★ 釣り日記 (2002年5〜8月) ★

5月3・4日(金・土)

5月5日(日)

5月25日(土)

6月15日(土)

6月23日(日)

7月21日(日)

8月11日(日)

8月24日(土)

 


◆ 2002/8/24(土) 因島・小用波止   

〜 幽霊の正体見たり・・・ってか〜! 〜

● 置き竿にしておいた3.6m万能竿の先がギュン!と引っ張られて,ガラガラ引きずられて海に落ちそうになる。あわてて竿を握り,リールを巻こうとしたとき,魚は一気に手前の根に向かってくる。道糸が斜めに走って,竿をあおる間もなく根ずれで道糸ごとブチ切られた。時間にしてわずか数秒。引きは,ほとんどコブダイ並み。しかし,コブダイではない。なぜならエサがカキではないからだ。使ったエサは,8cmほどの小アジ。波止先端20mほど沖でヒットした,あの魚は一体何じゃ〜?!あいつを絶対釣り上げちゃる〜!・・・これが,先週土曜日午前6時半ごろの,因島・小用の波止での出来事だった。

● 今日は,リベンジを期して現地に5時半ごろ到着。竿とリールは安物しか持ってないが,仕掛けは全部作り直してある。道糸はナイロン5号。ハリスはコブダイ狙いのときでもめったに使わないトヨフロンLハード4号を2m。ハリはチヌ5号。遊動テンビンに六角オモリ10〜12号をセットした3.6〜4.5mの竿を3本。別の竿でエサになる生きエを釣って,1本バリに背掛けにしてぶっこみ釣りをする。魚の正体は,前回の感触でこう考えた --- 「底を這うような引きじゃったんで,スズキじゃない。8割方○○○。もしかしたらハマチ。あるいはひょっとしてサメ?でも,昼間にサメが釣れるとは思えん・・・」。今朝の車の中では,こう考えていた。100%○○○!ぜったいヒ○○!ヒ○メ!○ラメ!ヒラ○〜!

● 波止には先客はなし。行く途中ちょっと雨が降ったが,とりあえず曇り空で無風。今日は昼ごろが満潮で,先週とは逆の潮になる。先週は下げ初めの時間にヒットした。波止先端に荷物を置いて,まずぶっこみの竿を3本セット。続いてサビキの竿を出し,冷凍アミエビと市販のマキエをまぜてママカリ5号のサビキで足元を釣ってみた。先週と同じく,マキエをすると数cmほどのウマヅラハギの子がわーっと寄って来る。サシエなんかしてもすぐ取られてしまうので,サシエはなし。しばらくやってみたが,掛かるのはハゲやらフグやらスズメダイやらで,ぶっこみのエサになりそうな魚が全然釣れない。このままでは,釣りにならん!--- と焦りまくっていたとき,ようやくまともな引きがきた。しか〜し。釣れたのは18cmくらいのサバ。この半分ぐらいのサイズならエサになるのに・・・と思いつつクーラーにキープ。シメサバにして食べる。

● 30分以上経って満ちの潮が流れ出したところで,ようやく小アジが掛かり出した。7〜10cmくらいの,ちょうど手ごろなサイズが数尾。釣れた端からぶっこみのハリに刺して,正面20〜30m沖に投入。まだまだエサが足りないので,サビキでエサを確保しながらぶっこみの竿先を見るという忙しい釣りになった。小アジの当たりは非常に散発的で,時間は過ぎていく。満ちの潮は右から左へかなり速く流れるので,道糸が流されていく。時々コノシロの子の群れが回ってくるが,まだ食い気がたっていないらしくハリに掛からない。

● 7時半ごろ,立て続けに大きな当たりがきた。先週と同じく,竿先を一気に引きずっていくような当たり。1回目,空振り。2回目,また空振り。1本バリのせいか,掛かりが浅いらしい。孫バリをつけることも考えたが,同じ仕掛けで続行。3度目,今度は掛かった!デカい!ちゅうか,デカいなんてもんじゃない!なんじゃこりゃ〜!という感じ。ところが,先週と同じく10mほど沖の根に入られてしまった。

● あっちゃ〜!!!何とか出てきてくれ〜!30秒ぐらい待ったがビクともしないので,仕方なく道糸を手で引っ張ったら,オモリが根から外れた。--- 「よっしゃ!まだ魚はついとる!何のためにぶっとい仕掛けにした思うとんじゃ〜!今日は絶対逃がさんど!」 ---- それからは,もう必死。とにかく重さが尋常ではなく,4.5mの竿が弓なりで今にも折れそう。すぐ近くで釣っていた小物釣りの人が,タモ入れしましょうか?と寄ってきた。「ありがたいけど,上がってくるかどうか・・・」「顔だけでも見れんかの〜」 --- てなことを言いながら,ゆっくりゆっくりリールを巻き上げる。オモリが水面近くに上がってきて,魚の姿が見えてきた!茶色い!本命か?!・・・・ あれ?なんか,ちょっと違う・・・ シッポが・・・ついとる・・・

● マサさんふうに言うと,「新種のヒラメ発見か?このヒラメはオナガヒラメと命名」・・・ はい,すいません。例のやつです。さんざん期待しとったのに〜!全然予想もしとらんかったですよ,アジの生きエに掛かるとは。おまえら,アサリが主食じゃなかったんか?--- 見にきたオジサンいわく。「こりゃ本物のエイじゃ」。つまり,トビエイではない,したがって食性が違う,というわけですね。魚屋さんで売っている,いわゆるアカエイ。検寸したらシッポ抜きで40cmほどしかなかったのに,いや重いのなんの。あれがヒラメなら70cmくらいあったじゃろなあ・・・

