★ 釣り日記 (2004年1〜3月) ★

月10日(土)

月11日(日)

月24日(土)

月8日(日)

月11日(祝)

月6日(土)

月21日(日)

月28日(日)

 


◆ 2004/3/28(日) 伯方島・有津(あろうず)港波止

〜 ここはハラミチヌの一級ポイント! 〜

 

●  今日は広島の義兄と姪夫婦らが用事で福山へ来るというので,夕飯はうちで食べてもらうつもりで,食材調達をメインに考えた。義兄とは今日一緒に釣りに行く約束をしているので,場所を決めねば。かぶせでまだチヌを釣ったことがない義兄に,何とかチヌを1枚釣り上げてもらいたい。今はハラミチヌの最盛期で,候補地はいろいろある。近い方から言うと,柳津港。しかしここは自分でも竿を出したことがないのでパス。次は向島の歌桟橋。チヌが釣れる確率はかなり高いが,ベストポイントに入るのは難しい。瀬戸田なら確実に釣れると思うが,高い波返しに上る必要があるので慣れてない人には難しいかも。あれこれ考えた末,チヌを確実に狙える釣り場として選んだのは,大三島・瀬戸港。今日はゴトウさんが49cmを頭にチヌを3枚上げた日と条件的には似ているので,先端に入れればチャンスはある。もし先端の釣り座が空いてなかったら,大島じゃろうと四国じゃろうと行っちゃる!(ウソ)

●  義兄は朝の10時ごろ来る予定になっているが,それまで待てないので先に一人で大三島へ。寝坊して朝の6時半ごろに瀬戸港へ行くと,先端には既に釣り人の姿が。なんかバイクが置いてあるか?もしかしたらゴトウさんかな?と思ったが(実際そうだった),挨拶もせずそのままUターン。ここまで来たからには瀬戸田へ戻るのは金が惜しいので,もう1つ先の伯方島へ。候補としては瀬戸港の対岸の熊口(くまご)港と,前日マサさんから48cmを頭にチヌを5枚上げたという情報をもらっている有津(あろうず)港。この島へ降りるの自体初めてなので,とりあえず偵察を兼ねて有津へ。地図で見ると,港の左右から2本波止が出ている。峠を降りてすぐ右手に見えたのは,白灯台のフラットな波止。釣り人が2,3人入っている。念のためにここを通り過ぎて港の左側の波止の前も通ったが,こちらは大きな船が係留していて,先端に釣り人が一人入っている。雰囲気からして,マサさんが入ったのはさっきの白灯台の波止だろう。最初見たときから,いかにも「マサさん好み」の波止じゃとは思うとったけど(笑)。

● 波止付け根の空き地に車を止めて,手ぶらで歩いてみた。真ん中あたりに地元の人らしい小物釣りのオジサン,先端付近内側には関西なまりのメバル狙いの二人組。さて,マサさんの痕跡は・・・ありました!先端正面と外向きに,カキを使ったらしき跡が。幸いここは釣り座が空いているので,荷物を運んだ。今日は干潮が9時,満潮が午後3時ごろのわりと小さい潮で,マサさんの情報ほどには潮は流れてない。先端から外向きに払い出す潮がゆっくり流れている感じなので,まずは外向きで竿を出した。1.6mの竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ4号。7時半ごろに第1投をしたときの印象は「こりゃー,釣れるわ」。潮流,水深とも,申し分なし。潮の感じは,因島・小用のカドに似ている。根掛かりも多少あるが,小用ほど根がゴツゴツという感じでもない。ハラミチヌの時期なら,100%ボウズはあるまい。ただし,それ以外の時期はコブダイオンリーかも。

● 最初の15分ほどの間は,コブダイのバラシ1回のみ。その後潮の向きが変わって,先端から正面に向けて流れ出した。そこで正面向きに釣り座を変更。この潮がまた,すばらしいの何の。「これで釣れんことは絶対ない!」(前日マサさんが釣っとるせいもあるけど)と確信して打ち返しを続けた8時半ごろ,チヌの当たり!掛かった!しかし・・・途中でハリ外れ。またかいの〜!なんか恨みでもあるんかい!しかし,5分ほどしてまたヒット。今度はOK。中型の34cm。とりあえず食材確保。ハラミに入ってはいるが,まだパンパンではなかった。さらにカサゴを追加して,もう1回チヌのバラシ。ホームランボールが3球来たのに2球ファウルで1球は二塁打,ちゅう感じ。メバル狙いの二人組には入れ食いくらい釣れているが,サイズは15cmにも満たない小型のみで,全部リリースしている。「このへんで大きなメバルが釣れるとこはないですか」と聞かれたので,隣の大島の友浦港がええですよ,と勧めた。その2人組が帰り,入れ替わりにフカセの人が先端から20mほど手前の外向きに入ってきた。

● 9時半ごろ,携帯が鳴った。義兄が,今松永に着いたとのこと。しまなみ海道への乗り方を教えて,瀬戸田で待ち合わせることにした。9時50分ごろ,正面向きでヒット!今度のはさっきより型がよさそう。ちょうどやり取りしている最中に,また電話が!去年もそうじゃったけど,魚が掛かったときに携帯がやたら鳴るのはなんで?ちょっと手が放せんので電話はほっぽらかしにして,獲物の取り込みを優先した。45cmの腹パンパンのチヌ。さっきの電話は義兄からで,もうすぐ瀬戸田へ着くという。ここで釣りを一時中断して,瀬戸田へ迎えに行った。瀬戸田から伯方島までは普通車片道1,050円かかるので,義兄の車は瀬戸田へ置いて,車1台で伯方島へ戻る。料金所を降りたところにあるローソンで弁当を買って,元の釣り場へ。今日は天気が最高なので,缶ビールも1本ずつ買った。釣り座へ戻って,とりあえずビールを飲んで,弁当を食べる。横を見ると,さっきのフカセの人のところへ釣り情報誌の記者さんらしい人が来て,写真を取っている。獲物は35cmぐらいのチヌ。こっちへも来るかな?と思っていたが,記者さんはそのまま帰って行った。

● 12時過ぎから釣り再開。潮はまた流れが変わって,外向きになっている。義兄にチヌを釣ってもらいたいのでベストポイントに座ってもらって,数mほど離れて並んで竿を出したが,チヌっぽい当たりはなし。コブダイの当たりは数回あったが,全部ハリス切れでバラシ。しかし,1時過ぎごろ,またしてもヒットしたコブダイ。60cm級か?重量感はあるが,わりと引きがおとなしい。しかし,左腕一本で引きをこらえるので,腕がくたびれて上がらん。3分くらいやりとりしたが,足元の根に潜られた。こないだの因島の消防署前で掛けたときと同じパターン。というか,今までこのくらいのサイズのコブダイを全部同じパターンでバラしている。筋肉の持久力不足っちゅうか。・・・待っても出てこん。しゃあない,切るか。道糸を手で引っ張る。お?おおお?出た出た!よっしゃ〜!ハリスがザラザラかもしれんのでなるべくソフトに,じわじわ浮かせてくる。姿が見えてきた。けっこうデカい。自己タイ記録ぐらいのサイズか?横で義兄がタモを構えて待っているが,水面下1mくらいのところで反転して底へ突っ込むこと3回ほど。やっとこさ浮かせて,無事タモ入れ。コブダイに備えて,今日は落としダモでなく柄つきのタモを用意していた。さて,検寸・・・ん?70・・・あるか?オッケー,ジャスト70cm!いや〜,かぶせ釣り歴10年にして,初の70cm!うちの大物ランキングに入れたら今さら大したサイズではないけど,個人的には最高にうれしい。

