日記帳(09年1月1日〜1月25日)

 

 

きのうの土曜日に大きな仕事が1本片付いたので,今日はオフ。

しかし天気が悪い。朝の9時ごろ出て横島〜田島方面をぐるっと回り,正味1時間ほど

竿を出してみたが,どこも西からの強風で釣りにならず,昼前に納竿。

ウドンを食べて帰り,昼過ぎからパソコンに向かう。前からやってみたかった,楽天の

オークションに登録した。使い古しのレーザープリンターがあるので,8千円くらいで

売れたら嬉しい。写真も撮影して,いよいよ人生初のオークション出品・・・をする前に,

同じような品を出している人がいるかどうか検索してみた。似たような出品がいくつか

ヒットしたが,4千円とか2千円とかの希望価格に対しても入札はゼロ。こりゃあかん。

結局プリンターの出品は断念して,今度はマンガ本で検索してみた。ブックオフへ

だいぶ売り払ったが,まだマニアックなレア本の在庫はたくさんある。試しに「20世紀

少年」を検索すると,24巻セットで1万円の希望価格に買い手がついていた。ただし

他にいろいろ調べてみると,本関係は古本屋さんが商売で出しているのが多い。

ちなみに「伊賀の影丸」を検索すると,全15巻で3万円の売値がついていたが,

入札はゼロ。期間が限定されているので,毎日チェックしているようなマニアでないと

なかなか買ってくれそうにない。「オークションで小遣い稼ぎ」の道は険しいようだ。

 

午後3時ごろ,娘と一緒に福山美術館へ行き,県東部の書き初め展の展示会を見た。

娘も出品しているが,ずらっと貼り出された優秀賞的な中の1枚でしかなかった。

いつもそんなもんだが。しかし,シロウト目で見る限り,審査の基準がよくわからん。

「これホンマに上手か?」と思うのが「○○市長賞」だったり,ものすごい達筆に見える

のが一山いくらの賞だったり。子供の書道展なので金が動くようなことはあるまいが・・・

その後,天満屋の物産展へ行き,北海道の名産品などを買って帰った。

もうすぐ6時だが,今日は夕飯のオカズは惣菜を買ってあるので,あとは風呂に

入って酒を飲んで寝るだけだ。

 

正月からこっち,仕事もプライベートも特に大きな事件はなく,淡々と過ごしている。

最近見たテレビで一番印象に残ったのは,何と言ってもオバマさんの演説だ。

隣の芝生と比べても仕方がないが,こっちの一番偉い人とは天と地の差がある。

演説のテクニックの問題というより,人間の「品性」の違いを感じる。

 

新聞にもいろいろ面白いニュースが載っていたが,次から次へ忘れていくので,

記憶に残っているものだけを。

 

その1。福井県小浜市が何かイベントで盛り上がっているという。「オバマ氏」に

あやかったそうだ。こういう人畜無害なニュースは楽しい。がんばれ,オバマ市。

昔VOWに,四国の宇佐というところで撮影した「ここはUSAです」という看板が

載っていた。端から見ればバカみたいだが,役所の人が一生懸命頭をひねって

考えたことだ。笑っちゃいけない。いや,笑ってもらう方がいいのか?

 

