日記帳(07年7月9〜16日)

 

 

現在,7月16日(月=祝日)の午後2時半。今週も釣り日記は出せず。

この週末は台風と仕事で部屋にこもっていたので,今日は気分転換に蒲刈へ行った。

釣り場(向A)で,2週間前と同じく,能登原のyさん・ヤギマスクさん・倉敷のAさんに会う。

天気は曇りで風もほとんどなく,満潮が10時過ぎごろの大きい潮だったが,全員本命は

ノーヒット。手土産にコブダイでもと思ったが,コブダイの当たりも1回しかなかった(バラシ)。

これで一応,この時期の蒲刈釣行は終了。次回は9月か10月ごろ行ってみたい。

 

実は最近仕事が猛烈に忙しく,本当はこんな日記を書いているヒマはなく,まして釣りに

行くヒマもない(はず)。現在抱えている仕事の所要日数を見積もってみた。

 

・S社の高校生向け問題集の原稿(95%くらい完了。あと数日くらい)

・B社の中学生向け問題集の原稿(4分の1くらい完了。あと2週間くらい)

・L社の大学入試問題サンプル(1)の原稿(未着手。10日くらい)

・L社の大学入試問題サンプル(2)の原稿(未着手。1週間くらい)

・T社の一般向け市販本の原稿(2割くらい完了。あと10日くらい)

・いくつかの会社の編集的な仕事の下請け(数日くらい)

 

合計で約50日程度かかる計算になるが,実際にはこれらを全部8月中に終えねばならない。

さらに,締め切りが厳密に設定されているわけではないが,「なるべく早く」という仕事が他に

数本あって,さらに途中でちょくちょく飛び込みの仕事が加わる。全く休みを取らずに仕事を

しても,8月末までに予定どおり片付けるには10〜15日くらい足りない。そうなると普通の

ペースでは間に合わないわけで,少なくとも平日はびっちり机にへばりつく生活が続く。

 

 

で,今日はちょっとカープの話をしてみたい。

 

7月中に借金20を抱えるのは球団創立の年以来だそうで,ネット上ではさぞかしファンの

いろんな批判が飛び交っていることだろう(見てないので中身は知らない)。

ぼくの感想を言うなら,負けが込んでいる最大の理由は,「先発投手が質・量ともに弱い

ということだ。それ以外は他球団と比べて遜色ないと思う。フロントや監督・コーチ陣に

格別大きな問題があるとは思わないが,この点に関してだけは,彼らにも責任がある。

 

「カープのここに問題がある」というさまざまな意見の中には,たとえば「フロントが戦力

補強を怠っている」という声がある。しかし, これは必ずしもそう言えないと思う。ファンの

間ではたとえば,カープを出て行った金本やシーツやラロッカの活躍を悔しい思いで見て

いる人も多いだろう。しかし彼らを引き止めなかった,あるいは引き止められなかったのは,

フロントの責任とは言いがたい。カープは独立採算で,1人の選手に極端に高額の年俸は

払えない。FAなどで出て行く選手たちは,つまるところ「カープより高額の年俸を出して

くれる球団」を選んだわけで,そのことについては選手にもカープ球団にも罪はない。

ドラフトもそうだ。少なくとも今までは,ちょっと名の売れた選手は「裏金の額の差」で

他球団に盗られるのがわかっているから(地元出身者で言うと,日本ハムの吉川は

どうかわからないが,少なくとも巨人の西村はそのパターンだろう),カープは無名に近い

選手を中心に補強せざるを得ない。ほかに選択肢がないのだから,フロントやスカウトの

能力を問題視しても仕方がない。むしろ,野手についてはカープのスカウトはなかなか

見る目があると言ってよいだろう(逆に投手については結果が出ていない)。

 

個人的には,かつての(黄金期を過ぎてからの)カープには1つの大きな問題を感じていた。

それは,「他球団に比べて,故障者が出る割合が高いのではないか?」という疑念だ。

正確に数字を調べたわけではないが,どうもそういう印象がある。その理由はおそらく,

第1は体を壊すほどの練習量の多さであり,第2は特に投手を酷使しすぎることだろう。

新人王を取った山内や沢崎が若くして引退したのも,新人の頃に無理をさせすぎたせい

だと思う。もっとも,特定の投手を酷使するのは他球団も大差ないかもしれない。

そういう意味で,リリーフ投手に原則として3連投させないブラウン監督の方針は,おおむね

好感が持てる。自分の知っている限りで言うと,歴代のカープの監督のうちで印象が悪い

のは森永と達川の2人だけで,他の監督には特に大きな問題は感じない。報道陣の前で

選手の悪口を平気で言う野村や落合に比べれば,人間的にもよほど信用できる。

 

