日記帳(06年1月15日〜1月24日)

 

 

センター試験の仕事で東京へ出張している間に,ライブドアがえらいことになった。

ホリエモンには最初から,「値段の高いオモチャを持った子供」という印象を持っていた。

思えばライブドアの株を買っていた若い連中も,株式投資をテレビゲームやパチンコ

よりも刺激的で実利的なギャンブルと考えていたのではないかと思う。

 

ホリエモンの将来を,ここでズバリ予想しよう。

彼は,ほとぼりが冷めたら,芸能人,あるいは政治家を目指すのではなかろうか。

なぜなら,「世界一の会社を作る」という夢が実質的に壊れてしまった以上,ゲームに

勝つには「有名になる」か「金以外で世の中を動かす」ことしか考えられないからだ。

まあ,どうでもええけど。

 

こないだの日曜日,きっちり釣りの夢を見た。

ちょっと釣りから遠ざかると,すぐ釣りの夢を見る。しかし,なぜかかぶせ釣りではない。

日曜に見たのは,なんか竿を使わずに岩場みたいなとこでウキ釣りをやっていて,

タイやヒラメが釣れる夢だった。どういう潜在願望の現われであろうか?まんまか?

 

今月号の「釣り仲間」,見ましたか?

どんな記事になっているかと思いきや,いつもながら編集長の筆の冴えには脱帽。

フーゾク業界の名物ライター・ナメダルマ親方を彷彿させる,至高の職人芸である。

狙うてヒラメが釣れるかっちゅーねん!(笑)

 

なんか今,突然思いついたので。

 

好きな評論家ベスト3:

@ 小浜逸郎     A 香山リカ     B 猪瀬直樹

嫌いな評論家ワースト3:

@ 芹沢俊介     A 櫻井よしこ     B 養老猛司 

 

なんの脈絡もないね。すまん。

 

今年のセンター試験(英語)の第6問(物語文)は,こんなストーリーであった。

 

主人公は女子大学生。子供の頃近所に,怖そうなオジサンが住んでいた。

大学の食堂で友達に故郷の話をしていたら,声をかけてきた男子学生がいた。

「君の町に,○○というオジサンがいただろ?ぼくは小さい頃その近くの町に

住んでいて,家族で山で遊んでいたら大ケガをした。急いで病院に行きたかった

けど,バスもない。そこへ○○さんがトラックで通りがかって,ぼくらを病院へ

連れて行ってくれたんだ。なぜそんなに親切にしてくれるのかと聞いたら,

隣に住んでいる孫のようにかわいい女の子を思い出したから,と答えた。

その女の子が,君なんだろう?」

その話を聞いて主人公は,自分が隣人の○○さんのことを誤解していたと知る。

そして,嬉しくなった。

 

こういう話である。

 

さて,うちの上の娘は高校2年生。強制的に,センター試験の同日に本番の

問題を受験させられたと思いねえ。(最近は学校や予備校でこういうことをする。

1年後のセンター試験の予行演習というわけだ。もっとも,うちの娘は国立なぞ

どだい無理なので,来年のセンター試験を受ける予定はない)

 

自己採点の結果は,今さらという気もするが,本人のわずかな名誉のために

伏せておこう。「6番の問題,物語じゃったろ?思い出せる限りで,話の筋を

言うてみ」

 

「まずね,主人公は大学生なんよ」

 

ふんふん。ほいで?

 

「その子が小さいときに,近所にやさしいオジサンが住んどったんよ」

 

え?ちょっと違うで。

 

「そのオジサンが山の上へ引っ越してね。主人公は家出して,そのオジサンを

探しに行ったんよ。そしたら途中でヘビにかまれてケガかなんかして,オジサン

が病院で治してくれて,で,なんかようわからんけど・・・めでたしめでたしよ」

 

めでたいのはオマエの頭じゃ!

 

それはそうとセンター当日,東京には雪が積もった。

その日の新聞のコラムに,去年京都で起きたこんな話が載っていた。

 

ある受験生が,試験会場を間違えてしまい,近くの交番に文字どおり泣きついて

きた。警察は特例として,パトカーで試験会場まで彼を送ってやった。

 

この警察の処置に対する読者からの反響は,「賛成8:反対2」くらいの割合

だった,という。

 

この数字は,とても健全だと思う。「賛成10:反対0」というのもどうかと思うし,

逆に「賛成2:反対8」だったりしたら最悪である。ぼくは,もちろん賛成派だ。

 

賛成する人の多くは「まあ,それくらい認めてやってもえかろ」ということだろう。

もちろん一生を左右しかねない大学入試だからで許すのであって,そのへんは

バランス感覚の問題である。では,反対する人の考えはどうか?

 

「自分のミスで試験会場を間違えたのだから,救済する必要はない」

「こういうことが新聞に出ると,今後同じような駆け込みが増えるおそれがある」

「世の中の厳しさを知ることが,将来的には本人のためになる」

「そんなことのためにパトカーを使って,その間にもっと大きな事件や事故が

起きたらどうするつもりか?」

 

これらは,それなりに一理ある,ような気もする。

あるいは,こんな「深読み」をする人もいるかもしれない。

 

もし警察がこの受験生の頼みを断ったことが新聞に出たら,世論から

批判されかねない。美談に見えるが,実際は単なる責任逃れの行動だ」

 

ここらへんの感覚は,社会人なら自分の職業経歴と深くかかわってくるだろう。

公務員なら,上の太字のような思考回路が真っ先に働いてもおかしくない。

ただ,「誰が責任を取るのか?」とか「自分は責任を取りたくない」という

判断基準が強調されすぎるのは,健全な世の中のありかたではなさそうだ。

そういう意味で,2の側の人を悪く言うつもりはないが,「8:2」というのは

すんなり納得できる数字ではあると思う。

 

ついさっき,テレビ局関係の人から電話があって,もしかすると某有名釣り

番組に出るかも?しかしまだ企画を出す以前の話なので,当然ボツもあり。

決まったとしても収録はずっと先らしいが。あれに出れたらメイドの土産,

いや冥土の土産になるんじゃけどなあ。

 

日記帳の目次へ戻る