★ 釣り日記 (2005年8月) ★

月20日(土) 月28日(日)  

◆ 2005/8/20(土) 向島・干汐西波止ほか

〜 東奔西走,エ○1匹・・・ 〜

 

● めったにない偶然だろうと思うが,今月は立て続けに珍しいメールが届いた。1通は北陸地方の大学の先生から,もう1通は2年前に一度写真を提供したアウトドア雑誌の編集者さんから。何が珍しいかというと,どちらもうちのHPでチャガラという魚を見てお便りしました,という内容だったことだ。この魚は備後地方の波止ではごく普通に見られるが,釣り人でも知っている人は少ないと思う。まして,これを狙って釣る人はまあ1人もおるまい。

● 大学の先生の方はチャガラを専門に研究している(こう聞いただけで何かうらやましい)そうで,中国地方でチャガラが採取できる場所を教えてほしい,ということだった。広島県東部のことならわかるが,あちらは西部の情報もほしいそうで,どなたか広島湾以西の波止で「チャガラを見た」という方は教えてください。雑誌の方はさらに驚きで,なんと「チャガラ釣りを特集したい」という。もっと広く言うと「見釣り」ができる魚ということで,もちろんサヨリなどはエサをくわえたのを目で見て釣ることはできるが,ありきたりではない魚がいいらしい。で,こちらから「それならスズメダイはどうですか?」と聞いてみた。スズメダイもどこにでもいる魚だが,狙って釣る人はほとんどいない。しかし食おうと思えば食えるし,博多では名物料理(アブテカモ)にもなっている。それではスズメダイも,ということになって,さらにあちらからリクエストが来た。「釣り風景と釣れた魚の写真をお持ちではありませんか?」・・・う〜ん。見釣りはめったにやらんし(水槽の魚を調達するときくらい),チャガラの写真は水槽に入っとるやつしかないしなあ。ということで,今日は写真撮影をメインに,あちこちの波止を回った。

● まずは,いつも水槽に入れるチャガラを採取する場所,三原の須波港へ。ついでに釣りもするつもりで,カキも少々持参した。朝の5時過ぎに家を出て30分ほどで現地に到着。今日はいつになく先客が多い。常連さんに聞いてみると,今はサビキでママカリが釣れているので,ずらっと人が並ぶそうだ。いつもの釣り座のちょっと先が空いていたので,ここに荷物を運ぶ。今日は干潮が11時ごろの小さい潮で,もう下げに入っている。波止付け根からじっくり水際を観察したが,チャガラの姿は見えず。仕方なくかぶせ釣りをしてみたが,ほとんど魚の反応はなし。とりあえずなんか魚を釣っておこうとウキ仕掛けを出し,小バリにアミエビをつけて岸壁の際へ落とすと,すぐに魚がヒット。水槽で飼うのにちょうどいいくらいのサイズのメバルだった。メバルはウヨウヨ見えるがそれ以外の魚はいそうにないので,7時に見切りをつけて撤収。釣りの方は帰り際にリリースサイズのコブダイが1匹釣れたのみ。今日はママカリは不調のようだったが,常連さんが立て続けにマダコを2はい上げていた。

● ポツポツ雨が降る中を車を走らせ,いったん仕事場へ。雨が小止みになったので,今度は田島の大波止へ行ってみた。ここもチャガラは多い場所だが,潮がだいぶ下げているせいもあって魚があまり見えない。しかし,チャガラらしい群れを発見。さっそくエサをたらしてみたが,まだ魚のサイズが小さすぎて反応なし。チャガラは秋から冬にかけてサイズアップして,採取しやすくなる(それでも数cmくらい)。別の魚がすぐエサを取りに来て,ホンベラの幼魚がヒット。これも一応写真撮影。あとはアミメハギが寄ってくるが,こいつは100%ハリに掛からない。この波止はスズメダイも多いが,釣り人が多いしまた雨が降ってきたので,いったん仕事場へ帰った。

