◆ ナマコ ◆

 

● 投げ釣りなどをしていて,時々ナマコが釣れることがあります。簡単に調理できるので,捨てずに持ち帰りましょう。とりあえずナマコが釣れたら,バケツに海水を汲んで浸しておくと泥を吐きます。

● 調理は,まずタワシで洗うか包丁でかき取るようにして表面の汚れを落とします。次に,両端を切り落とし,腹側(平べったい方)の中央を切り開きます。つまり「腹開き」にするわけです。中の腸を取り出し(コノワタも食べられますが,砂を出すなどちょっと面倒な作業が必要なので,私は捨てています),できるだけ薄く輪切りにします。あとは,酢(砂糖とみりんと醤油をほんの少量ずつ加えたもの)に浸けて食べるだけです。大根おろしをかけるとなお美味です。酢に浸けこむ時間はお好みしだいですが,30分〜1時間くらい浸けておくと味がなじみます。

● ナマコには赤・青・黒などの色の違いがあり,備後地方では赤い方を珍重するようです。上の写真のナマコは赤ナマコです。下の写真は,黒いナマコを酢に漬けたものですが,これは失敗でした。黒いナマコは固くて噛み切れないので,食べるのは赤か青がいいと思います。