日記帳(2012年5月27日)

 

 

まとまった時間がなかなか取れず,日記ももう2か月以上更新してなかった。

今回は,最近1週間の生活&食生活について。

 

5月20日(日)

朝方向島へ釣りに行き,釣れた小イワシは刺身にして冷蔵庫へ入れ,午後は仕事。

夕方,高須の啓文社(書店)へ。仕事関係の本1冊,新書1冊,マンガ3冊を購入。

マンガは「風雲児たち」(みなもと太郎),「アオイホノオ」(島本和彦),「七月の骨」

(吉田聡)の最新刊。6時半ごろ帰宅して風呂に入り,簡単に夕食を作る。

日曜日はヨメは仕事,娘は遊びにでかけていて,一人で食べることが多い。

今日の献立は,前日釣ったチヌの煮付け,けさ釣った小イワシの刺身,冷蔵庫に

残っていた材料で作った野菜炒め(牛肉と青梗菜とシイタケ),スーパーで買った

オシンコとか練り物などの惣菜。

新聞を読みながら,発泡酒,1本98円の缶入りハイボール,1本298円の

白ワインを飲む。新聞の書評欄に売れ筋の本のランキングがあり,その2位に

デビッド・セインさんの「日本人のちょっとヘンな英語」が入っていた。

セインさんとはパーティーで2回会ったことがある。日本語ペラペラの温厚そうな

オジサンだ。この本が売れている最大の理由はいわゆるエッセイコミックだからで,

今日びマンガが入っていさえすれば確実に売れると言っていいくらいだから,

似たような売れ線の本を出せないかと出版社に聞くと,漫画家に支払うお金が

高いので著者の印税は残りませんよ的なことを言われる。そんなら自分で漫画を

描きゃええんじゃろ,ということで,上の娘に「ちょっとイラスト描いてみ」と何枚か

サンプルを描かせたが,とてもじゃないが金の取れそうな絵じゃない。身内に絵の

上手な人がおったらなあ…

 

5月21日(月)

朝6時ごろ起きて,コンビニでスポーツ新聞とジャンプと菓子パンを買い仕事場へ。

新聞を読みながら朝食。1時間ほど仕事して,7時半ごろに外へ出てみた。

日食を見るためだ。しかし残念ながら曇り空で見えず。もっとも日食グラスを買って

なかったので,晴れていても観察は無理だったが。

昼はココイチで季節メニューの「チキンと夏野菜カレー」を食べた。ココイチの

カレーは月に1回くらい食べるが,ふだんは200gのカレーと野菜サラダを注文する。

今回はカレー本体に野菜がだいぶ入っていそうなのでサラダはやめて,カレーだけ

300gの標準サイズを頼んだが,食べきれなかった。毎日部屋にこもって仕事をして

いるので代謝の数字が低く,体が自動的にカロリーの高いものを避けている感じ。

昼食後,夕飯用の食材を買う。午後は普通に仕事。夕方6時半ごろ帰宅。風呂に入り

夕飯の支度。今日のメニューは,ざるうどん・鮭の塩焼き・ゴーやチャンプルー・トマト・

長芋とオクラの和え物。

夕食をとりながら新聞を読むと,カープの記事が出ていた。きのうカープは4−0から

9回表に5点取られて逆転負けした。仕事をしながら時々ラジオをつけて聞いていたが,

8回に4−0になったところで「もう勝ったじゃろ」と思ってスイッチを切り,逆転された

場面は聞いてなかった。野村監督が試合後に取材拒否したことを新聞のコラムでは

「責任逃れだ」と書いていたが,読んでいて気持ちよくなかった。そういうふうに考える

人も大勢いるかもしれないが,それは「いじめっ子」のメンタリティと同じに見える。

つまり,自分のいらだちや不快感を誰か他人にぶつけないと気が済まない,という

人迷惑な行動パターンだ。監督も選手も,負けようと思って試合をしているわけじゃない。

ああいう負け方をすれば当事者が一番悔しいに決まっている。自分の気持ちを制御

できなくても無理はない。監督が敗因を客観的に語ったところで負けが消えるわけ

じゃないんだから,たまに取材を拒否することくらい許してやれよ,と思う。

 

5月22日(火)

一日中,普通に仕事。昼は自宅でゆうべの残り物を食べる。

夕飯は,ウルメイワシが安かった(6匹で300円)ので塩焼きにして,あとは

マーボーナス,白菜と揚げと卵の煮物,プチトマト,惣菜コーナーのコロッケ。

夕飯を食べながら,きのう買ったジャンプをちょっと読む。だいたい1週間かけて

ちびちび読んでいる。堀越くんの新連載が始まったが,やっぱり絵が上手いなあ。

ほれぼれする。このあと,日曜日に買った新書「TPP亡国論」を読み始める。

ものすごく面白い。さすがベストセラーだ。

 

5月23日(水)

