日記帳(09年1月26日〜3月8日)

 

 

そろそろ瀬戸田でチヌが上がり出す頃だが,ここ2,3日持病の腰痛が悪化して,

狭い波返しの上に長時間座っているのが辛いのでパス。今日は「月刊釣り仲間」

4月号の原稿を書き,夕方は釣り仲間の編集長さんに飲みに誘われているので

この日記をアップしてから出かける。

 

前回の日記から40日くらい経つが,この間にいろんなことがあった。

一番大きい出来事は,1本目の「マグロ」が市場に並んだことだ。

最初の頃は編集サイドから「普通の本」としての扱いしか受けていなかったが,

のべ3週間もかけた校正作業などの熱意が認められて,向こうの営業もだいぶ

本気になってくれたのが嬉しかった。おかげで初版が当初予定の3倍の15,000部

になり,書店でもまとめて置いてくれているという。営業にがんばってもらったので,

これで売れなんだら完全に著者の責任ということになるが・・・

 

もう1つの大きな出来事は,今年の初詣で拝んだ「願い」が実現したことだ。

願い事の中身は,「2本目のマグロに買い手がつきますように・・・」だった。

結局このマグロ(内容は「センター試験対策の単語集」)も,1本目と同じく,

ジャパンタイムズから出版されることになった。もっとも同社は学習参考書の

出版経験がなく,学校への営業のパイプも持っていないので,売れるかどうかは

多少心もとない。しかし,とにかく「自信作」が形になることが決まったのは嬉しい。

ついでに,この単語集とセットで「文法・読解編」も作ることになり,その原稿を

今せっせと書いている。来週中にはアップできるだろう。そんなこんなで,今年は

「企画の通っている原稿書き」で忙しい。去年の今ごろは1本目のマグロと格闘の

最中だったが,その時点では「どこにも売れんかったらどうしよう」という不安も

あっただけに,今年は全然気が楽だ。夜は,正月明けからほとんど毎日のように,

何かの本のゲラのチェックしていた。今年は今のところ,仕事の方は調子がいい。

 

今年に入ってから,映画は4本見た。

 

トウキョウソナタ = 60点。期待したほどではなかった。

20世紀少年・第2章 = 70点。やっぱり原作の方が面白い。

大阪ハムレット = 80点。これも森下裕美の原作(マンガ)の方が感動的だが,

                             原作のテイストがそれなりによく出ていた。

旅立ち〜足寄より = 75点。松山千春の伝記が原作。主演男優がよかった。

 

「闇の子供たち」も見たかったが,適当な時間に上映してなかったのが残念だった。

 

マンガでは,今一番好きなのは,「スピリッツ」連載中のこの作品だ。

 

ココナッツ・ピリオド 〜地球温暖化を止めるウサギ (山田玲司)

 

「オレはこれが描きたいんだ」という作者の魂が感じられる。ウンチクを語りながら

エンターテイメントの作品に仕上げるのは容易ではないが,このお話はバランスが

取れていて,マンガ作品としてのクオリティが高い。

 

Jリーグはきのう開幕して,サンフレッチェは4−2で勝っていた。

カープは今年は期待できそうなので,開幕を楽しみにしている。

返す返すも,東出と玉置を交換しときゃえかったんじゃないか?と思う。

 

テレビのニュースでもいろいろ思うことはあったが,次から次へ忘れたので,最新の

ニュースを1つだけ。

 

小沢一郎の秘書が逮捕されたとき,テレビでは「国策捜査」の疑いが指摘されていた。

この事件は今後どう転ぶかわからないが,あのニュースを見たとき,ぼくは一つの

可能性として,こういうストーリーを考えた。まず,「検察が自民党に協力した」という

(いわゆる国策捜査の)可能性は少ないと思った。検察庁という役所から思い浮かぶ

のは,「エリート集団」というイメージだ。一般にエリートは,自分の仕事に対する

プライドや責任感,あるいは美意識が高い。彼らのアイデンティティは「社会正義を

守る」ことにあるのだから,たかが政治家連中に踊らされて動くなどということは

彼らのプライドが許さないと思う。警官がネコババしたり教師が盗撮したりしても

誰も驚かない。彼らはただのサラリーマンと同じであって,反社会的な人間が

他の集団と同じ割合で含まれているのは当然だからだ。しかし,検察庁の職員が

不正をした話は,あったかもしれないが記憶には残っていない。彼らには,

「オレたちが正義を実現できないで誰がやるんだ?」という思いがあるはずだ。

 

