★ 釣り日記 (2005年5月) ★

月3日(祝) 月7日(土) 月9日(月)
月22日(日) 月29日(日)  

◆ 2005/5/29(日) 横島・坊地新波止 / 尾道市浦崎町・海老の鼻

〜 やっぱり釣れるモンを釣らにゃ 〜

 

● いずれ落ち着いたら日記を出すが,このところ朝から晩までパソコンに向かっていて,休日も黙々と仕事をしている。しかし,ずっと部屋にこもりきりというのも精神衛生上悪いので,気分転換にちょこっと竿を出す。もう福山方面のかぶせ釣りも完全にオフシーズンで,魚が1尾でも釣れたら御の字,という状況。例年ならこの時期は小イワシ釣りの人が多いが,今年はさっぱり。釣りに行って手ぶらで帰るのも寂しいので,今日は早起きしてイカを狙う予定を立てた。朝の3時半ごろ起きて坊地へ行き,朝までにイカでも何でも食える獲物をゲット。あとはカキで適当に時間をつぶして帰る,という予定。しかしゆうべ娘らと近所のカラオケに行ってしまい,けさ目が覚めたら6時過ぎ。予定大狂い。

● もう釣り座がないかと思いきや,7時近くになって坊地新波止へ荷物を運ぶと,先客はわりと少ない。カキで釣っている人はコウマさんだけ。朝一番にハゲが1枚釣れたそうだ。それ以外の人は投げとサビキ。先端付近が空いていたので,サビキのコノシロ狙いの人からちょっと離れたところへ入った。タックルはイカダ竿1.5m・バイキング・道糸2号・ハリス2号・改良チヌ3号。今日は干潮が9時半ごろで,まだ潮は多少動いている。足元へマキエをしてサシエをゆっくり落とすが,当たりなし。数投しても同じ調子なので,遠投にチェンジ。これも数投して当たりなく,また足元へ。今度は3mくらいのタナで当たり!合わせると,手ごたえあり。魚との距離が近いので,すぐ上がってきた。まあまあのサイズのメスのハゲ。このあとも散発的に小さい当たりが何回かあったが,ハリには乗らず。活性は低いが,ハゲの気配は全くないわけでもない。結局8時20分ごろまでこれっきり。コウマさんの釣果と一緒に写真を撮って,8時40分ごろ納竿。1匹だけでは晩のオカズにならんので,コウマさんに持って帰ってもらった。

● そして仕事場へ戻り,9時過ぎからすぐ仕事を開始。このまま夕方まで仕事するのも面白うない。しかしもうカキで釣っても魚は釣れそうにない。イワシもおらん。そうなると,やっぱりあれか。11時過ぎに仕事場を出て,コンビニで弁当を買い,タイム松永店で砂虫(ジャリメ)を500円購入。車で15分弱の,浦崎・海老の鼻へ。例年初夏の頃は,ここでキスを狙う。本格的な投げ釣りではないので,釣れんでも元々。タックルは,4.5mの安物の万能竿。オモリ負荷は10〜15号くらい。これ以上硬い竿はキライ。ぶっこみでも投げでも,やわい竿しか使わん。遠投はなし。せいぜい50mくらいまでで勝負する。リールはひと山いくらのスピニング。道糸2号。力糸なんかもちろん無し。遊動テンビンにナス型オモリ。この場所は遠浅で,重たいオモリでは魚が散るので,5〜12号を使い分ける。とりあえず8号のオモリをつけて,市販のキス用2本バリに砂虫をつけて,40mくらい沖に投入。精一杯投げてもこれくらい。フグが多いので,かなり速いスピードで手前へさびいてくる。

