★ 釣り日記 (2004年4〜6月) ★

月3日(土) 月4日(日) 月17・18日(オフ会)
月24日(土) 月29日(祝) 月8・9日(土・日)
月29日(土) 月13日(日) 月20日(日)

◆ 2004/6/20(日) 向島・干汐波止

〜 まあ,原価150円と思えば・・・ 〜

 

●  天気予報も見ずにきのうの夕方は雨の中でカキ採り&シャコ掘り。シャコとボケを合わせて30匹以上,それに,普段は捨てていた虫を10匹ほどキープ。果たしてこれがラッパ虫か?帰りがけの天気はかなり荒れ模様で,帰って天気予報を見ると台風が沖縄に接近中。万一朝から風雨が強い場合,せっかく掘ったエサを使えない可能性もある。シャコを1週間生かしておくことは難しいので,魚が釣れる釣れんはさておき,何とか竿だけは出したい。目覚まし時計は午前4時にセットして,ビールをたらふく飲んで午後10時過ぎに就寝。

● 目覚ましが鳴るちょっと前に酔いがさめて,目も覚めた。着替えて外へ出ると,風は全くなし。かえって不気味。雨はわずかに降っているが,カッパを着て釣るほどでもなさそう。仕事場の冷蔵庫に入れておいたエサを車に積んで,今日の目的地・干汐へ。天気の不安もあるので,一番近い場所にした。15分弱で現地着。時刻は4時半ごろ。右手の波止の曲がり角付近に,数人の団体さんがいる。先端には竿を1本持った人が一人。曲がり角の団体さんに声をかけるとやはりタイ狙いで,手掘りのシャコを山ほどバケツに入れている。まだ上がってない,とのこと(結局このグループにはチヌが1枚釣れただけのようだった)。先端の人はタチウオ狙いだそうで,今日は反応がないらしい。今日は満潮が昼ごろ,干潮が朝の6時ごろ。天気がもてば昼まで粘る予定。

● 先端から10mほど手前に入れさせてもらって,仕掛けを出す。用意した竿は4本。どれも2〜3千円くらいの万能竿で,あんまり投げ釣り向きではない。リールも安物。道糸は3〜5号。10〜12号のオモリをつけた遊動テンビンの1本バリ仕掛け。ハリスは3〜3.5号を1.5〜2m。ハリはチヌ3〜5号。投入ポイントは,30〜50mくらい沖。相変わらず曇天無風の好コンディションで,しかも今日は台風の影響で港から出る船も少なく釣りやすい。竿を全部セットし終えたころ,この波止でいつも会う常連さんが来た。この人は芦田川の東からここへ20年通い続けているそうで,いつも先端で生きエビのさぐり釣りをしている。

● 雑談しながら竿をチェック。しかし,竿先には何の反応もない。釣り始めてしばらくはエサ取りが多かったが,だんだんエサが残るようになった。6時ごろ,初めての当たり。シャコの竿の先がちょっと曲がった。何か掛かっているようなので大きくあおると,魚の手ごたえ。しかし,あんまり大きくない。チヌなら30cmくらいか。足元に見えてきたのは,30cmを切るサイズのマダイ。タモも使わず抜き上げる。小ぶりながら今年の初物。刺身が取れる。このあと干潮の潮止まりになり,潮が動き出してもあとは全く何の反応もなし。隣にキス狙いの人も来たが,キスも全然上がっていない。

● 見物人も入れ替わり立ち代り来るので,エアバケツの中の虫を見せて「これ,ラッパ虫ですかいね?」と聞いてみたが,誰も知らないと言う。この虫は浜で大きな岩を裏返すと出てくる。頭部がトウモロコシの毛みたいにもじゃもじゃで,感触はブヨブヨした感じ。「自分が魚じゃったら,このエサは食いたいとは思わんじゃろうな」と思って,今までは捨てていた(なら青イソメなら食いたいと思うんか,と聞かれても困るが)。これで魚が釣れたら信用できるけど,残念ながら今日はこのエサにはヒットしなかった。8時を回ってからは釣れそうな雰囲気がなくなったが,朝から帰ってもやることがないので,予定どおり昼前まで粘った。待っているだけだと退屈なので,カキもやってみた。しかし,かぶせもぶっこみもその後は全くダメ。帰りぎわにシャコのエサにちっこいデベラ(ガンゾオビラメ)が掛かったのみ。まあ,かかった経費は橋代150円(行きは早朝のため料金所が無人で無料)だけで,ガソリン代を入れても300円くらいか。これでタイの刺身が食えるんじゃけ,ゼイタクは言うまい。それにしても,今日は日が照ってきてからは暑かった。台風,どこ行ったんじゃ?

追記:大きめのコンビニの買い物袋に1杯分のゴミを回収。空き缶が10本ほどと,弁当などの容器が大半。昼間の放置ゴミは袋にまとめたりしてあるが,夜釣りの客のゴミはなんもかんもほったらかし,という感じで,今日回収したゴミもほとんどは夜釣りの客が出したものだろう。この波止も昔は入り口にゴミ箱が設置してあったが,今は自分で持ち帰ることになっている。ここへ釣行される皆さん,できれば目についたゴミを拾って帰りましょう。

 6/20の釣果 (ぶっこみ釣り)  

  ・マダイ(28cm) 1尾

  ・ガンゾオビラメ(18cm) 1尾


◆ 2004/6/13(日) 生名島・生名港埠頭用地波止

〜 悪戦苦闘の果てに 〜

 