● というわけで,リベンジは失敗に終わりました。な〜にが「長い釣り人生で3本の指に入る痛恨のバラシ」じゃい!世の中そんな甘いもんじゃないわ!・・・ ということを思い知らされたのでした。まあ,でも久々に興奮したし,釣れたのは食える魚じゃったし・・・。結局11時ごろまで粘って,ぶっこみ釣りではエソ(小アジにヒット)とグチ(コノシロの子にヒット)を追加。グチ(イシモチ)はその名のとおり,スカリに入れたらグウグウ鳴いてやかましかった。昼前には天気も回復して,サヨリやサビキの人がだいぶ大勢入っていた。今日釣れた魚は,全部調理した。グチとエソは唐揚げに。エソはシッポに近い方は小骨がないので刺身も取れる,という情報をメールでいただいたのでやってみたが,サイズが小さいせいもあって刺身にできるほどの身は取れなかった。でも身がしまっているので刺身にできたら美味そうではあった。小サバと小アジはシメサバふうに。エイは,どっからさばくのかよくわからず,ひっくり返して真ん中から切ってみた。ハラの真ん中はほとんど内臓で,中学生のときにやったフナの解剖を思い出した。骨が軟骨なので切りやすく,わりと上手にさばけた。エイの旬は夏。味噌汁も美味いらしいが,今日は煮つけで食べることにした。まあ,たまにはこんなんもいいんでないかい?

 8/24の釣果  (ぶっこみ釣り/サビキ釣り)

   ・アカエイ(40cm級=シッポを除く) 1尾

   ・トカゲエソ(34cm) 1尾

   ・シログチ(30cm) 1尾

   ・小サバ・小アジ(18cm級)=約10尾 


◆ 2002/8/11(日) 田島・坊地新波止   

〜 やっぱり夏はシャコのもんですよ 〜

● まず,きのうのご報告。朝5時半ごろから9時過ぎまで因島・消防署前(南側)の波止でかぶせ釣り。コブダイのバラシが1回あったのみでボウズ。足元はエサ取りしかおらず,遠投すると当たりなし。遅れていたコブダイのハラミが終わったのかも。ここも秋までかぶせ釣りはお休み,という雰囲気だった。夕方6時ごろ,田島でシャコ掘り。20匹ほど掘って,今日の釣行に備えた。

● 今日の行き先は,先週下見した田島の坊地新波止。いつものパターンで昼から家族サービスなので,11時半ごろがタイムリミット。道具はいろいろ用意した。メインは,シャコのぶっこみ釣り。同じ仕掛けで,小魚を背掛けにして一発大物狙い。それに,きのう余ったカキを使ったかぶせ釣り。この波止ではまだきちんと竿を出したことがないので,今日はちょっと粘ってみる。干潮が7時・満潮が昼過ぎごろのわりと大きい潮。これで釣れんようでは,今後も見込みは薄い。もっとも,この波止は前から気にはなっていて,秋から冬にかけて本格的に狙ってみようと思っている。水深もあり,波止の位置や形状から考えても,隣の浜沖波止より期待が持てるのは間違いない。今年のハラミの時期にチヌが爆釣だったという情報もある。ただし,今日はダメモトの釣行。かぶせ釣りはシーズンオフだし,生きエのぶっこみ釣りはあまりにも確率が低い。シャコも,場所によってはエサ取りの猛襲で釣りにならないことがある。しかも,今日の波止は先週行ったときにはエイの団体さんが遊びに来ておられて,魚の気配は全然なかった。だいたい,ダメモトで釣行して結果オーライになることは,年に何回もないのだ。きのうもボウズじゃし,今日はなんか写真に撮らんと日記が出せん!というプレッシャーがのしかかる・・・

● 釣り場に着いたのが朝の5時40分ごろ。波止には誰もいない。埋立地が工事中のため,道路のスペースに駐車して波止まで歩いて入る。シャコのブクバケツやカキのバケツをいっぺんに運ぶので,荷物が重たい。人が増えたときなるべく邪魔にならないよう,先端から数m手前に道具を降ろして,内向きと外向きの両方でやってみることにした。まず,ぶっこみ釣りの竿を3本出す。3〜4mくらいの安物の万能竿に,1,500円くらいの安物のスピニングリール。もちろんレバーブレーキとかはない。大物が掛かったらドラグを緩めてやりとりすることになるが,そういう大物はせいぜい1年に1尾くらいしか釣れない。竿が長いので,たいては竿の弾力で持ちこたえられる。道糸は3〜4号。遊動テンビンに六角オモリ10号。ハリス3号を1.5〜2m。チヌバリ3〜4号。エサのシャコをつけて,とりあえず1本を外向きに,1本を内向きにそれぞれ20〜30m沖へ投入。続いて,サヨリのウキ釣り仕掛けを出す。潮は低いが,エンピツサイズのサヨリが波止の外側に群れている。エサを落とすと,すぐ寄って来て簡単にハリに掛かる。これをバケツにキープしておいて,3本目のぶっこみ仕掛けのハリに刺して外側へ投入。しばらく様子を見る。ここまでは予定どおりに進んだ。

● 腹ごしらえをして,7時前ごろからかぶせ釣りを開始。1.5mイカダ竿のライトタックルで,まず外向きを攻めてみた。足元の水深は干潮時でも7〜8mくらいあって,かなり深い。これから潮も満ちてくるし,何か当たるだろう・・・と思ったところが,足元も沖目も全く魚の反応がない。そのまま1時間ほど経過。この頃には釣り人も増えていて,先端でサビキ釣りをしている人がポツポツとママカリを上げている。手前の曲がり角付近の親子連れは,ウキでサヨリ狙い。先端にはダンゴのチヌ釣りの人も入ってきた。付け根あたりにはウキダンゴ釣りのチヌ狙いの人も。まだ誰もチヌを釣った様子はない。

● 今日使ったシャコのサイズは,小さいので3.5cm,大きいので6〜7cmくらいで,4〜5cmくらいのが中心。エサ取りがほとんどいないことがわかったので,なるべく活きがいいようにシッポにハリをチョン掛けして投入。カキもシャコも自前で調達しているので,エサ代はサヨリを釣るのに使ったサシアミパック250円のみ。余ったら冷凍して何度も使うので,実質20〜30円くらいしかかかってない。これで魚が釣れたら言うことなし。きのうの夕方汗だくになってシャコを掘ったのも,まあ日頃の運動不足の解消と思えばええし。

