜 かぶせ釣り・兵庫県上陸! 〜

● この連休は,めじっこクラブの例会・オチャメカップに参加した。詳しいことはめじっこクラブの方に書いてあるので,個人的な総括を。 結論から言うと,100点満点で65点ぐらい。一応釣りの形にはなったし,魚もまあ釣れた。が,しか〜し!取り込んだ魚をはるかに超えるバラシの連発。どっちかと言うとトホホの釣行。次回のチャンスがあったら,絶対このままじゃ済まさんで〜!

23日,自宅を朝7時半ごろ出て,新尾道発7時58分のこだまに乗車。西明石で山陽本線に乗り換えて10分ほどの垂水駅で下車する。荷物は,@クーラー(20リットル),Aふた付きポリバケツ(18リットルぐらい),Bリュックサック(宿泊用の着替えなど),C手提げ袋(釣り道具),D竿袋,E台車。@Aの中身は全部カキ。荷物の総重量の8割ぐらいはカキ。新尾道駅の駐車場は,1日1,260円(帰りは翌日午後になるので,駐車料金は2日分で約2,500円)。週の初めごろの予報では週末は荒れた天気になりそうだったが,一転して穏やかに晴れるという予報が連休直前に出たので一安心。一番の心配の種は,重たい荷物がスムーズに運べるかどうか。幸い新尾道駅には上りエスカレーターがあったので,台車に積んだクーラーとバケツを楽に運べた。問題は,西明石から先。エスカレーターがなく階段を使うしかないので,往復して荷物を運ばんとムリ。乗り換えた電車は乗客が多く荷物の出し入れに苦労した。万一に備えて防寒用の服を着こんで行ったが,垂水の駅へ着くまでに汗だくになった。

● やっとのことで垂水駅に降りたのが10時過ぎ。地図を見て,駅から2〜3分の船着場へ。釣具店の前で,初対面のコッパさん(めじっこクラブHPの管理人)に声をかけられた。目の前に,長い一文字波止が見える。先発隊は早朝から渡って,グレをそこそこ釣り上げているとのこと。めじっこクラブはその名のとおりメジナ(グレ)釣り師さんの集まりで,全員ふかせ釣り。今日会う皆さんとはほとんど初対面で,当然皆さんはかぶせ釣りを見たことはないはず。かぶせ釣りのアピールとしてはコブダイの大きいやつを釣りたいので,ゴツい仕掛けを重点的に用意してある。波止から戻って来た唯一の顔なじみ・神戸のヤスさんと一緒に,渡船で1分ほどの波止へ渡った(渡し賃は1,800円)。渡船には魚拓が何枚か貼ってある。その中の1枚は,コブダイ71cm!--- 目標はもちろん,この魚拓を貼り換えるサイズ。同時にうちの大物ランキングも書き換えることになるわけで。

● 波止へ渡って左手へ30mほど行ったところで,先発隊の皆さんが並んで竿を出していた。目の前の海を見て,ちょっとビビった。予想したこととは言え,むちゃくちゃ潮が速い!そこらじゅうに渦ができていて,雰囲気としては瀬戸田の先端や須波の角をさらに荒っぽくした感じ。グレ釣りにはこういう潮がええんじゃろうけど,果たしてかぶせ釣りができるかどうか・・・。しかし,ヤスさんが「かぶせ釣りをするならここしかない」というポイントを朝から押さえてくれていて,そこへ入れさせてもらった。波止が斜めに折れ曲がった角で,潮が当たって反転流ができて足元は流れが弱そう。実際,ぐるっと波止を見回しても確かにそこ以外は釣りになりそうにない。先発隊の皆さんに感謝!

● ところで,この波止は端から端まで歩くと15分ぐらいかかりそうな長大な波止で,釣りができそうなポイントにはびっしり釣り人が入っている。めじっこの皆さんは全員曲がり角付近の内向きで並んで竿を出していたが,外向きのテトラにも相当に人が入っている。先端まで歩いて外向きを見ると,ものすごい激流。備後地方の地続きの波止とはケタ違いの潮の速さで,ふかせ釣りの人はウキがあっという間に流されるのに平然と釣っている。瀬戸内海というより,太平洋という感じ。何が釣れても不思議じゃない,という雰囲気がある。