● このポイントはとにかくフグが多いが,キスの群れが寄っているときはそこそこ釣れる。底は,沖へ伸びる根をはさんで左手は砂地,右手は砂地に根が散在している。魚の数は左手の方が多いが,サイズは小さい。右手はたまに良型が掛かるが,フグと根掛かりも多い。第1投が11時50分ごろ。満潮が2時半ごろなので,ちょうど5分満ちくらい。キスの群れがいればパタパタ釣れるが,そうでなかったらフグオンリー。果たして?--- 左手への第1投で,ピンギスがヒット。とりあえずキープ。小型でも酢締めにすると美味しい。せっかく釣りに来た以上は,土産を持って帰りたい。ピンギスでも10〜15匹くらい釣れたら十分晩のオカズになる。このあと20m沖くらいのポイントでピンギスが立て続けにヒット。サイズが小さすぎるので,右手にチェンジ。これが正解。キス6・フグ4くらいの割で当たりがあり,15〜16cmくらいのキスが2投に1回くらいの割で釣れる。近投なので勝負が早い。投入のたびに当たりがあるので慌しく竿を上げ下げし,気がついたら1時過ぎ。もうエサがほとんどない。潮が満ちてきて足場が狭くなったし,だいぶ釣れたのでもう十分。正味1時間半ほどの釣りで,釣れたキス14匹。1匹だけ良型(23cm)が混じった。あとは15〜17cmくらいが中心。荷物を片付けて海を見ながら弁当を食べ,2時ごろ帰宅した。当たりと外れがはっきりしているポイントで,今日は当たりだったので満足。今年初物のキスも食えるし。来週はそろそろ小イワシかな。

 5/29の釣果

   ・ウマヅラハギ(28cm) 1尾

      ※ 上の大きい方がコウマさんの釣ったハゲ(30cm)

   ・シロギス(13〜23cm) 14尾


◆ 2005/5/22(日) 生名島・生名港埠頭用地波止

〜 生名島は今年は不調? 〜

 

● きのうの土曜日(21日)は,朝の5時から7時半ごろまで坊地で竿出し。釣果はウマヅラハギ25cmが1尾。あとは当歳魚のアイナメ。ハゲの当たりは少なく,チヌの当たりは全くなし。中層ではコツコツ当たるのはフグ。オキアミの人にもハゲは反応せず,シーズンは終了の気配。今年は小イワシも不調で,坊地にはほとんど群れが入ってない。帰りに天神へ寄ると,こちらは小イワシがそこそこ上がっていた。ただしサイズは小ぶり。

● きのうは帰ってから仕事をして,午後3時ごろ休憩を兼ねて今日の分のエサの調達に田島へ。30分ほど掘って十数匹のシャコを確保。ぶっこみメインで早朝から竿を出す予定。行き先は,向島の干汐。本命魚はマダイ。しかし,けさ暗いうちに起きて(ゆうべ東京から遊びに来た仕事仲間と海仙楽へ飲みに行って,4時間ちょっとしか寝てない)5時前に干汐へ行くと,先客がかなり入っている様子。最初に右手の波止へ荷物を持って行ったが,ぶっこみの竿を出すにはちょっと窮屈そう。先客はほとんど投げ釣りで,聞いてみるとあまり釣れてない様子。引き返して左手の波止へ行ってみたが,こっちもダンゴやフカセのチヌ狙いの人が点々と入っていてアウト。干汐で2,3時間釣って帰るはずが,どこ行きゃええん?田島・横島へ行っても,シャコで期待できるのはチヌくらい。チヌはもういらん。タイ釣りたい。ということで,向島から因島へ渡った。小用へ行ってみたが,ここも先客あり。やむなく始発のフェリーで生名島へ。今日は満潮が9時半ごろで,フェリー乗り場近くの立石港の波止は満ち潮が速いためムリ。結局,「魚の反応がない」というマサさんの報告を知りつつ,埠頭用地へ行った。空き地には大量の砂が積まれていて駐車スペースがちょっと狭いが,今日は作業をやってないので問題ない。平日に来たら車が作業の邪魔になるかも。