●  きのうは水槽の掃除をした後,夕方浦崎で今年初物のキス狙い。遠浅の砂浜で,4号〜10号のオモリを使い分けながら砂虫のエサで10〜40mほど沖を狙うが,フグの嵐に苦戦。ハリを十数本取られながら,夕まずめの1時間半ほどでキスを6尾ゲット。ただしサイズは小さく,12〜17cm。塩焼きにするには小ぶりなので,三枚におろして酢締めにして食べた。調理も簡単で,ピンギスはこうやって食べるのが一番。

● さて,今日の釣り場は,再び生名島。今年はまだサンバソウの顔を見てないので,1匹でええから釣りたい。始発のフェリーで埠頭用地へ行くと,先週も帰りぎわに会ったかぶせ釣りの人が「マサさんポイント」で竿を出していた。この人は最近数週間連続でこの波止へ来ているそうで,しかも毎回土曜日の午後から泊まりがけ(波止付け根に車を止めての車中泊)。今日は子供連れだった。きのうの夕方に,手の平サイズのサンバソウが1枚釣れたそうだ。けさはコブダイのバラシが1回あっただけ,とのこと。ほかに釣り人がいなかったので,今日は先端に入ってみた。

● タックルは,1.8mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ3号。合わせ重視で1.5mの竿を使う手もあるが,岸壁の際に突っ込まれてラインを切られるおそれがあるので,長い方の竿にした。満潮は午前7時半ごろで,2週間前にマサさんが30cmを1枚上げた潮に近い。2週続けて空振りは辛いので,今日はサヨリが見えても無視してかぶせに専念する予定。用事があるので10時ごろまでしか釣れないが,ここは下げ潮では実績がないので,実質は2時間ほどの勝負。ところが。けさはとにかく風が強い。港内側を向いて釣るとモロに向かい風になる。先端で竿を出すと横風を受けて,道糸のさばきが難しい。

● 釣り開始は6時15分ごろ。足元にサシエを落とすと,中層でエサを取られる。ハゲか?しかし風で合わせがきかず,空振りの連続。そのうちコツコツ小さい当たりが増えてきて,最初に釣れたのは前回と同じくホンベラ。この当たりが延々と続いて,結局満潮までにキープしたのは20cm級のギザミ2匹。小さいのはリリース。ほかに釣れたのは,ハオコゼとスズメダイ。途中で横にサビキ釣りの人が入ってきたが,この人のハリにもヤハンド(スズメダイ)が鈴なり。今日はサヨリも寄って来ない。やむなく,港内側へ釣り座を変更。しかし,こちらはほとんど当たりがない。そうこうするうちに満潮を過ぎて,時合いを逃した雰囲気。

● 9時ごろになって風がやんで,日差しが強くなってきた。今さら風が止まっても遅いわ!--- しかし,9時20分ごろ(潮で言うと下げ3分くらい),初めて小魚ではなさそうな当たり!竿先の動きは「フワッ」とした感じだったが,手元にコツッと感触が伝わってきた。合わせると,ギザミではなさそうな引き。ハゲか?本命か?岸壁にこすれないように一気に巻き上げると,見えてきたのはサンバソウ!サイズは大したことないが,とにかく本命。水面でバラすことがよくあるので慎重にタモ入れ。26cmながら,とにかく今年の初物。十分刺身が取れる。この波止でこの潮と時間帯に釣れるのは珍しい。2週間がかりでようやく1枚釣り上げて,満足して10時過ぎに納竿した。なお,今日は時間がなかったので草刈りはしなかったが,前回草を刈ったあたりには早くもゴミが散らばっていた。空き缶3本とビニールゴミをコンビニの袋1杯分回収。それでも掃除した効果は多少あったようで,夏休みまでにまた草刈りをしようと思う。

 6/13の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・イシダイ(26cm) 1尾

  ・ギザミ(20・19cm)  2尾

     ※ キープした魚のみ。


◆ 2004/5/29(土) 因島・宇和部新波止 / 横島・坊地新波止

〜 春のシーズン最後の1尾? 〜

 

●  ただ今,5月30日(日曜日)の午前11時過ぎ。今日は朝5時半ごろから2時間弱,須波で竿を出した。1回も当たりなし。8時から町内会のドブ掃除。そのまま家の庭の草取りなどをやって,汗だくの体をシャワーで洗い,ビールでもと思ったが昼から車で買い物に出かけるのでアイスコーヒーを飲みながら,きのうの日記を書いている。

● さて,例年なら春のシーズンは終了する時期で,これから6月いっぱいくらいはカキで狙うならサンバソウくらい。しかし今年は生名島が状況的に難しそうなので,去年この時期に2枚上がった横島・坊地が第1候補か?しかし最近小イワシ釣りの人がやたら多く,朝方はパス。夕方の時合いを狙うことにして,朝は須波か干汐あたりへ行こうか・・・・とゆうべは考えていた。ところが,目覚まし時計をセットし忘れて寝過ごしてしまい,朝の時合い(尾道港の満潮は6時40分ごろ)に間に合わず。あてどなく向島を経由して因島まで行き,宇和部消防署前の新波止へ。着いたのが8時ごろ。先端に釣り人発見。M島のKさんだった。50cmオーバーのコブダイがスカリに入っている。もう下げに入っていて条件的にはよくないが,潮の感じはよさそうなので波止中央付近外向きで竿を出してみた。しかし,きっかり2時間釣って1回も当たりなし。10時に納竿した。今は時期外れなのでこんなもんか。時期と時間帯を選べば,潮の流れから言えば十分チャンスはありと見た。ところで,この波止は以前付け根付近に発砲スチロールの空箱が捨ててあり,その中に空き缶やらマキエの袋やらが大量に溜まってゴミ捨て場状態になっていた。あのゴミを回収するつもりで車のトランクを空けて行ったが,きれいに掃除されていた。たぶん地元の人が片付けたのだろう。このあと家老渡⇒小用⇒大浜⇒重井と因島を一周して釣り場を下見。竿は出さずに11時ごろ仕事場へ戻った。その頃からちょうど雨が降り出したが,3時間ほどで上がった。