● 釣れそうな雰囲気はあるのに魚の反応が全然ないので半分諦めかけた8時過ぎごろ,背中で突然,竿がガタガタッと引きずられる音がした。見ると,港内に向けて投入していたぶっこみの竿が海へ落ちそうになっている。慌てて釣り座から降りて竿を握り,大きく合わせると,確かな手ごたえ!当たりといい引きといい,チヌに間違いなさそう。よっしゃ〜!久しぶりにシャコでまともな魚が掛かった〜!・・・と,半分くらい巻き上げたところで,竿先がフッと軽くなった。あっちゃ〜!・・・ハリ外れ。この竿はチヌバリ3号。ぶっこみ釣りではもうちょっと大きいハリを使う方が掛かりがいいが,エサのシャコが小さいのでハリも小さめにしていたのが悪かったか。「今のが本日たった1回のチャンスじゃったかもしれんのに・・・」

● 果たしてその10分後,また内向きの竿にヒット。今度はガッチリ掛かっていて,無事取り込み完了。予想どおりのサイズの,36cmのチヌだった。どうも港内向きの方が魚がいそうなので,外向きに投げておいた竿をもう1本内向きに投入。30分ほど経った9時前ごろ,その竿にヒット。今度のはちょっと型がいい。手前へ寄せてくる途中で,何度も下へ突っ込む。根ずれの心配はないので慎重に巻き上げて,取り込み。38cmながら腹がかなり膨れていて,手にずっしりくる。ちょうどこのときは満ち潮が港内へ入ってくる感じでけっこう速く流れていた。この時間帯に2枚釣れたんなら,満潮近くにはもっと釣れるかも・・・ところが,9時過ぎ,目の前を不吉な黒い影が。隣で釣っていた男の子が「お父さん,エイじゃ!でっか〜!」と叫んでいる。ごていねいに,その子の前でジャンプまでしていた。さすがトビエイ。子供は喜んでいたが,その後潮が止まって魚の気配も消え,時間が過ぎる。10時前ごろ,止まっていた潮が今度は左から右へ逆向きに流れ出した。これはチャンスか?と思ったら,内向きと外向きの竿に立て続けに当たり。ほとんど同サイズのチヌが2枚

● 予想以上に釣れたので,シャコも残りわずかになった10時半ごろ納竿。結局,外向きでも内向きでも釣れることがわかった。シャコのサイズも関係なし。大きいのにも小さいのにもヒットした。シャコは3cmくらいの小さいやつでも使える。手掘りのシャコは釣具店で売っているのとは活きのよさが全然違うので,やっぱり食いはいい。カキの方は全然ダメ。シャコで釣れるならカキでも,と思ったが,ポイントが遠いのでカキだと届かない。サヨリのぶっこみの方も不発。ただ,仕掛けを上げてみるとエサはきっちり取られていたので,イカかタコかも。先端でダンゴのぶっこみ釣りをしていた人は,手の平〜25cmくらいのチヌを3枚上げていた。この波止は,少なくとも今の時期はかぶせ釣りでは釣果は望めそうにないが,シャコのぶっこみ釣りなら半日釣ったらまずボウズはないんじゃないかと思う。これ専門だと退屈するので,小物釣りなどをやりながら当たりを待つのがよさそう。エサ取りが少ないので,シャコは半日で20匹くらいあればOKだろう。今日も暑かったが,新しい釣り場が開拓できて満足のいく釣行だった。

 8/11の釣果  (ぶっこみ釣りほか)

  ・チヌ(38・37・36・36cm) 4尾 


◆ 2002/7/21(日) 因島・土生  消防署前の波止     

〜 熱い戦いの果てに 〜

● デジカメを失くしたショックは未だ癒えず,きのうの日記を書く気力もなく,そうは言ってもデジカメがないと釣り日記が出せないので,昨日夕方に自宅近くのデオデオで新しいのを購入。またなくすといけないので,前のやつの3分の1以下の値段の安物にした。その新しいデジカメを持って,きのう行った波止で仕切り直し。午後は家族サービスなので,朝の9時か10時ごろまでで勝負する。狙いは,ランキングを塗り替えるコブダイ。きのうも,ここでコブダイが何尾か釣れた。最長寸は56cm。今日の狙いは,もちろん70cmオーバー。

● 朝4時半ごろ家を出て,釣り場に着いたのが5時過ぎ。右手の長い波止(いんのしまシーサイドホテル横の波止)とどっちにするか迷ったが,先週からの下見でこっち(南側)の波止の方が雰囲気がよさそうなので,これから何度か通ってみることにした。この波止は,ちょっと瀬戸田の波止に雰囲気が似ている。潮流・水深・岸壁の形状など総合的に見て,チヌもアイナメもコブダイも狙えそうな,いかにも怪しげな気配がある。きのうの下見で先端付近の曲がり角が好ポイントであることがわかったので,ここへ荷物を運ぶ。車を降りて釣り座までが近いし,釣り人もほとんどいない。この波止でかぶせ釣りをした人は,たぶん今までいなかったはず。いつも小物狙いの地元のオジサンが1〜2人来るだけなので,のんびり竿が出せる。

● 本日のタックルは,竿を2本用意。1本はいつもの軽量仕掛け(1.5mイカダ竿に道糸2号・ハリス2号・チヌバリ3号)。もう1本は,ランキングサイズのコブダイに備えて,久しぶりに手にする2.1mイカダ竿(ダイワ・飛龍くわせ)に,道糸4号・ハリス3号・グレバリ10号(後でチヌ4号に変更)。コブダイ専門ならまだまだゴツいタックルも考えられるが,この程度の道具で何とか70オーバーを上げたい,という個人的なこだわりがある。とりあえず,短い方の竿を使って5時20分ごろから釣り開始。