● 波止先端でハゲを狙っている地元の常連さんに聞くと,「今年はハゲもおらん」「全然魚が釣れん」「釣りに来る人も少ない」という。実際ハゲは上がってなかった。期待3分不安7分くらい。内向きで朝の6時15分ごろから竿を出して,開始間もなく中型のアイナメがヒット。しかしその後はまともな当たりはなく,時々ベラ系のエサ取りがつつくだけ。先端の先客が帰ったので,ぶっこみの竿を2本出して正面から右沖へ投入。朝からパラついていた雨がちょと強くなったのでカッパを着て釣る。フカセの常連さんが来たので話を聞くと,今年はまだハラミチヌが残っているそうで,最近もポツポツ上がっているという。今日は沖の一文字でも数人竿を出していた。その常連さんは,このあと30cmくらいのチヌを2枚,内向きで釣り上げた。カキの方は先端ではベラ系のエサ取りのみ,内向きでは当たりなし。8時ごろ,ぶっこみの竿の1本に大きな当たり!当たりと引きの感じからして,チヌっぽい。釣れたのは,予想どおりチヌ。サイズは38cm。まだ腹がパンパンだった。その後ぶっこみには反応がなく,カキは先端沖でカサゴ1匹。満潮を過ぎて雨もやみそうにないので,納竿。11時のフェリーで帰った。例年この時期は足元ではエサ取りの嵐になるはずが,今年は魚の反応が少ない。6月に入ったらサンバソウ狙いでまた行ってみるが,ちょっと厳しいかも。イワシかキスでも狙うか?

 5/22の釣果

   ・チヌ(38cm) 1尾

   ・アイナメ(26cm) 1尾

   ・カサゴ(21cm) 1尾


◆ 2005/5/9(月) 横島・タンク波止

〜 ○○は遠くにありて思うもの・・・? 〜

 

● ここ1〜2年,平日には釣行していない。しかし,俊一さんからお誘いをいただいた今回は特別。なにせ行き先は,横島のタンク波止である。橋が落ちたのを聞いたときに「いつかは絶対行く」と決めていたし,ここは特別に思い出深いかつての行きつけの釣り場。昔住んでいた町を久しぶりに訪れて,なじみのママさんがいたスナックへ行くような気分。ママさんは元気であろうか。チヌさんはうようよおられるであろう。ハゲさんはどうか。ハゲさんと言うと人間みたいだが。釣り人は入ってないと思うので,時期から考えても爆釣の公算は高い。

● 常石港の集合場所を間違えて(俊一さんすいません)時間をロスし,予想以上に立派な俊一さんの船にパティシエ栗原さんと3人で乗りこんで,海上を走ることおよそ15分。釜戸岬を回ってタンク波止に近づくと・・・・ショック!釣り人がいっぱいおる!あんたら,どうやって来たん?しかも今日は月曜日じゃろーが!

● 潮は干潮近くで潮位が低く,上がるのが難しそう。結局真ん中の桟橋に船を着けて,結んであった縄ばしごを伝って波止へ上がり,ロープで船を固定する作業を終え,釣りの支度を始めたのは7時をだいぶ回った頃。釣り人を数えてみると,われわれの上がった真ん中の桟橋には,自分の船で来たというハゲ狙いの常連さんと,戸崎桟橋から渡船(3,000円)で渡してもらったというフカセ釣りの人。これにわれわれを加えて5人。右手(当木島寄り)の桟橋にはフカセの人が2人。横山海岸寄りの桟橋にはフカセやハゲ狙いの人が4人。全部で11人。橋が落ちる前より多いじゃにゃーか!休日じゃったら一杯で上がれんかったかも・・・

 

落ちた橋の断面                        当木島寄りの桟橋                        横山海岸寄りの桟橋

 

