日記帳(07年12月17〜24日)

 

 

22〜24日は,暦の上では3連休。この連休は仕事場の大掃除がメインで,時間が

取れれば半日釣り。結局,釣りは今日(24日)行った。今は夕方4時ごろ。この日記

その他をアップして,大掃除の最後の仕上げをする。

 

22日(土)は,1日中雨。朝から仕事場の机のまわりのスペースを掃除。不要になった

紙の資料や本を処分するために束ねたら,とりあえず6束できた。毎年「もしかしたら

何かに使うかも」というつもりで取っておく本は資料は,実際は使わない。確率ほぼ

100%の経験則なので,「残すか捨てるか迷ったものは全部捨てる」という方針を

取っても,たぶん絶対困らない。それでも結局「とりあえず」と取っておいて,1年後に

捨てることになる。毎年大量の紙のゴミを捨てるたびに,資源の無駄遣いを感じる。

 

23日(日)は,午前中広島へ行く用事ができたので,大掃除はいったん中断。

山陽道経由で広島へ行って用事を済ませ,上の娘に電話して一緒に昼食。

何が食べたいかと尋ねると,いつものように「トンカツ」と言うので,トンカツ屋へ。

しかし娘は大好物のトンカツを半分近く残した。

「おまえ,体の具合でも悪いんか?」

「いや,最近ダイエットしよるんで,胃が小そうなって食べられんようになったんよ。

やせたじゃろ?」

・・・そうかな?それよりおまえ,大学入ってちょっとは勉強しとんか?

「九州の県を全部言えるか?」

−なぜイキナリこんな質問をするかというと,同じ質問を数日前に下の娘(高1)に

したら,なんと九州の7県(沖縄を除く)のうち5県しか答えられなかったからだ。

「おまえ,高1にもなって,九州の県を全部言えんのか!」

「友達じゃって,みんな言えんよー」

おまえの友達,どんだけバカじゃ?

で,上の娘(大学1年生)は・・・

7県のうち6県しか言えなかった。

「(妹には)勝ったね!」

「おまえ,大学生にもなって・・・(以下略)!」

ちなみに,下の娘が答えられなかったのは,佐賀県と宮崎県。

上の娘の方も,宮崎県が出なかった。どげんかせんといけん,いろいろと。

 

ところで,1週間ほど前にヨメが体調を崩した。

腹具合が悪いというので病院で診察を受けると,なんとノロウイルスに感染している,

と言われたそうだ。なんで,家族の中で一人だけ感染したのか?

「なんか変わったもん食べたんじゃないんか?カキとか」

「カキ?あっ,食べたわ!仕事場の忘年会で。酢ガキを注文して,一人で全部。」

あほー!こないだ親戚のおじさんが,ノロウイルスには注意せい言うとったろが。

--- そのおじさんの家でも去年家族がノロウイルスにかかって大変だったそうだ。

「おまえは釣りでカキを使うんじゃけ,特に注意せにゃ」と言われてはいたが,

まさか自分の代わりに家族が感染するとは・・・結局ヨメは下痢の症状が3日ほど

続き,どうにか今は回復している。皆さんも気をつけてください,ノロウイルス。

 

で,きのうの日曜日は午後から大掃除の続き。夜はヨメは仕事,下の娘は冬休みに

入って友達と遊びに行ったので,いつものように一人で酒を飲みながらビデオを見れる。

本(マンガ)も買い込んである。午前中広島へ行ったついでに紀伊国屋書店に寄って,

「鋼の錬金術師」の最新第18巻と,宝島社の「このマンガがすごい」(2008)を買った。

家の近くの本屋に置いてないのでどうしても買いたかった,さくらももこの自伝マンガ

「ひとりずもう」が結局見つからなかったのが残念。

 

