★ 釣り日記 (2005年7月) ★

月3日(日) 月10日(日) 月23日(土)・24日(日)
     

◆ 2005/7/23(土) 伯方島・有津港左手波止ほか   /  ◆ 7/24(日) 上蒲刈島・向の波止Aほか

 

〜 熱い季節の始まり! 〜

 

出張が終わり仕事もどうにか一段落して,カレンダー通りの休みが取れるようになった。今年の夏は東京へ家族旅行を計画していたが,犬の世話やらがあるので「パパは留守番」ということになり,東京へは女3人で行くことになった。この暑い盛りに人ごみの中を歩き回るのはしんどいし,ちょうどええわ。さらに,今日から家族はヨメの実家の広島へ行ってしまい,一人で週末を過ごすことになった。で,月間釣り仲間の来月号の近況報告に載せる写真もまだ調達できてないし,新陳代謝をよくするために汗もかかんといけんし,この土・日はダブルヘッダーで「絵になる魚」を狙いに行った。

 

7月22日(金)

 

● 夕方,カキを採った後,田島でエサ掘り。干潮の潮位がかなり低かったのでタイムシも期待したが,掘れたのはシャコと本虫1匹・ユムシ2匹。向島でラッパ虫の調達場所を探すのは,また今度。

 

7月23日(土)

 

● 午前4時起床・・・のつもりが,寝過ごして起きたのは5時。この時間じゃ干汐へは入れまい。タイムシがないので期待は薄いが,瀬戸田・名荷港へ。着いたのが5時40分ごろ。右手の波止には先客なし。潮はちょうど干潮で,6時半を回ったら満ち潮が動き出すはず。満ち潮が流れ出すまでの短時間勝負で,波止真ん中あたりにぶっこみの竿を3本並べて釣ってみたが,たまにエサ取りがつつくのみ。この波止でよく会う釣り情報誌のH記者さんが来たので,状況を聞いてみた。7月3日にここで本虫のエサで59cmのマダイが上がったそうだ。ただ,この波止の今までの実績から言うと,マダイが釣れるのはほとんど夜明けごろまで。完全に明るくなると食わない。今日は,来るのが1時間遅かった。結局ボウズで,7時前に撤収。シャコはまだたっぷりあるし,生名島へ渡ることも考えたが,せっかくここまで来たので前々からの狙いの場所へ行くことにした。

● 車で30分ほど走り,橋を2つ渡って伯方島へ。向かった先は,オフ会で倉敷のマサさんが50cmオーバーのチヌを連発した有津・矢崎の波止の対岸にある,有津港左手の波止。ここは潮の流れが蒲刈・向Cポイントとちょっと似ているので,あわよくばシマシマ,の期待がある。ぶっこみ釣りもできそうなので,シャコとカキで一発大物を狙う。車は波止の少し手前の公民館の裏に止め,台車をころがして波止先端へ。先客はもちろんなし。釣り座に荷物を置いたのが8時前。ちょうど満ち潮が流れ出して,波止外向きは先端から正面沖へ川のように流れている。まずぶっこみ釣りの竿にシャコをつけて1本投入。続いてかぶせ釣りの準備。タックルは,ブラックチヌ1.8mにチヌジャッカー,道糸3号・ハリス2.5号・チヌバリ4号。とりあえずこれで様子を見て,魚の反応によってはゴツい仕掛けに代える。

● 本命はイシダイなので,竿下を中心に攻める。最初はエサ取りの嵐で,ササノハベラやギザミが連続ヒット。さらにスズメダイの群れが沸いてきて,状況はかなり厳しい。小物でも何でもスカリにキープして,大物の気配がないまま時間が過ぎた10時ごろ,初めてまともな当たり。しかしハリス切れ。引きからして,コブダイに間違いなさそう。ここで,仕掛けをチェンジ。竿はそのまま,リールのスプールをナイロン道糸5号を巻いたものに変え,これに細原さんからもらったケプラー補強のヒラメ針を直結。この仕掛けをまともに使うのは今回が初めて。さて,威力のほどは?・・・・・・ しかし,この仕掛けに替えたとたんに当たりがほとんどなくなった。やっぱり,チモトが目立って魚が警戒するんか?しかし,10時半ごろ,またもコブダイの当たり!合わせると,一気に沖へ走る。かなりデカそう。まだ慣れてないので「綱引き」というわけにはいかず,竿を折らんように曲がりを確認しながら,めいっぱい竿の弾力を使って寄せてくる。しんどい。汗が流れる。ふだんの仕掛けなら絶対取れてないじゃろな・・・と思う間に魚が浮上。タモの径(60cm)よりかなりデカいが,どうにか入った。引き上げて検寸すると,74cm。自己新記録。目方は8kgぐらいか?。スカリにもクーラーにも入らんので,写真撮影後リリース。それにしても,やっぱりケプラー補強のチモトは偉い!細原さん,ありがとうございました!