● これであとは義兄にチヌが釣れたら申し分なし。しかし,今日はマサさんの前日の状況とだいぶ違っていたようで,1時半ごろから潮が完全に止まった。いわゆる「潮が死んだ」状態で,とうてい釣れる雰囲気じゃない。二人とも3時ごろまで昼寝。3時半ごろから下げの潮が流れ出したが,今度は速すぎて釣りにならず。結局4時半に納竿。午前中の干潮までの時間帯に竿を出してもらっていたら,義兄にもチヌを釣ってもらえたと思うが。今日釣れたコブダイは全くクーラーに入らんのでリリース。結局夜はみんなで外食することになったが,チヌは義兄に持ち帰ってもらった。今日は,「釣りになる時間帯」は全体の8割ぐらいあった。ただし「釣れそうな時間帯」は3〜4割くらい。潮の大きい日より,今日ぐらいの小さい潮の日の方が釣りやすいかも。ベストポイントは先端付近で,定員は2名。外向きに潮が流れる時間帯なら,もっと大勢入れるだろう。潮の流れに乗ってサシエが沖へ着底するときがチャンス。時合いを見極めて集中して釣れば,ボウズは絶対ないはず。ピークは4月中旬ごろまでか。

 3/28の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・コブダイ  (70cm) 1尾

  ・チヌ(45・34cm) 2尾

  ・カサゴ(20cm) 1尾


◆ 2004/3/21(日) 生口島・茗荷(瀬戸田高校裏)波止

〜 いよいよ出番です,マサさん! 〜

 

●  今日のもともとの予定は,先週のリベンジに大三島の瀬戸港へ行くつもりだった。先週は土曜日に2回しか当たりがなく中型チヌ1枚しか釣れんかったけど,その翌日の日曜日にゴトウさんが49cmを頭にチヌを3枚上げている。前日のマキエが効いたか?そうなると,今日はちょうどその逆の条件になる。きのうの土曜日に,ゴトウさんとエスパーさんが瀬戸港で竿を出しているからだ。ところがきのうの夜に海仙楽のエスパーさんから電話が入って,見事に空振ったとのこと。「場所を考え直した方がええですよ」という有り難いアドバイスをもらって,結局今朝まで決断できずに朝の5時過ぎに起床。車を走らせながら考えたプランは,「まず瀬戸田をのぞいてみて,ベストの釣り座が空いていたら瀬戸田で勝負。先客がいたら瀬戸港へ先に行って,当たりがないようなら瀬戸田へ戻って適当なポイントで竿出し」。そろそろフカセの人も増えてきそうなので,両方の場所でベストの釣り座を確保するのはムリだろう。

瀬戸田に着いたのは6時すぎごろ。まだ薄暗い。先客なし。で,ここで粘ることに決定。「マサさんポイント」に荷物を運び,仕掛けをセット。1.5mイカダ竿に道糸3号・ハリスは2号・ハリはチヌ3号という,標準的なチヌ仕様。今日は満潮が昼前ごろで,まだ満ちの潮は動いていない。2,3投やってみたが釣れそうな雰囲気がないので,いったん車へ戻った。クーラーへ入れる氷を持ってくるのを忘れたので,車で数分のコンビニへ。氷と熱いコーヒーを買って釣り場へ戻ると,フカセの人が支度をしていた。曲がり角から竿を出したいというので,釣り座を左へ移動して場所を譲った(それでも今日は潮が大きく横へ流すので,フカセには厳しい条件だった)。曲がり角から十数mほど先端寄りに釣り座を構えて,7時ごろから本格的に釣り開始。

● この頃,潮はちょうどいい感じに左斜め前方へ払い出していた。数投目に当たり。掛かったが,ただ思いだけ。カサゴだった。まずまず良型の24cm。あ,これ1ポイントか。その後もサシエがイメージどおりのポイントに着底するとたいてい当たりが出た。ところが,ハリが外れてバラシの連続。2回立て続けにバラしたところでハリを4号にチェンジしたが,さらにもう1回バラシ。で,7時40分ごろ,ようやくハリにしっかり掛かってくれて,30cm級のチヌをゲット。わりと早い時間帯に1枚釣れて,ひと安心。その後潮が横へ流れ出して当たりが止まったが,今日は潮の向きがコロコロ変わって,横への流れがちょっと緩んだり縦方向に変わるときに,散発的に当たりが出た。フグっぽい当たりはほとんどなく,一番多いのはカサゴの当たり。8時半ごろ,携帯が鳴った。しまなみ方面へ初めて来る,というかるさんから。今因島(大浜)のパーキングエリアにいるとのこと。こっちへ来て一緒に釣りましょう,と誘って,ちょうどかるさんが到着した頃に,2枚目のチヌがヒット。8時40分ごろだった。

● その後も退屈しない程度に当たりがあったが,今日は取り込んだ魚よりハリが外れてバラシた魚の方が多かった。こればっかりは,腕の問題というより運任せなのでしょうがない。ハリにいったん掛かったチヌを全部取り込んでいたら,2ケタも可能だったろう。実際は,4枚。サイズは最長寸が36cmで,この波止にしたらアベレージ。去年のマサさんの50cmは,異常だった。10時ごろ,沖目で型のいいのがヒットして,「チヌならかなりの大物!」とか言ってやりとりしていたら,ハリス切れでバラシ。今までに1.5号ハリスをチヌに切られたことは何度かあるが,2号を切られたことはない。「くやしー!50cm級じゃったかもしれんのにー!」。・・・そうではありませんでした。それから30分ほどして,またヒット。「今度は慎重に・・・」上がってきたのは,コブダイ。さっき切られたハリスを,きっちりくわえておられましたよ。まあ。「巨チヌをバラした」という悔しい妄想から解放されただけでも,ええか。

