★ 釣り日記 (2005年12月) ★

12月10日(土) 12月17日(土) 12月23日(祝)
     

◆ 2005/12/23(祝) 生口島・名荷港波止

〜 ラストチャンスで今年の初物! 〜

 

● 秋にはいろんな魚が釣れるが,ここ1,2年はシマシマにこだわりすぎて,「季節の魚」をあんまり食べてない。今年はアジもタチウオもイカも食べてないが,これらはまあ食わんでも許せる。が,秋のシーズンにどうしても一度は口にしたい魚が1つだけある。アコウ?それは欲張りすぎ。答えはカレイ。過去のデータから言うと備後地方ではそろそろ下火になる頃ではあるが・・・

● そもそも今日は須波へ行くつもりで,キープしておいたカキをバケツ1杯分用意してある。しかし,中学のスキー合宿から帰ってくる下の娘をゆうべ福山駅へ迎えに行くはずが,雪でバスが大渋滞して,結局福山駅へ迎えに行ったのがけさの6時過ぎ!きのうの昼すぎに岐阜を出発したそうなので,えんえん18時間バスの中で過ごしたことになる。運転手さん,引率の先生,生徒諸君,みんなお疲れさん。ということで,けさ娘を家へ連れて帰ったのが7時ごろ。これから出たんじゃ,須波は朝の時合いに間に合いそうにない。寒気はこれから遠のくらしいし,空は曇りで風もなさそうなので,予定を大幅に変更。釣具店で本虫1,000円と青虫500円を買い(余ったら水槽の魚のエサ),ラストチャンスに賭けて瀬戸田へカレイを狙いに行った。

● 一応,行き当たりばったりではない。それなりの計算はしてある。今日は干潮が午前9時過ぎごろの小さい潮。カレイのポイントはいくつか頭に浮かぶが,この潮で釣るとしたら瀬戸田・名荷港しかない。ここは満ち潮は横に流れてまるで釣りにならんので,下げから干潮の潮止まりまでしか竿が出せない。はっきり言って,魚の数は少ない。釣れる確率は,3回に1回くらい。それも,カレイはせいぜい2枚まで。しかし,釣れれば30cm級。どうせカレイ釣るなら刺身で食べたい。目標は,30cm級1枚。それ以上は,よほど運がないと釣れん。釣り場へ着いたのが8時前。車を降りると・・・いきなり突風!なんで〜?家を出たときは風あんまり吹いてなかったのに・・・・。しかし西から吹いているので,斜め後ろからの追い風になって,とりあえず投入には支障なし。それにしても寒いので,波止付け根と曲がり角の中間あたりに釣り座を構えた。ほかに釣り人の姿はなし。下げ潮がまだゆっくり左から右へ流れている。

● 10時を回ると満ちの潮が動き出すはずなので,それまでの2時間ほどが勝負。投げ竿を3本出して,市販のカレイ仕掛けに本虫と青虫をたっぷりつけて,20〜50mほど沖へ投げ分ける。ここは水深があるので,わりと近投でもヒットすることがある。ただし近目は根がかりが多い。そう言えば,ちょっと前の「釣りごろ釣られごろ」で,有名な投げ釣り師の小池勝さんが四国でカレイを狙う番組があった。その中の解説で2つ印象に残ったことがあって,1つは「カレイは水深10〜15mを好む」とか言っていた。数字はちょっとあやふやで,「5〜10m」とか「5〜15m」かもしれんけど,とにかく上限は15mより深くはなかった。ということは,ここの釣り場はちょっと深すぎ?なにしろこの波止は,10m沖でもたぶん15m近い水深がある。投げ釣りの投入ポイントの水深は,20mくらいか?もしかしたら,思いっきり付け根寄りの方がええかも(実際,付け根からの投げでカレイやマダイを釣っているのを見たこともある)。それと,小池さんのもう1つの注目発言。「2時間半竿を出してノーヒットなら,そこにカレイはいない!」のだそうだ。「エサを動かして,どんどん手返しした方がいい」とも言っていた。自分の頭の中にあるカレイ釣りのイメージとはだいぶ違う。個人的経験では,カレイは「動きのトロい」魚だと思う。ちょっと離れたところにあるエサを食べにくる場合,まわりに他の魚(たとえばフグ)がいたら,スピードでは絶対負けるはず。だから,「エサ取りの当たりもほとんどない」ような状況で,たまたまエサの一番近くにカレイがいれば,そいつが引っ掛かってくる」というイメージがある。今までカレイを釣った一番多いパターンは,「30分くらいほったらかしにしておいた竿を上げてみたら,カレイが釣れていた」というやつだ。カレイという魚は,そうやって釣るもんだと思っていた(半分冗談ですが)。

