★ 釣り日記 (2007年11月) ★

11月3日(祝) 11月10日(土) 11月17日(土)
11月23日(祝) 11月24日(土)・25日(日)  

◆ 11月24日(土) 田島・天神波止 / 25日(日) 三原・須波港波止→常石・大越波止

〜 旬の魚のフルコース 〜

 

● この連休は急ぎの仕事がなく,天気予報も連日「穏やかな晴天」となっているので,3連チャンで午前中を釣りに費やした。連休2日目の土曜日の釣行先は,前回好釣果が上がった田島・天神波止。メインの狙いは根魚。あわよくばカレイ。一応かぶせの道具も用意してある。朝の5時に起きて,5時から営業しているタイム松永店へ寄り,エビ300円と青虫300円を購入。冷凍キビナゴも用意した。現地へ着いたのは5時40分ごろで,先客はなし。波止先端へ荷物を運ぶ。この日は満潮が午前11時前ごろの大潮で,天神波止の段差から先は満潮時に水没するくらいの潮位になる。

● まず,カレイ仕掛けに青虫をつけてちょい投げ。続いてタチウオの仕掛けをセット。キビナゴをつけて15mほど沖へ投入すると,もう満ちに入っていて,左前方へ向けてかなり速い潮が流れている。タチウオの竿はそのままにしておいて,3本目は6.3mのメバル竿。明るくなるまでは胴突き仕掛けで竿下を狙う。穂先ライトSと仕掛けの上部にケミホタルミニをつけ,市販の根魚用胴突き2本バリの下に2号のナスオモリをセット。エビをつけて胴突きさぐり釣りを始めた。投げ竿とタチウオの竿には変化はない。

● タチウオの竿を上げてみたが,サシエのキビナゴには変化なし。今日はハズレか?エサを替えて投入し直し,足元に置いておいた胴突きの竿をあおると,魚の感触あり!けっこう引く。上がってきたのは・・・・またもアコウ!サイズは25cmと大したことはないが,なにしろ高級魚なので文句なし。潮がかなり流れているのでまだチャンスはありそう。邪魔になるのでタチウオの仕掛けは上げて,波止先端外向きから正面一帯を胴突きで攻めると,このあと6時20分ごろまでの間にアコウがもう2匹ヒットした(25cm22cm)。6時半を回ってヘッドランプが必要ないくらいの明るさになったので,胴突きからウキ仕掛けにチェンジ。しかし,その後は魚の気配が遠のいた。

● 結局このあとは,ウキ仕掛けのエビにキスイイダコが1匹ずつ釣れたのみ。時々フグがかじる程度で,ほとんど魚の反応がなかった。カサゴ・メバルが上がり出すのは,あと半月ほど先か。満潮近くになって足元が水没する頃から,かぶせ釣りを開始。こちらも,ほとんど当たりなし。それでも30分ほどの間に煮付けサイズのカワハギ(19cm)と小ぶりのコブダイが掛かった。満潮時には足元にアジの群れが回ってきて,大きなアオリイカも見えた。納竿は11時。高級食材が3匹も釣れて,2日目も大満足だった。この日の夕飯には,アコウの刺身とアラの吸い物(美味!),ゆでたイイダコのぶつ切りなど。

● 連休3日の日曜日の今日は,久しぶりに須波へ行ってみた。ここのところ早起きの癖がついているので,今日も5時に起床。須波へは5時45分ごろ着いた。いつものポイントへ荷物を運んで,まずタチウオ狙い。竿を出してすぐ,幸先よくまずまずのサイズのタチウオ(82cm)が釣れた。その後は当たりなし。明るくなってから,かぶせ釣りを開始。エサ取りはだいぶ大人しくなっていて,潮の流れが緩ければ大いにチャンスがありそうな感じ。しかし今日は大潮のため釣りになる時間が限られ,小ぶりのコブダイを2匹釣った後は潮が流れて釣りにならず。満潮まで待つのはしんどいので,8時半に撤収した。帰宅してタチウオをさばき,まだ時間が早いし天気も抜群なので,昼まで海でのんびり過ごすことにした。仕事場の押入れからカニカゴを3つ出し,余った冷凍キビナゴを持って常石・大越の波止へ。狙うのはモガニ(イシガニ)。10時半ごろから満潮の12時過ぎまで,コンビニの弁当を食べたり,ちょこっとかぶせ釣りをしたりしながら,カニカゴを上げたり降ろしたり。潮も時期もベストかと思ったが,カゴに入ったカニ2匹だけ。それでも晩のオカズにはなる。今年の秋の釣りは調子がよく(特に11月),アジ・サバ・タチウオ・カワハギ・サンバソウ・カレイ・アコウ・イイダコ・モガニ・・・と,ほとんどフルコースで旬の魚を食べることができた。アオリイカだけは残念ながらチャンスがなく食いっぱぐれたが,コウイカやチイチイイカのシーズンはまだこれから。年末まで,釣り場の選択に迷う時期が続く。