● 満潮で潮が緩んできて,これからまだチャンスもありそうだったが,取材の下見に因島へも行ってみたかったので,11時20分ごろに納竿。かるさんに釣り座を譲って,因島・消防署前の南側の波止へ。竿を出したら,先端で釣っていた岡山のアサさんに挨拶された。アサさんの釣果は,レポートで。ここは釣り開始直後に下げの潮が流れ出して,いきなりコブダイがヒット。65cm級をタモ入れ寸前のところまで上げてきたが,玉網が見えた瞬間に反転して底へ突っ込まれてバラシ。ここ,まだデカいコブダイいます。今日は午後3時からの映画に間に合うように帰らにゃならんので,北側でもちょっと竿を出してから1時ごろ釣り場を後にした。来月早々の,レジャーフィッシングの取材は瀬戸田に決まり!Yさんとはまだ連絡取ってないけど,4月3日の土曜日あたり,どうでしょうかマサさん。

 3/21の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ  (36・34・31・29cm) 4尾

  ・カサゴ(24〜15cm) 5尾

  ・コブダイ(55cm) 1尾


◆ 2004/3/6(土) 東能美島・大君波止ほか

〜 かろうじてノルマは果たせた? 〜

 

● 今日は,東京から知り合いが遊びに来る。魚と酒が好きな人なので,夜の食事の場所は海仙楽で決まり。東京ではなかなか食えない新鮮な刺身を食べてもらいたいので,今日だけは何としても獲物が欲しい。取材よりプレッシャーがかかる。その人はもちろんコブダイは食べたことがないので,コブダイが釣れるとこでもよかった(もっとも,最近の状況ではコブダイが確実に釣れそうなところも思い浮かばない)が,どうせなら今が旬のアイナメを食べてもらいたい。で,選んだ先は一番確率の高い大君。天気予報は・・・「海は大荒れで,真冬並みの寒さになるでしょう」!!!しかしそれでも,行かにゃならん。前回は到着した時間が遅かったので,今日は7時前には竿を出せるよう早起きすることに決めた。

● 仕事が溜まっているので前夜1時ごろまで仕事して,睡眠時間3時間ほどで4時20分ごろ起床。家を出たのが4時半ごろ。前の晩に暴風雨のような大雨が降ったが,一応雨の心配はなさそう。しかし,風は強い。夜道を走っていても,枯葉が道路を舞ったり横風にあおられたりで,最悪の天気を予感させる。大君は能美島の東岸なので,多少でも風裏になってほしい。今日は道路工事に当たらなかったので,2時間5分ほどで現地に到着。先客なし。時刻は6時40分ごろ。ぼちぼち竿が出せる明るさになっている。波止真ん中当たりにカキを使った跡が点々と残っているので,そこらへんに釣り座を構えた。内向きで釣ると,正面から風を受ける感じになる。風は強いが,釣りにならん,というほどでもない。今日はカレイも狙って,青虫も買ってきてある。安物の投げ竿を1本だけ出して,市販のカレイ仕掛けに青虫をつけて外向けに投入。それから,かぶせ釣りの準備。竿は2本用意した。1本は1.8mで,足元のアイナメ狙い。柱にこすれて切れないよう,ハリスは3号を使用。ハリはチヌ3号。もう1本の竿は1.5mで,遠投のチヌ狙い。ハリスは2号,ハリはチヌ4号。ただ今日は風が強いので,遠投は難しいかも。

● さて,朝一番の反応はいかに?--- 期待をこめて,足元に第1投。・・・反応なし。第2投,やっぱり反応なし。第3投,・・・以下同じ。おかしい。前回の感触では,朝一番なら当たりが集中するはず。今日は満潮が10時ごろで,もう潮が3〜4分くらい満ちている。前回は干潮からの満ち上がりだったので,あの潮加減でないとダメか?このあと1時間半ほど,ノーヒット。ただし,魚の反応は若干あった。コツコツつつくだけでサシエを取っていかない小魚っぽい当たりが2,3回と,あんまり当たりがないので手持ちの竿とは別にもう1本を捨て竿で投入しておいたらエサを取られていたのが2,3回。たぶんアイナメだろうが,活性が低いときは合わさないと掛からない。8時半近くになって,事態の深刻さがひしひしと迫ってくる。これでもし満潮ごろに当たりがなかったら,ボウズになる可能性が高い。往復4時間以上かけて来て,ここなら空振りは九分九厘あるまいと思うた釣り場で竿を出して,手ぶらで帰るのはあまりに辛い。アイナメ1本でええから釣れてくれ〜!

● その願いが通じたか,8時半を回ったところで手持ちの竿にフワッとした当たり。良型アイナメ特有の,「コツン」と手元に伝わる当たりではない。とにかく合わせる。乗った。あんま大きくないが,とにかくアイナメらしい。タモを使うほどのサイズではなかったので抜き上げた。29cmと,この波止にしてはサイズ的には物足りないが,とにかく刺身は取れる。はー・・・えかった!この1匹で,半分は目的を達した。ここまで来てこれだけじゃ物足りんけど,ほかの場所でこのくらいのが釣れた保証はないし。あとはチヌが1枚釣れてくれたら言うことなし。満潮まであと1時間ほどになったので,今度はチヌ狙いでちょっと沖目に投入。しかし強風のためなかなか沖へ着底しない。だいぶ手前へ戻されたサシエに,またさっきのような当たりがきた。合わせると,掛かった魚が沖へ走り出した。アイナメは足元へ突っ込んでくるので,アイナメではなさそう。引きが,なんか平べったい魚っぽい。ハゲか?いや・・カレイ!オッケー!サイズは中型の28cmだったが,刺身のネタ2つ目をゲット。ただ,産卵後間もないせいか,身が薄い。シロウトには無理だが,プロなら刺身にしてもらえるじゃろ,というくらいのサイズだった。

● これが釣れた直後くらいに,初対面の西条のムラカミさんが来られた。別のところで竿を出していたが風が強いのでこっちへ来た,とのこと。ちょっと話しながらサシエを投入していたら,沖目でモヤモヤっとした当たり。また掛かった。チヌか?いや・・・ゴツゴツくる引きがない。なんかカサゴとかナマコとかヒトデ系の引き(?)だったが,上がってきたのはまたカレイ。さっきよりやや大きめの29cm。結局ここで釣れたのはこの3尾だが,当たりは8時半から9時ごろの30分間,つまり満潮の前の時間帯に集中した。その前後は全くダメ。まだ時期がちょっと早い感じ。あと半月くらいすれば,上向くだろう。

● その後満潮の潮止まりを迎えてこの釣り場に見切りをつけ,ムラカミさんと二人で音戸の旧七連桟橋のあった港内の小さい桟橋へ行ってみた。駐車場所が近くになく(音戸大橋下に有料駐車場あり)不便だが,釣り場としては水深もありなかなか雰囲気がよさそう。しかし,二人並んで小1時間竿を出したがノーヒット。帰りぎわに通りがかった地元の人によると,ここへ毎日通っていた地元の釣り人も,あまりに釣れないので最近は来ない,とのこと。やっぱり七連桟橋のようにはいかない。結局,ムラカミさんが帰られたちょっと後,12時前ごろにこの釣り場を後にして帰路に着いた。(帰りは途中で車を止めて,30分ほど仮眠した)

