日記帳(07年1月28日〜2月4日)

 

 

1月28日(日)

まだ背中が痛く釣りに行けるコンディションではないので,仕事場で寝たり起きたり。

ヒマなので本屋へ行き,大枚4,500円を払って「現代漫画博物館」という本を買う。

この本の著者の一人であるマンガ評論家・米沢嘉博氏は,漫画博物学者とも言うべき

日本の漫画研究の大家であり個人的に尊敬もしていたが,去年53歳の若さで急逝した。

コミックマーケットの代表者でもあったので,「純粋なファンの集いであったコミケを

金儲けの場にした」と批判する向きもあったが,非常識なマニアが集まって際限なく

巨大化していくコミケの仕切り役として「まともな人」が誰か必要だと考えて,責任者を

引き受けたのだろうと思う。全然関係ないが,先日NHKの「プロフェッショナル」に,

浦沢直樹が出演していた。今や日本の第一人者とも言えるこの人が,長期にわたって

連載作品を描き続けられるのはなぜか?と問われて,「ちょっと油断すると転落して

しまうような恐怖感があるから」という趣旨の答えをしていたのに驚いた。あの浦沢直樹

でさえ,こんな調子である。いわんや・・・まあ,言うのはやめとこう。

ところで,先日からうちのトイレの排水管が詰まるようになり,テレビでよく宣伝している

業者に連絡して,大きなポンプのようなもので水が流れるようにしてもらった(1回8千円)。

その業者が言うには,「排水管に尿石がついて狭くなっているので,便器ごと交換する

必要がある」とのこと。見積もりを取ると,17万円だという。なんぼなんでも高いので,

水回り関係の仕事をしている近所の人に見てもらうと,パッキンさえ取り替えれば問題

ないと言う。ずっと水に浸かっているパイプには尿石はつかない,とも言われた。つまり,

最初に来た業者の言ったことは,デタラメだったわけだ。危うく17万円取られるところ

だった。病気でなくてもセカンド・オピニオンは大切である。

 

1月29日(月)

まだ体調はよくないが,さすがにもう仕事を休むわけにはいかんので,起きてパソコンに

向かう。月末締め切りのA社の原稿を一気に書き上げて,夕方メールで送る。これで

一応今月末までに仕上げる仕事は完了したが,また次の仕事が入っている。今年の

センター試験は先日終わったが,英語の問題は今までと傾向が大幅に変わっていた。

ここ10年以上全く同じ出題形式だったのが一変したために,受験業界では来年度に

向けてセンター試験の対策問題集や公開模試を改訂する作業がこれから増えてくる。

B社から,今年のセンター試験と同じ形の練習問題をなるべく多く作りたいので協力

してほしい,という依頼が来ている。仕事仲間に打診してみたが,この時期はみんな

忙しいので受け手は見つからず。一応「作れるだけ作ってみます」と返事はしたが,

英文をゼロから書き起こす必要があるので,簡単な作業ではない。自分の書いた

英文が間違っているのは恥ずかしいので,原稿を出す前にネイティブ・チェックも

受ける必要がある。あまり割がいいとは言えないが,とりあえず明日からこの仕事。

 

1月30日(火)

体調はだんだん回復してきたが,まだ夜はぐっすり寝られない。きのうの仕事の続き。

 

1月31日(水)

釣り関係のメールが2通届いていた。1つは「月刊釣り仲間」で,来月号に載せる

記事のインタビューをしたいというので,2日後に仕事場へ来てもらうことにする。

もう1つは,「月刊釣りサンデー」。本屋には置いてあるが,関西エリアの雑誌なので,

ふだんはあまり読まない。4月号でアイナメ釣りの特集を取り上げ,かぶせ釣りも

紹介したいから記事を書いてほしい,という依頼だった。締切は13日。この種の

(金にならない)原稿は,休みの日に書くことにしている。きのうの仕事の続きと,

明日の出張の準備。

 

2月1日(木)

朝起きると,どうにか背中の痛みはほぼ回復していた。しかし,今日は日帰りで東京へ

出張。新幹線の固いイスが心配だったが,行きはとりあえず無事。1時半から神田の

向こうのK社で2時間ほど打ち合わせ。そのあと九段下のS社で1時間ほど。

東京駅に6時前ごろ着き,土産と弁当を買う。1週間以上アルコールを断っていたが,

前立腺も腰もほぼ治った感じなので,ビールのロング缶1本,ウイスキーの水割り缶

1本,つまみを2つ3つ買って,自由席に乗った。品川駅で自由席はすぐ満杯になり,

隣に団体で入って来た小学生の男の子たちのうちの1人が座った。隣の席で酒を

飲んだらこの子が嫌がるか?と思う間もなく,そいつはカバンから取り出したゲームに

のめり込んだので,安心してこっちも酒を飲み始めた。缶ビールを飲み終えた頃に

車内販売が来たので,条件反射で水割りを注文。これでまた体調崩したら最悪なので,

それ以上は自重した。帰宅したのが11時ごろ。歯を磨いて,すぐ寝る。

 

2月2日(金)

朝の7時半ごろ起床。幸い,体調は悪化してなかった。朝風呂に入って仕事場へ。

午前中は,きのうの打ち合わせの内容などをまとめた資料をPowerPointで作る。

昼食後,「月刊釣り情報」のT記者さんが来て,2時間ほど取材を受ける。

3時半ごろから仕事に復帰。完全にいつものペースに戻り,7時前ごろまで。

週末用のカキは,取材のついでに海に浸けておいたやつをバケツ1杯分回収してある。

 

2月3日(土)

久しぶりに釣りに行ける体調になったので,朝の7時過ぎに家を出て向島方面へ

向かうが,風が強く竿が出せそうにない。あきらめて戻り,風がやむのを待ったが,

窓ガラスがガタガタ揺れるほどの強風でお手上げ。仕方なく,仕事。ついでに,

「月刊釣り仲間」3月号の原稿書き。

 

2月4日(日)

朝6時半に起きて新聞を見ると,今日こそは穏やかな天気になりそう。タイム松永店で

生きエビを500円買い,2週間前の再現を期待して向島・干汐へ。ここで2〜3時間

竿を出して,ダメならしまなみ方面へ向かう予定にした。今日はエビのホゴ狙いは

さっぱりで,小型が時々釣れるのみ。カキの方にも当たりがほとんどなく,場所を替え

ようかと思った9時半ごろに,28cmのアイナメが1匹釣れた。この1匹でもう少し粘る

ことにしたが,10時半ごろまで全く当たりなし。今日は夕方娘らを連れて映画を見に

行くことになっているので(「どろろ」),しまなみへ行くのはやめて11時に納竿した。

朝は風が強かったが,天気はだんだん回復して,最近ではめったにない好天に

なった。この天気なら,誰かからレポートが届くだろう。夜は「釣りサンデー」の原稿

書きが待っている。

 

 

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