 

  

〜11月24日の釣果〜

  ・アコウ(22・25・25cm) 3尾

  ・カワハギ(19cm) 1尾

  ・キス(19cm) 1尾

  ・コブダイ(24cm) 1尾

  ・イイダコ  1匹

 

  〜11月25日の釣果〜

  ・タチウオ(82cm) 1尾

  ・イシガニ  2匹


◆ 11月23日(祝) 生口島・林の護岸→名荷港波止

〜 取材はキャンセルして正解 〜

 

● ずっと溜まっていた下請けの仕事がようやく今月一杯で片付きそうで,ここのところ仕事はテンションは50コブくらいのいいペース。この3連休は,ヨメは仕事で忙しく,娘はもうすぐ期末試験のため家で勉強。オヤジはさしあたり急ぎの仕事もないし,連日半日釣りをして夕飯を作るだけという,理想の3連休を過ごすことができる。今日は満を持して,カレイ狙いの隠しポイントへ釣行した。もっともそのポイントを知ったのは最近のことで,釣り場でよく会う「釣り画報」のH記者さんに教えてもらったもの。2週間前にちょこっと試し釣りをしたところ,右の写真のカレイ(37.5cm)が1枚釣れた。よその雑誌の記者さんに教えてもらったポイントを別の雑誌に出すのもどうかと思ったが,「釣り仲間」には義理もあるし,今まで実釣でロクな釣果を上げていないので,いっちょうええとこ見せてやろうというヤマっ気もあって連絡を取ってみた。が,2か月続けて同じ人が出るのはちょっと・・・ということになって,今回の取材はキャンセル。取材はないが爆釣の期待を胸に,本虫と青虫を合計1,500円仕入れて早朝から釣り場へ入った。

●で,その釣り場というのは,なんと,このHPではおなじみの「金太郎さんポイント」なのだった。場所は,瀬戸田のローソンの交差点を右に曲がってすぐの,船が係留してある護岸。船と船の間から竿を出すので,入れるのは3人くらい。現地へ着いたのは朝の6時半ごろ。ベストポイントと思われる護岸の西端(金太郎さんのかぶせポイント)には既に先客が入っていたので,反対側の東端(定期船が係留してある桟橋の右手)へ入った。これから夜が明けてくるところ。今日は満潮が午前10時ごろの大きい潮で,前回の状況から満ち潮が流れる時間帯がチャンスと思われる。

● 竿は3本出した。なるべく軟調の竿を使って,20〜50mくらい沖へ投げ分ける。前回の感じからすると,遠投は必要なさそう。竿を3本出し,すぐ後ろに止めた車に入ってスポーツ新聞を読みながらサンドイッチを食べる。車の中でぬくぬくと当たりを待つという極楽のような釣りをするのは久しぶりだが,今日はほとんど風のない好天で,外へ出ても寒さは感じない。最初はフグのエサ取りが激しかったが,だんだん落ち着いてきた8時ごろ,30mほど沖へ投げこんでいた竿の先がコツン!と入った。フグではなさそう。しばらく待ってからあおると,魚の感触あり。リールを巻くと,途中からカレイ特有の引きが伝わってきた。サイズは中くらいか。足元まで寄せて抜き上げると,後ろで見ていた近くの作業場の人たちが寄って来た。今日は祝日とはいえ平日なので,この護岸一帯の倉庫では作業が行われている。釣れたカレイのサイズは27cm。一応型は見たので一安心。スカリにキープして同じポイントへ投入。この頃にはフグのエサ取りは少なくなっていて,かなりの確率でエサが残って上がってくるようになっていた。それから20分ほどして,同じ竿にまた当たり。さっきのとほとんど同じサイズのカレイが釣れた。これが8時半ごろ。満潮まではまだ1時間以上あるし,もう何枚かいけそうな気がしたが,その後はエサ取りの当たりもなくなった。今日は潮が大きいわりには全く流れず,満潮が近づいても釣れそうな雰囲気がなくなったので,10時にここを切り上げて名荷港へ移動した。取材用としてはボツになるかどうか微妙な釣果だったので,今日は取材をやめて正解だった。