● このあとは当たりも遠のいて,ぶっこみの方もエサ取りのみ。11時半ごろ納竿した。お持ち帰りはカサゴ(21cm)とギザミ2匹,それにササノハベラ。以上は塩焼き。ついでに26cmのコブダイも持って帰って刺身にした。意外とうまい。コブダイは30cmくらいのが刺身には向いとるかも。今日はコブダイもデカいのが釣れたし,ケプラー付きのハリの試し釣りもできたし,あとはこの仕掛けでイシダイを釣るだけである。ただ,ケプラーを使うと当たりが少なくなるような気がするのは,気のせい?

 7/23の釣果

  ・コブダイ(74cm) 1尾 ほか

 

7月24日(日)

 

● そういうわけで,本日の行き先は蒲刈。狙いは当然,白黒のやつ。サイズは贅沢言わん。25cmくらいでもOK。今までこの時期に蒲刈で竿を出したことはないが,山口県の状況などから考えると,釣れても不思議はない。暑い中で連日竿を出すのは体力的にもきついので,納竿予定は満潮の11時ごろ。今日こそは,と頑張って起きたが,それでも家を出たのは5時近くになった。道路は工事もなく順調に進み,蒲刈へは6時半ごろ到着。片道1時間半は,やっぱりシンドイ。しかし今日は釣り人が予想外に少なく,Aに2人,Cはゼロ,Dに1人の先客があったのみ。どこでも竿を出せそうだが,釣り師のカンで今日はまずポイントCに入ってみた。

● Cでは6時40分ごろからしばらく竿を出してみたが,足元でギザミが当たるのみ。潮はそこそこ流れているが,何となく釣れそうな気がせん。釣り師のカンでここに見切りをつけて,7時半ごろポイントA(桟橋横の波止)へ移動。Aは一時立入禁止になったらしいが,現在は以前のように普通に釣り人が入れるようになっている(釣り禁止の看板もない)。ちょうど先客が帰るところで,たぶん初めての経験だと思うが,Aでポツンと一人で竿を出すことになった。タックルはきのう最初に使ったやつと同じ。波止中間よりやや先の外向きに釣り座を構え,足元にマキエをして第1投が7時40分ごろ。ここもエサ取りが多く,フグ・ホンベラ・アイナメの新子などがヒット。しかし,今日はこの波止の方が何となく釣れそうな気がする。釣り師のカンだ(当てにならん)。果たして,8時を回るとエサ取りとは違う当たりが時々出るようになった。手元に「コツッ」と鋭い当たりがくるのはまず100%コブダイだが,竿先をフワッと持ち上げるような当たりが怪しい。この当たりで,ハリ外れのバラシが1回あった。当たりの頻度を重視して2.5号ハリスを使い続けていたら,コブダイらしき魚にハリスを切られた。ここで,ケプラーを使った太い仕掛けにチェンジ。ただし,きのうとはちょっと違う。細原さんにもらったハリは貴重品なので,ここ一番のときだけに使うことにして,今日は自作の仕掛けで勝負。作り方はごく簡単。ケプラーノットを10cmほど切り,芯を抜いてストローのようにする。片方の端を,普通にハリに結ぶ。あとはストローの中に道糸を通してコブ結びするだけ。チモトは多少ゴツゴツして不細工だが,瞬間接着剤も使う必要ないし,釣り場でも簡単に作れるし,強度的にも変わらんはず。さて,結果はいかに?

● この仕掛けに変えると,やはり当たりは多少減る。しかし8時半ごろ,横へ流されていたサシエが足元に着底するようになったところで,フワフワっとした当たり!当たりの重みからして,エサ取りではない。大きく合わせると,魚の手ごたえあり。コブダイか?それとも?・・・仕掛けが太いので強引に巻き上げると,見えてきたのはシマシマ!よっしゃ!心配なのはハリ外れだけ。ちょっと慎重になりすぎて足元の岸壁に突っ込まれたが,無事タモ入れ完了。きれいにカンヌキにハリが掛かっていた。サイズは42cm。この時期には今まで実績がなかっただけに,めっちゃ嬉しい。この日記を見て,夏休みに蒲刈へ行く釣り人が増えるかな?ここは近くに海水浴場もあるので,子供は海水浴,パパは釣り,というのも可能でしょう。ただし今は回遊魚があまり釣れてないようなので,小物釣りはどうかと。

