日記帳(06年10月16日〜11月19日)

 

 

このところ,釣りに行く時間がほとんどなく,たまに時間が取れたら雨降り。

この土・日は天気も悪かったが,どのみち釣りには行けなかった。

上の娘が受験のシーズンで,きのうも今日も推薦入試の試験会場へ送り迎え。

1週間以内には発表がある。これがダメなら,次は2月の一般入試に向けて

勉強を教えてやらにゃいけん。ちなみにこいつは,学校の勉強は全くダメである。

どのくらいダメダメかというと,

 

名詞の複数形のsと動詞の三単現のsの区別もおぼつかない。

 

どうだ,すごいだろう。参ったか。

 

今日は推薦入試が一段落したので,夜は尾道の「旬彩」へ1年ぶりくらいに

家族で行くことになっている。

 

先週の日曜日は下の娘の誕生日で,「現金をくれ」という希望を無視して,

誕生祝いの料理を作ってやった。

 

 

献立は,これだけ。

・ 鳥の唐揚げ / エビフライ / ポテトフライ

・ ミートボール入りスパゲティ

・ 串アラカルト(ウインナ・焼き鳥・うずら卵・アスパラベーコンなど)

・ かぼちゃのスープ

・ いろいろ野菜のサラダ

・ 大根とニンジンとキュウリの酢の物

 

この中では,かぼちゃのスープが一番手間がかかる(裏ごししたりするので)。

かなり大量に作ったつもりが,4人でほとんど平らげた。オヤジはこれで満腹に

なったが,ほかの3人はこのあとさらに,自分らで作った生クリームいっぱいの

ケーキを食べるのだった。知らんぞ。

 

 

11月4日に出した釣り日記以降の釣りは,こんな感じ。

 

11月5日(日) ぶちさん・能登原のyさんと横島一文字へ。釣果はこれだけ。

・ マルアジ(15cm級)  10匹くらい <サビキ釣り?>

・ ウマヅラハギ5・タイ仔2(全部15cm〜18cmくらい) <かぶせ釣り>

 

11月12日(日) 早朝から須波で2時間ほど,そのあと坊地で30分ほど。

                        どちらもフグだらけでボウズ。

 

11月19日(日) 今日は受験の済んだ娘を迎えに行って,雨がやんだので

                         1時半ごろから30分ほど竿出し。また雨が降り出したため

                         撤収したが,次回の釣行先は決定。詳しくは来週の日記で。

 

 

で,そろそろ年末が近いし,毎年やっている「今年のマンガの総括」を。

 

今回,大人マンガ部門にノミネートしたのは次の18作品(全部現在連載中)。

長期連載のものは,「今の時点で盛り上がっているかどうか」を基準にした。

(作品はアイウエオ順。カッコ内は,作者:掲載誌:主人公の職業)

 

医龍(乃木坂太郎/永井明:ビッグコミックスペリオール:外科医)

おおきく振りかぶって(ひぐちアサ:アフタヌーン:高校野球部員たち)

がばいー佐賀のがばいばあちゃんー(島田洋七&石川サブロウ:ビジネスジャンプ:地方の少年)

キーチ!(新井英樹:ビッグコミックスペリオール:カリスマ少年)

喰いしん坊(土山しげる:漫画ゴラク:フードファイター)

クロサギ(黒丸/夏原武:ヤングサンデー:詐欺師を相手にする詐欺師)

シグルイ(山口貴由:チャンピオンRED:剣豪)

JIN〜仁〜(村上もとか:スーパージャンプ:江戸時代へタイムスリップした医者)

太陽の黙示録(かわぐちかいじ:ビッグコミック:革命の渦中の民間人青年)

特攻の島(佐藤秀峰:漫画TIMES:人間魚雷「回天」搭乗員)

働きマン(安野モヨコ:モーニング:女性編集者)

ハチワンダイバー(柴田ヨクサル:ヤングジャンプ:真剣師=賭け将棋のプロ)

バンビーノ!(せきやてつじ:ビッグコミックスピリッツ:イタリア料理店の見習い従業員)

PLUTO(浦沢直樹:ビッグコミックオリジナル:ロボット刑事)

ホーリーランド(森恒二:ヤングアニマル:ストリートファイター)

宗像教授異考録(星野之宣:ビッグコミック:超常現象を扱う民俗学者)

もやしもん(石川雅之:イブニング:菌が見える農大学生)

リアル(井上雄彦:ヤンブジャンプ:車いすバスケットボール選手)

 

上の作品の中から選んだ「大人マンガ部門」の大賞は,これ!