● 釣れた魚はバケツに海水を入れて生かしておき,ビニール袋に海水ごと入れて,生きたままで海仙楽へ持って行った。俊一さん,ありがとうございました。カレイもアイナメも,めちゃ美味かったです。特にカレイのエンガワと,アイナメの内臓をゆがいて梅肉のたれで食べたやつ,最高。今度自分でもやってみます。これに赤ナマコやチイチイイカの醤油漬けやテナガダコの踊り食いなど,東京では食べられない魚をたっぷり出してもらって,お客も喜んでました。ナマコなんか,東京の居酒屋には冷凍ものしか置いとらんし。あと,関アジの刺身に,ハモとキスとイカの天ぷらに,2匹目のカレイの煮付けに・・・酒を飲みすぎて途中からなんかようわからんようになって,気がついたら11時。なんと,6時から5時間もここで飲んどったことに。これで,1人6千円でおつりが来る格安料金。なんか申し訳ないです。そう思うて今日は,お店に寄付できるくらい魚を持って行けるはずじゃったんじゃけど・・・次の機会にまた,よろしく。

 3/6の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・アイナメ  (29cm) 1尾

  ・マコガレイ(29・28cm) 2尾


◆ 2004/2/11(祝) 能美島・大君波止

〜 余計なことをするんじゃなかった・・・ 〜

 

● 今日は,年に何度もは行けない遠征。ちょっと試したいことがあったので,一番魚が釣れない時期と知りつつ,はるばる大君へ。去年春のオフ会2日目と翌週のテレビ取材で行って以来,3度目の釣行になる。朝の5時に起床して,出発したのが5時20分ごろ。ちょうど2時間かかって音戸大橋へ。そこからさらに15分ほどで,現地到着。時計は7時半を回ったところ。走行距離は,片道110kmくらい。しかし考えてみると,ここへ来るのはガソリン代だけしかかからないので,出費はせいぜい2,000円くらい。これが自宅から30分で行ける瀬戸田だと,橋代往復2,600円にガソリン代を入れて3,000円近くかかる。長時間運転をガマンしさえしたら,経費的にはこっちの方が安い。しかし,2時間以上ぶっ通しで運転するのはやっぱりキツい。今日の狙いが成功してくれたらええんじゃけど・・・

● 狙いというのは,「シャコのぶっこみ釣りでなんか大物が釣れるんじゃなかろうか?」ということ。きのうの早朝,田島でシャコとボケを合わせて15匹くらい掘っておいた。波止には先客はなし。中央当たりに荷物を運んで, まずは投げ竿の準備。いつものぶっこみ仕掛けにシャコをつけて,外向きに竿を2本放り込んでおいた。外向きはけっこう速い潮が右へ流れている。内側もゆっくり左へ流れていて,これからが満ち上がり。今日は満潮が昼過ぎの大きい潮で,その頃に時合いが来ると予想している。

● かぶせの竿を出して,カキで釣り始めたのが8時前ごろ。ここは足元に柱が立っているが,まずアイナメ狙いということでその柱の近くにサシエを落とす。柱の間に潜られるおそれがあるので,竿は1.8m,ハリスは3号のやや太めの仕掛けをメインにした。ハリはチヌ4号。第1投からいきなり当たり。心の準備ができていなかったので,空振り。次投,また当たり。今度は掛かった。25cmくらいのアイナメ。その後30分ほどは,わりと頻繁に当たりが出た。もっとも,着底の瞬間に当たったのは最初だけで,サシエが底へ着いてから当たりが出るまでの時間がだんだん長くなる。1時間弱で30cmオーバー1尾を含む4尾のアイナメをゲットしたが,あと1時間早く釣りを開始しとったらもっと釣れとったはず。ぶっこみの竿を出す前に,かぶせをやっときゃえかった。

● そこへ,エスパーさんから連絡が。大向で貝を採って,これからこっちへ向かうとのこと。しかし,この頃からほとんど当たりがなくなり,小ぶりのアイナメをもう1匹追加したところでちょっと場所替え。ここはコブダイがいないので最初の竿を置き竿にして,1.5mの竿をもう1本出して先端へ移動してみた。しかし,ここは水深が浅く魚の気配なし。そこへエスパーさん登場。すぐ後に,細原さんも。ちょっと話をして,元の釣り座近くで3人並んで竿を出した。この頃には時合いは完全に過ぎた様子で,全く当たりなし。満潮まで待つしかないかと思って,車へ戻って持参したカセットコンロと弁当を釣り座へ運ぶ。湯を沸かしてカップ麺を作ろうとしたとき,細原さんに大物ヒット!36cmのアイナメ。あの状況の中での粘り,さすがです。「うわさのリール」も初めて見ました。外向きに釣り座を変えたエスパーさんも,20cmのカレイをゲット。

● このあとは結局満潮を過ぎても当たりは出ず,1時過ぎに納竿。ぶっこみの方はエサ取りもおらず,狙いはものの見事に空振り。時期が悪かったか・・・。エスパーさんとはジンガサ・タイラギとアイナメをトレードした。ジンガサは,晩酌にバター焼きで食べたらめちゃ美味かった。カラを外してワタと口(ちゃんとある)を切って焼くだけなので簡単。エスパーさん,ごちそうさまでした。アイナメの刺身と,アラで作った吸い物も最高。今日は途中で風が出たが天気はわりといい方で,魚がもうちょっと釣れたら言うことなかったけど,まあ時期も時期じゃし,こんなもんじゃろ。朝の4時ごろ起きて行ったら,まずボウズはあるまい。しかし帰りが辛い。こないだ確かめといた竹原からの裏道を通ったのでわりとスムーズに帰れたけど。大君で早朝だけ釣って,途中から蒲刈へ移動,っちゅう手もあるかもな。

 2/11の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・アイナメ

  (32・27・27・24・22cm)  5尾

※左上の一番大きいのが,細原さんの36cmのアイナメ。その右に写っているのが,エスパーさんのカレイ。上はエスパーさんに分けてもらったジンガサとタイラギ。


◆ 2004/2/8(日) ?島・T港波止

〜 ここ,コブダイしかおらんのかい! 〜

 