● 名荷港の波止は満ち潮の流れが速いが,満潮には潮が緩むので,ここでもカレイが狙えるかと思ったが,10時15分ごろ着いてみると,もう下げ潮が流れ出した雰囲気。投げ釣りはあきらめて,かぶせ釣りをやることにした。曲がり角の真上に先客がいたのであいさつすると,かぶせ釣りをするのは今日が初めてだという。「やり方がようわからんのです」というので,曲がり角から10mほど先へ入って,その人にあれこれ教えてあげながら釣りを始めた。潮が横へ流れるので遠投はできず,足元を攻める。第1投でギザミ,次投で30cmちょっとのコブダイが掛かったが,だんだん潮が速くなったので一時休憩。下げ潮はなかなか止まらず,もう晩のオカズもキープしてあるし帰ろうかとも思ったが,その初心者の先客に「釣りをしているところを見せてほしい」と言われたので,潮が緩むまで待つことにした。ようやく11時半を過ぎた頃から横へ流れる潮が止まり,足元で当たりが連発。20cmくらいのコブダイが何匹も釣れたが,ウマズラマルハゲの煮付けサイズもゲット。晴天弱風の絶好のコンディションの上に,投入のたびに当たりが出るので,なかなか止めるタイミングがつかめず,結局1時ごろまで釣った。その間に釣れた最大の獲物は,写真のコブダイ。久々に70cmの大台に乗るサイズ。1.6mの月光波にハリス2号の細仕掛けだったが,運良く根ずれをかわして取り込めた。食うにはデカすぎるので,隣の釣り人に記念写真を撮ってもらった後リリース。近くの家族連れのおばさんが「もったいない。逃がすんならくれりゃーえかったのに」と言うので,バター焼き用にキープしておいたスカリのコブダイをプレゼントした。本日の夕飯のメニューは,カレイの刺身とハゲの煮付け。釣り三昧の連休の初日としてはいいスタートだった。

   〜11月23日の釣果〜

  ・マコガレイ(27・27.5cm) 2尾

  ・ウマヅラハギ(27cm) 1尾

  ・カワハギ(22cm) 1尾

  ・ギザミ(19cm) 1尾

  ・コブダイ(30〜35cm・70cm)  数尾


◆ 11月17日(土) 田島・天神波止

〜 今夜は数年に一度のご馳走 〜

 

● 1年で一番釣りが楽しい月を挙げるとしたら,かぶせ釣り師の場合はたぶん「4月」または「5月」と言うだろう。が,個人的には「4・5月」と「11・12月」は甲乙つけ難い。春のシーズンは釣りをするのは楽しいが,ターゲットはチヌ・ハゲ・アイナメの3種にほぼ限定される。しかし晩秋の頃は食べて美味しい魚がいろいろ狙える。特にこの時期は,かぶせ釣りと同じくらい好きな「生きエビの(ウキ)さぐり釣り」が楽しめる。今週は仕事の予定がきのうの金曜日できっちり終了したので,土・日は半日釣りができる。今日は潮の条件から考えて,今シーズン初めてエビでの根魚狙いをメインに近場へ釣行した。

● 今日は干潮が9時ごろの小潮。タイム松永店でエビ300円青虫300円を買い,まず横島・坊地へ行ってみた。7時ごろから30分ほど,青虫の捨て竿を放り込んでおいてエビで足元をさぐってみたが,魚の反応なし。干潮が近づいたので付近でカキを調達してかぶせ釣りもやってみた。小ハゲとフグのエサ取りの反応しかなく,投げ竿の方はエサ取りにすぐかじられるので,9時ごろ撤収。田島・天神波止へ移動した。内海町ふれあいホールの駐車場がイベントで駐車禁止になっていたので,100mほど手前のシュロの木の植えてある駐車スペースに車を止め,てくてく歩いて波止へ。釣り人の姿はなし。波止の先端へ荷物を運んで,まずカレイ狙いで青虫を房掛けにして20mほど沖へ投入。それからウキさぐり用の仕掛けをセットした。