● 釣り座は3人並んで当木島方向を向いて釣る。今日は2日前の土曜日に掘ったシャコも持参しているので,一番沖寄りに入った。その右に栗原さん,さらに右に俊一さん。で,その隣にハゲ掛けの先客。ハゲは何枚か上がっているらしいが,上から姿が見えるほどでもない。まずぶっこみ用の竿を出して,シャコをつけて桟橋右手から当木島方向へ投入・・・いきなり「バチーン!」と道糸切れ。オモリが船のロープに引っ掛かっていた。幸先悪し!やり直し。今度は左手から沖へ向けて,ぶっこみの竿を2本投入。その間にほかのお二人はカキで釣り始めていて,ハゲっぽい当たりもある様子。急いでイカダ竿を出した。ハゲ・チヌ狙いなので竿は1.5m。水深があるのでリールはバイキング。道糸・ハリスとも2号。ハリはチヌ4号。第1投の前に,早くも隣の栗原さんにチヌがヒット。けっこう足元で当たったっぽい。俊一さんにもチヌ。あちらは時々ハゲの当たりがあるらしいが,こちらには魚の反応なし。当木島と反対側を向いても同様で,結局最初の1尾はぶっこみの竿の方にヒットした。獲物は・・・・残念ながらチヌ。この釣り場でチヌが釣れても,当たり前すぎてあんまり感激はない。しかも一発大物狙いのシャコに釣れてもなあ。その後は潮が流れ出してぶっこみの方はノーヒット。かぶせの方はたまにチヌが当たるが,ハリが外れてバラシの連続。ハリの号数を上げた方がバラシは減るかもしれんが,一応ハゲも狙っているのでチヌ4号のまま。

 

俊一さんの下に見える船で来た       水面に浮かんだチヌ            栗原さんとチヌ47cm

 

● 結局その後もハゲからの魚信はなく,満潮の潮止まりになった11時過ぎまで釣って,3人ともチヌを5〜6枚ゲットした。最長寸は栗原さんの47cmで,これはなかなかの良型。向かい風がけっこうあって天候的には今イチだったが,チヌについてはだいたい予想どおりに釣れた。ここは昔からハゲはあまりカキに反応しないので,1枚でも釣れたら・・・というつもりで行ったが,ハゲ専門の人もあまり数は上げてなかった。ちなみにわれわれの正面の桟橋に入ったフカセの2人も何枚かチヌを上げていたが,チヌの数から言うとわれわれが一番だった。しかし・・・昔のなじみのスナックへ行ったら,ママさんは健在であったが,昔と違う常連客がわんさか増えていた,っちゅう感じ。なんか,心の原風景が崩れたというか。タンクが「秘境」になって昔の魚影が回復したところで,たまに船で渡って大物を釣る,というイメージじゃったのに,それが崩れて悲しい。まあ,みんな考えることは一緒ということか・・・。俊一さん,栗原さん,お世話になりました。また誘ってください。

 

  ← 誰かが残していた,フグの日干し。こういうことをしてはいけませんね。

 

 

 

 

 5/9の釣果

<上の写真=私の釣果> 

   ・チヌ(43〜30cm) 6尾

<下の写真=俊一さんと栗原さんの釣果> 

   ・チヌ(最長寸47cm) 11尾

   ・コブダイ(35cm級) 1尾

 

<おまけ>

5月14日(土) 朝6時ごろから1時間ちょっと,坊地で竿出し。25cm級チヌ1尾のみ。ハゲは多少気配はあるものの,掛かりそうな当たりはなし。仕事場へ戻って8時ごろから昼間で仕事をし,昼飯を食った後,新規開拓で常石・大越桟橋前の長い波止へ。ここで12時半から満潮の1時半までちょうど1時間竿を出し,当たりはわずか1回。釣れたのは37cmのチヌ(右の写真)。先端外向きでヒットした。ここは魚の数は少なそう。そろそろチヌも終わりか。

 