● 干潮が午後1時過ぎなので,夕方のチャンスは4時ごろからか。それまで時間つぶしに単純作業の仕事をしていたら親会社から電話が入り,報告書を作ってほしいという。これに結構時間を取られて,終わったのが3時半ごろ。どうにか予定どおり竿が出せそう。横島・坊地へは4時ごろ到着。雨が降ったのに,釣り人はけっこう入っている。曲がり角のちょっと先に1人分のスペースがあったので,いつもの仕掛け(1.6mの竿にハリス2号・チヌバリ4号)を持ってそこへ入った。釣り人はほとんどサビキの小イワシ狙いだが,今日は全然ダメとのこと。海面にはびっしり流れモが浮かんでいて,しかも潮は全く流れていない。釣れそうな雰囲気,全くなし!

● この波止は,満ち上がりの港内へ入ってくる(右から左への)潮がゆっくり流れる時間帯に当たることが多い。しかし釣り始めの時点ではベタなぎ状態で,足元にサシエを落としても何の反応もなし。沖目へ投入しようにも道糸がモにからんでお手上げ。それでも,4時過ぎから竿を出して30分ほどして,ごくゆっくりではあるが潮が動き出した。いつもとは逆に,左から右への流れになっている。この流れに乗ってモが全部港の外へ出てくれたらええんじゃけど・・・しかし波止付け根付近までびっしり浮かんだモは,なかなか流れてくれん。どうにか多少沖目へ投入できるようになった4時50分ごろ,着底して2分くらいたってから竿先に変化が。道糸にモが引っ掛かっているが,魚の当たりっぽいので合わせると,なかなかの手ごたえ。沖目で当たる魚は,ほぼ間違いなくチヌ。何度かの突っ込みに耐えて,タモ入れ。42cm。真っ黒い居着きのチヌだった。結局当たりはこれ1回で,5時15分ごろ納竿。実家へ持って行くとちょうどお客が来ていて夕食を食べていたので,「釣りたてのチヌの刺身」を作った。しかし残念ながら麦わらチヌで身が柔らかく,包丁を入れた感触からしてあんまり美味くなさそう。こんなん無理して釣ってもなあ・・・。来週あたりから,シャコ掘ってぶっこみに切り替えるか。

 5/29の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(42cm) 1尾

 


◆ 2004/5/8(土) 横島・坊地新波止 & 5/9(日) 横島・坊地新波止⇒田島・天神波止

〜 最後の1尾で納得! 〜

 

<5月8日>

●  この春のシーズンの田島・横島方面は,誰に聞いてもパッとした釣果が出ていない。好調なのはコウマさんだけで,常連さんたちも「今年は磯はええけど波止はダメじゃ」とみんな言う。ええとかダメとかいうのはチヌの話で,この時期のもう1つのターゲットであるハゲは,日によってムラがあるものの例年並みに釣れている。個人的には,ホームグラウンドの田島・天神波止で,納得のいく釣果を上げたい。しかし,コウマさんに「みんなで坊地へ行こう」と言われると坊地も捨てがたい・・・・というわけで,8日の土曜日は坊地新波止へ。

● 朝の5時過ぎごろ現地着。先客は,曲がり角付近と先端付近に既に7〜8名。みんなハゲ・小イワシ狙い。コウマさんの情報に従って,曲がり角と先端の真ん中あたりに入った。潮は,干潮が朝の7時過ぎ,満潮が昼12時半ごろの中潮。潮に関係なく早朝はハゲが当たるはず。今日のタックルは,1.8mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・アブミ10号。足元にマキエをして,第1投。反応なし。第2投,第3投・・・ず〜っと魚の気配なし。おっかしいなー。こんなはずでは。そうこうするうちに釣り人はどんどん増えてきて,1mほどおいて隣にサビキの人が。今日は幸い風がないので,接近されても糸や竿の操作に支障はない。サビキ釣りは中層から上を狙うので,底で釣るかぶせ釣りには影響ないはず。それにしても,当たらん。

● 7時を回って,YS君兄弟登場。タンクへ行く予定が寝坊したのでここへ来たそうだ。二人は曲がり角のすぐ手前に入った。ちょうど干潮の潮止まりで,小イワシも釣れてない。コウマさんの情報では時合いは満潮近くらしいので,この時間帯に粘ってもしょうがない。8時前ごろから休憩に入り,波止のゴミを拾って回った(詳細はこちら)。はずみがついたので天神波止へも回り,全部で大型ゴミ袋3杯分のゴミを回収。トランクに入りきらず後部座席に置いたままだと車が臭くなるので(もう既にかなり臭いが),いったん仕事場へ持ち帰ることにした。20分弱で仕事場へ戻ってゴミを保管し,ちょっと休んでまた田島へ。10時ごろ天神波止へ立ち寄り,かぶせの常連さんに状況を聞くと「な〜んも当たらん。フグの当たりもない」とのこと。坊地へ戻ると,YS君40cm級のチヌを上げたという。

