日記帳(10年1月18日〜1月24日)

 

 

今回は趣向を変えて,最初にクイズを1つ。

でも中身は麻雀です。麻雀をやらない人にはゴメン。
今はシーズンオフでスポーツ新聞もネタに困る時期だが,スポーツ新聞の社会面は

なかなか面白いので時々買って読む。以前は120円のスポニチを買っていたが,

値上がりして他社と同じ130円になったので,最近はデイリーを買っている。

この中に毎日麻雀のコラムがあって(筆者は灘麻太郎),これが面白い。

どう面白いかと言うと,書いてあることがトンデモな内容で,筆者がもうろくしたか,

そうでなければウケ狙いとしか思えない。

下は,きのうの新聞に載っていたものだ(スキャナで取り込んだ)。

「逃げのリーチは死を招く」

 

オーラスでトップを走っている人の心理状態としては、なんとか早くアガって決着を

つけたいと考えるのは、むじろ当然かもしれない。が、これは危険な発想なのだ。

逃げは本来スマートにヤミテンですんなり終わらせるのが強者の打法なのだ。
 二着と五千点差のトップ走者北家は上図の手に六筒ツモ。ここで北家はトップは

もらったとばかりに打二筒と出て、下図の手をリーチと出た。

 


 が、これは間違いだ。打一万が正しい応手なのだ。手変わりのきかないリーチは

危険すぎるのだ。リーチ後にドラの南をツモ切って鳴かれて勝負されることだって

あるからだ。
 ここは一手遅らせて、ヤミテンでも出アガりのきくテンパイを組むのが正着。

逃げのリーチは危険という意だ。

さて,ここで問題です。ここに書いてある内容は,麻雀の打ち方としてはまるでダメですが,

なぜダメなのかを簡潔に答えてください。ツッコミどころがありすぎて困るとは思いますが,

国語の勉強のつもりでどうぞ。正解は一番下にあります。



今週は今月末締め切りの仕事が忙しく,週末もほぼ仕事。きのうの土曜日は,ダメモトで

朝の7時過ぎに須波へ行った。最初にエギを投げてみたが数投で根掛かりしてロスト。

そのあと小1時間ほどかぶせ釣り。コブダイのバラシが1回あっただけ(当たりもこれ1回)。

9時過ぎに仕事場へ戻り,あとはずっと原稿書き。今日の日曜日も朝から仕事をやり,

昼前にNOVA福山校で原稿のネイティブチェックを受け,帰って来てからまた仕事。

今はちょっと休憩中。何とか今度の週末までにこの原稿を上げて,来週はどこかで

まともな釣りをやりたい。

金曜日に,今年2冊目の新刊本が届いた。

コロケーション(連語)で覚える!英会話 (ユニコム)詳しくはこちら


生々しい話で恐縮ですが・・・この本の原稿を書く前に,出版社からこういう趣旨の連絡を受けたのです。


・「(A)印税方式」と「(B)原稿買取方式」のどちらかを選んでください。
・(A)の場合,印税率は定価の7%。初版の印刷部数は3,000部。うち1,500部が最低保証分です。
・(B)の場合,原稿料は48万円(消費税込みで約50万円)です。(印税はなし)

(A)で「最低保証が1,500部」とは,「本が売れても売れなくても1,500部相当の印税は出します」ということ。

本の定価は1,600円だから,印税の最低保証額は,1,600円×7%×1,500部=168,000円,となる。

もし初版で印刷した3千部が完売したら,印税は336,000円だ。増刷されれば,印税率は10%に上がる。

もし本が売れて,3千部増刷されたら(累計6千部),印税の合計は816,000円になる。

一方(B)の場合, 50万円は確実に手に入るが,それ以上は本が売れても1円ももらえない。

さあ,どっちを選ぶ?というか,私はどっちを選んだでしょうか?