● 潮はこれから満ちてくる。天気は最高。ほかに釣り人もおらず,ゆっくり釣りができる。これで魚が釣れたら申し分なし。もっとも,実を言うと,この波止で投げ釣りをしてカレイを釣ったことは,今までに一度もない。季節を問わず,この波止は投げ釣りではほとんどエサ取りもいない状況のことが多く,投げ釣りをする人じたいがほとんどいない。しかし,ここで良型のカレイが上がっているのを見たことは2,3回ある。季節はちょうど今ごろで,潮はたいてい干潮ごろにヒットしていた。カレイに限らず,この波止は意外と潮の低いときに好釣果が上がることが多いのは過去の経験で知っている。まあカレイは万一釣れたらもうけもん・・・とエビ用の6.3mの長竿に仕掛けをつけていたら,いきなりさっき投げた竿がギューンと引っ張られた。ちょい投げにはいつも2.7mのイカダ竿を使っているので,魚の食い込みは抜群にいい。慌てて竿をつかんであおると,明らかに大物の手ごたえ。リールを巻くと下へ下へと突っ込んで,足元へ来ても姿が見えない。これはカレイに間違いなし。予想どおり,このへんではめったに釣れないような大物が浮いてきた。タモを持ってなかったので慎重に抜き上げ,バタバタ暴れるのを押さえてメジャーで測ると,35cm弱の良型だった。この波止では今まで数え切れないくらい竿を出しているが,投げ釣りにカレイが掛かったのは初めてで,しかも刺身が数人前くらい取れそうな大物が釣れて,もう言うことなし。スカリに入れて,「よっしゃー,もういつでも帰れるでー」の気分。しかし,今日はこれだけでは終わらなかった。

● カレイは1匹釣れたらその近くを攻めるのが鉄則なので,さっきと同じポイントへ投入。続いてウキの仕掛けをセットして,タナを測る。7〜8m先で,竿2本分(10m強)の水深がある。サシエが底をはうようにタナを調整して,エビをつけて10mほど沖へ第1投。ウキが立ったら,竿を少しずつあおって手前へサシエを寄せてくる。この波止は数m沖に敷石の段差があって,そのあたりがヒットポイント。メインの狙いはホゴ(カサゴ)で,時期によっては良型のキスも数m先の竿下でよく釣れる。メバルも,数は少ないが型はいい。ただしフグや小ハゲやイカのエサ取りが多いとお手上げで,当たりがないままサシエがきれいになくなるパターンの連続になる。今日は幸いエサ取りは少なそう。3投目くらいに,竿下までサシエを引っ張ってきてさぐっていると,手元に小さい当たりが伝わってきた。ゆっくり竿先を上げると,魚がつついている感触がある。ひと呼吸置いてじわ〜っと竿先を持ち上げると,軟調の穂先にズシッと重みが加わって,魚が一気に潜ろうとする。これは,なかなかのサイズ。ホゴなら刺身級か?ゆっくりリールを巻いて浮かせると,予想どおりの赤っぽい魚が・・・おっと,これは・・・アコウ?!

● なんと,釣れたのは,これまたこの波止では初めてのアコウだった。サイズは24cmと,昼間釣れるアコウとしてはまずまず。そのアコウのハリを外していたら,また投げ竿の穂先がさっきと同じ感じで一気にガリガリッと引っ張られた。アコウを素早くスカリに入れて投げ竿をあおると,またもかなりの手ごたえ。釣れたのは,32cmのカレイだった。この波止で30cmオーバーのカレイ2枚とアコウまで釣れるとは,福山の海も捨てたもんじゃない!これが10時ごろで,結局その後は投げの方にはエサ取りもおらず,エビにはフグやイカのエサ取りが寄ってきて釣りにならなくなったので,11時過ぎに納竿。エサ代600円でこれだけ釣れたら大満足。帰ってすぐに刺身にして,今冷蔵庫に入っている。カレイは2匹ともメスだった。1匹は実家へ持って行ったが,1匹分の刺身でも皿からあふれるほどの量がある。今晩は久しぶりにちょっと値の張る純米吟醸酒でも飲もうかと思っている。あー,もう最高!

   〜11月17日の釣果〜

  ・マコガレイ(32・34.5cm) 2尾

  ・アコウ(24cm) 1尾


◆ 11月10日(土) 弓削島・上弓削港波止

〜 「釣り仲間」初の取材成功! 〜

 

● 「月刊釣り仲間」の取材はもう10回くらい受けているが,納得のいく釣果が上がったためしがない。依頼が来るのは2月や8月の厳しい時期が多く,たいてい潮も悪く,たまに釣れたらカメラマンの到着が遅れて竿の曲がった写真を撮りそこねたとか・・・とにかく相性が悪い。今回も,先週長潮の悪条件下で「近場でチヌを」と頼まれて常石・大越港へ行ったが空振り。今日が12月号(11月15日発売)のグラビア撮影のラストチャンスということで,2週間前にチヌが2枚釣れて一番確率の高そうな上弓削港の波止へ行った。