● 釣り開始は11時ごろ。竿は3本持って来ているが,とりあえず1.8mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ3号の仕掛けをセットした。満潮が昼過ぎで,潮止まりが近い。足元にマキエをして,波止際へ緊張の第1投。足元の水深は5mぐらいか。ゆっくり沈むカキが着底した瞬間,強烈な当たり!合わせた瞬間にハリス切れ。あっちゃ〜!コブダイおるやんか〜!--- 即,竿をチェンジ。ブラックチヌ2.1mに道糸4号・ハリス4号・伊勢尼9号の太仕掛け。これなら60cm級でも十分勝負できるのだ。しかし!敵はハンパではないのだった。それから30分ほどは,入れ食いモード。2回に1回以上コブダイの当たりがある。全部足元。サイズは,60cmどころの騒ぎじゃーありまへん。もちろん,バラシの連発。根ずれによるハリス切れより,道糸とサルカンの結び目で切れることが多かった。この4号道糸は,前の日に新しいやつを巻いてきたのに。道糸もハリスも4号なら,道糸の方が強度が弱いのでそっちが切れるのは当然と言えば当然。めじっこの皆さんとは斜めに向かい合うような位置に座っているので,コブダイが掛かるたびにみんなの視線がこっちに来る。まさにオフ会のマサミチさん状態。とりあえず中途半端な型を3尾上げたが,バラしたやつはサイズも目方もその倍以上に間違いない。地元の常連さんも寄ってきた。かぶせ釣りを見るのはもちろん初めてだろう。30cm台でもコブダイが釣れはしたので,一応「兵庫県初のかぶせ釣りの釣果」という目的は達成できた。しかし,それにしてもバラしたやつが悔しい!

● 潮止まりの昼食タイムをはさんで,下げは場所を移動して3時半ごろまで釣った。下げは潮が逆になって緩むので,釣れるポイントはたくさんある。どこへ投入してもコブダイはうじゃうじゃ,という感じで,結局この日取り込んだのは42cmを頭に4尾。バラシは10数回!あー,もうちょっと太い仕掛けを持って来るんじゃった〜!!!--- 相談の結果,翌日もこの波止で釣ることに決まった。よっしゃ!今日のリベンジじゃ!ということで,港へ戻ってから釣具店へ行って,さらに太い仕掛けを物色した。購入したのは,6号の道糸に5号のハリス。自分の長い釣り人生において,かつて一度も使ったことがないという6号ライン!こんなんイカダ竿のガイドを通るんかいな〜!

 11/23の釣果  (かぶせ釣り)

  ・コブダイ(42・36・35・29cm) 4尾

 

● ところで,めじっこクラブの他の皆さんのこの日の釣果を簡単にご紹介。この日のハイライトは,関東から参加のつるぞうさんが釣り上げた○○。サイズは63cm。さて,この魚は何でしょう。ヒント,グレ釣りの外道としてヒットしましたが,魚としての価値はグレより上です。魚屋さんで買うと,天然モノでこのサイズなら2,000〜3,000円はするでしょう。関東と関西では呼び名が違います。

 

--- 答え。ハマチであります(写真は右)。関西ではこのサイズはメジロですか?関東ではイナダを通り越してワラサに近い?わたし,このサイズの青物が釣れ上がるところを目の前で初めて見ました。やりとりの時間は数分。1.5号ハリスだそうで,最初は沖へ走ったのでボラかと・・・。そのうち「グレや」「いや青物や」「エイとちゃうか」とかいろんな意見が交錯して,大勢のギャラリーに見つめられる中,銀色の細長い姿が水面に!あ〜,うらやましい。あの半分のサイズでええから青物釣りたい。かぶせじゃ無理じゃけど。この波止は昔から大物釣りで有名だそうで,このあとさらに別のメンバーに35cm級のマダイがヒット。グレはリリースサイズも含めるといい人で10枚ぐらい釣り上げたそうで,最長寸は30cm

● この日は5時から垂水駅前の白木屋で打ち上げ。参加者は12名ぐらい。飲み放題のビールで乾杯して,大物賞の表彰などがあって,あっという間に2時間が経過。めじっこの皆さんは,うちのHPのメンバーよりちょっと平均年齢が高め。うちのHPと決定的に違うのは,女性のメンバーがいること(女性はこの夜は3人参加。現在の会員数は,管理人・コッパさんも会ったことのない人を含めて32名とか)。今回は東京方面からも4人参加。足は,車や飛行機!皆さん,すごい情熱っす。ちなみに,この飲み会でわたし,「達川に似とる」「古田にも似とる」と言われました。どっちもよう言われるんですよ,ええ。

● このあと地元ののヤスさんの案内で明石の温泉へ行き,そのままヤスさんのご自宅へ6人が宿泊。ヤスさん,何から何までお世話になってありがとうございました。優介くんをはじめ3人のお子さんも元気なうえに利口そうで,ええですねえ。小学生でメール打てるし。うちの家族にも見習わしてやりたい(話は変わるけど,めじっこの皆さんもうちのHPをけっこうマメに見に来ておられて,雑記帳も読まれていた。うちの家族も有名になってしまうなあ。知らんのは本人らだけかあ(笑))