● いきなりですが,問題です。下の写真の波止は,どこでしょう。一部の方にはおわかりと思いますが・・・

● 今日の行き先は,最後まで迷った。とにかくカキがないので,7時ごろ横島で調達。候補地はいろいろあったが,田島・横島方面は少なくともパス。1つの候補は,笠岡・神島外浦。コウマさんの情報ではアイナメがボツポツ釣れているそうなので。今年はまだ30cmオーバーを1尾も釣ってないし・・・。ただ,先週も釣り日記を出しとらんし,2週続けて日記なしになる恐れがある。同じ理由で,もう1つの候補地・忠海も結局パス。一発大物かボウズか,というギャンブルは今日は避けたい。天気もよさそうじゃし,確実に釣れるとこはないか?--- 弓削島の今井の波止の南側にあるフラットな波止でアイナメ狙い,というのも考えた。ただ今のところ実績がないし,誰かがレポートで報告してくれてからの方がええかもしれん。で結局,例年この時期にはY記者さんから取材の話が来ることを見越して,瀬戸田で状況確認してみるか,ということにした。でも,今から行ったんじゃ釣り座がないかもしれん・・・。横島を7時半過ぎに出て,瀬戸田へは1時間弱で到着。フカセの先客が2名あり。先端寄りに入れないことはないが,今イチ気分が乗らないので,思い切って初めての場所を開拓してみることにした。いつも車に積んである「波止ガイド100」の中で印をつけているポイントが何か所かある。大三島・瀬戸港も竿を出してみたいが,もうちょっと遠征してみるか・・・

● 多田羅大橋を渡って大三島へ,さらに橋を2つ渡り,着いたのは大島。橋代は,瀬戸田までが片道1,300円。そこから大島までが1,550円。往復で5,700円もかかる。そうちょくちょく来られるところではない。料金所を出てすぐの信号を左折して北上し,突き当りで海へ出たところを右折して南下。9時ごろ,目的地・友浦港に到着(「波止ガイド」に載ってます)。時間的にはけっこう早い。自宅から1時間以内で来られそう。ただ,料金がなあ。

● この波止の第一印象は,「ロケーションが抜群」。水もきれいで,蒲刈・大地蔵の雰囲気にちょっと似ている。 車は波止付け根に止められるので,歩く距離もそう長くない。一通り歩いてみると,いかにも釣れそうなポイントが多く,20人くらいは竿が出せそう。付け根寄りはテトラで,その少し先でくの字に折れ曲がっている。地元の常連さんが曲がり角の手前で数人竿を出していた。全員ウキ釣りのメバル狙い。20cm近いのを10尾以上釣り上げている人もいた。先端付近の外(向かって左)向きには,フカセの二人組。本命はチヌだろうが,ここでもメバルが釣れているとのこと。今日の満潮は昼過ぎごろで,まだ満潮まで3時間ほどある。曲がり角から先端までのところどころにケーソンの継ぎ目があるので,その真上で釣ることにした。潮は,港内(右手)側へ入り込む流れがけっこう速いが,外向きは全く流れていない。潮の流れる港内側で竿を出したかったが,あいにく正面から強風が吹いてくるので,左手へ向いて釣ることにした。位置は,曲がり角と先端のちょうど中間あたり。

● 荷物を運んで竿を出し,水深チェックのために足元にサシエを落としてみた。とりあえず竿は1.5m,ハリス2号・チヌバリ3号。まだ潮が半分も満ちてないので,海面までかなり距離がある。足元の水深は,6〜7mくらいか。深いとは言えないが,そこそこはある。最初から魚の反応はあるが,もろエサ取りっぽい。チョンチョンつつくだけで,サシエをなかなか取っていかないのでわかる。しばらくして,なんかヒット。20cm級のショウサイフグだった。足元の岸壁はズドンと立っているだけなので,アイナメはあんまり期待できんかもしれん。ここはチヌも多いらしいし,まだハラミには早いと思うが沖目を狙うことにした。数投目に当たり。コブダイ。1.5mでは歯が立たず。竿を1.8m,ハリスを3号にチェンジした。

● 先端付近のフカセの人の竿が曲がっている。タモ入れしているのを遠くから見ると,コブダイらしい。フカセで釣れるぐらいなら,コブダイの魚影は相当濃いはず。実際,そのあと沖目でコブダイの当たりが連発。しかしサイズがハンパではなく,全部ハリス切れでバラシ。沖は10m以上の水深がありそうで,根掛かりもする。波止を見回った限り最近カキを使った形跡はないので,魚がスレてもないはず。ただし「入れ掛かり」というほどではなく,コブダイの当たりは全部で7〜8回ほどだった。11時ごろ,カメラを持った記者さんに声をかけられた。釣り情報誌の取材らしい。まだボウズです,と答える。記者さんは,先端のフカセの二人組のところへ。スカリから魚を出して,写真撮影をしている。後ろから見せてもらうと,45cmくらいのコブダイを1尾ずつ持って写っていた。

● 1.8mでも取り込めそうにないので,最終手段の「倉橋仕様」にチェンジした。2.1mイカダ竿にトヨフロンLハード5号の直巻き・ハリは伊勢尼10号。当たりは減るだろうが,掛けた魚は逃がさん!という一発勝負のタックルであったが,その1投目にいきなりヒットしたやつには負けてしまった。ものの見事に,5号ハリスをブチ切られた。どないせーちゅんじゃ!これ以上太い仕掛け持っとらんわ!だいいち,なんでコブダイしか当たらんのんじゃい!アイナメおらんのか!と心の中でわめきながら,あちこち釣り座を移動して岸壁の際を探るが,相変わらず小魚の当たりのみ。元の釣り座に戻って再開した12時過ぎごろ,またも5号ハリスにヒット!よっしゃ,今度は逃がさん!魚を追いかけて左へ移動しながら,力任せにリールを巻く。手ごたえはまあまあ。70cmはなさそうだが,60台の後半か?・・・わりとすんなり浮いてきたところをフカセの人にタモ入れしてもらい,取り込み成功。67cmだった。ここまでに何回かバラしたやつは,たぶんこれより大きいサイズじゃったと思うが・・・まあとにかく,ボウズは免れた。しかし,食うにはちょっとデカすぎ。

● 12時半ごろから下げに入ったようで,外向きは右から左へ潮が流れ出した。逆に内向きは潮が緩んだようで,こっちで竿を出したら足元で食べごろサイズ(43cm)のコブダイがヒット。1時過ぎからは当たりがなくなり,1時半に納竿した。お持ち帰りは小さい方だけで,大きい方は写真撮影後リリース。一応釣果が出たのでそれなりには納得したが,結局コブダイ以外のまともな当たりは1回もなかった。チヌのシーズンに入ったらもう1回来てもええけど,フカセやダンゴのチヌ釣りの人が並んで竿を出しとる中でコブダイ相手に右へ左へ走り回るのもヒンシュク買いそうじゃしなあ・・・。次回ここへ来るのは,年末ごろにコブダイのランクアップ狙いかな?ただ,この釣り場はいかにも「瀬戸内海の真ん中まで来ました」という雰囲気があって,気分はよかった。

 2/8の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・コブダイ(67・43cm) 2尾


◆ 2004/1/24(土) 因島・消防署前の波止ほか

〜 同じ場所ばっかりでスイマセン 〜

 