● 釣り座へ戻り,10時半近くになって再開。満ち潮が右から左へ多少流れている。この波止は,この向きの潮のときに当たることが多い。今日は当たりが少ないので沖目狙いに絞り,再開後しばらくして初当たり。しかし,空振り。10分ほどして,沖目でまた当たり。今度は掛かった。沖でヒットするのはほぼ間違いなくチヌ。型はそれほどでもない。YS君がタモ入れしてくれた。35cmの中型。今日は1枚釣れたらええ,というつもりで来ているので,これで満足。まだ満潮まで1時間半ほどあるのでこれからがチャンスか?と思ったが,その後当たりがほとんどなくなり,隣の人と雑談しながら竿を握っていたら突然当たって空振り,というパターンを2回くり返したのみ。12時ごろ,チヌとは違う当たりで唐揚げサイズのカレイをゲット。結局これが最後の当たりで,下げに入る2時近くまで粘ったがノーヒット。チヌらしい当たりは4回で,掛かったのは1尾だけ。人が多いせいもあると思うが,コウマさんの情報の再現はならなかった。帰りに天神波止でさっきの常連さんに聞いたら,満潮ごろチヌっぽい魚を2回掛けたがハリ外れでバラしたそうだ。あちらも似たような状況だった様子。まあチヌが1枚釣れたし,天気は最高じゃったし,ゼイタクを言うたらいけまい。

 

<5月9日>

● 天気予報は雨の確率90%。雨の方が人が少ないし,5月4日のコウマさんも雨の日じゃったし,今日こそは・・・でまた坊地へ。ただし,どうせ満ち潮が流れ出すまではチャンスなしと見て,ゆっくり出かけることにした。干潮が8時過ぎ,満潮が午後1時半ごろなので,干潮より前に行ってもムダに時間を過ごすだけだろう。朝はいつものとおり6時ごろ目が覚めたが,外は雨がかなり降っとるし,しばらく仕事場で待機。コンビニで買ったサンドイッチを食べてコーヒーを飲み,パソコンに溜まったメールや資料を整理して時間をつぶす。今日は母の日じゃし,夕飯作ったらんといけんかな・・・。時計が9時を回ってから,おもむろに出発。雨はだいぶ止んできたが,内海大橋の風速表示は7m。現地に着いてみると,7mどころの騒ぎじゃない。今日もきのうと同じあたりが空いていたので入ったが,北東の強風が吹きつけて最悪のコンディション。

● 9時半過ぎから釣りを開始したが,とうていかぶせ釣りができるような状況ではなく,当たりもまるでなし。遠投しても道糸が風にあおられて大きくたわみ,着底するまでにサシエが手前に引き戻される。糸がまっすぐになっていないので,たとえ当たりがあってもわからん。雨はやんだが風は強く,時合いの頃に緩んでくれるのを期待するのみ・・・・ところが,11時近くになって,風がピタッと止んだ。天気も回復して,晴れ間も見えてきた。潮も,いい感じで流れてきた。チャンス!今日はきのうより人も少ないし,サシエが沖目のポイントに着底しさえしたら当たりが出るはず・・・

● しかし,期待に反して全く当たりなし。ようやく11時半ごろ,沖目で始めての当たり。しかし,空振り。チヌが寄って来たかもしれないので,サシエの投入ポイントをだんだん手前にして様子をみる。チヌを足元へ誘導するためだ。その2投目,竿下のちょっと先で当たり!今度はフッキング。きのうより小さい,32cmのチヌをゲット。これで足元で当たりが連発するかと思いきや,その後は近くも沖目も全くダメ。潮の感じは悪うないんじゃけど・・・・きのうの感じでは時合いは満ち5〜8分くらいで,満潮近くは当たりがなかった。12時15分,移動を決断。竿とカキのバケツを置いたまま,クーラーだけ持って車へ戻った。

● 行き先は,天神波止。まだ満潮まで1時間ほどあるので,ここで勝負をかける。予備のカキとクーラー,それに予備の竿を持って12時半ごろ波止へ。午前中天気が悪かったせいか,今日は釣り人が少ない。かぶせの人は誰もいないので,波止真ん中あたりのいつもの釣り座へ。風も弱まり,いい雰囲気。竿は1.5m。さっきまで使っていた1.8mに比べると格段に軽い感じがする。マキエを多めにして,やや沖目へ第1投。着底したとたんに,サシエを取られた。なんか,おる。フグじゃない。ハゲか,チヌか?第2投を空振りした後,第3投でフッキング。チヌか?と思ったが,30cmのハゲだった。とにかく,今がチャンス!潮もゆっくり流れていて,釣れそうな気配が伝わってくる。12時45分ごろ,沖目へ投入したサシエが着底する直前に,手元に「コツッ!」ときた。合わせる。おっと・・・チヌか?さっき坊地で釣ったやつより全然デカい!バレるなよ〜!立ち上がって慎重にやり取りするが,何度も下へ突っ込んでなかなか姿が見えない。ようやく浮いてきたのは,黒っぽい居着きのオス。予想どおりのサイズ。近くの人にタモ入れを手伝ってもらい,引き上げて検寸すると47cm。各地からのレポートでは50cm級がバンバン上がっているが,この波止で釣ったチヌとしては自己最高記録。めちゃ嬉しい。このあとはフグの当たりが増えて,中型のハゲを1枚追加したのみで1時半に納竿。この春のシーズンはもうダメかと思ったが,最後の最後にまともなのが釣れて,言うことなし。もうシーズン終わってもええで。

● ところで,このところ田島・横島で釣りをしていると,大勢の人から声をかけられる。本を買った,という人が多い。サシエのつけ方や投入のしかたなどは実地で見た方がわかりやすいので,始めたばかりという人にはいろいろ教えてあげる。年配の人に「最近かぶせ釣りを始めた。お金をかけずに大きな魚が釣れるので楽しい。老後の楽しみが増えた」というようなことを言ってもらえると非常に嬉しい。ホームページを見てない人にも,本はけっこう買ってもらっているようだ。印税払いましょうとかいう話は全然来んけど。(笑)