ではなぜ,よりによって衆議院で「3分の2」を使って予算案が通過した日を狙い

すましたかのように,小沢代表の秘書を逮捕したのか?おかげで翌日の新聞の

一面の見出しは「逮捕」がトップ記事になり,「3分の2」の記事は小さくなった。

その事実を「検察が自民党に肩入れした」と解釈することも当然できるだろうが,

もう一つの可能性として「検察は自民党に恩を売った」とも考えられる。つまり,

小泉首相も批判した,物議をかもしそうな「3分の2」のニュースを小さくして

あげましょう。そのかわり・・・というわけだ。「・・・」に入るのはもちろん,「あとで

自民党からも逮捕者が出てもカンベンしてね」である。一方検察は,この逮捕で

民主党にも恩を売ろうと考えたのかもしれない。なぜなら,彼らはその秘書の

犯罪の立件には自信を持っているので,あとは公表のタイミングの問題だけだ。

「選挙が近そうなこの時期にわざわざ逮捕したのは,民主党のイメージダウン

を狙った与党との出来レースだ」という見方もあるだろうが,逆に「それなら,

民主党が政権を取った後に逮捕した方がよかったのかい?」という話になる。

それは,小沢さんを天国から地獄に突き落とすことになるわけで,いくら何でも

気の毒すぎるだろう・・・という「武士の情け」が,検察をしてこのタイミングを

選ばせたのではないだろうか?彼らは,バカじゃないはずだ。わざわざあの日を

選んだことに合理的な説明を見つけようとすれば,そういう見方もあるかも・・・・

まあこれは他人事だから言える話であって,当事者たちは大変だろう。

疑惑の渦中にある人たちの中から自殺者が出ないことを祈りたい。

 

 

今,一つ思い出したことがある。某ソ○ト○ン○の「詐欺まがい」の通知だ。

1か月ほど前に,「あなたの携帯電話は来年3月で使えなくなります」という

内容のハガキが届いた。何でも,新世代の機種に全面的に切り替えるので,

古い機種の携帯では電波が受信できなくなるそうだ。「新機種への交換は

無料で行います。今ご契約いただくと5千円の商品券をプレゼントします」と,

ハガキには書いてあった。該当する携帯は自分で使っているものではなく,

古くなったのをおじいちゃん用に渡したものだ。買ってから5年くらいか。

おじいちゃんはめったに携帯は使わないが,それでもないと多少困る。

早速○フ○バ○クの代理店へ行き,「新しい機種と交換したい」と言った。

受付のおねえさんは,あれこれ説明してくれた。この時点ではまだ,「無料で」

交換してもらえると思っていた。しかし,最後におねえさんは言った。

 

「新しい電話機は,どれにしましょうか?お値段はこちらになります」

 

ここで初めて,「無料」とは「切り替えの手数料が無料」という意味だとわかった。

 

「一番安いのにしてください」と言うと,お姉さんは1台の携帯を出してきた。

 

「一番お安いのですと,こちらになります。4万9千・・・」

 

ちょっと待てー!

 

おまえらの都合で勝手に古い機種を使えんようにしといて,新しい電話機を

5万円で押し売りするんかい!

何が「5千円の商品券」じゃ!ふざけるな!

 

・・・と心で叫んで,「あ,そうですか,じゃ,いいです・・・」と店を出た。

 

来年の3月以降はおじいちゃんの携帯が使えなくなるので,その頃には

新しいのを買う必要があるだろう。

 

しかし,ソフトバンクでは絶対買わん!

 

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