 


・・・答えは(B)。(A)はギャンブルと言えばギャンブルだが,馬券を買うのとはわけが違う。

何しろ自分で書いた本だから,「この本なら絶対売れる」という自信があれば(A)を選べばいいわけだ。

しかし・・・いや,内容には自信があるんだが,本が売れるかどうかは内容だけの問題じゃないし・・・

とあれこれ悩んで,結局50万で手を打ったのです。これで本が売れたらめっちゃ悔しいが,しかし

売れないのももっと悲しい。フリーライターの悩みは尽きない。



<麻雀クイズの答え>

「この打ち筋が有効なケースは,ほとんどあり得ないから。」

「テンパイを崩して1万を1枚切った場合」のその後の展開を,2つの場合に分けて考えてみよう。


(1)ドラの南を引いた場合
→ この打ち筋に従うなら,このドラは切り出さないことになる(これを切ったら手を回した意味がない)。

そうなると,もうアガリを放棄したも同然だ。2着と5千点差のトップ目がベタオリしてそのままトップが

取れたとしたら,それはもう麻雀ではない。2着目は当然逆転の手作りをしてくるのだから,ドラを

抱えて相手のアガリを黙って待つような手筋はありえない。つまり,ドラを引いてもツモ切りして自力で

アガるしかトップを取る道はないのだから,「ドラを引いたときのリスク」を考慮することには意味がない。


(2)ドラの南を引かなかった場合
→ この場合,この打ち筋が有効であるためには,次の3つの条件が満たされねばならない。
@ 1万の対子落としをした直後に,速やかにダマテンでアガれるテンパイが入る。
A 他の3人の打ち手が「リーチがかからなければ何でも勝負,リーチがかかれば守りに入る」という

打ち方をしている。(なぜなら,他の3人,特に2番手が「相手の手とは無関係に何でも勝負」という

打ち方をしているのなら,アガり競争だからこちらがテンパイを崩す意味はない)
B 自分がテンパイした後で,他の3人の打ち手の誰かが自分の当たり牌を出してくれる。(なぜなら,

自分がツモアガリしたのでは手を回した意味がないから)。


そして,どの条件も楽にクリアできるわけではなく,まして3つの条件を同時に満たす確率はゼロに近い。

以上が,「この打ち筋が有効なケースはほとんどあり得ない」理由だ。そもそも,この打ち筋は「リーチを

かけるよりダマテンの方がアガリやすい」という前提に立っているが,それは本当に正しいのか?

もしも「ダマテンの方が当たり牌が出やすい」のだとしたら,その裏返しとして「リーチをかければ

当たり牌が出にくくなる」,つまり相手が自分の当たり牌を止める,ということになる。そうなれば

相手の手の進みは遅くなるから,相対的に自分がアガる確率は高まる。逆に言えば,リーチを

かけなければ相手にフリーに手作りさせることになり,相手がアガるリスクが高まる。

結局,「ダマテンなら自分もアガリやすいが相手もアガリやすい」「リーチをかければ自分も相手も

アガリにくくなる」ということだ。しかし「オーラスでトップと5千点差」という状況では,そうは言えない。

誰だって「自力でアガってトップを取ってやる」と考えて手作りをする(つまりブンブン勝負してくる)

はずだから,リーチがかかろうがかかるまいが結果は同じだ。


くどくど書いたが,普通に麻雀を打てる人なら,多かれ少なかれこれに近いことを瞬時に考えるはずだ。

麻雀に限ったことじゃないが,趣味を持つとボケないとよく言われるのは,どんな趣味にもこれと同じ

ような「頭を使う」要素が含まれているからだと思う。


おまけ:

ユーチューブでヒマつぶししている人は,以下のキーワードで検索してみてください。ユニークです。

「おっちゃん   うしろ」

「ネッシー   ジャンプ」

「ツチノコ」

あとアニメでは,私は「ぷにぷに☆ぽえみい」が話も主題歌もサイテーに面白くて好きです。

 

 

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