 (上)5/8の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(35cm) 1尾

  ・マコガレイ(22cm) 1尾

    ※ ウマヅラハギ(25cm)はYS君からのもらいもの。

 (下)5/9の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(47・32cm) 2尾

  ・ウマヅラハギ(30・24cm) 2尾      


◆ 2004/4/29(祝) 田島・大波止 ⇒ 横島・坊地新波止  ⇒ 横島・坊地桟橋

〜 釣れんときは見切りも大切。 〜

 

●  福山方面の春のピークは,これから2週間ほど。この時期に田島・横島で竿を出さんでどうするん(マサさん風)。今日は満潮が午前7時前ごろの若潮で,条件はよくない。天神波止は潮の大きい日の方が釣れるので,魚の型を見るなら坊地の方が堅そう。その前に,一発大物狙いで田島の大波止に寄ってみることにした。

● 暗いうちに現地に着くつもりが寝過ごして,田島の大波止に着いたのは5時過ぎ。しかし,先客は誰もおらず。早速先端に荷物を運んで,即釣り開始。タックルは,1.8mの竿に道糸3号・ハリス2号・ハリはアブミ10号。狙うのは,45cmオーバーのチヌ。チヌ狙いなら横島側より田島側の方が確率が高いはず。風は北から多少吹いているが,釣りに支障はない。マキエをして,対岸の横島側波止へ向けて遠投する。波止の外(南)向きに遠投すると根掛かりの連発になるが,西向きの沖目なら根掛かりは少ない。時間帯としては満ち8〜9分くらいで,この波止では一番実績の高い時合いに当たるはず・・・・しかし,30分投入を繰り返しても何の反応もなし。今日は潮が小さくほとんど流れていないので,魚の活性も低い気がする。こういうときは,見切りが肝心。ここを撤収して,坊地の新波止へ向かった。

● 荷物を持って波止へ行ったのが,5時50分ごろ。ここは既に釣り人が大勢入っていて,ほとんどがハゲ・イワシ狙い。曲がり角の手前に,かぶせ釣り師発見。コウマさんだった。ハゲが1枚釣れただけ,とのこと。とにかく当たりさえあったら何とかなるが・・・。コウマさんから少し離れた付け根寄りに座って,釣り開始。今度のタックルは,1.6mの竿に道糸3号・ハリス2号・ハリは細地チヌ3号。どちらかと言うとハゲ狙い。カキを砕いて足元から沖目までマキエを打ちながら投入を繰り返したが,ここも全く当たりなし。ぼちぼち満潮が近い。今日は潮から考えて,どのみちチャンスは早朝か夕方と踏んでいる。この時間帯にこの調子だと,ここも期待薄。20分ほどで再び撤収を決意した。

● この後の行き先は,一応天神波止で下げ際を狙ってみて,だめなら8時ごろまでには切り上げて夕方出直す予定だった。今日の夕飯は尾道で外食することになっているので,魚は釣れても持って帰らない。どっちみちチヌが1枚釣れたら十分,というつもりで来ている。天神へ向かう前に隣の坊地桟橋をのぞいてみたら,ベストポイントが空いている。これから潮が下げに入るし,下げ潮の動き始めを30分ほどここでやってみることにした。この桟橋は満潮時でも水深5〜6mくらいだが,過去の実績は高い。チヌ・アイナメ・ハゲ・・・もっとも自分の実績ではなくて,ぜんぶ釣り情報誌や他人から聞いたもの。チヌは50cm。アイナメは40cm。ハゲは,師匠がここで30尾近く釣り上げたことがあると聞いた。波止の右手(田島との水道寄り)がポイントで,満ち潮は手前側,下げ潮は沖側のカドがベストの釣り座になる。というか,桟橋にびっしり船が係留してあるので,ここでしか竿が出せない。

● さっきと同じタックルで,6時半過ぎから釣り開始。もう下げ潮が動き始めている。下げは,南から北へ速い潮が流れる。真下にサシエを落としても,着底までに数m流される。第1投から当たりあり。しかし,どうもエサ取りっぽい。これはハゲじゃあなかろうな・・・しかし,時々マトモそうな当たりが出始めた。この反応なら,期待できる。ところが今日は好天の休日ということもあってか,係留してある船が次々に出船するのにぶつかって,ベストの時合いにまともに釣れなかった。正面の船が1つ出て,横の船も出た後の7時過ぎごろから,まともに釣りができる体勢になった。その間に,怪しい底バラシが1回。ハゲかもしれんけど,チヌのような当たりだった。潮は相変わらず速いが,多少緩んだり向きを変えたりする。今日は,緩んだ潮が速く流れ出したときに魚の活性が高まった感じで,30cmのハゲを皮切りにポツポツ魚が掛かり出した。

● 8時ごろまではわりと頻繁に当たりがあり,ここまでにハゲ(ウマヅラハギ)4枚マルハゲ(カワハギ)1枚をキャッチ。ハゲのサイズは,30・30・26・25cm。カワハギは20cm。その後当たりが止まったので,隣の波止のコウマさんの方を見に行った。あちらはその後当たりがなくなったとのこと。釣れたハゲをあげるけん帰りに桟橋へ寄ってくださいと伝えて,15分後くらいに釣り座へ戻った。場所を休めておいたのがよかったか,再開直後に24cmのハゲをもう1枚追加。都合6尾をコウマさんに持ち帰ってもらったところで時計を見ると,まだ9時。今日の活性ならもうちょっと釣れるかも・・・ということで,しばらく延長してみた。結局その後10時半に納竿するまでに,28・25・23cmのハゲ3枚をゲットした。これは,隣でハゲを釣っていたオジサンにプレゼント。もっと粘ったらまだ数は伸びていたろうが,これだけ釣れたら満足。今日は潮が悪いのであまり期待してなかっただけに,予想以上に魚が釣れていい気分だった。