● 明けて,24日。朝4時起床。渡船の始発は6時だが,場所取りのために1時間前ごろから並ぶ方がいいとか。都会はすごい。うちらじゃ考えられん。実際,我々はほとんど先頭に並んだが,6時には50人ぐらいの列ができていた。始発で渡って前日と同じ場所に入り,同じように釣り開始。ただし,タックルは前日とは違う。2.1mイカダ竿に道糸6号・ハリス5号(最初は4号でスタート)・伊勢尼10号。ケプラーも買いたかったが,きのう入った釣具店には売ってなかった。この仕掛けで釣りを開始したのが6時半ごろ。まだ干潮の潮止まりでマキエが効きやすい感じだったので,10分ほどして最初の当たり。これはバラしたが,次の当たりで取り込み成功。「あんまり大きいことないですよ」と言いながらやり取りしたが,取り込んでみるとサイズはジャスト60cm。悪い型ではない。でもきのう連発でバラしたやつの手ごたえは,こんなもんじゃなかった。今日の仕掛けなら,70cmでもどんと来い!のはずだったが,8時ごろから潮が走り出してサシエが横に流され,釣りができる状況ではなくなった。満潮の潮止まりを迎える前に,12時の船で全員港へ戻った。結局きょうの釣果は,7時半ごろまでに釣り上げたコブダイ3尾のみ。60cmのほかは,釣り上げてすぐ近くの人にプレゼントしたので,写真はなし。めじっこの皆さんは前日並みの釣果で,20〜25cmくらいのグレを一人数尾釣っておられた。波止にはいろんな魚を狙う人がいるが,一番多いのはふかせ釣りのグレ。それに胴突きやギャング仕掛けでハゲ・メバル・カサゴ狙いの人。今年はハゲは少ないらしく,ほとんど上がってなかった。今回のめじっこの釣行ではグレの部・チヌの部・ハゲの部に分けて賞品が用意してあったが,チヌ・ハゲは1尾も上がらなかった。波止の感じから見て,足元にはハゲ・アイナメ・イシダイなんかがいそうに思えるが,2日間を通じてコブダイ以外の当たりはほとんどなし。たまにフグっぽい当たりがくる程度。「ここにはコブダイしかおらん!」と割り切ってコブダイ狙いに専念していたら,もうちょっと違う結果になったかも。時々色気を出してハリスを2号に換えると,とたんにコブダイが当たる,というパターンが多かった。4号までのハリスならそこそこ当たりがくるが,5号にするとほとんど当たらない。備後地方の釣り場だと3号ハリスでも食いが落ちることがあるのに比べると,ここのコブダイはまだスレてない。当たりの回数から考えても,200〜300尾ぐらいのコブダイ(70〜80cm級)が,波止の周りをウヨウヨ泳いでいる姿が目に浮かぶ。かぶせ釣りを初めて見た人もだいぶいたと思うので,ひょっとするとこの波止でも流行るかも。ただ,カキは波止には付いてない。魚屋で買うと,贈答品の1個100円ぐらいのしか売ってないようなので無理。アケミ貝の落とし込みという手もあるが,カキが調達できたら1,800円払っても渡ってみる価値がある波止だと思う。それにしても,あそこのコブダイはふだん何を食っておるのか・・・

● この日はこのあと地元のヤスさん・おさるさんの案内で明石名物の商店街を見物して,本場の明石焼きを食べに行った。商店街には魚屋が多く,値段は店によってだいぶ違う。明石だけあってタコが多い。店頭に並んでいるマダイは全部養殖モノ。ハマチは「天然」と書いてあるが,素人には見分けはつかない。20cmぐらいのメイタガレイの生きたやつをどこの店でも売っていた。タチウオが1尾1,000円ぐらいで,けっこういい値。ガシラ(カサゴ)は20〜25cmほどのが5尾で2,000円。アカエイの切り身が500円。あとは地物ではハゲ・スズキ・マゴチ・トラギスなど。チヌ・アイナメ・メバルは少なかった。グレやコブダイはもちろん皆無。明石焼きは15個550円。人気店は行列ができていて入れず別の店で食べたが,大きなタコが入っていて美味かった。帰りはカキがないので長靴や上着を全部ポリバケツにぶち込んで,楽々荷物を運べた。次のチャンスがあったら,今度はカキを事前に宅急便で送っておくことも考えたい。これで一応兵庫県はシメたので,次はいよいよ関東進出か?

 11/24の釣果  (かぶせ釣り)

  ・コブダイ(60・40・37cm) 3尾

   ※写真に写っているのは60cm。 

 

※ 今回の釣り座の写真です。右のオレンジの服を着た釣り人の隣りのカドで,左を向いて足元を釣りました。

    潮は,写真の右から左へビュンビュン流れてます。


 

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