カープファンなら誰でも知っていることだが,先発投手のコマ不足が,近年ずっとBクラスが

続いているカープの構造的な問題であることには疑う余地がない。この点に関しては,

フロントにもブラウン監督にも明確な責任がある。たとえばブラウン監督は就任1年目の

昨年,「黒田・大竹・ダグラスの3人を中4日で回す」というローテを組んだ。

結果はどうだったか?黒田とダグラスは故障し,大竹は期待したほどには働かず,結局

去年も5位に終わった。今年はその方針を改めたが,開幕時点でのローテーション投手は

「黒田・大竹・青木高・高橋・フェルナンデス+佐々岡(谷間の先発)」だった。この頃の

ブラウン監督が一番の課題と考えていたのは「打線の得点力不足(ケース打撃の確立)」

であり,投手陣はそれに比べれば何とかなる,と思っていた節がある。しかし,大竹は

去年があの調子だったし,青木は新人,高橋は例年夏場に調子が下降し,佐々岡は

40歳で,監督自身が連れて来たフェルナンデスは海のものとも山のものともわからない。

要するに計算できる先発投手は黒田しかいないわけだから,これで1年間を乗り切ろうと

するには元々無理があった。今の状況はまさに「不安が的中した」といったところだろう。

 

では,先発投手のコマを揃えるにはどうしたらよいのか?

第1に思いうかぶのは,投手に関してはドラフトで高校生よりも社会人を優先して指名

すべきだ,ということだ。高校生は,入団後の伸びしろの予測が難しい。カープは実績の

乏しい選手でも身体能力を重視してドラフト指名する方針を取っており,野手に関しては

確かに一定の成功を収めている(今の選手で言えば松本などが典型)。しかし投手に

ついては,過去の例ではたいてい失敗している(たとえば吉年)。かつて150キロを

投げていたのに今ではスピードが出なくなった河内や佐藤の例もある。その点,今年

入った宮崎・上野・青木高は,一応1軍の戦力になっている。

第2の策としては,やはり外国人に頼らざるを得ない。勝ち負けがイーブンでもいいから,

かつてのミンチーのような,一定のイニング数を投げてくれる先発投手が必要だろう。

ブラウン監督は就任時,現在オリックスでローテを担っているデイビーを捨て,便利屋の

ロマノを選んだが,結果は失敗だった。フェルナンデスでも同じ失敗をしたことになる。

第3に,2軍の先発投手は,「将来ローテーションに入れそうな投手」に絞って起用して

もらいたい。カープ2軍の今年のローテは,大島・前田健・斎藤の3人を中心に,時々

小島・小山田・佐藤らが先発している。小島は近々1軍に上がるだろうからよしとして,

大島はもう見切りどきだろう。早急に結果を求めるなら,リリーフ投手の数は足りて

いるのだから,現在のリリーフ陣の中から誰かを先発に回してはどうか。ブラウン

監督はパワーアームが好きなようだが,大崩れがなさそうな分,現在自信喪失で

2軍落ちしている梅津あたり,どうだろうか。

 

逆に考えると,カープはもう10年くらい前から,「先発投手の頭数さえそろえれば,

十分Aクラスが狙える」戦力を保っていると思う。これだけ課題がはっきりしている

のだから,それを是正できなかったことについて,フロントには責任がある。

先発投手を1人見つけてくる(あるいは育てる)ことは簡単ではないだろうが,

野手の誰かをトレードに出して他球団から先発投手を連れて来る手もある。

多村と交換で横浜入りした寺原がいい例だ。

 

補足して言うと,いちカープファンとしてぼくがカープ球団に望むことは,「計算

できる先発投手の頭数を揃えてほしい」ということだけであって,それ以外には

特に注文はない。新聞の論評などを読むと,時折「選手に覇気がない」という

ようなワケのわからないことが書いてあるが,そんなことは感じない。

確かに野球には,精神面が大切であることはよく理解できる(大竹の投球を見て

いると特に)。しかし,凡打した打者や痛打された投手に対して「やる気がない」

と非難するのは酷だろう。彼らは単に,相手より力量が劣っていただけだ。

しかし,そう言っては身もふたもないので,コラムニストやファンはそこに何か

別の理由を見つけようとする。その結果,「監督の采配が悪い」とか,「選手に

真剣さが感じられない」というような,ひいきのひき倒し的な意見が出て来る。

 

野球の楽しみ方は人それぞれなので,「負けた理由」をほじくり返すのもいいだろう。

ただ,趣味で見ている野球のためにかえってストレスが溜まるのはバカらしい。

カープが負けたら確かに悔しいけど,選手や監督に八つ当たりしたらいけんよね,

と自分では常々思っている。

 

 

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