日記帳(09年9月27日〜10月12日)

 

 

10月1日(木)

今月は小さい仕事があれこれある。今日はB社の新刊(TOEIC関係の共著本)の素材集め。

刊行は来年の春ごろになるだろう。午後,J社から雑誌の特集記事の執筆の打診のメールが

届いた。テーマは英文法。当然,引き受ける。前にも書いたが,来た仕事は基本的に全部

受けている。断ったことはほとんどないが,よくよく考えてみると何度か仕事の依頼を断った

覚えはある。それらの仕事は,たとえばスケジュールが極端に短いなど,こんな仕事を受ける

ヤツはおらんだろう,というようなトンデモな依頼だった。一番記憶に残っているのは,こんな

問題を作ってほしい,という依頼だった。

・大学受験レベルの長文読解問題

・平均〜平均より少し下の学力の高校生にも読めるレベル

・日本文化と英米の文化との比較を取り扱った文章を使う

・原書から引用する。ただし古い出典は不可。

・過去に出題例のない文章とする

同業者の方なら,この依頼がどういう性格の仕事かはおよそ想像がつくと思いますが。

おまえが自分で作れよ!と言ってやりたかったです。

 

10月2日(金)

O社から12月に刊行予定の本(クイズ形式)の初校の第1弾が届いたので,ゲラのチェック。

夕方,岡山にあるL社の担当・A氏と,福山駅前の喫茶店で仕事の打ち合わせ。仕事の話を

しながらそのまま近くの店で夕食をおごってもらう。Aさんは「老後は釣りがしたい」というので,

「かぶせ釣りを教えますよ。今度12月ごろ一緒に釣りに行きましょう」と約束した。そのとき

までにコブダイの干物を作っておいて,手土産に渡したい。この人は以前ホンコンで働いて

いたそうで,珍しい食べ物の話をいろいろ教えてもらった。中国でも「関アジ」「関サバ」は

ブランド品として売られているとか,アジナマズの身をフワフワに揚げたようなタイ料理が

お勧めだとか,岡山県内においしいスッポン料理の店があるとか。大分に旅行したときに

有名な城下ガレイを買って帰ったそうだ。説明を聞いても味はわからないので,ぜひ一度

自分で食べてみたい。

 

10月3日(土)

B社の新刊企画(英検関係)のサンプル原稿作り。直接金になる仕事ではないので,

こういうのは週末にやる。午後は電気屋や本屋を回って過ごす。夕飯は,ゆうべちょっと

飲みすぎたので酒抜き。ゴハンを食べる日は,それに合う献立を作る。本日の献立は,

サンマの塩焼き・肉じゃが・だし巻き卵・大根と油揚げとワカメの味噌汁。酒を飲まない

晩はなぜかノドが乾くので,お茶をガブ飲みする。翌朝が早いので10時過ぎに就寝。

 

10月4日(日)

4時過ぎに起床して大島へ行き,志津見港で釣り(詳しくは釣り日記を参照)。

夕飯に食べた釣りたてのマゴチの煮付けが美味かった。エソは酢締めにした。

作り方は,3枚におろして皮をはぎ,刺身くらいの大きさに普通にスライスする。

塩をまぶして30分ほどおき,酢と砂糖を和えたタッパーに移して漬け込む。

3時間もすれば小骨が溶けて,普通に食べられるようになる。エソは骨切りして

空揚げにしても小骨が残るので,酢締めが一番食べやすいと思う。

 

10月5日(月)

T社の月刊誌に寄稿した原稿のゲラが届いたので,チェックして返送。この仕事の原稿料は

15,000円だった。このくらいの軽い仕事は,だいたい休日にやっている。「月刊釣り仲間」の

原稿がなくなった分,月に1回とは言え休日が有効に使える。午後は自前のデータベースの

整備。板前さんの仕込みのような仕事だ。これを利用した本の企画を大手出版社のS社に

出しているが,なかなか返事が来ないところをみるとボツになる公算が高いかも。

 

10月6日(火)

2日の打ち合わせをふまえて,L社に出した原稿を修正。新たに書き起こした英文は

ネイティブチェックを受ける必要があるので,その準備をする。効率的にチェックを受ける

ために,あらかじめ質問を英語で書いておき,ネイティブに読んで判断してもらう。

たとえば,こんなふうに。

Is the following explanation right?