● 今日は朝の干潮が大きい潮。こういう潮のときは,いつものようにシャコを掘る。シャコは「えむし(餌虫)」に入るんかな?虫じゃないような気もするけどな。7時前ごろ家を出て,田島へ。ちょうど潮が一番引いた時間帯で,かなり沖まで干出している。例年ならそろそろワカメが採れる時期だが,今年はまだ育ってない様子。シャコを掘り始めて間もなく,タイムシ発見!しかし,端っこをつかもうとしたら穴に入られ,一生懸命掘り返したが見つからず。その直後,ゴトウさんに声をかけられた。明日はバイクで遠征するとのこと。シャコ・ボケ合わせて15匹ほど掘れたが,これは明日用のエサ。このあとカキも調達して,いったん帰宅。せっかく潮も大きいし,ボウズ覚悟で田島・横島で竿を出すのはもったいない。今日は夕飯を作ることになっているので,冷蔵庫の中の野菜を確認して献立を考える。ダイコン・ニンジン・ジャガイモ・タマネギ・キュウリか・・・。ビーフシチューとふろふき大根でも作るかな。あと,サラダと刺身があったらええじゃろ。刺身にする魚の第一候補は,この時期ならアイナメ。しかし,確実に釣れそうなところはない。むしろ因島でチヌを狙う方が堅いか?今日は満潮が1時ごろで,そこから下げに入る潮を釣ったらまずチヌは釣れる。今日みたいな潮で釣れなんだら,もうチヌはおらん!ということで,「ダメならチヌを釣りゃええか」という大胆な保険をかけて,足を向けたのは生名島。瀬戸田とどっちへ行こうか迷ったが,サヨリが釣りたかったので。

● 今日は,予報に反してわりといい天気。10時ごろのフェリーに乗って生名島へ渡り,埠頭用地へ車を走らせる。まだサヨリ釣れとるかな?--- あれ?波止に誰も人がおらん。釣れてないんかな・・・と近づいてみると,なんと埋立地に通じる橋が,工事で取り壊されている。つまり,釣り場へは入れない。道理で,誰もおらんはず。やむなく引き返して,深浦へ。ここは満ちは潮が速く釣りにくいが,このままトンボ返りするのももったいない。フカセの人が付け根付近に2人入っていたが,まだ釣れてない様子。曲がり角の先で竿を出してみたが,予想通り潮が速く,しかも手前へ寄せてくるので岸壁に道糸が引っ掛かってトラブルの連続。さらに向かい風も吹いてきて,まともに釣りができん。結局ここでは釣果なしで,11時40分の船で本土へ戻った。

● サヨリもアイナメもダメとなると,もうチヌを釣るしかない。消防署前の南側の波止へ行ってみると,かぶせ釣りの人はおらず。ウキ釣りで小物を狙っている人が2人いたが,釣り座は空いていたので曲がり角の先へ入った。潮はだいぶ緩んでいて,いい感じ。ここではチヌ狙いなので,タックルは1.5mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ3号のライトな仕掛け。マキエをして2,3投してみたが当たりがないので,車の中で弁当を食べる。時合いは1時前後と読んでいる。この釣り場は当たりの出る時間帯が限られていて,たいてい満潮から下げにかかる頃がチャンスになる。12時20分ごろ再開。その2投目に,フワフワっとした当たり。合わせる。乗った。チヌっぽい。でも,小さそう。かろうじて30cmを越えるサイズだった。なんか,「予定どおりに釣れました」ちゅう感じ。このサイズだともう1尾は欲しい。しかしその後当たりはなく,1時過ぎに北側の波止へ移動した。こっちは下げの潮が流れ出すときがチャンス。しかし,行ってみるとまだ右から左へ満ち潮がビュンビュン流れていて,しばらく止まりそうにない。で,また南側へ逆戻り。1時20分ごろ,再開。その2投目,また当たり。今度はちょっとデカそう。竿が短いので慎重に巻き上げて,足元に見えてきた魚体は・・・予想以上のサイズ。引きの感じからすると40cmくらいかと思ったが,スマートな体型でやたら長い。タモ入れして検寸すると,48cm。おいおい,今ごろこんなサイズが釣れるんかい。でも,食う分にはさっきの30cm級の方が美味そうかも。

● とにかくこれで晩のオカズは十分。あとは,先週バラシまくったデカいコブダイを釣り上げるだけ。2時ごろ北側へ帰ってみると,ようやく潮が止まっていた。前回はこのくらいの時間帯でコブダイの当たりが連発したので,いきなりコブダイ仕様の仕掛けで勝負。2.1mイカダ竿に5号の通しという,愛想もなんもないタックル。しかしこれが災いしたか,今日はコブダイの当たりが全然ない。タイムリミットが迫った3時前ごろ,取材の記者さんが来た。以前瀬戸田でお世話になった(落としたタモを回収してもらった)月刊釣り情報の記者さんだった。今日は絵になる魚が釣れているので,このときの恩返しができる。さすがにこの時期は,どこもあまり釣果が上がってないらしい。写真を撮ってもらって記者さんと別れ,帰り支度を始めたところで携帯が鳴った。「今日は外食しよ」。・・・あ,そう。まあ,チヌは実家へ持って行きゃええか。夕飯の支度をせんでもええんなら,もうちょっと粘るかな。4時ごろまで。竿もチヌ用のに替えて・・・で,3時半ごろ,待望の当たり。チヌっぽい。合わせると,乗った。引きもチヌっぽい。しかし!半分くらい巻き上げたところでハリ外れ。残念!

● 結局今日はチヌ2匹で,コブダイの当たりは2回だけ(1.5mの方に来たのでバラシ)。南側の波止は,今日のような潮なら確実にチヌは釣れる。このままハラミの時期まで釣れ続きそうな勢い。北側はチヌの魚影は南側ほど濃くないが,個人的には北側の方にどうも惹かれるものがある。グラビア撮影の場所は,やっぱりここじゃな。

※ きのう,1万6千円もはたいて救命胴衣(水に浸かると自動的に膨らむやつ)を買った。汚れたらいけんので,今日は使わなかった。今度の撮影のときから着用しようと思う。

 1/24の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(48・31cm) 2尾


◆ 2004/1/11(日) 因島・消防署前の波止

〜 狙い的中で気分は最高!〜

 

● 今日は娘の合格祝いで外食することになっていて,「魚は持って帰らんでええ」と言われている。この機会に新しい釣り場を開拓すべく,朝はゆっくり起きて瀬戸田へ向かう。いつもの波止でちょっとカキを補充してから竿を出したが,フグの嵐ですぐ撤収。このあと島をひと回りしながら釣り場をチェックしたが,期待できそうな場所はあまりなかった。その中で,垂水港左手の短い波止の先端だけは,ハラミチヌの時期にちょっと狙ってみたい。水深が浅いので冬場は難しいだろう。アイナメが狙えそうな桟橋を探したが,どこも水深が浅く今イチ。一応釣り場チェックを終えて,今日のメインの目的地である因島・消防署前の北側の波止へ向かった。

