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2000/04/02 up ◆ 海辺の食材(備後地方版)◆ ● 更新記録:
しかし世間には,山菜採りのガイドブックはたくさんあるのに,海草や身近な貝類などの採取方法について書かれた本というものは,私の知る限り1つもありません。このコーナーでは,備後地方で手軽に採取できる食材をご紹介してみたいと思います。なお,左記以外の食材についての情報をお持ちの方は,ぜひお寄せください。
≪海草の一般的な調理法≫ どの海草でも同じですが,まずよく洗って汚れを落とし,お湯でさっとゆでます。このとき,お湯に重曹(炭酸水素ナトリウム)を少量(耳かき1〜2杯分くらい)加えてください。アクを取るためです。重曹は,薬局または大きなスーパー・ショッピングセンターで売っていまが,アク抜きできるものなら何でもいいです。ゆでる時間は30秒〜1分くらいが目安です。ゆだったらザルにとって水洗いし,ヌメリがある場合はできるだけ取ります(食感をよくするため)。あとは食べやすい大きさに刻んで,サラダなど適当に調理します。なお,海草には強力な整腸作用があり,生のワカメを茶碗に1杯くらい食べれば,どんなガンコな便秘も一発で治ります。ぜひお試しを。 ≪貝類の一般的な調理法≫ 貝類を食べるときは,砂抜きをしなければなりません。ボールかナベに貝と水道の水を入れ,塩をひとつまみ加えてフタをし,冷暗所に半日〜1日くらい入れておきます。塩は,食卓塩(精製塩)ではなく,粗塩(粒が大きいもの)を入れてください。スーパーで「伯方の塩」とかの表示で売っているやつです。食卓塩だと,貝がうまく口を開いてくれません。分量の目安は,海水の塩分濃度と同じくらい(1リットルにつき35g)にします。計量カップ1杯が200cc,小さじが5gですから,「水カップ2杯につき塩小さじ3杯(ティースプーンなら4杯くらい)」が目安です。なお,海の水を汲んできてそれに浸けておく,という方法は,あまりお勧めしません。汲みおきの海水は腐敗しやすいからです。砂抜きが不十分な貝はジャリジャリして食べられないので,潮干狩りに行った当日よりも,翌日食べた方がいいのではないかと思います。私の場合は自宅の水槽で海水魚を飼っているので,1〜2日その水槽に浸けておいてから食べています。もっとも,貝には多少は砂が入っていたり小さなカニが寄生していたりするのが当たり前であり,その程度の食べにくさがあった方が,市販のパックのアサリより有り難味が沸くというものでしょう。 <2001/2/18・追記> 福山・沼隈付近の海岸には,しばしば「(漁協)組合員以外は貝類の採取を禁ずる」という趣旨の立て札が立っていまが,私はこの種の立て札は無視しています。なぜなら,私の採取している貝類や海草は天然で育ったものであり,漁協の管理下にあるわけではないからです。アサリを無断で採るのはいけません。それらは漁協が金を払って稚貝を購入し,そこに放しているからです。いわばアサリは漁協の財産です。しかし,カキや巻貝や海草は漁協がそこで養殖しているわけではないし,もちろん浜じたいも漁協の土地ではありません。海岸は地域住民(あるいはそこを訪れる人々)の共有財産であり,漁協組合員の占有物ではありません。私がかぶせ釣りをしているのを見た見物人から,「浜でカキを採ったら怒られるんじゃないか」と問われることもありますが,少なくとも私自身の経験では,カキを採っていて注意されたことは一度もありません。有料潮干狩り場の近くでシャコを掘っていた時に料金係のおばちゃんが寄って来たことはありますが,バケツの中を見せて「自分はアサリを掘っているのではない」と言ったら納得して(あるいは諦めて?)くれました。私の意見としては,立て札も「アサリの採取禁止」というように限定的なものに書き換えるべきだと考えています。 |