A  You should see a doctor.

B  You had better see a doctor.

A is the better expression, because B sounds like a threat.

(意味は10月8日の記事を参照)

 

10月7日(水)

B社の新刊本の原稿書き。前半分は完成して,これから後半分の仕上げに入る。

理想を言えば今度の連休明けに脱稿したいが・・・

 

10月8日(木)

きのうの仕事の続き。午後,NOVA福山校でネイティブチェックを受ける。

6日の質問例の意味は,次のとおり。

次の説明は正しいですか?

A  You should see a doctor.(君は医者に見てもらう方がいい)

B  You had better see a doctor.(君は医者に見てもらう方がいい)

Aの方がよりよい表現である,なぜならBは脅迫のように響くから。

この質問へのネイティブの返答は「イエス」(そのとおり)だった。

 

ちなみに,この日チェックに引っ掛かった例を1つ挙げておく。

次のうちで,英語の hobby に当たるものを全部挙げてください。

読書/日曜大工/カラオケ/音楽鑑賞/切手収集/テレビゲーム/

パチンコ/ジョギング

これはO社の新刊本中のクイズ問題の1つで,こちらが想定した正解は

「日曜大工と切手収集」だった。ところがネイティブ(イギリス人男性)の

回答は何と・・・「ジョギング以外は全部 hobby」だというのであった。

ちなみに,英語のhobbyとは一般には「余暇に行う,物を集めたり作ったり

する積極的活動」を言う。座ったままでできるようなものはhobbyとは言わない

ので,読書やカラオケやテレビゲームはhobbyではない,と思っていたのだが。

そのネイティブの話では,「日本人は What's your hobby? などとよく言うが,

英米ではhobbyという言葉はあまり使わない」のだそうだ。結局この問題は

全面的にリライトすることになった。

 

10月9日(金)

仕事はきのうの続き。夕食後,ビデオを見る。この前の火曜日はNHKの

「電脳コイル」の最終回だったが,時間を間違えて録画し忘れていた。

悔しいので娘にツタヤでDVDを借りて来させて見た。ああ,素晴らしい(笑)。

歴代のテレビアニメの中でも出色の出来だと思う。主人公は小学生だが,

小学生には難しくて理解できないような凝った(=オタク向きの)話だ。

全然関係ないが,「涼宮ハルヒの憂鬱」は露骨に「うる星やつら」のパクリだろう。

なぜそういうことを知っているかといえば,毎週火曜日深夜の放送を録画して

見ているからである。「電脳コイル」は大人にも勧めるが,ハルヒは勧めない。

って,見る人はいませんね。

 

10月10日(土)