● きのうは南側の波止でチヌが1枚釣れたが,もともと寒チヌ狙いのポイントと目星をつけていたのは,北側の波止の方。ここは満ち潮が速いので,基本的には下げ潮を狙う。ただ,きのうは足元で散発的にハゲの反応があったので,下げに入るまでの時間つぶしにはなるだろう。釣り場に着いたのが11時ごろ。満潮は午後2時ごろなので,時合いにはまだだいぶ早い。きのう日記も出したので,さすがに今日は誰かが南側へ入っていると予想したが,行ってみるとかぶせ釣りの人はおらず。ふかせのチヌ狙いの人が2,3人いて,釣り座は満杯。北側の波止へ戻り,道具を出した。波止付け根のフェンス手前の曲がり角付近は,満ち潮が右から左へ流れるので釣りにならない。そこからずっと右手へ寄ったあたりは,足元なら潮が緩く竿が出せる。ただしここも,時々潮が左右に速く流れるので,サシエが真下に着底することは少ない。当たりはたいてい,足元の潮が緩んだときに出る。

● タックルは,きのうと同じく1.8mの竿に2号ハリス・チヌバリ3号。とりあえずハゲ狙いなので,ハリは3号にした。きのうのシャコがまだ残っているので,ぶっこみの捨て竿も出しておいた(これには結局魚の反応なし)。きのうより冷たい風が吹く中で,足元へ第1投。サシエが落下して行く途中で,小さくツンツンと竿先を揺らす当たりがある。ハゲではなさそう。なかなかエサを取っていかないので,小魚だろう。フグとも違うような気がするが・・・。しばらくして,その魚がフッキング。正体は,10cmほどのタナゴ。即リリース。その後もポツポツ当たりが出て,10分ほどして中型のハゲをチャッチ。さらに,良型のタナゴ。続いて小ぶりのコブダイ。足元は飽きない程度に当たりがあるが,チヌ狙いなら沖目も攻める必要がある。しかし沖は潮が速くサシエが横へ流されるので,しばらくは足元で勝負することにした。デカそうなコブダイも1回ヒットしたが,2号ハリスを切られてバラシ。12時を回ったところで,弁当を食べてちょっと休憩。

● このあと1時半ごろまでは同じような状況が続き,ハゲをもう1枚とコブダイを2尾追加。そろそろ潮が緩んでもいい時間帯だが,沖の潮はまだ右から左へ流れている。ちょっと南側の波止へ出張してくるかな・・・と思って向こうを見ると,ふかせの人は帰った様子。竿を車に積んで行ってみると,ちょうどきのうの釣り座が空いている。すぐ横に,ふかせのマキエを流さずにほっぽらかしで帰った跡がある。目の前を見ると,ちょうど満潮の潮止まりになっている。きのうチヌが釣れたときとほとんど同じ雰囲気。ふかせのマキエも入っとるし,すぐ釣れんかな・・・と思って,ちゃちゃっとマキエをしてサシエを遠投。第1投,反応なし。第2投・・・チヌの当たり!きのうの今日なので,心の準備はできている。即,合わせ。乗った。ちょっと小さそうだが,引きは間違いなくチヌ。30cm級だった。スカリへ入れて,第3投。また当たり!またチヌ。今度はちょっと型がよく,40cm近くある。なんと,3投で2匹釣れてしまった。時計は1時45分ごろ。まだ釣れそうな気もするが,何事も節度が肝心。次に来る人のために,これ以上釣るのは申し訳ない。この釣り場は10分そこそこで撤収。チヌを持って,また北側の波止へ戻った。

● 今日釣れたチヌは,親戚に配りゃええか。もう土産は十分じゃけど,何とかこっち(北側)の波止でもチヌが食わんかな・・・。タイムリミットは3時。それまで粘ってみることにした。潮はようやく完全に止まって,サシエが正面沖へ着底するようになっている。その止まった潮が下げに入って,さっきとは逆に左から右へちょっと流れ出したかな?という感じになった2時40分ごろ,沖目で当たり!おっ?コブダイ?いや,これはもしかして・・・・・・・・・やった〜!チヌ!あんまり大きくないが,粘った甲斐があった。スカリに入れて,次投。また当たり。そして,またチヌ。結局,南側で2枚,北側でも2枚釣れた。もしかしたらこれからが時合いかもしれんけど,残念ながら時間切れ。まあ,この時期にこれだけ釣れたら言うことなし。「寒チヌ狙いのポイント」と前から公言していた場所で,狙いどおりに寒チヌが釣れたので最高に嬉しい。帰りぎわにコジマさんが来られた。明日はここで釣ってみるとのこと。ここは北・南の波止とも現在チヌが絶好調なので,今年の初チヌ狙いの人はぜひ竿を出してみてください。ただし,時合いが来るまで辛抱が必要です。

 1/11の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(39・37・33・30cm) 4尾

  ・ウマヅラハギ(29・25cm) 2尾

  ・コブダイ(40・33・30cm) 3尾

 ・ウミタナゴ(23cm) 1尾


◆ 2004/1/10(土) 因島・消防署前の波止

〜 釣りの神様に感謝!

 

● 右は,1月2日に蒲刈・向の波止ポイントAで帰りぎわに見せてもらったコブダイ(60cm)の写真です。釣り人は奥野さん。後日,大物ランキングに入れておきます。

● 今日は,「特別な日」だった。夕飯食って酔っ払いながら書いているせいもあるんじゃけど・・・あー,ここ3か月ほどの苦労が走馬灯のように・・・とか何とか。-- 実はですね。今日はですね。下の娘の中学受験の合否発表の日だったのですよ。全く個人的な話題で恐縮ですが,聞いてください。下の娘が受験した私立E中学は,中高一貫で偏差値50くらいの,ごく普通の私立中学です。姉ちゃんもここに通っていて,もうすぐ高校に上がる予定になってます。成績は,姉妹とも同じくらいです。去年の10月,つまり入試の3か月ほど前に,妹はここの中学に「体験模試」を受けに行きました。本番と同じくらいのレベルの問題で,実力を試そうという趣旨です。科目は算数と国語。説明会で,言われました。「算数・国語とも150点満点です。それぞれ6割(=90点)くらい取れれば,合格できます」。--- 娘の得点は,算数も国語も50点くらいでした。姉ちゃんも3年前に同じように模試を受けて,同じような成績でした。ここから私の苦労が始まりました。3年前の再現っちゅうか。「ええか,娘!これから3か月で,今の倍くらいの点を取れる力をつけにゃ合格できんのじゃ!必死で勉強せい!」--- 当たり前のことですが,娘は必死に勉強するわきゃありません。そんな根性があったら,今ごろもっとええ成績じゃろうしね。言っときますが,志望校は偏差値50ですよ。「公立中学へ行ったら高校受験で苦労せにゃならんので,中高一貫の学校へ行っといたら楽じゃろ」という程度の,いわゆる「難関中学のすべり止め」というイメージの学校です。上の娘も下の娘も,ここしか願書を出しませんでした。それ以上のレベルの中学へは入れんからね。--- そして3か月。オヤジと娘の苦闘の日々が続きました。オヤジは「学生を上の学校へ合格させる業界」でメシを食っている身なので,娘を合格させることができるかどうかは,自らのレゾン・デートル(存在理由)の問題なのです。オヤジは,本業以上に(?)全知全能を傾けました。この中学の過去5年間くらいの出題傾向を分析して,2004年度入試で出題されそうな問題を予想しちゃったりしました。「ええか,どうせ今からじゃ全部の範囲を勉強することは無理じゃ。パパの教えるとこだけやっとけ。ヤマが外れたら,運が悪かったと思うてあきらめーよ」。下の娘にとっても,相当なプレッシャーがかかったことと思います。「あの○○な(笑)姉ちゃんが合格して,私が落ちるわけにはいかん」という思いもあったでしょう。しかし,コイツも頭の程度は姉貴と一緒で,算数がからっきし。冬休みから正月にかけては,部屋にカンヅメにして徹底的にシゴきましたよ,ええ。本人ストレス溜まりまくりで,「もう受験なんかせん」とか,姉ちゃんと同じことをほざいてましたが・・・オヤジのプレッシャーも相当なもの。ここまで尻を叩いといてもし失敗したら,本人の落胆は想像するだに大きいことでしょう。「あれだけ勉強したのに受からんかった」という挫折感が,彼女のその後の人生に少なからぬ影響を与えるんじゃないか・・・(もっとも,たかだか3か月の特訓で合格しようっちゅうのがそもそも甘いんですけどね)。--- そして,1月6日の試験を経て,今日の合否発表の日を迎えたわけです ---