 4/29の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・ウマヅラハギ(30〜23cm) 8尾

  ・カワハギ(20cm) 1尾      


◆ 2004/4/24(土) 田島・天神波止 / 横島・坊地新波止

〜 やっぱりホームグラウンドはええなー。 〜

 

●  いよいよ福山方面も春のシーズンのピークを迎えるころ。行き先は,もちろん田島・天神波止。ここはかぶせ釣りを始めた思い出の釣り場であり,一番好きな釣り場のひとつでもある。ただしここで釣果を上げるにはいくつかの条件が必要で,ハイシーズンとは言え確実に釣れるわけでもない。先週コウマさんが47cmを含むチヌ2尾を上げているが,今週は今イチ潮が悪い。この波止でチヌを狙うには,満潮の潮位が高い日の方がいい。今日は午後1時ごろが満潮の中潮で,満潮の潮位が300cm以下。ベストは350cmくらいで,段差の低くなったところが水没するくらいの潮ならチヌが釣れる確率は高い。

● この波止でチヌを釣るためには,「フグとの戦い」というもう1つのハードルがある。フグはだいたい潮位の低いときの方が活性が高く,満潮が近づくにつれて当たりが減ってくる。そのときがチヌのチャンス。フグの嵐に嫌気がさして場所替えしたりせずに,じっとガマンして時合いを待つのが大切。それでも必ず釣れるとは限らない。さらに言うと,この波止は北西からの風に弱い。この時期は南(背中の方)から風を受けることが多いので何とか釣りになるが,風はもちろん弱い方が釣りやすい。今日は,朝5時に起床。きのうの夕方吹いていた強風は止んで,内海大橋の風速表示にも何も出ていない。朝はノンストップで行けるので,家からコンビニを経由して20分ほどで到着。既に段差のところにサビキの人が2人,付け根にフカセの人が1人,先端にはギャング仕掛けのハゲ狙いの人が2人入っていた。

● 波止真ん中あたりへ荷物を運び,仕掛けを出していると,既にサビキには小イワシが入れ食い。今のうちに土産を確保しとこうかとも思ったが,早朝の時合いを逃したくないので,かぶせ釣りを開始。時計は5時半を回ったところ。タックルは,最近バラシを連発しているので,気分転換にハリだけ替えてみた。アブミ10号という使ったことのないハリだが,何となく掛かりがよさそうに見えたので。干潮が7時半ごろで,まだ潮は下げきっていない。チヌ狙いで沖目にマキエをして,第1投。当たりなし。数投目から当たりが出始めたが,予想どおり全部フグ。沖目はフグの群れの中にサシエを投入するような状態なので,ちょっと手前でアイナメ狙いにチェンジ。手前もフグが当たるが,沖ほどではない。

● あちこち投げ分けても当たるのはフグばっかりで,朝の時合いは空振りか・・・とあきらめかけた7時前ごろ,竿下でなんかヒット。当たりはフグっぽかったが,引きが強い。ここはコブダイはおらんし,当たりの感じはアイナメじゃない。チヌか?・・・白っぽい魚体が見えてきた・・・・・・ん?ハゲ?・・・でかっ!魚屋でも見たことないサイズ。しかもメス。タモ入れして引き上げる。ずっしり重たい。検寸,39cm!たぶん自己新記録。これだけで刺身が5人前くらい取れそう。小さいスカリに入れたら身動き取れん感じで気の毒なので,車へ戻って50cm径のスカリに入れ替えてやった。

● 先端のギャング仕掛けの2人は好調にハゲを掛けていて,ハゲはもうピークの時期に入った感じ。ただしカキの方にはその後当たりがなく,後から来た常連さんや谷ちゃんと話しながら干潮過ぎまで釣ったが,フグ以外の当たりはなし。次のチャンスは半分以上満ちてから,と踏んで,8時半ごろ場所替えした。竿とカキのバケツは釣り座に置いたまま,クーラーとタモを持って車へ戻り,すぐ隣の横島・坊地の新波止へ。去年は5月の連休にチヌの爆釣があったが,今年はどうか?1.8mの竿と道具一式を持って波止まで歩いて行くと,曲がり角付近から先に釣り人が数人入っている。ほとんどの人がハゲ狙いだが,あまり上がってない様子。曲がり角の手前が空いていたので,内側で釣り開始。まだ風はほとんどなく,これから満ち上がりの好条件。ハゲの当たりがあるか?--- 足元に第1投。反応なし。第2投。小さい当たりがあったが合わせられず。第3投。今度はヒット!ハゲに間違いない。これも,34cmの良型(オス)だった。最初からここで釣っときゃえかったか?しかしその後ハゲの当たりはなくなった。

● 魚がおらんわけではなさそうなので,しばらく釣り座を休めてから再開すると,また当たり。このパターンで中型のハゲをもう1尾追加。さらに,手ごたえ十分のを掛けたが,中層まで引き上げたところでハリ外れ!こっちの竿は,アブミじゃなしにいつものチヌバリじゃった。しもーた。これで魚が散ったか,その後しばらくノーヒット。足元に小イワシの群れが回ってきたので,車へ戻ってサビキ仕掛けを出した。足元に竿を置いとくだけで魚が勝手に掛かってくれる。かぶせとサビキの二刀流で,ポツポツ小イワシをゲット。30尾くらい釣れたところでサビキ終了。今日の夕飯はハゲの刺身と小イワシの刺身か〜。もうノルマは果たしたし,あとチヌが1枚釣れたら言うことなし。潮がだいぶ満ちてきたので,チヌを狙ってやや遠投してみる。ここはフグはおらず,魚の反応はない。しかし,辛抱して投入を繰り返した甲斐があって,10時半ごろ明らかにチヌと分かる当たりがきた。バレんように祈りつつ,どうにかタモ入れ。36cm。まだ腹パンパンではなく,ハラミのピークはこれからか。