用事があって広島まで車で往復。帰ってから,戸崎へ行って桟橋で30分ほど

ダンゴ釣りをしてみた。先客さんが9時ごろから手の平級チヌ6匹・ギザミ・

マルハゲを釣っておられた。隣で釣ったがフグの当たりばかりで撤収。

そのあと波止へ移動してコウイカを狙ってエギを投げ,食べごろサイズの

マダコを1匹ゲット。1日置いた方が身が柔らかくなるので,帰って冷蔵庫へ。

夜は,松永駅の北の国道2号線沿いにある中華料理店「青島」で夕食。

土曜日とあってほぼ満席だったが,この店は料理が出て来るスピードが異常だ。

いろいろ頼んで1分後には,五目チャーハン・もやしラーメン・チンジャオロースー・

マーボー豆腐などが目の前に並んだ。3人でたらふく飲み食いして4,200円なので

値段も安い。8時ごろ店を出て,祭りの花火を見に行った。20分ほどだったので

あっという間に終了。そのあと山車のかけ声につられてあちこち歩き回り,帰宅

して10時ごろ就寝。祭りは見る分には楽しいが,自分が参加するとなるとしんどい。

あと数年後には祭典当番が回ってくるので頭が痛い。それにしても最近子どもが

めっきり減って,だんじりの綱も昔に比べると相当短い。子どもは近所に大勢

いるとうっとおしいが,それでもやはり社会には必要なので,子ども手当を契機に

出生率が上がることを願いたい。

ところで,今日は車を運転しながらカープの最終戦を聞いていた。緒方の引退

試合で劇的な場面もあり,大竹が完封してすっきり終わってよかった。今年は

ファンも「CSには進出してほしいが,そうなると契約でブラウン監督が来年も

続投することになる。それはちょっと・・・」と思った人が少なくなかっただろう。

来年は野村が新監督になるということだが,彼には期待している。テレビの

解説を聞く限り,守備や走塁の細かい点を厳しくチェックしているので,スモール

ベースボールを進めるには適任だろう。投手を大事に使えるかだけが心配だ。

巨人の原監督の采配を評価する人が多いようだが,投手の使い方は歴代の

巨人の監督と同じ悪癖を持っている。それは,若い中継ぎ投手の酷使だ。

かつての橋本や條辺,最近では林(現在は日本ハム)や西村,さらにここ

1〜2年の山口・越智ら。特に山口は2年続けて大車輪の活躍をしたが,

あと1〜2年で肩を壊すのは目に見えている。ブラウン監督の投手起用は

おおむね好感が持てたが,失敗もあった。先発を100球で降板させる方針の

しわ寄せで,投げなくてもいい場面で貴重なコマの梅津を使いすぎて故障させた

ことだ。野村謙二郎新監督には,そのへんに細心の注意を払ってもらいたい。

 

10月11日(日)

久しぶりに須波へ行って,朝の2時間ほど竿を出した。タチウオとサンバソウを

狙ったが空振り。カキにはコブダイのバラシが2回あっただけで,今年は小ハゲも

少ないようだ。仕事場に戻って午前中は3時間ほど仕事。T社の校正のうち手元に

届いて分を終わらせ,宅配便に出す。仕事が一段落したので,コンビニで買った

弁当を持って海べりへ行き昼食。何か魚を釣りたいので,最後の手段としてサヨリの

道具を持って常石新港へ。家族連れを含めて釣り人が何組か入っていた。

チヌ狙いのフカセの人には手の平サイズが何匹か釣れている様子。だだっ広い

波止の真ん中の曲がり角近くでサヨリを狙った。しかし風が強く水面が波立って

当たりが取りにくい。結局,2時間ほどで20cm以下のサヨリを30匹ほどキャッチ。

釣り場で頭と腹を出し,帰宅して苦労しながら10匹ほど刺身に。残りは塩水に

漬けて網に入れ,一夜干しにする。続いてきのうのタコを冷蔵庫から出し,茹でて

スライス。これはオーソドックスにタコ酢に。

仕事場でパソコンをつついていたら夕方になったので,夕飯の支度。今日の

メニューは,タコ酢,オムレツ(牛肉・タマネギ・ニンジンをいためて薄焼き卵で

包んだもの),高野豆腐と干しシイタケの煮物・実家からもらった枝豆など。

サヨリとタコを肴に焼酎を飲んで,10時半に寝た。

 

10月12日(月=祝)

この連休中にB社の原稿を片付けたかったが,天気がよさそうなので午前中は

生名島で釣り。昼ごろ帰宅して魚をさばき,物干し台のサヨリを取り込んだ。

いい感じに干し上がっていた。半分は冷蔵庫に入れておき,今週中に食べる。

残りの半分は冷凍庫へ。

祝日で遅くまで寝ていた娘を連れてウドン屋で昼食を取り,仕事場で釣り道具の

片付けをした後,この日記を書いている。夕方になったら買出しに行く。

今日の献立は,ギザミとササノハベラの塩焼き・カワハギその他の煮物・

小イワシの佃煮風煮物と,ハンバーグなどを作る予定にしている。

 

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