● 今日は満潮が8時ごろ。満ち潮は,釣り座から正面やや左へ向けて相当速く流れる。サシエの投入点がちょっとずれると,道糸がどんどん出て着底しない。潮の流れも一定ではないので,思ったポイントになかなかサシエが入らない。釣り始めてから30分ほどして,最初の当たり。コブダイ。ハリス切れ。もしやのチヌを狙って短い竿を出していたので,タメがきかず。すぐ竿を替えようかとも思ったが,めんどくさいのでもう1回短い竿で投入したら,また当たり。沖目で掛かったので最初はそうでもない型かと思ったが,リールを巻いて魚が岸に近づくにつれて,だんだんパワーアップしてきた。1.5mの竿に2号ハリスでは,ちょっとキツい。手ごたえからして,60cmはある。岸壁に沿って横に走る魚に引きずられて,波止の上を右へ左へ走り回る。だんだん息が切れてくる。あと数mのところまで浮いてきても何度も突っ込んで,ようやく浮き上がってきた魚のサイズは・・・自己記録にはちょっと及ばないくらいの型ではあるが,なかなかのコブダイ。タモ入れして検寸したら,63cmあった。時間は6時ごろ。今のやりとりで,まだ日が照ってもないのに汗びっしょり。クーラーからスポーツドリンクを取り出して,ひと息つく。

● コブダイの活性が高くなってきた雰囲気なので,本格的にコブダイ狙いの2.1m竿にチェンジ。先端にギザミ狙いの地元のオジサンが入っていて,さっき上がったコブダイを見ている。そのオジサンの目の前で,6時半ごろまたコブダイ。今度はさっきのよりひと回り小さいが,それでも55cm。このあと地元の人がちらほら見物に来て,「ものすげえのが釣れとるで〜」とスカリをのぞいていく。2匹で7kgぐらいある感じで,スカリを引き上げるのにも苦労する。7時過ぎごろからだんだん潮が緩くなって,7時半ごろ満潮の潮止まり。当たりもピタッと止んだ。それまでに,食べごろサイズのコブダイをもう2尾追加。ハリス切れのバラシも3回ぐらい。チヌらしい当たりは今日はなかった。足元に落とすとエサ取り(スズメダイ?)の当たりがあるが,沖目にはフグその他のエサ取りはほとんどいない。当たりがあったら確実にコブダイ。今日は竿を2本使ったが,やっぱり1.5mと2.1mでは竿のタメが全然違う。2.1mなら,ハリス2号でも何とかなる。この竿を使えば70cm級も上がる可能性はかなりあるが,今日はそこまで大きいやつはヒットしなかった。

● 満潮の8時を過ぎて9時が近づくと,下げの潮が流れ出した。こうなると先端付近は釣りにならないので,手前の曲がり角へ移動。ここはちょうど下が水路の出口のようになっていて,足元でコブダイが当たる。時合いは下げ始めから1時間ほどで,この時間帯なら必ず2〜3回は大型がヒットする。今日も30分ほどの間に2回大物が掛かったが,足元でやり取りする分魚の引きが強烈で,2回ともハリスを切られてバラシ。9時半ごろ納竿した。さばくのが面倒なので大きいやつはリリースしようと思ったが,ちょうどスカリを上げているところへ見物人が集まってきたので,63cmは近くで小物を釣っていた地元のオジサンに,55cmは子供連れのお父さんにプレゼントした。この波止は,まだスレてないせいかコブダイの魚影はかなり濃い。下げ潮はまだ釣ってないので何とも言えないが,満ち上がりを狙えば当たりは最低10回くらいは来ると思う。真昼の日差しの下で釣るのはきついので,今日のような潮回りの方が釣りやすいかも。工事が完成したら釣り人が増える可能性はある。人が少ない今のうちに,冬場にはアイナメを狙ってみたい。

 7/21の釣果  (かぶせ釣り)

  ・コブダイ(63・55・34・33cm)4尾


◆ 2002/6/23(日) 向島・干汐(旧)波止

〜 「魚より人の方が多いわ〜」状態 〜

● 今は午後9時20分ごろ。今日はとにかく忙しかった。今にも瞼が閉じそうな状態で,この日記を書いている。今日の行動は,だいたいこんな感じ --- 朝4時半に起床。5時ごろから10時過ぎまで釣り。その後帰宅して買い物。子供とファミレスで昼食を取り,午後1時前から水槽の大掃除。4時過ぎに終了。風呂に入り,夕食の支度と台所の後片付け。家族で実家へ行って夕食。ビールを飲んで,これから日記を書くところ。

● きのう釣った2尾のコブダイのうち1尾はタタキに,もう1尾はマリネ風の刺身にした。後者は酢がきつすぎて失敗。しかし前者は大成功。いずれレシピを出そうと思うが,普通に刺身にするよりこっちの方が美味いかも。今日はできれば別の魚を食いたい。行き先は,向島の干汐波止。この波止は去年あたりから絶不調ではあるが,この時期はここぐらいしか思い浮かばない。場所取りも兼ねて,早めに家を出た。向島の料金所を通り過ぎたのが4時55分ごろで,この時間帯(5時前)なら料金を払わずに素通りできる。

● きょうのタックルは,2種類。1つはいつものかぶせ釣り仕掛け。もう1つはシャコのぶっこみ仕掛け。シャコは,きのうの午後3時ごろ田島で調達しておいた。釣り場へ着いたのは5時ちょっと前ごろだったが,今日はとにかく人が多かった。右手の旧波止の先端に入りたかったが,先客あり。やむなく左手の新波止は入った。こちらはかろうじて先端のピントが空いていたので。もっとも他の釣り座はいっぱいで,5時の時点で数えてみたら15人の釣り人がずらっと並んでいた。ここで小1時間シャコとカキで釣ってみたが,魚の反応がない。そうするうちに右手の旧波止の先端が空いたので,7時ごろ車で移動した。

● 旧波止でおよそ3時間半ほど釣った。結論を言うと,かぶせ釣りの方はリリースサイズのコブダイ1尾(あと,タコのバラシ1)。ぶっこみ釣りの方は,メゴチとイシガレイが1尾づつ。どちらも小ぶりシャコにヒットした。朝方入った左手の新波止の人のうち何人かはスカリを降ろしていたが,手の平サイズのチヌを1〜2尾釣っただけ(のように見えた)。今日は満潮が9時半ごろなので,潮の条件はよかった。潮の流れもいい雰囲気になったとき,足元にデカいエイが!--- 本当かどうか定かではないが,エイが寄って来たら周囲の魚釣れなくなってしまうという。それにしても,今日は干汐の波止全体では30人近い釣り人が入っていた。全員で釣ったチヌは,たぶん数尾程度(全部手の平級)だろう。だいたいこの時期はチヌは端境期で,ダンゴ釣りでもほとんど期待できない。今日のような条件のいい日に魚が釣れないとなると,今後も難しいだろう。これから2〜3か月間は,どこへ行っても苦しみそう。来週はどこへ行こうか・・・