● この1枚で満足して,9時ごろポイントAは撤収。イシダイが動く日は限られるようなので粘ればまだ追加できるかもしれんけど,1人で何枚も釣ったらほかの釣り人に申し訳ないしね。このあとポイントDへ移動して,予定どおり11時まで釣った。こちらは当たりが少なく,写真のコブダイ(60cm)が1尾釣れたのみ。イシダイらしい反応はなかった。今日釣れたイシダイを帰ってさばいてみたら,まだ産卵を終えてないメスだった。イシダイの産卵期は6月ごろだと思うが,この時期に蒲刈でもイシダイが釣れたということは,案外5〜11月ごろのどの時期でも,運がよければ釣れるかも。皆さん,頑張ってください。私は暑さに弱いので,8月中はもうあんまり遠征しない予定です。

 

 7/24の釣果

  ・イシダイ(42cm) 1尾

  ・コブダイ(60cm) 1尾


◆ 2005/7/10(日) 松永・藤井川河口

〜 まあ,こんなもんですか? 〜

 

● きのうは終日雨で,びっちり仕事。今日は曇りの予報だったので,キスとウナギを狙う予定を立てた。しかし,明け方にフトンの中で土砂降りの雨の音を聞いてモチベーションが下がって,いったん仕事場へ。パソコンをつついて,いったん雨が上がった9時半ごろに出発。今日は満潮が午後1時前なので,ウナギをメインに考えると11時ごろまでには釣り場へ入りたい。先客がいることもありうるので,キスは断念。タイム松永店で青虫を1,000円買い,先週と同じ藤井川河口へ直行した。

● しかし今日は釣り場の近くで消防署の放水訓練をやっていて,車を止めるスペースがない。ちょっと離れた土手下の工事現場に車を止めて,道具を持って堰の上へ行ったのが10時ごろ。この頃から,また雨がポツポツ降り出した。前回と同じ仕掛けで竿を3本出し,濁流の中へちょい投げ。まだ潮は半分くらいしか満ちてなく,時合いになってないせいか,エサ取りの気配しかない。そのまま1時間ほどが過ぎて,消防隊が撤収したので車を移動。この頃からぼつぼつ活性が出てきたようで,まず小指ほどの太さのウナギが1匹掛かった。食えるサイズではないが,一応キープ。11時半ごろ,初めていい当たりが来て,食えるサイズが1匹。今日はエサ取りが非常に多く,投入して1分もしないうちにエサがかじられる。3本の竿のエサを交互につけ替える繰り返しで,休むヒマもない。1本を足元にちょい投げしたら,良型のテナガエビが掛かっていた。

● こういうのが数釣れるなら,専門に狙う手もある。車へ戻ってイカダ竿を持ち出し,玉オモリをつけて足元をさぐってみた。しかし,当たりはあるがドンコ(ダボハゼ)が掛かるのみ。そうこうするうちに,12時ごろ本日一番の当たりで,50cm弱のウナギがヒット。これからが時合いか?しかしその後は小型オンリーで,結局6匹釣れたが,キープサイズは2匹のみ。雨も強くなってきたし満潮になったので,12時半ごろ片付け開始。ちょうどその頃,二人連れの釣り人が入れ替わりで入ってきたので場所を譲った。今日は雨上がりの好条件で,満潮前の3時間竿を出したが,期待ほどには釣れなかった。しかし,サイズはまちまちながらウナギは元気に育っている様子なので,来年もこの時期は期待できそう。3時間で1,000円分の青虫をきっちり使い果たしたので,かなり忙しかった。ということで,今年のウナギ狙いはおしまい!来週からは,いよいよ行くところがない・・・

 7/10の釣果

  ・ウナギ(48・45cmほか) 6尾

 ・テナガエビ(胴長10cmくらい) 1尾


◆ 2005/7/3(日) 松永・藤井川河口

〜 最初からここへ行っときゃ・・・ 〜

 

● 6月は全く雨が降らず,7月に入ったとたんに週間天気予報はずらっと雨マーク。特にきのうは一時的に土砂降りで,道路が冠水したりした。もちろん釣りは無理なので,仕事場で原稿書き。その合間に,久しく中断していた「釣り場紹介」のコーナーの記事を書く(まだ半分も書けてない)。今日も天気予報は雨のため,釣りに行くかどうかは朝起きてから考えることにして,けさは5時過ぎに起きた。まだ雨は降ってなかった(これを書いている今は大雨)。