おまけのおまけ: 9日(土)にタンクから常石港フェリー乗り場の桟橋に帰ってきたとき,その桟橋で竿を出していた地元の常連さんが,カキで50cm近い良型のチヌを1枚上げていました。この人はいかにもベテランふうで,「船でタンクへ行って来た」という話をすると,タンクの昔話をしてくれました。かつては入り口に門番がいて,その人に菓子折りかなんかを持って行って入れてもらっていたそうです。その頃は「メバルでもこんなんが釣れようたんじゃ」と(両手の平を30cmくらい離して)語る常連さん。たぶん昭和30〜40年代頃の話でしょう。故郷は遠くにありて思うもの・・・。


◆ 2005/5/7(土) 田島・天神波止 / 横島・坊地新波止

〜 ハゲはもうシーズン終了か? 〜

 

● 今日は満潮が10時過ぎの大きい潮で,例年なら時期的にも田島横島方面ではベストの日に当たる。今日釣れんかったら今シーズンはもうアウトと腹をくくって,朝一番から天神波止へ行った。ところが,内海大橋の風速掲示が12m!ゆうべの雨は上がったが西風が強そうで,ハゲ狙いには厳しいコンディション。釣り場へは5時前に着いたが,先端にはハゲ狙いの先客あり。段差と先端の真ん中あたりに入った。タックルは,今日は1.5mの竿にバイキング(風が強いので)。あとはいつもと同じ。

● ここで,5時ごろから釣り開始。3日の帰りがけにここで会った人はその日チヌを6枚上げたそうで,今日は坊地へ行かれた。しばらくして立ち寄ったのりさんも,友達と2人で坊地へ。天神ではちょうど1時間竿を出したが,足元も沖目もフグだらけ。いつものパターンとは言え辛抱たまらず,6時過ぎに坊地へ移動した。ここも横からかなり風を受ける。かぶせ釣りの人が大勢入っている様子。知った顔も何人か見える。波止付け根に近いあたりで釣り始めてまもなく,曲がり角で釣っていたショウ君にチヌがヒット。やりとりは既にベテラン風。ハゲも1枚釣ったそうで,そのうちこのへんのヌシとか言われるんじゃないん?このあと曲がり角の先に入ったのりさんにもチヌがヒット。強風でサシエのコントロールがしづらいが,こちらにも当たりがきて,7時半ごろまでに小ぶりのチヌを2枚。だいぶ潮が満ちてきたところで,8時ごろまた天神へ戻った。

天神は相変わらず風が強い上に,フグの当たりがなかなか止まらない。しかし,開始まもなくして1回だけ,ハゲらしい魚が足元で掛かった。かなりの手ごたえだったが,途中でハリが外れてバラシ。あれが今シーズンの最後のチャンスじゃったかも・・・。先端のハゲ狙いの二人組も今日はまるでダメとのことで,天神も坊地もハゲはもうピークを過ぎた感じがする。チヌの方は,ようやく9時前ごろに30cm級が足元でヒット。9時を回ったところで倉敷のマサさんから電話が入り,あちらもハゲの当たりはないとのこと。満潮前の時間帯に期待したが,ゴミが大量に流れてきて海面をびっしり覆い,釣りにならず。この状態が30分ほど続いて,目の前のゴミが切れた10時前になって,さらに小型の25cm級のチヌがもう1枚。結局11時半まで粘って,ハゲは1枚も上がらず。チヌは,小さめのやつが坊地で2枚,天神で2枚。天神ではほかにギザミも釣れた。ギザミが釣れるのはシーズン終期の徴候で,これからだんだん釣果は落ちていくだろう。あー,短く熱い季節もぼちぼち終わりかー。

 5/7の釣果

  ・チヌ(34・30・30・25cm) 4尾

  ・ギザミ(22cm) 1尾


◆ 2005/5/3(祝) 横島・坊地新波止

〜 チヌは入れ食い,ハゲは気配なし! 〜

 