 6/23の釣果  (ぶっこみ/かぶせ釣り)

  ・イシガレイ(26cm) 1尾

  ・メゴチ(29cm) 1尾

  ・コブダイ(21cm) 1尾 


◆ 2002/6/15(土) 生名島・生名港埋立地波止

〜 やっぱり人が少ないと好調 〜

● 今年は梅雨入りが遅いようで,連日暑い日が続いている。キスが好調らしいので,生名島でかぶせとキスの二本立てをやってみることにした。ところで,きのうの夕方岸壁の石垣のスキマに浸けておいたカキを回収に行ったら,半分くらいが口を開けて身がなくなっていた。温度が上がったせいで身が溶けた(あるいは貝柱の力が弱くなってカニに食われた?)らしい。結局,バケツ2杯分くらいしか残ってなかった。まあカキで釣るのは朝の早い時間帯だけなので,これでも十分足りるだろう,と思ったが・・・

● 今日は朝5時に起きて,コンビニと釣具店へ寄る。コンビニ(セブンイレブン)で,朝食のサンドイッチと昼食の「冷たい醤油ラーメン」(これ好き),おむすび2個,ペットボトルのお茶を2本購入。残念ながら,このコンビニにはビールは売ってない。釣具店では,砂虫(ジャリメ)を500円購入。もし余ったら水槽の魚のエサにする。因島・長崎桟橋にはいつものように6時前ごろ到着。今日は前に2台止まっているだけで,知り合いの姿はなし。フェリーを降りていつもの波止に着いたら,釣り人は誰もいなかった。波止の真ん中あたりに一人で立っていたのは「船長」。この人はハゲ突き専門で,以前はカキのマキエに浮いてきたハゲを横から突きに来たりしていたが,地元の常連さんたちに注意されたこともあって最近はそういうことはない。

● 今日のタックルは,いつもとちょっと違う。1.5mイカダ竿に道糸2号・ハリス2号までは同じだが,ハリは細地チヌの2号を使った。メインの狙いがイシダイで,20cm級は口が小さいのでハリを小さくした方が掛かりやすい。ただし,ハゲが多いときは2号より3号の方が有利。中層で合わせたとき,大きいハリの方が口以外(ホッペタとか腹とか)に引っ掛かりやすいので。今日の潮は,尾道港の干潮が8時ごろ。釣り始めたのが6時15分ごろで,干潮前の時間帯に当たる。この波止へは最近毎週通っているので,傾向はわかっている。「勝負は朝8時まで」!--- 潮の満ち引きは全く関係なし。とにかく釣り開始から1時間くらいが勝負で,8時を過ぎるころからほとんど当たりがなくなる。

● 今日は,通称「マサさんポイント」(ってワシが言うとるだけですが)に入った。波止中央あたりの切れ目の内側。マサさんが釣っとるのを見て,なんかイシダイ多そうじゃったし。果たして,第1投から当たりが連発。ただ,すぐ横で船長がいろいろ話し掛けてくるので,ちょっと集中力が下がる。別に迷惑ではないんですけどね。せっかく話し掛けてくれとるのに,ついつい返事が上の空になるのが申し訳ないだけで。しかし,今日はとにかくいい当たりが出て,7時ごろまでにハゲ3尾・イシダイ2尾をゲット。イシダイの大きい方は26cm。やっとこさ多少まともな型が釣れた。ハゲは中層で「フワフワ」ときて,着底の瞬間にサシエを取っていくパターンが多い。イシダイは着底した瞬間に「コツコツッ」とか「フワッ」とかいう感じで当たる。アイナメのように「コツン!」とくる当たりではなくて,エサをチョコチョコつつくような食い方。けっこうハリに乗りにくい。

● 7時を回るごろから,当たりは出るがだんだん掛かりが悪くなってきた。7時半ごろ,船長帰る。ハゲのウキ釣りの常連さんが付け根寄りに入る。見物人も一人。二人で,船長の悪口を話している。ハゲを突くのをやめえ,とは言えんが,人のマキエに浮いてきたハゲへ向けて横からドボンドボンされたらかなわんで・・・というような,誠にもっともなご意見。まあみんな悪気があるわけじゃないわけで・・・しかし,どこの釣り場へ行ってもこの手の話をよう聞くなあ。とか言ううちにも今日は魚が活発で,8時を過ぎても当たりが続く。ほとんど一人で釣っているので,魚が足元に寄っているらしい。5枚目のイシダイが掛かったのがちょうど9時。10時ごろ,さっきのハゲ釣りの常連さんが帰るというので,26cm以外の4枚のイシダイをプレゼントした。「よそから来て生名島の魚を全部釣って帰ったらいけんで」とかプレッシャーをかけられたので,ちょっとゴマすっとこうかな,と思ったのだ。喜んでもらえた。近所にも配るそうだ。(下のワク内の写真はこの時点で撮ったもの)

● 当たりは相変わらずあるが,8時半ごろからはバラシの連発。ハゲもイシダイも,全部で5〜6回バラした(巻き上げの途中でハリ外れ)。イシダイのウロコだけ上がってきたことも。ハリが小さいせいもあると思う。3号ならハゲはもっとスレで釣れていたかも(今日もホッペタと目玉に掛かったのが2尾)。10時ごろからは,なんかハゲとかイシダイとかの当たりではなくなった。その後釣れたのは,当歳魚のアイナメ・10cmくらいのカサゴ・15cmくらいのギザミ,さらにフグ・・・。どうやら時合いは過ぎたようなので,キス狙いの投げ釣りをやってみた。波止から外向きに投げたが,全くダメ。フグかなんかの,小さいエサ取りの当たりしかない。30分ほどやって見込みがなさそうなので,カキに復帰。ハゲを1枚追加。これほど長い時間カキで釣るとは思ってなかったので,バケツ2杯分のカキを使い切ってしまい12時に納竿。結局イシダイ5尾・ハゲ5尾が釣れたので十分満足した。この時期にカキでこれだけ釣れる場所は,他にはないじゃろなあ。(右の写真は持ち帰った魚)