● 今日は満潮が午前11時前ごろの大きい潮で,条件は2週間前とほぼ同じ。天気予報もよく,実際最高の釣り日和だった。因島・家老渡発の始発のフェリーに乗り,7時前に波止に到着。幸い先客はなし。ここへ来るたびに出会う岡山ナンバーのフカセ・ダンゴの釣り師グループも,今日はおらず。もしかして最近チヌが釣れてないとか?ちょっと不安があるが,波止先端へ荷物を運ぶ。まだ潮位は低い。足元にはスズメダイの群れに混じって手の平サイズのハゲもちらほら見える。今日のタックルは,1.6mのイカダ竿に道糸2号,ハリス2.5号(前回ハリスを切られた怪しいバラシに備えて),ハリはアブミ10号・カワハギ9号・ヤイバチヌ4号を併用した。リールは最初チヌジャッカーを使ったが,エサ取りが多いため途中からバイキングにチェンジした。

● 7時過ぎに第1投。マキエはなし。足元に落とすと,中層でサシエを取られる。沖目へ落とすと,着底まぎわに取られる。相手はたぶん小ハゲ。この波止はチヌを狙うなら沖へ払い出す潮がチャンスになるが,まだそういう潮になってないので,とりあえず夕飯のオカズ狙いで近目を攻めた。ササノハベラフグ・手の平サイズのサンバソウ・手の平サイズのハゲなどが立て続けにヒット。しかしどれも,キープするには今イチのサイズ。2週間たっても,サンバソウは全然サイズアップしてない。ハゲはむしろ前回の方が型がよく,今日掛かったのは全部唐揚げサイズ。潮が沖へ流れ出したのでなるべく遠投すると,今度はコブダイの当たりが連発。4〜5回ハリスを切られた後,ようやく45cmくらいのを1匹取り込んだが,これじゃ取材のネタにはならん。そうこうするうちに時間は過ぎて,9時を回ったところで記者さんから電話が入った。これから(9時半のフェリーで)来るという。「朝の早い時間帯はエサ取りが多いので,ゆっくり出てきても大丈夫」と行っておいたが,予想どおりの展開になった。

● 記者さんが着いても状況は変わらず。地元の人が入れ替わり立ち代り見物に来て,そのうちの一人が横に座り込んでずっと話をしながら釣りをした。満潮が近づいて潮が手前へ押してきて,遠くへ投入したサシエも全部足元へ戻ってくる。この潮ではチヌは期待できず。小ハゲに中層でエサを取られてばっかりなので,今日の夕飯はハゲの唐揚げじゃ〜!と,ハリの下にルアー用3本イカリをつけた反則タックルで小ハゲを2〜3匹追加。魚の活性は相変わらず高く,ホゴや良型のギザミも釣れた。しかし,これだけいろんな魚種が釣れても,本命のチヌはヒットせず。あとは,満潮から下げに入って沖へ流れ出す潮が出る時間帯に賭けるしかない。

● 満潮を過ぎてそろそろ昼が近づいた頃,止まっていた潮がゆっくり沖へ流れ出した。エサ取りも多少落ち着いてきた。沖目へ投入を繰り返していた竿に,小さな当たり。記者さんと隣に座った地元の見物のオジサンと3人で話しながら釣っていたのであまり集中しておらず,何となく合わせると,小魚ではない手ごたえあり。コブかな?でも,あまり横走りしない。途中から,これはチヌ!という引きになった。記者さんはカメラを構えている。波止の際へ突っ込まれたがどうにか上を向かせて,浮いてきたところを柄のついた玉網でキャッチ。よっしゃー!ノルマ達成!サイズは42cmだった。このチヌをあれこれいじり回してグラビア用の写真を撮り,釣りを再開したすぐ後に,また当たり!今度もチヌに間違いなし!1枚上げているので余裕をもって座ってやりとりしていたが,あまりの引きに立ち上がって懸命にリールを巻く。これはデカそう・・・・記者さんも高い波返しに上がって,浮いてくるチヌにシャッターを切っている。水面近くまで上げると,一目でわかる巨チヌが口からカキを吐き出しながら浮いてきた。素早くタモ入れして,またひとしきり写真撮影。2匹目のチヌのサイズは,なんと52cm(測りようによっては53cm)。チヌが1枚釣れるたびに長々と写真を撮るので,この時合いを効率よく釣っていたらもう1〜2枚は釣れたかもしれないが,取材としても食べる分にももう十分なので,写真撮影を済ませた時点(12時20分ごろ)で納竿とした。いや〜,一時はどうなるかと思うたけど,今日は大成功!11月15日発売の「月刊釣り仲間」の表紙には,このチヌのアップの写真がたぶん載ります。皆さん,本屋で立ち読みしてみてください。