● この後正面からの冷たい風が強くなり,釣り辛くなったので11時に撤収。また天神波止へ戻った。ここで常連さんと並んで満潮過ぎの2時ごろまで釣ったが,中型のハゲを1枚追加したのみ。満潮が近づくとフグの当たりはピタッと止んだが,ほかの魚の当たりもなかった。結局,今シーズン初の天神・坊地での竿出しは,天神でハゲ2尾,坊地でチヌ1尾とハゲ2尾という釣果。これから上向くことを考えると,今日はまず満足。小イワシの土産もできたし。さて,これから帰って夕飯作らにゃ。

 4/24の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ (36cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ

    (39・34・26・26cm) 4尾

  ・小イワシ 約30尾      


◆ 2004/4/4(日) 横島・タンク波止

〜 年に一度のタンク波止!? 〜

 

●  月刊釣り仲間の連載に最新の釣果を掲載すべく(当然きのうの釣果は出せない),チヌが狙えるポイントをあれこれ考えながらゆうべは寝た。朝の5時に目覚ましが鳴ったが,外は雨の音が聞こえる。早起きするのが面倒になってそのままフトンの中でだらだら過ごして,起きたのは5時40分ごろ。とりあえず瀬戸田でチヌを狙うことも考えたが,雨ということで予定変更。あえて,横島のタンクへ。YS君のレポートを出したこともあって,天気がよければたぶん釣り座は確保できまいと予想して,今日のような悪天候の日に一度行ってみるつもりだった。

●  6時10分ごろドルフィンビーチの前に着いてみると,車は1台も止まってない。チャンス。ゴトウさんがカッパを着てカブに乗って来ている可能性もあるが,それほど大勢はおるまい。雨具を着て,台車にカキとクーラーを積み,スカリを竿を手に持って,10分以上歩いて入り口へ。釣り人の姿は見えるが,釣り座が満杯ということはなさそう。カキの詰まったバケツをロープにつないでヘイの向こうから引き上げるのはシンドい。6時40分ごろ,ようやく釣り座に到着。常連さんらしい人が若い人を連れて2人で入っていた。挨拶すると,かぶせ釣りの本を読んだという。サシエのカキのつけ方を見せてほしいというので,教えてあげた。この常連さんはゴトウさんと一緒に瀬戸港へ行った人のことは知っていたが,その人とは別人。当木島向きの中央付近で竿出ししていたので,その左側(ゴトウさんがいつも釣るポイントあたり)へ入れさせてもらった。

● 竿を支度していると,その常連さんにハゲがヒット。ハゲの当たりは頻繁にあるらしい。きのうと同じタックルを用意して,7時ごろ釣り開始。今日は満潮が10時半ごろで,満ち潮がいい感じで流れている。最初の数投はハゲの当たりがあったがハリに乗らず,その後は当たりがなくなった。常連さんの話では,ハゲが当たるのは朝の7時ごろまでとか。水温の低い時期は,どこでもだいたいそんなもん。ハゲ・アイナメ・コブダイを狙うなら足元の方が確率が高いが,今日はチヌ狙いなので沖目一本で勝負。風はないが雨で道糸に抵抗がかかるので,投入時に時々ハリが外れる。きのうのYS君はけっこう当たりが多かったらしいので期待したが,最初の魚がなかなか釣れない。散発的に小魚の当たりがある程度で,サシエを取っていくような当たりが来んな〜・・・しかし,8時ごろチヌっぽいフワッとした当たり。合わせる。乗った!しかし,コブダイ。この波止としては中型くらいの,50cmを取り込んだ。

● この後潮がだんだん緩んできたが,魚の気配が多少出始めた。手を休めて隣へ見物に来た常連さんの目の前で,8時半ごろ立て続けにハリ外れのバラシ。チヌかハゲだろう。その後だんだん活性が低くなる感じだったが,9時過ぎに手の平サイズのチヌがヒット。この型のチヌが釣れる日は,大型はあまり期待できない。しかし,10時前にようやくまともなサイズのチヌが掛かった。潮がほとんど止まった時間帯に,7〜8m沖でヒットした。ハリ外れするなよ〜・・・と慎重に取り込んだのは,腹ボテの40cm。しかしこの後が続かず,満潮の潮止まり。その頃には雨はやんだが,とにかく寒かった。下げ潮が動き出す昼過ぎまで釣ったが,結局追加はできず。今日は,当たりそのものは10回くらいあった。明らかなチヌの当たりはその半分くらい。あとはハゲかも。チヌの空振りが1回,ハリ外れが2回,コブダイのバラシが1回。例年ならまだこの時期はチヌには早く,YS君の情報がなかったら今日来てはいなかったと思う。これからハラミチヌのピークになるだろう。しかしだんだん人が増えてくるので,今年の釣行は今日が最後になる可能性も十分ある。去年は1回も来てない。内海大橋が架かる以前,毎週ここへ通っていた頃が懐かしい・・・

 4/4の釣果 (かぶせ釣り)  

  ・チヌ (40・23cm) 2尾

  ・コブダイ (50cm) 1尾      


◆ 2004/4/3(土) 生口島・茗荷港(瀬戸田高校裏)波止 / 因島・消防署前の波止(南)

「月刊レジャー・フィッシング(6月号)」取材釣行

〜 取材の出来は55点? 〜

 