● 弁当を食べた後,投げ釣りポイントを探して島をひと回りしてみた。途中,投げ釣りの人が転々と3人いた。「キスゴは何匹釣れましたか」と聞いてみた。1人目,ゼロ。2人目,「小さいのが1匹」。3人目,「小さいのが3匹」。--- これじゃあ竿を出すだけムダか〜,ということで,結局投げ釣りはパス。1時のフェリーで帰った。生名港波止は,アジ釣り・チヌ釣りの人がいなくなった今がチャンスかも。釣り人が少なかったら,今日くらいの釣果は今後もまだまだ期待できるだろう。

 6/15の釣果  (かぶせ釣り)

  ・イシダイ(26・23・23・21・20cm) 5尾

  ・ウマヅラハギ(28・23・23・23・23cm) 5尾 


◆ 2002/5/25(土) 生名島・生名港埋立地波止/深浦波止

〜 勝負は朝8時ごろまで 〜

● 先週あちこち回ってみた結果,生名島以外の釣り場は春のシーズンが終わった感じ。今週からは生名島へ通うことにした。特に生名港の小さい波止は,これからイシダイが期待できそう。ただ天気のいい日は地元のアジ・ハゲ狙いの人が大勢入っているのと,だんだんカキの身が溶けて使えなくなるので,釣期はせいぜい6月末ごろまでか。その間に,何とか30cm級のイシダイを1枚上げるのが目標。今日は満潮が10時ごろで,潮加減はOK。朝一番のフェリーに合わせて長崎桟橋に着いたら,倉敷のマサさんとたか坊さんが先に来ていた。先日のオフ会の朝と同じ3人がそろって,生名港へ。

● 6時15分ごろ現地へ。釣り人は,我々を含めて十数人。アジやハゲを狙う人は内側,フカセのチヌ狙いの人は外側。岡山から来たらしいフカセの人が,朝方チヌを10枚ほど釣ったらしい。波止中央内側付近は混雑していたので,先端近くの内側に入った。マサさんとたか坊さんは,中央よりやや付け根寄りに並んで座った。釣り開始直後に初対面の笠岡のとしさんに挨拶されて,並んで釣った。今日のタックルは,いつもと同じ1.5mイカダ竿に両軸リール。道糸2.5号,ハリス2号,チヌバリ3号。開始早々からハゲの当たりがあり,10分ほどの間に小ぶりのが2枚釣れた。しかし,後が続かず。流れモが潮に乗って港内を漂っていて,道糸にからむのでサシエを投入できない。8時ごろまでに,マサさんに30cm近いイシダイがヒット。たか坊さんには40cmオーバーのコブダイと良型のハゲ。こちらは,8時を回った頃にようやく中型のイシダイがヒット。24cmだったが,どうにか刺身が取れそう。後で聞いた話では,波止の継ぎ目のところが好ポイントとのこと。今日は人が多いせいもあって早朝からだんだん当たりが減ってきて,8時半以降は何も釣れなかった。満潮前,倉敷のマサさんがチヌを掛けたがバラシ。笠岡のとしさんも,何度かコブダイにハリスを切られた。満潮まで釣ったが魚の気配が少なくなったので,10時ごろ全員揃って深浦波止へ移動した。

● 移動した直後は潮が速かったが,だんだん緩んできた。最初はハゲの当たりがあったがだんだん魚の気配がなくなって,結局ここでは目ぼしい釣果はなし。食べごろサイズのコブダイが3尾釣れたが,今日は料理をする暇がないので笠岡のとしさんにプレゼント。なお,そのうち1尾は先日井原のヤスさんが正体不明の魚をバラした内側のポイントでヒットした。ヤスさん,バラした魚はコブダイじゃったかもしれんですね。他の人はどうかと言うと,またしても主役はたか坊さん。11時ごろだったか,足元で大きな魚がヒット。コブダイかと思って横で見ていたら,上がってきたのはデカいチヌ!検寸したら,48cm。ほんの2mほどの間隔で3人並んで釣っとったんじゃけどなあ。やっぱりたか坊さん,強い星の元に生まれておられます!

● 明日の仕込み(娘の運動会の弁当作り)があるので,一足先に午後1時に納竿。他の人はその後も釣っていたので,干潮近くまで粘った人は釣れたかも。とりあえず午後1時の時点での釣果写真をご紹介。

 

・たか坊さん−チヌ(48cm)/コブダイ(42cm)/ウマヅラハギ(28cm)

 

・倉敷のマサさん−イシダイ(29cm)/コブダイ(26cm)

 

 5/26の釣果  (かぶせ釣り)

<生名港埋立地>   

   ・イシダイ(24cm) 1尾

   ・ウマヅラハギ(22・21cm) 2尾

<深浦波止> 

   ・コブダイ(34・33・32cm) 3尾


◆ 2002/5/5(日) 倉橋島・音戸七連桟橋/室尾港波止

〜 自己タイ記録も喜び半分 〜

● 今日は恒例の義兄との釣行の日。例年正月と5月の連休には,子供を連れて女房の実家(広島市安佐南区)へ行く。その機会を利用して,近くに住む義兄と主に倉橋島方面へ釣行している(その日は女房子供は広島市内で買い物など)。義兄は今までにかぶせ釣りではコブダイしか釣ったことがないので,何とかチヌを釣ってもらいたい。で,一番確率の高そうな音戸・七連桟橋へまず行ってみることにした。呉港の潮は干潮が午前11時ごろなので,それまで音戸で釣って,ダメなら別の場所で満ち上がりを釣る,という計画を立てた。カキはきのう調達してきたやつがたっぷりあるので,今日は二人でかぶせ釣りに専念するために他の道具は持って行かなかった。音戸の桟橋では,ちょうど1か月前の4月7日に,今日と同じ下げ潮でチヌが8枚釣れている。それから考えると,今日も最低でも2〜3枚くらいは釣れるだろう・・・。