   〜11月10日の釣果〜

  ・チヌ(42・52cm) 2尾

  ・サンバソウ(〜19cm) 6尾

  ・ウマヅラハギ(手の平級) 7尾

  ・ギザミ(26cm)  1尾

  ・カサゴ(20cm) 1尾

  ・コブダイ(45cm級) 1尾


◆ 11月3日(祝) 生口島・名荷港波止

〜 今年はどこもシマシマだらけ 〜

 

● 今日は上の娘の大学の文化祭で,家族は全員広島へ行っている。もともとはヨメの実家に泊まって義兄と山口方面へイシダイを狙って釣行するつもりだったが,義兄が体調不良のためキャンセル。で,一人で自宅に残って今晩は留守番。夜はゆっくり飲めるので,酒の肴を調達に瀬戸田へ行った。本命はカレイ。朝の5時過ぎに家を出て,釣具店で本虫1,000円とコガレイ500円を購入。名荷港へ着いたのが6時前で,まだ薄暗い。先端付近にフカセ釣りの先客が一人いたので,曲がり角あたりに荷物を運んだ。

● 今日は昼ごろが干潮の小さい潮で,もう下げに入っている。カレイの仕掛けをセットして1本投げてみたが,かなり横へ流される。港内側にも1本投げて,ついでにちょっとイカも狙ってみた。毎度のことながら,腕が悪いのでノーヒット。かぶせ釣りの竿も出して準備を整えてから,投げ竿を上げてみると,エサがそのまま残ってくる。外向きに2本投げ込んでおいて,7時ごろからかぶせ釣りを開始。曲がり角のちょっと先に釣り座を構えて,足元を狙う。こっちの本命はカワハギ(マルハゲ)。下げの潮は横へ流れるので,沖目を狙うのは難しい。第1投から当たりがあるが,最初に釣れたのはイソベラ。だんだん日が昇ってきて,手の平サイズのハゲが水面下にひらひら何匹も泳いでいるのが見える。しかし中層でエサが取られるほどには活性が高くなく,当たりは着底の前後に出る。8時ごろ,ギザミっぽい当たりで16cmシマシマが釣れた。このサイズでも,この波止で釣れたのは初めて。今年はどこへ行っても手の平級のサンバソウが釣れる。もうひと回り大きかったら・・・一応キープ。その後,1時間ほどはポツポツ反応があり,サンバソウがもう2匹とカワハギが1匹釣れた。

● 9時を回って,ここでいつも会う釣り情報誌のH記者さんが来られた。しかし本命のカレイが釣れてないし,サンバソウも取材の対象になるサイズではない。しばらく話して(貴重な釣り場情報ももらった),H記者さんが帰られた後,10時ごろ4枚目のサンバソウ。これは20cmと,刺身が取れるサイズ。その後は小ハゲが多くなり,10時半に納竿した。カレイは全くの空振り。しかしこの波止でもサンバソウが釣れたので,今月末ごろがサイズアップしたやつのチャンスかも。なお,コブダイのバラシが4〜5回あった。どれも60cm超級。波止の付け根でアミエビを撒いていた中学生グループが,「90cmくらいのコブダイが浮いてきた」と騒いでいた。

● サンバソウを2匹だけ持ち帰って刺身にし,仕事場でコンビニの弁当を食べていたら,「月刊釣り仲間」のK記者さんから電話が来た。「今日はどこかで竿を出しとってですか?」「もう帰って来たよ。ダメじゃった」「明日,どっかで取材できませんか?」−なんであんたんとこは,潮の悪い日にばっかり取材頼んで来るん?しかも,「近場でかぶせでチヌ」とかムチャな注文を。・・・で結局,明日の日曜日は朝一番の1〜2時間だけ常石・大越港でギャンブルをすることになった(応援に来れる人よろしく!)。失敗した場合は,来週の土曜日に上弓削港で再チャレンジ。しかし釣り仲間とは相性が悪い・・・

   〜11月3日の釣果〜

  ・サンバソウ(16〜20cm) 4尾

  ・カワハギ(17cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(19cm) 1尾

  ・チヌ(19cm) 1尾

 

釣り日記の目次に戻る