 

働きマン(安野モヨコ)

 

主人公は,雑誌社に勤める29歳の女性編集者。彼女の周りにいるさまざまな

「働く男や女たち」を一人ずつ取り上げて,エピソードを並べていくストーリー。

安野モヨコは,これ系の絵柄の先駆者・岡崎京子の後継者として,最近人気が

急上昇している。この作品も,必ずテレビドラマ化されるだろう。単行本は現在

3巻まで。ブックオフでぜひ立ち読みを(買ってもいいですよ)!

 

なお,「ビッグコミック」に連載されていた「男の操」(業田良家)は,毎週立ち読みして

いたマンガとしては一番面白かった。しかしラストの回があまりにまっとうすぎたので,

ちょっと肩透かしを食らった感じ。

 

● 少年マンガ部門    エア・ギア(大暮維人)

個人的にはあんまり好きではないが,アニメ化もされたし,今が旬かと。

スケート靴をはいて空中を飛び回るという変わった設定の話で,絵の

魅力に負うところが大きい。ちなみに作者の名前は Oh! Great! の

もじりで,「おおぐれいと」と読む。18禁のアダルト漫画を描いていた

頃から絵の上手さには定評があったが,ここまで人気が出るとは・・・

個人的には,少年マンガで今一番好きなのは,ジャンプに連載中の

魔人探偵脳噛ネウロ(松井優征)。サンデー連載中の絶対可憐

チルドレン(椎名高志)も面白いと思うが,誌上での人気は今イチか。

 

● 女性向けマンガ部門   のだめカンタービレ(二ノ宮知子)

去年も推したが,やはりあのテレビドラマの,マンガから抜け出てきた

かのような上野樹里の怪演に敬意を表して。

 

● ギャグマンガ部門   24のひとみ(寺島圭)

24歳の嘘つき女教師・ひとみ先生が,嘘に次ぐ嘘で周りの子供たちや

大人たちを不幸に陥れる・・・というギャグ漫画。前作「メグミックス」は

セリフだけで笑わせるスタイルだったが,この「24のひとみ」は,清楚

かついかがわしい絵が絶妙にマッチした会心作だと思う。掲載誌は

少年チャンピオン。単行本は1巻が今年出たばかり。

ギャグ漫画というのは「爆笑系」と「ニヤニヤ系」とがあるが,後者の

うちから1つ選ぶなら,政治家たちを実名で登場させて「いかにも」な

ギャグを演じさせる,雄山スズコの「政治萌え!」に1票。小泉総理と

一緒にコタツに入って会話する金正日がかわいい。

 

● 絵画技術部門   ヘルシング(平野耕太)

1年半も待たされた第8巻は,田舎の本屋ですら,平積みになっていた

のが翌日には空っぽになった。最近はCGを使った絵がはやっているが,

世界に冠たる現代日本マンガの,絵的な面での一つの到達点とも言える

この作者の魅力を,知らない人にはぜひ一度味わってほしい。

「スピリッツ」連載中の「竹光侍」(松本大洋)の絵も味わい深い。

 

 

ところで今回,個人的な「おすすめマンガ」を10作品選んでみた。

選定基準は,次のとおり。

 

@ 入手しやすいこと(古本屋などにたいてい置いてあるもの)

A 今の大人が読んでも面白いこと(時代的に古い作品は除外)

B 全体がひとまとまりのストーリーになっていること

    (「ドラゴンボール」的な同じパターンを繰り返す作品は除外)

 

この基準による「誰が読んでも面白いはず」の10作品は,次のとおり。

(作品名のアイウエオ順)

 

● AKIRA(大友克洋)

説明の要なし。現代日本マンガを語るとき,この作品は外せない。

 

● 銀河戦国群雄伝ライ(真鍋譲治)

ホントに面白いんだって,これ。単行本は26巻まであって長いが,

大河ドラマとして全く飽きさせない。三国志をモチーフにして宇宙を

舞台にした天下取り物語だが,ストーリーの重厚さも娯楽性も

兼ね備えた,作者の畢生の大作である。それだけに,彼が現在,

三流エロ漫画を描いて糊口を凌いでいる姿を見るのが悲しい。

だれかこいつに,ちゃんとした仕事やれよ!