普通に仕事。昼は家へ帰って,きのうの残りのマーボーナスをご飯にかけて食べた。

今日は娘が仕事がないので夕飯を作らせた。娘が考えて作った献立は,野菜がいろいろ

(キュウリ・長ねぎ・トマト・玉ねぎ)かかったバンバンジー,エビチリ,キュウリとワカメの

酢の物。ワカメは毎年3月ごろに神戸のヤスさんから送っていただくもので,塩蔵の

大きな袋に大量に入っているので3か月くらいかけていろんな料理に使わせてもらっている。

ヤスさん毎年ありがとうございます。

大阪にいる下の娘(大学3年生)から電話があり,「夏休みにインターンシップをやろうか

迷っている」という。インターンシップというのは,会社などが大学生に実際の仕事の体験を

する機会を与えるために2〜3週間くらいその会社で働かせるシステムだ。給料は出ない。

向こうにしてみれば「仕事が気に入ったらうちの会社に入ってね」という狙いがあるのだろう。

求人はホテル・人材派遣会社・IT関係などが多い。静岡や山梨のホテルで寮に泊り込んで

仕事をするという求人もある。広島の中心街の旅行代理店も募集していたが倍率が高く,

実質的には社員募集の前倒しのような感じだろう。このご時世では,どこかに就職できたら

ぜいたくは言っておられない。女の場合は寿退社という道もあるし。その点,男は大変だ。

最近は募集があるのはほとんど営業職で,入ってすぐ辞める若者も多いという。

うちのヨメが専属契約している葬儀会社は常時正社員を募集しているので,希望者はどうぞ。

どんな職場かと言えば…

「仕事はきついですが,給料は世間の相場並みで悪くないです。」

「給料は世間の相場並みで悪くないですが,仕事はきついです。」

言っていることは同じです。「常時正社員募集」という点もヒントでしょうか。(笑)

 

5月24日(木)

普通に仕事。昼はさぬきうどんチェーン「むらさき」で450円のうどんを食べる。

今日は葬儀業界用語で言う「友前」,つまり友引の前の日なので,通夜がない

(友引にはふつう葬式は行わない)。ヨメも娘も仕事がオフのため,夜は福山の

繁華街へ出て,蔵王にある「つるべ」という居酒屋で外食。帰ったら10時半ごろに

なっていたので即寝る。早起きのくせがついているので,夜は11時前には寝ている。

 

5月25日(金)