その2。これもある意味で人畜無害な,しかし気の毒な話題。どこぞの町で交通

パトロールに引っ掛かった男が,警官に数千円程度の金を渡して違反キップから

免れようとして,「贈賄罪」で逮捕されたという。スポーツ新聞の片隅に載った記事

だが,印象に残っているのは,その40代の男性の実名が載っていたからだ。

本人は少し酒を飲んでいたが,結果的にアルコール検査はパスしたという。

この記事に関して,本人と警察の両方に対して「おまえらなあ・・・」と思った。

まず,本人。警察官が,あんたの出した金を受け取るわけがないじゃろ。

それくらい,ええ大人なら想像できんと。「警察官は正義を守る立場だから」では

全然ないよ。彼らもサラリーマンと一緒で,上から命令されたら自分の良心を

曲げても,社会的にヒンシュクを買うようなことをやるケースはなんぼでもある。

その一例が交通取締りだ。その警官があんたの金を拒否した理由は,言うまでも

ない。保身のための「損得勘定」だ。警官にワイロを出すような男なら,もし警官が

それを受け取ったら,後で周囲に吹聴するに違いない。「ワシなあ,こないだ飲酒

運転で捕まりそうになったけど,警官に金渡したら見逃してくれたで」とか何とか。

その噂が警察に伝わって「そんなことをしたのは誰じゃ?」という話になったら,

確実に自分はクビだ。たかだか数千円の金で,そんなリスクを負うのは割りに

合わん・・・と,その警官は考えたはずだ。大人なら誰でもそうだろう。

逮捕されたキミ。おまえ,頭悪すぎ!

一方,この記事を読んだ第一印象は,「名前まで出したらかわいそうじゃろーが」

ということだ。悪質な犯罪ならともかく,こんなもん「軽犯罪」そのものじゃないか。

「社会一般への見せしめ」が目的だったとしても,実名を出す必要はない。

現場に立ち会っていなかったからわからないが,その男が相当しつこく食い

下がって,現場警官の反発を買った(しかもその警官がたまたま偉い人だった)

という可能性もあるだろう。それにしても,一市民の感情としては,やったことは

確かに悪いことだが,実名を出されたその男が気の毒だと思った。

 

その3。これは,不愉快な話。橋本大阪府知事が,学力テストに続いて体力テスト

でも大阪府が全国平均を下回ったことに対して,「学力がない上に体力もないなら,

後には何が残るのか?」という趣旨の発言をして教育委員会を批判したという。

橋本という人がアレなのは今に始まったことじゃないが,これはいくら何でも・・・

と思った。何も感じない人や,橋本知事に共感する人もいるかもしれないが,

少なくともこういう発言をするような人に,教育を語る資格はない。理由は

ここではいちいち説明しないが,これもモロに「人間の品性」の問題だと思う。

彼の頭の中には,要するに「学力も体力もなかったらダメ人間」だ,という発想が

あるのだろう。派遣社員の「やる気のなさ」を批判した麻生総理と同じだ。

そもそも橋本知事は教育委員会や日教組を目の敵にしているが,かつて教育を

受ける側でも与える側でもあった自分の経験から言わせてもらえば,あなた方は

「学校教育」を過大評価しすぎている。学校が教えることなど,たかがしれている。

橋本さん,あなたは今,成功者として世の中を闊歩しているが,それはあなたが

受けた「学校教育」の成果なのか?たぶん,そうじゃないだろう。あなたが学校を

卒業して社会に出,社会の荒波の中で身につけてきた「生きる力」が,あなたを

支えているんじゃないのか?学校の「授業」や「先生」が,あなたにとってどういう

意味を持つのかを自問してみれば,教師や教育委員会を責めても大した意味は

ないことが理解できるんじゃないか?中には,「あの先生のおかげで今の自分が

ある」という幸運な出会いをした人もいるだろう。しかし,いささか偏った経験論を

ベースにして言わせてもらうなら,学校とはしょせん,未熟な子供たちを社会から

一時的に隔離して守ってやる「保育器」のようなものにすぎない。子供の側から

言えば,学校で学ぶ最大の「知恵」とは,友人との付き合い方,つまり対人関係

のテクニックだ。学校を出ていなくても成功した人はたくさんいる。子供は社会を

映す鏡であって,学校が子供作るのではない。教師の側から言えば,そこまで

世間が学校に過大な期待をされては困る。「教育論」は今も昔も盛んだが,

「学校でこれこれのことを教え込むべきだ」という発想は基本的に嫌いだ。

大人ができないことを子供にやらせようとしても,できるわけがない。

 

もう7時が近いので,今日はこのへんで。

 

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