 

● 沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)

これも有名ですね。主人公・海江田四郎は,原子力潜水艦を武器に

独立国家を宣言する。アメリカ大統領ベネットとの緊迫の応酬が

見どころ。ラストの収め方も悪くないと思う。政治ドラマとしては,

日本マンガ界の最高傑作と言ってよいと思う。

 

● サラリーマン金太郎(本宮ひろ志)

この作品には,賛否両論あると思う。低く評価する人は,「あまりにも

ご都合主義的だ」と言うだろう。一介のサラリーマンがアラブの大富豪

に気に入られたり,銀座の高級クラブのママが一目ぼれしてヨメに

来たり,水戸黄門的な予定調和だけのジャンク漫画,と言えば言える。

しかし,シンデレラ・ストーリーの嫌いな女性がほとんどいないのと同様,

この種の「男のサクセス・ストーリー」が嫌いな男性もほとんどいない。

大人向けのエンターテインメントとしては,万人に支持される魅力を

持つ作品だと思う。

 

● 二十世紀少年(浦沢直樹)

説明省略。特に40代以上の人にお勧め。大阪万博,アポロ11号の

頃の時代の記憶が蘇るはず。

 

● 鋼の錬金術師(荒川弘)

現在連載中のマンガも面白いが,独自のストーリーで突っ走った

アニメの方もお勧め。一口で言えば,ハードボイルドな少年マンガ。

結末が読めない緊迫感がある。

 

● HUNTER×HUNTER(富樫義博)

ワンピースは海外でも海賊版がたくさん出ているが,この作品は

海外では発売禁止になるかも。なにしろ生首ゴロゴロの世界なので。

「富樫絵」と揶揄されるラクガキのような絵(単行本になるとき修正),

ジャンプで休載を繰り返しながら決して打ち切りにならない根強い

人気(現在はこれまでで最も長い休載期間の最中で,いつ再開

されるか全く不明),女房は「セーラームーン」の作者・竹内直子と,

何かと話題の多い作者ではあるが,この作品にハマる人は有名人

にも多い。

 

● ピンポン(松本大洋)

単行本は5巻。映画化もされたこの作品は,作者・松本大洋の

特異な絵柄抜きでは語れない。スポーツ漫画としてはある意味で

異色かもしれないが,コアなマンガ読みをも魅了し,なおかつ一般

読者の幅広い支持も得ている稀有な作品と言える。

 

● ワンピース(尾田栄一郎)

現在,連載の中では話がどんどん進んでいて,いよいよラストの

戦い近しを思わせる。完結した時点で通して読めば,この作品が

いかに一貫した構想の下に描かれていたかが明らかになるだろう。

行き当たりばったりで似たようなエピソードをだらだらと続けて行く

多くのバトルマンガとは,明らかに違う。かつて少年誌で連載された

すべてのストーリー漫画中の最高傑作と言っても過言ではない。

 

・・・ここまでの9作品はすんなり決まったが,最後の1つが決まらない。

で,10番目は保留。候補に残した作品は,次のとおり。<   >内はジャンル。

・アカギ(福本伸行) <麻雀>

・おーい!竜馬(小山ゆう) <時代劇>

・男の自画像(柳沢きみお) <野球>

・帯をギュっとね(河合克敏) <柔道>

・ギャラリーフェイク(細野不二彦) <美術>

・The World is Mine(新井英樹) <社会>

・黄昏流星群(弘兼憲史) <恋愛>

・MAJOR(満田拓也) <野球>

 

最後に,あまり知られてないかもしれないお勧め作品を少し。

 

・化石(いし)の記憶(たがみよしひさ)

今年,秋田漫画文庫から上下2巻で復刻された。本格SF。

この作者も,「軽井沢シンドロームsprout」が今年打ち切りの形で

終了して,これからどうなるのかがちょっと心配。

 

・斎女(ときめ)伝説クラダルマ(柴田昌弘)

現在「ヤングキング」で連載中の「サライ」も面白いが,この作品も

ストーリー性豊かなSF娯楽作。露出度はこっちの方が高い。

 

・ゆきのいろ(石川サブロウ)

最近は「がばい」などいろんな話を書いているが,ヤングジャンプに

連載していた当時のこの作者の作品の主人公は,一貫して画家だった。

温かい絵柄でファンも多い。「北の土龍」「蒼き炎」も面白いが,ブック

オフで一番よく見かけるのはこの作品。

 

あ,もう時間がない。続きはまた来年!

 

 

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