●  今日は,おなじみのY記者さんと同行してレジャー・フィッシングの取材。去年は2月(蒲刈)・5月(横島)の2回取材を受けて,ほぼ成功している。Yさんとはだいたい相性がよく,瀬戸田でも2度ほど取材したことがある。今回はチヌ狙い。去年の3月下旬に倉敷のマサさんがここで爆釣しているだけに,期待は大きい。そのマサさんと夜明けごろに現地で待ち合わせ,2人で取材を受ける。去年の状況から言えば,2人で10枚くらいは釣りたいところ。今日は満潮が午前10時ごろの大きい潮で,天気さえよければ空振りはあるまい。

●  きのうは突風が吹いたが,けさはほとんど無風。朝の6時ごろ現地に着くと,マサさんはいつもの釣り座(曲がり角の数m先)に入っていた。そこから10mちょっと中央寄りに入り,竿を出す。前回と同じく,1.6mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ4号。支度をしていたらY記者さんも来て,いよいよ釣り開始。潮はもう満ちに入っていて,マサさんの釣り座の前はかなり速い潮が流れている。こちらの方はその潮が緩む付近で,サシエは沖へはほとんど出ていかない。サシエが左右に流れたり手前に戻ってきたりする。風がないのである程度遠くにサシエが落ちるが,当たりらしい当たりはないまま時間が過ぎる。マサさんの方は釣れてもええんじゃけど・・・と横目で見ながら釣っていると,マサさんにコブダイのバラシ。続いてカサゴがヒット。7時ごろには,マサさん1枚目のチヌ。30cm級。この頃はかなり当たりが多かったらしく,ハリ外れのバラシも何回かあった模様。それから15分ほどして,こちらにも初めてのチヌの当たり。ほとんど同時にマサさんにもヒットしていて,二人同時に取り込んだ。マサさんのは30cm級だが,こっちは25cm級だった。

● 波止中央寄りの釣り座は,潮の流れが悪いのでサシエを遠投する必要がある。たまたま潮に乗って沖目に着底すればチヌが当たる可能性があるが,手前に落ちるとチヌはまず期待できない。今日はサシエがなかなか沖目へ行かず,当たりは少なかった。8時過ぎに2枚目のチヌがヒットしたが,これも25cm級のリリースサイズ。一応スカリへ。マサさんのポイントも今日は食いが渋いらしく,ハリ外れもあってチヌの数釣りには失敗。潮流があるのでカサゴはポツポツ食っている様子。こちらは小型を2尾リリースした後,20cm級の煮付けサイズが1尾釣れただけ。後で聞いた話では,マサさんの方はわりと手前の落ち込みの際に同サイズのチヌが群れていたらしく,沖目ではあまり当たらなかったとのこと。途中から強い西風が吹き出して,左斜め後ろから風を受けるようになった。糸フケが出てサシエが思うようなポイントに落ちず,満潮を迎える頃には「今日はもうダメかな?」という雰囲気。小休止の後,10時ごろマサさんにようやくまともなサイズのチヌがヒット。37cmのアベレージサイズながら,どうにか絵になる。実はそれより前に,こっちにも「40cm級か?」というヤツがヒットした。しかし半分くらい巻き上げたところでハリが外れてバラシ。これを含めて,今日のチヌの当たりは4〜5回くらい。取り込んだのが2枚(25cmと26cm),バラしたのが1枚,空振りが1回か2回。カサゴの当たりも数回で,キープしたのは1尾のみ。マサさんの方は,当たりはたぶんこの倍くらいはあったんじゃないかと思うが,バラシも多かった様子。チヌを3枚(37〜30cm弱),カサゴを4尾キープ。下げの潮が流れ始めた11時過ぎに,場所替えして下げ潮を釣ることに決定。 途中でゴトウさんから電話が入ったが,あちら(大三島・瀬戸港)も今日はダメとのこと。移動先を伝えて,11時半過ぎに因島へ移動した。

消防署前の南側の波止へ行くと,もう下げ潮が流れている。一番釣りになりそうな先端へ入り,12時ごろから釣り開始。マサさんは,波止付け根の曲がり角のところへ入った。ただしここは沖へ出る潮が速いので,遠投は難しそう。先端は最初沖へ向けていい感じの潮が流れ,釣り出してまもなく沖目でハゲがヒット。ひょろ長いオスで,29cmだった。その後潮の流れが悪くなり,当たりもなし。瀬戸田に比べると風は弱いが,それでも西(生名島側)を向いて釣るのは難しい。しばらくして,瀬戸港から帰る途中のゴトウさんが見物に。1時ごろ,マサさんに足元でチヌがヒット。これも,37cm。居着きっぽい色だった。そのすぐ後,こちらには29cmのアイナメ。さらに,チヌらしいバラシ(ハリ外れ)も1回あったが,当たりはこれだけ。1時半ごろ,マサさんが用事で帰るというので納竿した。その後,Yさんとゴトウさんと3人で「レストラン シーガル」で遅い昼食を取って帰路に着いた。サイズも数も物足りないが,魚種はまずまず揃って,取材としてはある程度結果を残したか?しかし,去年のマサさんの爆釣に比べると・・・・。瀬戸田は4月に入ると調子の波が大きくなる。今日みたいなサイズが釣れるようでは,ハラミのピークは過ぎたかもしれんなあ。

 4/3の2人の釣果 (かぶせ釣り)  

 <瀬戸田> (上の写真)

  ・チヌ (37〜25cm) 5尾

  ・カサゴ (20cm〜) 5尾

       ※ うちチヌ3・カサゴ4はマサさんの釣果。

 <因島> (下の写真)

  ・チヌ (37cm) 1尾 

  ・アイナメ (29cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(29cm) 1尾

       ※ チヌはマサさんの釣果。

 

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