● しかし今日はエサの量と制限時間から考えて,ふだんより手返しを早くしてみた。それにはもう1つ理由があって,「時間つぶしのかぶせ釣り」ができそうにない。なにしろ背中から強風が吹いてくるので,狭い波返しの上に座って万一転落したら,命にかかわる。で,カキは出さず,寒いので時々車の中で休憩しながら釣りを続けた。1時間たって9時を回っても,ハリに掛かったのはナゴヤフグ1匹。エサはほとんど残って上がってくる。潮はだんだん緩んできて,ちょっと手前へ寄せてくる感じになった。この状態でしばらく潮止まりが続いたら,今度は右から左へ流れ出す。そうなったら釣果は期待できない。時間はあと1時間あるなし。せっかくここまで来たので腰を据えて竿先を見つめていたら,9時20分ごろ,「コツッ」という感じで,風で揺れたのとは違うっぽい動きが竿先に出た。またフグ?もしくはチャリコ?慎重を期してしばらく待って,おもむろに波返しの上に上がって竿をあおる。なんか重たい。流れモかもしれん。リールを巻いて,半分くらい巻き上げたところで,どうも本命っぽい感じになってきた。道糸の角度でわかる。カレイは足元へ突っ込むので,オモリがなかなか浮いてこない。5mくらい沖で,ようやく姿が見えた。本命!30cm級か?十分抜き上げられるが,万一のスッポ抜けを考えて慎重にタモですくう。よっしゃ〜!今年はもうダメかと思うたけど,よう釣れてくれた!検寸すると,残念ながら29cm。でも十分刺身は取れる。

● このあと,風がさらに強くなり,また車へ戻ってひと休み。10時ごろ釣り場へ戻ると,もう満ち潮がちょっと流れ出している様子。満ち上がりを1時間ほどカキで釣って帰る予定だったが,この天気ではどうにもならんので,切り上げることにした。正味2時間ほどしか釣ってないが,今日はいろいろ用事もあるし。竿を1本ずつ上げていって,最後の1本。これは,さっきのやつが釣れたのとほとんど同じポイントへ投入してあるので,一番期待を持っていた。果たして,竿をあおると,また重い!今度は魚の抵抗が伝わってくる感じ。これも慎重に巻き上げると,さっきのよりちょっと小さいサイズのカレイが見えてきた。これもタモ入れ。口の皮一枚にハリが掛かっていた。あぶな〜!写真の上のやつが2枚目(27cm)。釣れたまんまの状態で,1枚目と並べて写真撮影(口に掛かっているピンク色のがハリ。その左はエサの本虫)。ちなみに,帰ってからさばいてみると,上(2枚目)がメス,下(1枚目)がオスで,それぞれ真子と白子がパンパンに入っていた。まだ産卵が済んでない様子。今年はまだいけるかも。でも,狙いどおりに釣れたので,今シーズンのカレイ狙いはこれにて終了!だいいち橋代往復2,600円とエサ代で4,100円もかかっとるし,そんな頻繁には行けん。それにしても今日の風じゃ,須波へ行かんで正解であった。

 12/23の釣果

  ・マコガレイ(27・29cm)  2尾


◆ 2005/12/17(土) 三原・須波港波止

〜 今日釣りに行った人おる〜? 〜

 

● きのう出張から帰って来てテレビの天気予報を見ると,この週末は最悪の天気。明日の日曜日の福山の最高気温予想は,4度!最低気温の間違いじゃないんか?「この寒波は日曜日まで続くでしょう」ということで,まだ今日の方がマシか?と思い,須波へ。強風が予想されるので,高い波返しに上るのはムリ。もともと今週は須波へ行くつもりだったが,今日は天気しだいで早めに切り上げることも考えた。満潮が昼過ぎごろの大きい潮なので,できれば昼ごろまでは釣りたい。 朝の5時半ごろ家を出て,釣具店で生きエビを300円購入。道路の凍結も心配したが,無事現地に到着。時刻は6時15分ごろ。既に車が1台止まっていたのでその横へ駐車して外へ出たら,その車の中から出てきた庄原のKさんに挨拶された。けさは鞆でカキを取ってからここまで来たそうで,いつもながらすごいですKさん。