● 例年なら今がハゲのピークのはずが,今年はまだ1枚も釣ってない。今日こそ初物を,と万全を期して,細原さんに教えてもらった秘密兵器まで用意して,ハゲの魚影が一番濃そうな横島・坊地へ行った。満潮が朝の7時過ぎということで,チヌなら確実に釣れそう。しかし,今日のメインはあくまでハゲ。朝の5時ごろ波止へ行くと,曲がり角から手前にはまだ釣り人が入ってなかった。ハゲを狙うなら曲がり角付近がベスト。角のすぐ手前に入って,薄暗いうちから釣りを開始。タックルは,前回足元の柱にこすれてラインを切られた反省から,道糸を3号に。あとは前回と同じく,竿は1.8m,ハリスは2号,ハリは細地チヌ5号

● ハゲを狙って足元へサシエを投入。その3投目くらいに,中層で竿先を引き込むような当たりがきた。これはチヌ。足元へ突っ込むのをかわしてタモ入れ。ほっそりした居着きっぽい43cmだった。ちょうどこの頃に林さんのグループが来られて,曲がり角の先へ並んで入られた。その後も足元で当たりが連発し,5時半までに5枚のチヌをゲット。足元の当たりが遠のいた後は沖目を狙って,もう1枚追加して,都合6枚。このほかハリ外れのバラシも2〜3回あった。満潮の潮止まりになった7時ごろからはピタッと当たりがやんだため,8時半を待たずに早々と納竿。今日はハゲの気配は全くなく,上からも全然見えてなかった。隣に入ったオキアミ仕掛けの人のエサも丸々残っていたので,カキで釣れるはずがない。小イワシの群れは多少見えていたが,サビキ仕掛けにはまるで反応してなかった。チヌを1匹だけ魚を持ち帰ってさばき,今仕事場でこの日記を書いている。時刻は10時半ごろ。このあと昼飯を食って,またちょっと横島へ状況を見に行くつもり。明日は広島の義兄とどこかへ釣りに行くことになっているが,場所はまだ未定。広島から坊地まで来た方が確実かも。

 

● ちなみに,ここでチヌを狙う皆さんへのアドバイスのようなものを少しだけ。この波止には今チヌがかなり入っていて,釣り人も大勢いますが,皆に同じように釣れているわけでもありません。釣果の差はどこから来るかというと,簡単に言えば,慣れた人とそうでない人との,いろんな点での「小さな違い」の積み重ねによります。道具とエサは,みんなほとんど同じ。釣り座は,この波止についてはあまり関係ないです。波止内向き一帯でチヌは釣れます。合わせの技術の問題もありますがそれよりも決定的に違うのは,「当たりの出る回数」です。これをいかに増やすかが,釣果を伸ばすためには一番大切です。「向こうの人にはよう釣れとるのに,こっちには当たりが出んのー」というのは,釣り座の違いではありません。広い意味での「腕の差」と言えます。では,どうやって当たりを出すか?これにはいろんなポイントがありますが,それをここで全部語っては面白くないので。「いや,語ってくれ」とお思いの方もおられるでしょうが,自分なりにいろいろと試行錯誤して上達していく過程が面白いのですよ。ていうか,苦しんでください。苦労の後にこそ喜びが,とか何とか。完璧なマニュアルがあって,それに忠実に従って魚が釣れても,「自分で釣った」という気にならんでしょう。しかしそれではあんまりなので,気をつけるべきポイントだけ並べておきます。

(A)  サシエの投入ポイント

(B)  サシエの打ち返しのリズム

(C)  サシエのカキの大きさ・重さ・カラを割る面積

(D)  潮の流れ

(E)  時合いにおける手返しの効率と集中力 

主なものは,こんなところでしょうか。慣れてない人は,上手な人の釣りを観察してみてください。自分との違いがわかると思います。もうちょっとヒントを言うと,この坊地新波止でチヌを狙うときは,(A)と(B)が特に大切です。

 5/3の釣果

  ・チヌ(43・43・41・38・34・30cm) 6尾


 

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