午前中は普通に仕事。午後は福山駅前のNOVA(英会話教室)へ行き,仕事がらみの

ネイティブチェックを受ける。夕方帰ったら仕事の資料が大量に届いていた。だいたい

金曜日はこういう感じになる。「仕事を片付けてゆっくり休もう」と考えるのはみんな同じだ。

しかも最近は毎日のように東京の編集者と電話で1時間くらい校正のやりとりをしていて,

細々した仕事はどうしても週末に回すことになる。仕事関係の宅配便に混じって,東京の

友人から譲ってもらった中古の双眼鏡も届いていた。皮製のケースに入った高級品だ。

メーカーはニコン。この人はぼくと同い年で,子どもの頃は二人とも天文マニアだったと

いう共通点がある。当時われわれの情報源は「天文ガイド」という月刊誌であり,その

中には望遠鏡や双眼鏡の広告がたくさん載っていた。ニコン(日本光学)の望遠鏡は

天文少年の憧れで,高校生の頃に寒い冬空の下で望遠鏡をのぞきながら星座の

写真を撮っていたのが懐かしく思い出される。ちなみに星座の天体写真は,カメラを

固定して撮影すると星が移動した軌跡が線になって写る。これに対して,望遠鏡の

視野の中心に1つの星を入れた状態をキープして,手動で望遠鏡の角度をゆっくり

変えながら長時間シャッターを開いたままで撮影すると,光が集まってたくさんの星が

そのままの形で写る。露出時間は長ければ長いほどいいので,1時間以上望遠鏡の

小さなレンズをのぞいたまま星を追いかけたりしていた。焼いたとき見栄えがいいのは

何と言ってもオリオン座で,肉眼では見えない赤い星雲がきれいに写って見える。

オリオン座は冬の星座だから,寒空の下で撮影することになるわけだ。

仕事がひと区切りしたので6時半ごろ夕飯の買出し。牛モモが安かったので,今日は

スキヤキだ。肉以外の材料はゴボウ・玉ねぎ・シイタケ・ネギ・白菜。この時期出回る

ワケギもあったので,ぬたを作ることにした。帰宅して娘と手分けして夕食の支度。

ヨメは金〜日の夜はたいてい仕事が入っている。ぬたは正月に釣って冷凍しておいた

コウイカをゆでて,市販の酢味噌でワケギと和えて作った。そのほか大根・ニンジン・

キュウリの酢の物と,ヨメが作っていたかぼちゃの煮物。

夕食が終わった9時ごろ,NHKニュースを見ていたら,あるコメディアンが出てきた。

本人が高額所得者であるにもかかわらず母親が最近まで生活保護を受けていたと

問題になった人物だ。記者会見で平謝りしていた。彼のケースは言い逃れできないが,

一般的にはこの問題はなかなか難しい面がある。これまでは生活保護申請者の

親族に対して「養えますか」というアンケートを取り,全員ノーなら生活保護の対象に

なるというシステムだったようだ。もちろんそう聞かれてイエスと答える人はまずいない。

そこで,親族に「養えない理由の証明」を求めるよう法律を改正して,親族がそれを

拒んだりできなかったりしたら本人には生活保護を支給しないという方針が検討されて

いるという。その方向性は間違っていないだろう。ただ,仮にそういう法律ができたと

しても,現実の運用は相当に難しいだろうということは容易に想像できる。たとえば,

ここに一人の高齢男性A氏がいたとする。妻は死亡,一人娘は結婚して家を出ている。

A氏は重い病気にかかって治療費で財産を使い尽くし,金銭的に切羽詰ってしまった。

A氏は娘に「すまんが,お金を貸してくれんか。でないと生活保護を受けるしかない」と

泣きつく。娘は答える。「私は貸してあげたいんじゃけど,ダンナがうんと言わんのよ」。

そういうケースになったら,親としてそれ以上娘に無理を頼めるわけがない。それが

もとで娘夫婦が離婚でもしたら目も当てられない。この場合,ダンナが悪いのか?

しかしダンナはこう言うかもしれない。「ワシも嫁さんの親が困っとるんなら助けて

あげたいよ。でも,実はうちの親も似たような状況で,自分の親にも仕送りせにゃ

いけんのんよ。なんぼなんでも,両方とも養うのは無理じゃで」。

こうした個別の事情に配慮しながら個々の事案を公正に判定するには,生活保護の

認定事務にかかわる職員(つまり公務員)を大量に増やす必要がある。それが難しい

ことは,全国の介護施設で働くスタッフの人手不足と待遇を見れば明らかだ。

結局「生活保護の不正受給を防ぐ」という努力によって解決できることは限られている

ように思う。一番いいのは生活保護の申請を余儀なくされる人を減らすことであって,

それには(病気の場合は仕方ないが)「みんなが仕事を持っていて,まじめに働けば

暮らしていける」ような社会を作るしかないだろう。現状では理想論だけれども。

 

5月26日(土)

前日届いた細々した仕事もあるが,今日は「小イワシを釣って天ぷらを作って食う」と

決めていた。早朝家を出て5時前に向島の料金所を通り(5時前なら通行料150円が

無料),干汐港へ。右手の波止の先端近くで小イワシを狙った。先端には夜釣りの

シーバス狙いの3人組がいて,マゴチが1匹釣れていた。干潮前で条件的にはよく

なかったが,釣り開始からまもなく群れが寄ってきて,小1時間で50〜60匹釣れた。

食べるのにちょうどいい量なので,6時半ごろ終了。釣り場でバケツに水をくんで魚を

指でこすり,ウロコを取っておかないと帰ってからが面倒になる。帰りに,きのう届いた

双眼鏡をさっそく使ってみた。これを譲ってもらった目的は,釣り場で遠くにいる人を

確認するのに使えそうだったからだ。干汐港の駐車スペースから双眼鏡で波止の

先端(距離にして100mくらい)を見ると,釣りをしている人の顔がくっきり見える。

これを使って蒲刈で向港から対岸の丸谷や三ノ瀬を見れば,知り合いの顔が確認

できるだろう。

仕事場へ戻って,大きいやつは刺身に。小さいのは頭を落として天ぷら用に。

刺身は実家へ持って行き,8時ごろから仕事。昼食はコンビニで買ったスパゲティ。

夕方4時ごろ,この週末のノルマが完了。これですっきりした気分で休める。

本屋で時間をつぶしてスーパーへ行き,夕飯の買い出し。6時半から上の娘と一緒に

天ぷら作りを開始。娘は今はヨメと同じ葬儀会社でアルバイトをしているが,今は気候が

いい時期なので仕事(=死ぬ人)が少ない。夏場になったら忙しくなるだろう。天ぷらは

揚げるのに時間がかかる。今日も夕飯を食べ始めたら8時半になっていた。

作ったのは,小イワシの唐揚げ(今日は片栗粉で),冷凍庫にあったカキフライ,

鳥の唐揚げ,野菜(サツマイモ・レンコン・シイタケ)の天ぷら,ゆでた小松菜,トマト。

次はキスとコノシロを食べたい。こうやって年中違う魚を釣って食べるのが楽しい。

 

5月27日(日)

今は朝の9時ごろ。今日は久しぶりに一日オフだが,潮が悪いので釣りはパス。

この日記をアップしたら午前中は仕事場の掃除と整理,午後は連休に見れなかった

ふくやま美術館の山下清展と,映画を1本見ようと思っている。へルター・スケルターが

まだ公開されてないので,メン・イン・ブラック3かな。

 

日記帳の目次へ戻る