日記帳(09年12月21日〜10年1月10日)

 

 

今は1月10日(日曜日)の午前9時過ぎ。今日は明け方から1時間ほど,横島の浜沖波止で

アコウを狙ってみたが,1回も当たりなし。釣れそうな時間帯を選んで行ったが,この状況では

内海方面の釣りは今後はちょっと厳しそう。午後は映画でも見に行こうと思っている。

 

今年も,例年どおり1月4日の月曜日から仕事を始めた。考えてみたら出版社は伏せ字にする

必要はないので実名で出すと,月曜から金曜まではJリサーチ出版の「ゼロからスタート」という

英語の季刊誌の原稿書き。土曜日は数研出版の高校生向け英語問題集の最後の仕上げ。

この連休はオフで,来週からは文英堂の英検問題集の原稿書きを予定していたが,仕事仲間の

Sさん経由で高校生向け問題集の仕事が入ったので,この2つの原稿を並行して書くことになる。

 

きのうの土曜日,今年最初の市販本の見本が届いた。

 

別冊宝島1679 英会話!日常生活3000フレーズCD大辞典

 

出してもらえるのはありがたいが,現物が届いてからでないと原稿料がわからんのが,ちょっとなあ。

 

で,今日は仕事の予定もないのでちょっと雑談的なことを書くと・・・

 

おばあちゃん(母親)は福山市内の大きな病院へ月に1回通っている。先日車で連れて行った。

診察が昼ごろ終わったので,病院内の食堂で昼食をとって帰ることにした。

おばあちゃんは親子丼,ぼくはカレーを注文した。ここは食券を買うシステムなので,カウンターで

食券を出して半券を受け取り,席に着いた。席は半分くらい埋まっていて,客もポツポツ来る。

しばらくしてカウンターから,「カレーの方,どうぞ」という声が聞こえたので,半券を出して受け取り,

席へ戻った。そのちょっと後に「親子丼の方,どうぞ」と聞こえたので,立ち上がろうとすると,

ちょっと離れた席に座っていた年配のオジサン(60代くらい)が立ち上がり,カウンターへ行った。

「あの人,うちらの後に来たんじゃなかったかな?」とも思ったが,順番を間違えるくらい大した

ことじゃないので,お茶をくんだりしながら次の親子丼の呼び出しを待っていた。オジサンの方を

見ると,なぜか受け取った親子丼に箸をつけずに,じっと座っている。

 

3分ほどして,カウンターから「野菜炒め定食の方,どうぞ」という声が聞こえた。するとオジサンが,

「それ,ワシのかの?」と言った。どうやらオジサンは,野菜炒め定食を頼んでいたらしいのだ。

つまり,野菜炒めと親子丼を間違って受け取って,「これ,ホンマに野菜炒めなんじゃろうか?」と

悩みながら(?って,おいおい),箸をつけずに困っていたらしい。オジサンは「これ(親子丼),まだ

箸をつけてないんじゃが」と言った。状況は理解できたので,おばあちゃんに「どうする?あの

親子丼,もらおうか?」とたずねた。店のオバサンも状況を察して「取り替えますよ」と言ったが,

新しいのを作ってもらうとオジサンの受け取った親子丼が無駄に(残飯に)なる。それはもったいない。

しかし,他人が食べようとしたものを受け取るのもどうか?― 結局おばあちゃんは「ええよ,ええよ」

とオジサンの親子丼を受け取ったが,後で聞くと「冷とうなっとった」そうだ。

 

この話で何が言いたいかというと。オジサン,自分の頼んだもん忘れるなよ!野菜炒めと親子丼を,

どうやったら間違えるんじゃ!そいから,店のオバサン!半券を確認すりゃ済むことじゃろー!

料理の名前しか言わなんだら,2人が続けて同じもん注文したら,どっちの注文かわからんように

なるじゃろ!そのために半券を切っとるんじゃろーが!・・・ ということもあるのだが,それはそれと

して,あのとき自分はどういう態度を取りゃえかったんかな?と後で思ったのだった。

 

自分が親子丼を注文したんだったら,何の問題もない。オジサンの親子丼を受け取って食う。

冷めとるかもしれんけど,その親子丼が残飯になるよりましだ。他人が箸をつけようとした,とかは

全然関係ない。前に所ジョージがラジオ番組で「オレは他人が使った歯ブラシでも平気で使える」

と言っていたが,そこまではちょっと・・・しかし他人の食いかけでない限り,完成した料理に違いは

ないわけで。ただ,結果的におばあちゃんに冷たい親子丼を食べさせてしまったのはまずかった。

そのときの選択肢としては,「オジサンには親子丼を食べてもらって,おばあちゃんが野菜炒めを

食べる」という手もあった。しかしそれだと,オジサンとおばあちゃんの2人の了解を得る必要が

あるので面倒だ,という計算が瞬時に働いて,おばあちゃんに「あの親子丼でもええかな?」と

聞いたのだった。そう聞かれると,「いやじゃ,新しいのを作ってくれ」とは言えんわなあ。

 

しかしそういう反省をした後でもなお,同じ状況に何回出くわしたとしても,「新しいのを作りますよ」

という店のオバサンの提案に,「そうしてくれ」と答えることはなかろうなあ,とやっぱり思う。

店側に落ち度があるのは事実だが,捨てられる親子丼がもったいけんね。

 

 

ついでに,とりとめもない話をもう一つ。きのう新聞を見ていたら,あるサッカー選手の移籍の

記事が小さく載っていた。その選手の名前は「元気」と言う。サッカー選手には似合う名前だ。

が,自分が親なら,息子にこういう名前はつけない。「元気な子に育ってほしい」という願いは

よくわかるのだが,たまたまその子が病気持ちになったら,「元気」という自分の名前が重荷に

なるかもしれないから。最近はクールな名前を子どもにつけるのがはやりだが,「名前負け」

したら子どもがかわいそうな気がする。たとえば男の子なら「翔」,女の子なら「聖良」みたいな。

うちの2人の娘はごく平凡な名前だが,命名するとき2つのことを重視した。1つは「呼びやすい」

こと。もう1つは「おばあちゃんになっても似合うこと」だ。たとえば「麗華」おばあちゃんが,その

名前が似合うような女性ならいいが,・・・・・・だと,何かかわいそうじゃん。そう思わない?

 

 

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