この日は酒を飲みながらゆっくり見るつもりで,あえて昼間実況を聞かずにビデオに

とっておいた「全国高校駅伝」を楽しみにしていた。風呂から上がってセブンイレブンで

買ったつまみをテレビの前のテーブルに並べ,ビールを飲みながら,まず女子の駅伝を

早回しで見る。広島県代表の世羅高校は,まあ実力どおりの結果だった。岡山代表の

興譲館高校はエースの故障欠場にもかかわらず今年も3位に入ったが,積極的には

応援する気にならない。ここのメンバーは,広島県内の中学出身者が多いからだ。

広島県の中学の女子は毎年全国でもトップクラスで,それが県内の高校へ行かずに

隣の県へ進学するのは,なんかなあ。

女子駅伝は30分ほどで見終えて,世羅高校に連覇の期待がかかる男子はじっくり

最初から見ることにした。ところが,去年の優勝の立役者で主将の鎧坂選手に足の

故障(疲労骨折)が判明して,レース当日に3区に補欠選手を入れざるを得ない事態に

なったという。案の定世羅高校は3区で失速して10位に終わった。結果は残念だったが,

3区を走った選手はまだ2年生なので,来年挽回してほしい。駅伝は大好きなスポーツ

だが,時々痛々しくて見ていられないアクシデントが起きる。足が痙攣したとか,一人で

走るマラソンなら棄権すれば済むが,駅伝は「他のメンバーに迷惑がかかる」という意識

が働くので,トラブった選手は倒れるまで走ろうとする。今までで一番印象に残っている

のは,女子高校駅伝(全5区間)で,4区まで広島代表の鈴峯女子高校がトップを走って

いた年のレースだ。最終ランナーは5キロを16分ジャストくらいで走る全国でも屈指の

強い選手で,広島県から初の優勝チームが出るのは目前だった。ところがこの選手の

足取りが途中からおかしくなり,結局数人に抜かれてチームは6位に終わった。レースの

後の診察によると,走っている最中に疲労骨折を起こしたのだいう。骨折しても最後まで

完走したのは立派だが,長距離走者はとにかく体の線が細いので,フラフラになりながら

走っているのを見るのは忍びない(今回故障した鎧坂選手も,小柄でガリガリに痩せて

いる印象があって,いかにも骨折しそうな体つきではあった)。

 

それはそうと,サンフレッチェはどうしたのか?今ごろになって勝ってくれてもなあ・・・

柏木と駒野は「これがこのチームでの最後のプレー」というつもりで頑張っているのかも

しらんが。1年でJ1に復帰できれば問題ないが,失敗したときのことを考えると恐ろしい。

 

で,きのうは途中から男子駅伝も早回しして,引き続き焼酎を飲みながら「このマンガが

すごい」の「今年のベスト20」をチェックした。先に日記に出しておいた私的ベスト3の

うち,一番上位に入ると思った「おやすみプンプン」がランクインしてなかった(27位)

のは意外だった。逆に「レッド(7位)」と「ディエンビエンフー(16位)」は,まさか入るとは

予想してなかったが。結局,マニアの見る目は似たり寄ったりということか。しかし,

オトコ編の1位が「ハチワンダイバー」というのは,全く賛同できない。「おまえら(選者

たち),何考えとんじゃ?」と言いたい。去年の1位「デトロイト・メタル・シティ」も同様だ。

「ハチワンダイバー」は「巨乳メイド+将棋バトル」というキワモノで,話の展開も場当たり

的であり,確かに人気はあるが,マニアが選ぶような作品では本来ない。同じ将棋の

マンガなら,ハチクロの作者・羽海野チカが「ヤングアニマル」で連載を開始した

3月のライオン」が,来年のランキングでどのへんに入るかの方が興味深い。

2位の「へうげもの」も「茶道+武将」というユニークなマンガだが,これは納得できる。

今年の話の展開はなかなか面白かった。3位の「よつばと!」は,感性がピンとこない。

現在巷には膨大な種類の「4コマ漫画専門の週刊誌」があり,あれらを買う人々になら

この作品のよさがわかるのかもしれない。4位「シグルイ」は,誰が見ても「すごい」と

言うはずの作品であるから,当然のランクインだろう。5位「おおきく振りかぶって」は

確かに単行本は全巻持っていて個人的には好きな作品だが,このマンガは野球の

ルールに詳しくない人(特に女性)には理解できないと思う。作風が女性読者を意識

したものだけに,世間一般でなぜあれほど売れているのかがよくわからない。

それにしても,個人的に今年の代表作として推した「ライアーゲーム」に全然票が

入っていなかったのが一番意外だった。

 

この日記を更新するのも今年はこれが最後になりそうなので,ついでにマンガの話を。

「少年ジャンプ」という週刊誌は,連載作品を容赦なく打ち切ることで知られている。

しかしそれにしても,卓球マンガ「P2(ピーツー)」の打ち切りは,後味が悪かった

一番の問題は,打ち切りの数回前に読者に向けて「キャラクター人気投票」を募集した

にもかかわらず,その結果を示さないまま連載が終了した点にある。これは読者に

対してあまりにも失礼だと思う(ジャンプ系の別の雑誌に出すのならなおさら失礼だ)。

内部事情は知らないが,打ち切りの理由としては次の2つが推測できる。

(A)作品の人気(読者の反応)が,所定の基準を下回った。

(B)編集長の独断で打ち切った。

(A)は「ジャンプ編集部内に客観的な判断基準があり,その基準に抵触した作品は

自動的に打ち切られる」というケースだ。そういう基準がもしもあるとしたら,それは

「読者アンケート」ではないだろう。アンケートに答える層が一般読者を代表している

とは限らないからだ。「単行本の売り上げ部数」である可能性はある。しかし「P2」の

場合は既に単行本が数冊出ており,ジャンプの作品としては中程度の寿命を保って

いた。つまり,一定の人気はあったと考える方が自然だろう。だから,(B)の理由の

方が有力なのではないかと想像する。ジャンプでは,おおむね人気のある作品ほど

前に置かれるが,作品の配列は毎週編集長が判断して決めるのだそうだ。そういう

「風土」から想像しても,何となく「独裁的な編集長」というイメージが沸く。「P2」は

個人的には好感の持てる作品だっただけに,打ち切られたのは残念に思う。

 

 

最後に。今年自分で買って読んだマンガ単行本のうちで個人的に一番面白かった

のは,「HUNTER×HUNTER」(24巻)であります。

 

日記帳の目次へ戻る