● いつ雨が降り出すかもしれんので,車の近くで竿が出せる釣りを考える。キスの投げ釣り?きのうの雨で相当濁りが入っていそうなので,パス。で,柳津港へ行き,1か月ほど保管しておいたカキ(バケツに半分ほど)を引き上げて回収。とりあえずここで竿を出してみた。しかし海は一面の泥水で,当たりも全くないため10分ほどで撤収。結局横島まで行き,坊地で竿出し。雨模様のため先客は2,3人。しかしここもまるで魚の気配がなく,15分ほどで撤収。時刻はまだ7時前だが,もう行くとこがない・・・・・あ,しもーた!あそこ,行きゃえかった!・・・・即,松永へ引き返し,タイム松永店で青イソメを500円購入。仕事場へ寄って仕掛けを用意して,車で西へ走ることおよそ3分。着いたところは,松永三大河川(全然大きくないです)のひとつ,藤井川の河口堰。ターゲットは,黒くて長くて,できれば太いやつ。

● 夜釣りをほとんどやらないようになってから,もう10年以上になる。一番大きな理由は,夜釣りは自分の生活のリズムに合わないから。まず,夜は忙しい。夕飯の支度したり,カープの負けるナイター見たり,ビデオの編集したり,子供らの勉強みたり,子供らから奪い取ったマンガ読んだり。しかも,夜釣れた魚は処理が難しい。冷蔵庫に放り込んどいて次の日の夕方さばくと,鮮度が落ちていて刺身にしても味が今イチ。やっぱり「今日釣れた魚を夕飯で食う」のが一番いい。そんなようなわけで,最近は昼間の釣りしかやらない。しかし,「夜でないと釣れない魚」は多い。タチウオやイカはまあ釣れんでもええけど,アコウやマダイは釣りたい。去年の夏に生名島で真昼間にぶっこみでアコウが釣れたが,ああいうことはめったにない。それだけに,「ふつうは夜釣れる魚を,昼間に釣る」ということに,なんか矮小な生きがいを感じる。そこで,ウナギ。ウナギは夜行性なので普通は夜釣りで狙うが,条件がよければ昼間でも釣れる。あー,なんでもっと早う気がつかんかったかなー。

● 昼間のウナギ釣りで一番優先すべき条件は,「大雨の降った後」を狙うこと。今日は,まさにその条件にピッタリ。今日釣りに行った藤井川は,数年来の河川改修工事のために底がフラットになってしまい,昔のような大型のウナギが居着いている可能性はゼロに近い。何とか,食えるサイズの天然ウナギが釣れりゃええ。この釣り場のもう1つの大切な条件は,潮加減である。できるだけ大きい潮の,満潮近くに当たることが多い。今日は満潮が8時過ぎ。釣り場に着いたのが7時半ごろで,ほぼ満潮が近い。予想どおり,堰からは川の水が激流になって海へ注いでいる。ウナギが釣れるとしたら,こういう日しかない!

● 仕掛けは,いつものぶっこみ仕掛けで使う安物の竿とリール。違うのはオモリから先で,今日はジェット天秤の8〜10号に,ハリスは10cmほど,ウナギバリ13号。川が堰を越えて海へ流れ込むあたりから20mほど沖までの間に,3本の竿を投入。エサは青イソメの房掛け。ミミズが一番いいが,青イソメでも十分釣れる。激流の中へ横から仕掛けをぶちこむわけであるから,当然下流へゴロゴロ流される。しかし水深がせいぜい数十cmしかないので,適当なところで止まる。竿を3本並べて,置き竿にして当たりを待つ。小雨模様なので,竿立てとか余分な道具は出さない。堰の右手(海側)は海水なので,満ち潮に乗ってハゼやフグが遡上してきてエサをかじる。最初に釣れたのは15cmほどのハゼ。その後もエサが頻繁に取られるので,3本の竿を投げたり上げたりの繰り返しで,かなり忙しい。釣り出して15分ほどして,1本の竿に当たり。ウナギの当たりは小さく(大型は別),ハゼと区別できん。合わせると,ちょっと重たい。投入点は20mほど沖だが,水深が浅いのですぐ水面に浮いてくる。大人の親指ほどの太さの,小ぶりのウナギだった。結局,1時間ちょっとの間に,釣れたウナギは3匹。うち1匹はあまりにも小さいためリリース。エサが切れたし雨も降ってきたので,9時前に納竿。今日は激流の中で勝負したせいかエサ取りがわりと少なく,条件は悪くなかった。もうちょっと早い時間帯から釣っとったら,数匹くらい釣れたかも。

● 実家へ2匹のウナギを持って行ってさばいたが,これがとにかく難しい。まな板がプラスチック製で目打ちが使えないので,最初に頭を落としてから背開きにする作戦を取ったが,とにかく身と骨がなかなか引きはがせず悪戦苦闘。アナゴより全然難しい。1匹さばくのに10分以上かかった。しかし,とにかく中骨を外して,下ごしらえは完了。あとは夕方これを塩焼きにして,わさび醤油で食うだけである。もらいもんの高い冷酒,冷やしとかにゃ。

 7/3の釣果

  ・ウナギ(44・38・21cm) 3尾

 

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