日記帳(2012年8月26日)

 

 

我ながらようやるわ…と感心する。

去年の8月もこんな感じだったが,今年も全く休みがない。

ただし部屋にこもって肌は真っ白かというと,そうでもない。

毎日昼間に散歩をしているからだ。日傘を差しているとは言え日焼けはする。

1日のスケジュールはこんな感じ。

朝の7時ごろ仕事場へ行き,新聞を読みながら朝食をとって,7時半〜8時ごろから仕事開始。

12時ごろ昼食。夕飯の買出しなどを済ませ,13時ごろから仕事を再開。

14時半〜15時ごろの散歩をはさんで,夕方6時ごろまで仕事。

帰宅して夕飯を作り,19時ごろ実家へ。洗い物やおばあちゃんの世話をして20時ごろ帰宅。

シャワーを浴びて,21時〜21時半ごろまで夕食。テレビのニュースを見て,ちょっと仕事。

23時ごろ就寝。平日も週末もこの繰り返しだ。介護に休みはないので。

 

先週の日曜日(8月19日)に,「日本の魚釣り」に頼まれて,山口県・周防大島へ釣り場の

写真を撮りに行った。この雑誌(出版元は東京)では全国の名釣り場を順に紹介して,山口県は

今まで取り上げたことがなかったので,ネットなどで調べて大島を選んだそうだ。先日かぶせの

取材をした縁で,ついでに大島の写真を撮ってきて,よかったら記事も書いてくれと頼まれた。

この夏は全然外出してなかったし,写真撮影は息抜きのつもりで引き受けた。記事の方はパス。

竿も出したことのない釣り場の情報は書けそうにないので。

 

仕事のスケジュール的には休みが取れそうな状況ではなかったが,19日はパソコンの前には

座らないと決めて,「大島から帰ったら映画を見に行く」というハードスケジュールを立てた。

ちなみに,この晩のおばあちゃんの介護は,ヘルパーさんに来てもらうことにした。

大島は行くだけで片道2〜3時間かかる遠距離なので,娘を同行させて交互に車を運転した。

朝の7時前に自宅を出発。山陽自動車道を西へ走り,広島を過ぎて宮島インターに入ると,

お盆の帰省客で満杯だった。玖珂インターで降りて下道を走ること30分ほどで大畠大橋へ。

橋を渡って周防大島に着き,島の北側の道を進んだ。

 

最初に立ち寄ったのは,椋野(むくの)港

ここは海に面した公園のような感じで,ファミリー客が大勢いた。遠投カゴでサヨリを狙う人が

多く,20cm台後半くらいのサイズのがポツポツ上がっていて,サビキにはサバが釣れていた。

足場もよくトイレもあるので,家族連れにはいい場所だろう。

 

このあと北海岸を東へ向かって進み,あちこちにある波止に立ち寄ってみたが,暑い時期という

こともあって子ども連れがほとんど。釣り方は大半がサビキかウキ釣り・投げ釣りで,絵になる

ような魚が撮影できそうにはない。サビキには,10cmに満たないイシダイとイシガキダイの

幼魚がよく釣れていた。秋になったら食えるサイズに育つだろう。マキエを撒いている釣り人の

そばで見せてもらうと,アジやカワハギなどの小魚がわらわら寄って来るのが上から見えるので,

晩のおかずくらいは簡単に釣れるだろう。

 

 

車を走らせること1時間ほどで,島の東端に近い伊保田港に到着。

今回回った釣り場の中では,ここが一番雰囲気がよさそうだった。

釣り人は長い波止の先端に集まっていて,サビキでアジやサバが釣れていた。

全体に水深がありそうで,港内向きの足元で50cm級のチヌが泳いでいるのが見えた。

柱の上に立っている波止なので,たぶんコブダイも入れ食いくらい釣れるだろう。

ただし遠い。釣ってはみたいが,よほどのことがない限り一生行くことはないだろう。

 

このあと山越えして島の南側へ。釣り場情報に載っていた沖家室島へ行ってみた。

島へ渡る橋の周辺は潮が速く,投げ釣りがよさそうな感じ。

ただ,島には一周道路がなく,橋を降りてすぐ近くの港が唯一の釣り場のような感じだった。

ここにも釣り人が数人いたが,大した魚は釣れてなかった。夜釣りの方がいいだろう。

 

このあと島の南側をぐるっと回って,ところどころにある波止に立ち寄ったが,時間的に

一番暑いころだったので,釣り人はほとんどいなかった。その代わりに民家の目の前の海で

子ども連れで泳いでいる人が多い。自宅の前にプライベートビーチがあってうらやましい。

大きな海水浴場もあり,さすがにここは賑わっていた。大島は名前のとおり大きな島で,

ノンストップで一周しても2時間では無理だろう。午後2時近くに一応写真撮影は終えて,

島の北側に戻ったところにあったハワイアンのレストランでハンバーグを食べ,帰路についた。

島にはたくさんの波止があるので,秋ならたぶんイシダイも狙えると思う。ただ,潮はどこも

速くないので,蒲刈のような「いかにも釣れそう」という雰囲気はあまりない。

 

帰る途中でまた宮島インターに寄った。上り線なので朝よりさらに人が多い。幸い道路は

混んでおらず,夕方5時前頃帰宅。福山西インターから周防大島の入り口までは,スムーズに

進めば2時間ちょっとくらい。高速の料金は休日割引で片道1,800円だったので,その気に

なれば行けないことはない。どうせ行くなら伊保田かな。3時間以上かかるが。

 

帰ってからシャワーを浴び,5時半ごろ娘と一緒に車で福山の中心街へ。ピカデリーで6時から

おおかみこどもの雨と雪」を見た。監督が「サマーウォーズ」の細田守なので絶対見るつもりで

いたが,予告編の感じからはあまり期待していなかった。ジブリの二番煎じ的だったので。

しかし,予想以上に面白かった。突飛な設定を受け入れてしまえば,あとは非常に説得力のある

物語が展開する。先日世界の映画監督へのアンケートで「東京物語」が最多の票を得たという

ニュースがあったが,このアニメ作品もそれに通じるところがある。つまり,世界のどこへ持って

行っても通用するような,普遍的な人間の営みが描かれている。加えて,細田監督独特の,

作品全体に流れる(ジブリのアニメとは違う種類の)叙情性がすばらしい。大人が見ても,

ポニョのように落胆することは決してないだろう。

 

この日はそのあと8時すぎに仕事を終えたヨメと合流して,映画館近くの「なべや」で夕食。

この日が,この夏唯一の休日だった。今日の日曜日(26日)も朝から仕事をやっていて,明日

からは3泊4日で東京へ出張。帰ってくるのが30日で,その時点で8月末が締切の仕事がまだ

2本ある。この苦労も夏の暑さも乗り越えて,9月になったら多少でも釣りを楽しみたいが…。

 

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