● 今日は,朝の干潮の潮位が低い。とりあえずこういう日は,シャコを掘ることになっている。朝の6時過ぎに家を出て,暗いうちから田島でシャコ掘り。この時期はシャコも数が少なく,なかなかポイントが探し当てられない。どうにか10匹ほどを確保して,引き続きカキを調達。8時半ごろから坊地新波止天神波止でそれぞれ15分ほど竿を出してみたが,生体反応なし。時計を見ると,9時半が近い。そろそろ家へ帰らねば。今日は娘の中学入試の合否結果が,郵便で送られてくることになっているのだ。郵便局の配達は朝の9時ごろからだろうから,早ければ10時ごろには届くはず。道具を片付けて車を出そうとしたところで,携帯が鳴った。上の娘からだった。「封筒,届いたよ」---「開けたか?」---「いや,まだ」---「よっしゃ,あと15分ほどで戻るけ,待っとれ。開けたらいけんで」

● 10時前に自宅へ戻ると,ヨメが電話をかけている。上の娘に聞くと,「もう封筒開けたで」。-- 「開けるな言うたじゃろーが!ほいで,どうじゃったんな?」--- 「自分で見てみ」。テーブルの上の封筒を開けてみると・・・「合格」!・・・・・・・・・よっしゃ〜!あー,肩の荷が降りた〜・・・もし不合格なら,別の中学の受験に向けてまた勉強し直さにゃいけなんだが・・・これで娘もオヤジも勉強から開放された!--- 「よし,今日の夜はおばあちゃんの家でお祝いじゃ。パパがこれから魚を釣ってきて夕飯作る言うて,おばあちゃんに電話しとけよ」と言い残して,心おきなく釣りに出かけるのだった。

● そういうわけでお祝いの魚を調達すべく,向かった先は因島。お祝いと言えばタイだが,この時期のこの時間帯ではちょっと厳しい。代わりに寒チヌでええじゃろ,ということで,消防署前の波止へ。現地に着いたのが11時前ごろ。満潮が午後1時過ぎなので,これから好時合いになることが予想される。最近チヌがかなりの確率で釣れている南側の波止へ行ってみると,サヨリその他を釣る人が大勢入っていて,ちょっとスペースが狭そう。で,北側の波止の先端に入ってみた。ここは満ち潮は釣り座の正面に向けて激流が流れていて,雰囲気は悪くない。シャコのぶっこみの竿を1本捨て竿にして,30分ほどここでカキで釣ったが,コブダイのバラシが1回あったのみ。今日のタックルは一応チヌ狙いで1.8mイカダ竿に2号ハリス・チヌバリ4号という仕掛けなので,大きなコブダイが掛かるとちょっと厳しい。11時半ごろ,南側の波止にスペースが開いたのを確認してから移動した。

● 南側の波止でも最初にシャコのぶっこみの竿を出してから,さっきと同じ仕掛けでかぶせ釣りを開始。今日はチヌ狙いなので,最初から遠投で勝負する。満ち潮がまだかなり流れていて,サシエが横に流される。11時半ごろから昼食をはさんで1時間ほど,全く当たりなし。さすがにこれから水温が下がってくると,チヌは厳しいか・・・しかし今日はせっかくのお祝いじゃしなー。下げに入ったらまた北側の波止へ戻って,コブダイ狙うかな・・・と思っていた12時50分ごろ,突然の当たり。遠投したサシエが着底した瞬間に,サシエを取られた。あんまり当たりがないので油断したいたせいで,ものの見事に空振り。今の当たりは,チヌに間違いない。潮も完全に止まって,まもなく潮変わりになるベストの時間帯。ここで釣り上げんかったら今日はボウズ覚悟。今度こそ・・・。そして,次投。フワッとした当たり。今度は心の準備ができていたので,しっかり合わせる!乗った!よっしゃ〜!バレるなよ〜!・・・おっと,かなりの手ごたえ。まさか,コブダイ?-- いや・・・。立ち上がってやり取りしているのを見て,右手で釣っていたサヨリ・イワシ狙いの人たちが集まってくる。中の一人が,横に置いておいた玉網を持って取り込みの準備をしてくれている。さあ,魚は・・・よし,チヌ!かなりの型。タモ入れしてもらって引き上げ,「や〜れやれ,ようよう釣れたわー」。すぐに検寸すると,45cmの立派な寒チヌ。いや〜!もう言うことなし!神様,ありがとうございます!これで,お祝いができます!

● この1尾で満足して,このあとすぐに竿をたたんだ。まだ満潮の潮止まりなので,これから粘ればまだ釣れるかもしれんけど,次の人のために魚を残しとかんといけんしね。しかし,今日の当たりはこれだけ。よう釣れてくれた!なお,この後帰りがけに北側の波止で1時間ほど竿を出した。最初足元でハゲの反応があり,2枚ゲット。当たりがなくなったので遠投したら,コブダイ連発。チヌ狙いなら南側の波止が有利だが,魚の数は北側の方が多そう。今日釣れたチヌは刺身・酒蒸し・吸い物で食べたが,どれも美味だった。チヌの気配はいつまで続くか,今後の追跡調査に期待したい。

 1/10の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(45cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(29・24cm) 2尾

  ・コブダイ(40・38cm) 2尾

 

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