● 午前中はあれこれ用事をして,娘らを連れてファミレスで昼食。2時ごろ,カメラウーマンとして上の娘を同行し,向島・干汐の右手の波止へ。ここはチャガラは少ないが,スズメダイならまず確実に釣れるはず。まず釣り姿を撮影してから,先端付近でサビキ釣り。一発目で小アジスズメダイがダブルヒット。さっそく写真撮影し,これで一応ノルマは達成。チャガラの写真は前に撮った水槽の写真を使うことにする。小アジが釣れたので急に活きエサのぶっこみ釣りがしたくなったが,娘をほっとくわけにもいかんので,いったん帰宅。娘を家に置いて,また向島へ(2往復すると橋代が600円かかる)。さっきの場所へ戻り,サビキで活きエを調達して・・・ところが,時合いが過ぎたのか,さっぱりアジが掛からない。30分ほど経過してようやく1匹釣れたので,これを背掛けにして20mほど沖へぶっこみ仕掛けを投入。2匹目のアジもなかなか釣れず時間が過ぎたが,突然ぶっこみの竿に大きな当たり!竿尻が浮いて海へ引きずりこまれそうになるのを慌てて押さえ,大きくあおると手ごたえあり!しかし,波返しの上に乗ってリールを巻き始めると,なんか軽い。魚は掛かってはいるが,抵抗が少ない。たぶん細長い魚だろう。活きエのぶっこみ釣りでは,2文字の魚はたいてい外道で,3文字の魚が本命になる。3文字とは,ヒラメ・マゴチ・スズキ・アコウ・カサゴなど。では2文字とは?4種類挙げよ。------- 答え。エイ・エソ・サメ・グチ。実際,本命よりこれらが掛かる率の方が圧倒的に多い。この場所ならたぶんアイツじゃろうな・・・と思いながらリールを巻いてくると,大当たり。デカいエソだった。酢締めにすると小骨を木にせず食べられるが,料理がめんどうなので今日はリリース。結局このあとはアジの方は確保できたがぶっこみの竿には反応なし。せっかく天気も回復していい感じになったが,夕方納竿した。朝から勝負しとったらまともな魚が釣れたかも・・・しかし,今日はどこも釣り人が多かった!

 8/28の釣果

  ・トカゲエソ(42cm) 1尾


◆ 2005/8/20(土) 向島・干汐東波止ほか

〜 はじめてユムシで魚を釣りました。 〜

 

● 今年の夏はやたら忙しく,ようやく仕事が一段落した頃には,既に世間は夏休みも終わり近く。どのみち夏は外出する気にならんので,夏休みはいらん。まともな釣りも当分やってないので,本日は大物狙い。前日金曜日の夕方は干潮の潮位が低かったので,いろんなエサが掘れた。シャコ約20匹・ボケ数匹・ユムシ3匹・極太の本虫1匹。しかし,タイムシは空振り。今年はまだタイムシにお目にかかってない。とにかく,早朝勝負で瀬戸田へ行くことにした。

● 頑張って早起きして,瀬戸田・名荷港へ着いたのが朝の4時半ごろ。先客なし。干潮が5時半ごろなので,遅くとも6時半ごろには満ち潮が流れ出すはず。そうなると釣果は期待できない。1時間半ほどの短時間の勝負になる。ヘッドランプをつけて,いつものようにぶっこみ用の竿を3本出す。竿の長さは4m前後。スピニングリール,道糸4〜5号,遊動テンビンにオモリ15〜18号,ハリス4号を1ヒロ,ハリはチヌの5〜6号。3本の竿にそれぞれシャコ・ユムシ・本虫の半分をつけて投入。この中で本日一番魚が食ってくれそうなエサは,たぶん本虫だろう。幅が2cmくらいあって,半分に切ってシッポの方をハリに指しても,青虫のようにピンピン動くくらい活きがいい。

● 釣り始めて15分ほどして,予想どおり本虫の竿に明確な当たり。波返しに乗って竿を大きくあおると,ずっしり重い。しかし・・・ただ重いだけ。グングン引く感じは全くない。悪い予感・・・・案の定,見えてきたのはエイ。しかしトビエイではなく食えるやつ(アカエイ)なので,一応タモ入れしてスカリにキープ。その竿に再び本虫の残り半分を指して投入すると,またその竿に当たり。そして・・・ビデオテープを繰り返すかのように,ほとんど同じサイズのアカエイをもう1匹追加。結局6時半までにまともな当たりはこれだけで,潮が流れ出して道糸にモがからむようになったので,予定どおりここで納竿。

