日記帳(09年6月15日〜6月29日)

 

 

今回の日記は番外編で,きのう(6月28日)に放送された「ニッポンを釣りたい!」のミニレポートを。


細原さんからテレビ取材の手伝いの話が来たのが3月で,そのときは軽い気持ちで引き受けたが,

全国放送で3本立てと後から聞いてプレッシャーが高まった。多忙なゲストに来てもらうので失敗

しても撮り直しはできず,もしボウズならどうなるんじゃろ?という不安が・・・

で,細原さんと収録2週間前の3月中旬に現地の下見に行き,釣り日記に書いたとおり,このときは

2人で25枚のチヌが釣れた。ある程度見通しは立ったが,まだ心配なことが3つあった。

 

1つは,リールの問題。初心者にバイキングやチヌジャッカーは無理だろうということで,スピニングを

使ってもらうことになっていたが,試しにやってみると合わせが全然できない。ふだんから慣れている

人ならバイキングと同じようにテンションをかけながら着底させることができるだろうが,初心者には

絶対無理。下見のときの細原さんも,慣れないスピニングに苦戦していた。我々でさえそうなのだから,

果たして初心者に当たりがあってもハリに乗るかどうか・・・。

 

2つ目の問題は,釣り座の問題。長方形のイカダのカドに1人,その左右に1人ずつ,という配置は

決まったが,そのうち1つ(番組では夏川純さんの釣り座)は上に屋根があって,竿を振り上げると

当たってしまう。下見のときはそれを考慮して手釣りをやってみたが,これも初心者には難しそう。

ただし,この問題は杞憂だった。初心者の夏川さんは普通のかぶせ釣り師のように確信をもって

合わせるわけではなく,おそるおそる竿を上げてみる・・・という感じの合わせ方になるので,竿先が

屋根に当たるトラブルは起きなかった。その代わりに第1の心配は的中して,最初のころは当たりが

あっても空振りの連続。だんだん魚の活性が上がってきて,向こう合わせでも釣れたのが幸いだった。


3つ目は,「1人だけに集中して釣れたらどうするか?」という問題。下見のときもそうだったが,投入

ポイントによって当たりの頻度はかなり違う感じで,特に山本さんの釣り座は潮上になって不利な感じ。

少なくとも3人に1枚ずつは釣ってもらいたいが,果たして・・・これも当日は途中から魚の活性が非常に

高くなり,結果的に3人全員にまんべんなく釣れた。しかも,番組には場面が出てこなかったが,釣れる

魚のサイズがだんだん大きくなって,3人全員が40cmオーバーのチヌを釣り上げた。

 

それだけに,魚を釣り上げた映像がもうちょっとあってもよかったような気はした(テレビで流れたのは

3人が1匹ずつだったが,実際は3人とも4〜6匹くらい釣っている)。予告編などにあった3人がチヌを

1匹ずつ持っている写真は,収録の終わりごろ3人に立て続けにチヌがヒットしたときの映像。あの

場面が釣りのクライマックスに出ると思ったが・・・。なにしろ情報が盛りだくさんだったので,撮影した

シーンのほとんどがカットされていた。当日は細原さんがナビゲーター役で,釣り場の説明や釣りの

しかたをゲストにいろいろ教える場面も撮影されたが,番組に全然出てこなかったのにはちょっと驚いた。

 

まあ,カットされて助かった場面もあった。釣りを一時中断して,イカダの上でチヌを刺身にして食べる

場面があり,頼まれて刺身を作った。オフ会で使い古した包丁を持っていって適当に切ったせいか,

身がつながっていて恥ずかしかった。このとき,片岡鶴太郎さんの要望で「岩塩+生ワサビ」でチヌの

刺身を食べた。美味しかった。われわれはホテル前の桟橋で別れて帰ったので,道場さんの料理が

食べられなかったのが残念。材料のチヌは大量にあったので,たぶんスタッフは収録の後でおすそ分け

が食べられたと思うが・・・

 

今回の収録で一番印象に残ったのは,片岡鶴太郎さんの釣る姿だった。当然かぶせ釣りは初めて

だったが,取材の終わりころにはベテラン釣り師のような雰囲気だった。片岡さんは絵も描く人なので,

たぶん凝り性なのだろう。釣りに没頭している感じで,自分でいろいろ考えながら要領をつかんでいた。

やっぱり一芸に秀でた人は違う,と感心した。番組には出てこなかったが,山本高広さんとのモノマネの

掛け合いにはいろんな人が出てきて,スタッフは大爆笑だった。夏川純さんも,長時間慣れない釣りで

大変だったと思うが,ほかの人が魚を釣ったときの場の盛り上げ方が上手で,さすが芸能人。サインを

もらいそびれたのが残念。

 

下は,細原さんに撮影してもらった当日の写真です。細原さん,ありがとうございました。

こちらも細原さんの写真を撮っておくべきでした。うっかり忘れてすいません。

また機会があったらよろしくお願いします。

 

 

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