● 朝5時に出発。途中釣具店やコンビニに寄り道しながら,現地へは6時半ごろ着いた。天気予報では日中は相当気温が上がると言っていたが,朝は曇り空で,波止には濃い霧がかかっていた。風はない。いかにも釣れそうな雰囲気。先客は2〜3人で,先端にはかぶせ釣りの人も1人。6番目と7番目の桟橋のつなぎ目をはさんで,両側に2人で入った。義兄は今までコブダイ狙いで竿を使わずに手釣りをしていたが,今日は竿を新調してきている。とりあえずこちらが何か魚を1尾釣ってからいろいろ教えてあげるつもりで,一足先に釣りを開始した。ところが・・・な〜〜〜〜んにも当たらない。びっくりした。潮は緩くほとんど真下にマキエが溜まるが,とにかく当たりがない。サシエのカキを重くしたり軽くしたり投入ポイントを変えたりしてあれこれ試したが,ぜんぜん魚の気配がない。コンナハズデハ・・・と思いつつ潮の動く時間帯を待ったが,小潮のせいもあってほとんど流れない。結局干潮の11時過ぎまでここで釣って,まともな当たりは皆無だった。釣れたのは,20cmのアイナメと外道のフグが1尾ずつ。どうやらこの桟橋は,ハラミチヌの時期以外はダメ,ということらしい。

● とりあえず場所を変えよう,ということで,早瀬大橋方面へ。早瀬大橋のすぐ近くに雰囲気のよさそうな小波止があったが,潮が速いようなのでパス。今まで行ったことのない釣士田(りょうしだ)港ものぞいてみた。ものすごい巨大な波止で,付け根から先端まで200mくらいありそう。荷物を運ぶのが大変なので,ここもパス。結局,前に行った海越(かいごし)港の手前にある室尾(むろお)港の波止で釣ることにした。この波止は以前は駐車場がなかったが,最近広い駐車スペースができたとのことで,大勢の釣り人が入っている。実はここへ来るまでに何とか日陰はないかと車でウロウロした。朝方曇っていた空は昼頃にはピーカンになっていて,夏のようなギラギラの日差しに変わっていた。弁当を食べようにも日陰でないとどうもならん,ということで,どうにか見つけたこの港の木陰でビールを飲んで昼食。波止の釣り人はほとんどが大型ウキにサビキをつけたアジ狙いで,20cmくらいのがポツポツ上がっていた。投げ釣りではキスも。あと港内でハゲ。フカセで小ぶりのチヌを1枚上げている人もいたので,チヌはいないことはないらしい。後で常連さんに聞いてみたら,50cmくらいのもいる,という。

● かぶせ釣りをするならやっぱり外向きだろう,ということで,先端近くの折れ曲がったあたりに二人で並んで釣ることにした。しかしこの波止は外向きの段差がかなり高く,反動をつけないとよじ登れない。しかもその高くなったところはかなり狭く,海面までは7〜8mくらいある。ここにクーラーを置いて最初にその上に腰掛けたときは,ちょっと怖かった。--- とにかく釣り開始。始めたのが1時半ごろ。満潮が4時ごろなので,潮としてはいい。帰りの時間もあるので,ちょうど満潮くらいまで釣ることになるだろう。何とかチヌが釣れれば・・・ダメでもコブダイ以外の魚を義兄に釣ってもらいたい。しかし,マキエをして第1投をしたとき,これはちょっと・・・と思った。水深は,相当ある。足元でも10m以上あるだろう。潮は全然流れない。波止の下は潮が通る構造にはなっていない感じ。こういう波止で,まず釣れるのはコブダイだろう。チヌは,多少でも流れのあるところでないと難しい。

● 果たして,納竿の4時。われわれはいかなる魚を持ち帰ったか?--- 結論を申しましょう。持ち帰ったのは,義兄が釣った40cmくらいのコブダイ1尾。義兄が釣ったのはこれだけで,あとはコブダイのバラシが数回。わたくしの方はと言えば,釣れた魚は2尾。メスのコブダイ59cmと66cm(自己タイ記録)。最初に釣れた59cmはスカリに入れておいたが,直後に釣れた66cmと一緒には,どう考えても入れられない。持って帰っても,さばくのは大仕事。なので,写真撮影後ほしい人がいればあげる(いなければリリース)ことにした。ちょうどアジを釣っていた地元の人がもらってくれるというので,2人のオジサンに1尾ずつプレゼントした。その人たちの話によると,これくらいのサイズのコブダイが,朝方岸壁の近くを泳いでいた,という。だからこの波止にこういう魚がいることは知っていたが,釣り上げたのを見るのは初めてだ,とのこと。まあ,そうじゃろうなあ。もちろん他のギャラリーも大勢寄ってきて,ちょっとした英雄気分。倉橋でかぶせ釣りをやると,ほとんど毎回こういう気分が味わえる。倉橋はええとこじゃな〜。コブダイの魚影も濃いし。でもほとんどコブダイしか釣れんけど。

● オジサンは,「これがワシが朝見たコブダイかのー」と言っていたが,そうではありませんオジサン,たぶん。なぜなら,ワシはこの釣り上げた2尾以外に,バラしたコブダイも10尾くらいおるからです。--- 特に,最後にヒットしたやつはデカかった。今日は一貫して1.5mイカダ竿に道糸2号・ハリス2号・細地チヌバリ3号というライトタックルを使っていた。この竿で66cmを取り込めたわけだから,自分の技術もなかなか進歩したなあ,とは思う。しかし,最後のやつはどうしようもなかった。まさに「地を這う」感じで,リールを1回も巻けずに道糸が出て行ってハリス切れ。ひと回り大きな仕掛けでも,ちょっと取り込みは無理だっただろう。とにかくこの波止は,コブダイの魚影はバツグンに濃い!他の魚の気配もちょっとだけ出たが(たぶんハゲか?),ハリに乗らなかった。まあとにかくコブダイいっぱいで,ええ釣り場じゃな〜・・・とは,今日の場合は言えない。何とか義兄にチヌを釣ってもらいたかったのに・・・誰か,倉橋島(音戸桟橋以外)でチヌを釣ってレポートしてください!