● 途中でどこかへ寄って帰ることも考えたが,エイは鮮度が落ちると臭みが出るので,いったん自宅へ帰って調理しておくことにした。24時間営業のスーパーで食材を買い,自宅でエイをさばいて煮付けに。広い浅ナベに酒と水を沸かして切り身を入れ,あらかた火が通ったところでショウユを加えてひと煮したら完成。ちょっとつまんでみると,かなり美味。晩のオカズ,1品完成。ついでにキュウリとワカメの酢の物などを作り,昼飯用のソーメンをゆでて,魚を半分実家へ持って行き,水槽の掃除用のポリタンクを持って(釣りの帰りに水を汲んで午後は水槽の掃除),残ったエサを持って改めて釣りに出かけた。

● 次の行き先は,近場の向島・干汐。現地に着いたのが10時過ぎ。満潮の11時過ぎまで,1時間ほど釣るつもり。この釣り場は,ほとんど干潮か満潮の前後にしか実績がない。右手の旧波止は先端に先客が入っていたので,今日は左手(東側)の新波止の先端へ入った。こちらは休日はダンゴのチヌ釣りの人で賑わっていて,今日も等間隔で6〜7人が並んでいた。いいポイントに入った人は,30cmオーバーを含めて7〜8枚くらいの釣果を上げているようだった。先端に荷物を置き,時間が短いので出した竿は2本。朝と同じ仕掛けで,30〜40mくらい沖へ投入。ここは早朝はエサ取りが多いが,昼間はわりと少ない。曇り空がだんだん晴れに変わってきて,日差しがきつくなった10時半ごろ,1本の竿の先が「コツン」と入った。唯一残ったユムシをつけていた竿だ。セオリーどおり,リールのベールを起こしてラインをフリーにして,食い込むまでじっくり待つ。たるんでいたラインがゆっくり引っ張られて竿先がおじぎしたところで,大きく合わせる。乗った。けっこう重たい。これは,まともな魚の様子。並返しに乗って慎重にリールを巻く。もしかしてマダイ?の期待もあったが,ちょっと引きがおとなしい。現れたのは,40cmオーバーまずまずのサイズのチヌ。結局,納竿の11時過ぎまでに,まともな当たりはこれ1回だった。

● もっともらしいことを書いているが,実は(手掘りの)ユムシでまともな魚を釣ったのは,これが始めてである(右の写真のチヌの口の端に引っ掛かっているのがユムシ)。かつて投げ釣りのことを何も知らない頃,大物が釣れると聞いて釣具店でコウジを買い,福山近辺で何度も夜釣りをしたことがあるが,コウジでまともな魚を釣った覚えはない。今から思うと場所の選択が悪かったわけだが,当時は「こんなエサで魚が釣れるかい!」と思っていた。そのせいで今までユムシというエサには全然信頼を置いていなかったが,1匹魚が釣れた今では,「なかなかええエサじゃん」と評価が180度変わったのだった。何しろ今日は4種類のエサを持って行ったが,シャコとボケにはまったく釣れず(またはエサ取りの反応しかなく),本虫とユムシにヒットしたわけであるから。

● このチヌが釣れたのが10時半ごろ。そのすぐ後に,いつも瀬戸田で会う月刊釣り情報のHさんが来たので,写真を撮ってもらった。最近はどこもパッとした釣果が見られず,瀬戸田から向島まで遠征して来たそうだ。「今日取材の写真を撮るのはこれが初めてですよ」と言っておられたので,お役に立ててよかった。ちなみにダンゴの常連さんには取材を拒否されたそうだが,あれだけ釣れるならその気持ちもわからんではない。干汐東波止は一時絶不調だったが,今日の様子を見るとまたちょっと復活してきたかも。しかも,たまたま帰り際に,ダンゴの釣り人の一人が12〜13cmくらいのサンバソウを釣り上げるところを見た。この波止では数年前(もっと前かな?)の秋に手の平サイズのサンバソウがよくヒットした年があり,もしかしたら今年も・・・。またエサを掘って,今度はカキと二本立てで勝負してみるか。

 8/21の釣果

  ・アカエイ(胴長30cm弱) 2尾

  ・チヌ(44cm) 1尾

 

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