● まだ暗いので,エビで根魚狙い。しかし,15分ほどの間に釣れたのは味噌汁サイズのカサゴ1匹。Kさんは薄暗いうちから竿を出している。空が明るくなった7時ごろから釣り開始。カキは先週の日曜日に採ったのを車に放り込んだままにしておいたので,凍結してシャーベットになっとるかと心配したが,どうにか使えそう。ちょうどこの頃,隣で釣っていたKさんに手の平サイズのウマヅラがヒット。この頃は意外に風が弱く,この天気なら今日はOK・・・と思ったのが大間違い。釣り始めてしばらくは風も弱く潮も緩く,条件はよかった。しかし,魚の当たりがほとんどない。カキで釣ったりエビで釣ったりいろいろ試すうちに,だんだん風が出てきた。しばらくして,Kさんに大物がヒット。横で見ていたらコブダイかと思ったが,これが丸々太ったアイナメ。後で検寸すると,33cmあった。須波では近年,このサイズはひと冬でせいぜい数匹しか釣れてないと思う。この天気の中を,はるばる庄原から来た甲斐ありました,Kさん!(右の写真がKさんの釣果)

● その後,こちらにも手ごたえ十分の魚が掛かったが,もうちょっとで姿が見えそうなところでハリ外れ!コブダイではなかった。悔しい!結局その後散発的に当たりは出たが,ハリに乗るのは持ち帰りをためらうようなサイズばっかり。10時を過ぎるごろからは正面から突風が吹くようになって,まるで釣りにならん。さっさと片付けて帰る方が正解じゃったけど,さっきバラした魚に未練を感じて,結局12時過ぎまで釣った。掛かった魚は全部で7匹。キープしたのは,その中で一番大きかった23cmのアイナメ1匹。今日はコブダイの当たりは1回もなし。小型ながらアイナメはポツポツ釣れているので,この冬は期待できるかも。それにしても,今日釣りに行った人は,どこも大変じゃったでしょう?明日はまだ厳しい条件のようですよ。みんな,どうする?

 12/17の釣果

  ・ウマヅラハギ(20cm級) 2尾

  ・カサゴ(15〜17cm) 2尾  

  ・アイナメ(18〜23cm) 3尾


◆ 2005/12/10(土) 三原・須波港波止

〜 これから1か月ほどが狙い目? 〜

 

● 今日は満潮が朝の6時,干潮が12時という小さい潮。この時期で,下げ潮を釣るとなると,行き先は須波しかない。ここへ通うようになって10年近くになるが,過去のデータでは12月が狙い目。秋はエサ取りが多く,冬は当たりが少ない。12月はハゲをメインにぼちぼちアイナメも上がり出す。用意したエサは,港に吊るして保存しておいたカキ・生きエビ300円・冷凍キビナゴ。

● 現地に着いたのは朝の6時10分ごろ。天気予報では冬型と聞いたが,風はほとんどなし。先客は,曲がり角付近に夜釣りの団体さん。いつもの釣り座に荷物を置いて,まずタチウオの竿を出した。3号負荷の電気ウキ仕掛けで,できるだけ遠投する。ここは明かりがないので,足元に寄ってくることはまずない。3投しても当たりがないので,今度は生きエビのさぐり釣りの仕掛けを出して,足元に投入してみた。すぐに当たりが来て,煮付けサイズのカサゴをゲット。このあと両方の仕掛けを交互に使って明け方までやってみたが,追加できず。タチウオの反応は全くなし。7時前ごろからかぶせ釣りに切り替えた。タックルはいつも通り。

● 最初は下げの潮が速く釣り辛かったが,しばらくすると緩んできて,当たりも出始めた。最初に釣れたのは小ぶりのカワハギ。その後ポツポツといろんな魚が釣れて,煮付けサイズのサンバソウも1枚掛かった。ここで12月にサンバソウが釣れることはめったにないが,今年は水温が高いせいか,もうしばらくチャンスはありそうな雰囲気。今日は過去のデータ通り,魚の反応はよかった。フグの当たりもあるが,サシエが底までもって,3投に1回くらい当たりが出る。一番多いのは手の平サイズのハゲの当たり。苦戦しながら3枚ゲット。ほかに,手元に「コツッ」と来る当たりで,小ぶりのアイナメが3匹釣れた(写真撮影後リリース)。この冬は期待できるかも。大型コブダイのバラシ(2号のハリス切れ)も1回。手ごたえからして60cmオーバーか。今日は魚の活性が高かったのは9時半ごろまで。あとは時々フグや小ハゲがつつく程度になり,10時半に納竿。例年どおり,須波は12月一杯がチャンスと思われる。釣れた魚のサイズは大したことないが,今日は天気もまずまずで,気分よく釣りができた。来週もここへ来る予定。潮が大きいので,なんかサイズのいいやつを1匹釣りたい。

 12/10の釣果

  ・コブダイ(28cm) 1尾

  ・イシダイ(21cm) 1尾

  ・カワハギ(16・20cm) 2尾

  ・ウマヅラハギ(18〜23cm) 3尾

  ・カサゴ(21cm) 1尾  

  ・アイナメ(18〜20cm) 3尾

 

 

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