 5/5の主な釣果  (かぶせ釣り)

  ・コブダイ(66・59cm) 2尾


◆ 2002/5/3(金) 尾道市浦崎町・戸崎桟橋/満越波止 

◆ 2002/5/4(土) 田島・坊地新波止/天神波止

〜 ハゲを求めて東へ西へ 〜

5月3日。朝5時過ぎに起きて,自宅から車で12〜3分ほどの戸崎桟橋へ。対岸の向島・歌港へ渡るフェリーの発着場に当たる。フェリー桟橋は釣り禁止のところが多いが,ここはフェリーの邪魔にならない限り文句は言われない。狙いの魚は,もちろんハゲ(ウマヅラハギ)。福山方面でかぶせ釣りでハゲが釣れるのは4月末からの2週間ほどなので,この時期は毎年ハゲを狙ってあちこち釣行している。ちょうどこの時期がハゲの産卵期に当たるので,食べてもハラミチヌより遥かに美味しい。しかしこの日は,早朝から2時間近く釣って,ハゲのバラシ1回のみ。この桟橋はハゲ・チヌの実績が高いが,半分くらい潮が下げてから釣り出したこともあって,ほとんど当たりがなかった。8時過ぎに帰宅。子供会行事の廃品回収と,公園の草取り。11時ごろ解放されて,今度は戸崎の手前にある満越(浦島漁港)の波止へ。ここは車で10分ほどで行ける一番身近な釣り場。この時期は足元でハゲ・遠投でチヌが釣れる。満潮の2時半ごろまで3時間近く釣って,足元でヒットした46cmのコブダイ1尾のみ。あとはチヌっぽいバラシが1回。例年ならフグのエサ取りが多い時期なのに,きのうはフグの気配がなかった。ハゲの気配は多少あったが,活性が低くハリ掛かりしなかった。今年は(少なくとも昼間は)チヌが釣れてないらしく,チヌ釣りの人は一人も入っていなかった。

5月4日。夕方家族を連れて車で広島へ行くので,あまり時間は取れない。今日の行き先は,田島方面。目覚まし時計をセットし忘れて,起きたら6時をだいぶ回っていた。あわてて着替え,田島へ向かった。天神波止で竿を出そうかとも思ったが,もう人が大勢入っているので,むつみ橋を渡って右手にある坊地桟橋の向こうに新しくできた波止へ行ってみた。着いたのが7時前。港は埋め立て中だが,波止には大勢人が入っている。全く初めての釣り場なので,ポイントがわからない。釣り人は10人ほどおり,ほぼ全員がハゲ狙い。サビキの人もいれば,ギャング針の人もいる。ハゲのポイントは内側らしい。かぶせ釣りをしている人はいない。なるべく静かに釣りたいので,人のいない波止付け根の外側に向いて釣り座を構えた。足元の水深は,干潮時で4〜5mくらいか。7時ごろから30分近くやって,全く当たりなし。満潮が午前4時半,干潮が10時半ごろという条件の悪い潮のせいかも。やむなく内側にチェンジ。見ると,けっこう型のいいハゲが水面下にちらほら見える。これなら釣れるかと期待したが,カキのマキエにもサシエにもほとんど反応がない。釣れたのは,赤ちゃんサイズのコブダイと19cmのギザミが1尾ずつ。あきらめて8時半ごろ移動することにした。

● 隣の坊地桟橋にも,釣り人が3〜4人入っていた。ここも,この時期はハゲ・チヌの実績が高い。みんなサビキ仕掛けのハゲ狙いだが,エサも取られないと言う。オキアミのエサが残るようではカキでも無理なので,竿を出さずに結局天神波止へ。明日(5月5日)は広島の義兄と一緒に釣行する予定なので,カキを補充しておく必要がある。干潮までの時間つぶしのつもりで,9時前ごろ天神波止で釣り始めた。顔なじみの人も何人かいたので,「テレビ見たよ」と声をかけられた。「自分の後ろ姿がテレビ画面に映っとった」という人もいた。「失礼なことを聞くんじゃけど,あのコブダイほんまに釣ったん?」とも言われた(まあ,無理もないかも)。釣り座は先端付近の外側。干潮まで2時間ほどなので,だいぶ潮が下げている。--- ところが,この日は釣り開始直後からハゲの当たりが連発。最初の10分ほどで立て続けに2枚釣れた。「しもうた〜!こんなんなら,最初からここへ来ときゃえかった!」と思ったが後の祭り。これほどハゲの活性が高い日はめったにないのに・・・ただしその後当たりが散発的になり,だんだんフグの当たりが増えてきた。10時を回って,そろそろカキを調達に行く必要があるので,釣り道具もスカリもその場に置いたまま,松永へ戻った。

● 小1時間ほどでバケツ4杯のカキを採り,そのまま家へ帰る。夕方家を出るので支度を済ませて,子供らを連れて回転ずしで昼食。はよ食べや,とせかして12時半ごろ家へ戻り,再び釣り場へUターン。遅くとも3時半ごろには切り上げないといけないので,あんまり時間はない。1時ごろ釣り座へ戻ってみたら,先週も顔を合わせた常連さんが来ていた。ついさっき始めたところだと言う。午前中はハゲの当たりが多かったで,と言ったが,その人はチヌ狙い。ここのチヌは潮の大きいときの方が大型が釣れるので,今日は条件的には今イチ。再開してみると,驚いたことに当たりがほとんどない。ハゲもフグも,ごく散発的にしか当たらない。1時間半ほど釣って,小ぶりのハゲ・チヌ・アイナメが1尾ずつ釣れたが,どうも今日は反応が鈍い。2時半ごろ急に雨が降ってきたので,予定時刻を待たずに納竿。結局天神波止では,午前・午後で正味3時間ちょっとしか釣れなかった。早朝からここへ来て,もうちょっとハゲを釣りたかった〜!

 5/3の釣果  (かぶせ釣り)

  ・コブダイ(46cm) 1尾

5/4の主な釣果  (かぶせ釣り)

  ・チヌ(30cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(29・24・22cm) 3尾

  ・アイナメ(22cm) 1尾

 

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