日記帳(2013年7月7日)

 

 

この間夕食のときに,娘がスマホで見つけたこんなサイトを見せられた。

 

http://www.ntv.co.jp/zuno/

 

ここには日本テレビの「頭脳王」という番組のチャレンジ問題が載っている。

上のトップページで「1次予選に挑戦する」をクリックすると問題が出てくるので

ヒマな人はチャレンジしてみてください。

問題は全部で3問あって,30分以上かかってどうにか全部解けた。

第1・2問は小学生でも解けるが,第3問はちょっと難しい(英語の知識が多少必要)。

 

 

ところで,今は7月7日(日曜日)の昼過ぎだ。今日も朝の6時から仕事をして,

さっきようやく一段落したので,コンビニで買ったヤキソバを食べて今はくつろいでいる。

仕事はまだなんぼでもあるが,もう今日の午後はオフ。暑いので映画でも見に行く。

映画まで時間があるので日記でも書く。

(「大人の英文法」も最近全然更新してないが,もう仕事がらみのことはパス)

 

もうすぐ参議院選挙なので,ちょっと政治の話でも。

 

民主党が政権を取ったり福島で原発の事故があったりしたここ数年で,われわれは

とても大切なことを教えられたと思う。そういう意味では,民主党政権にも意味はあった。

彼らがやったことに点数をつけるならせいぜい20〜30点くらいだろうが,この前の

衆院選で民主党が大敗して自民党が政権に返り咲き,アベノミクスが全体としては

国民に評価されている流れの中で,われわれ日本人の多くは自分たちの「国民性」を

再確認したはずだ。

 

結局われわれは国民全体としては,「少しでも上を目指したい」という,良く言えば

向上心を,悪く言えばあくなき欲望を根っこに抱えた民族であり,その精神性は

民主党政権や原発事故程度の刺激では変化しなかった。そのことがわかった

だけでも,民主党から自民党への政権の移行は無駄ではなかった。

 

現状を拝金主義的だと批判する人もいるだろうが,お金のことを心配するのはどこの

国や国民も同じだ。それとはちょっと違う気がする。たとえばブータンのように,

「経済的な反映より精神的な幸福度を重視する」という発想を,日本人は好まない。

言い換えれば,「上を目指さなくても現状が維持できればいいじゃないか」と口では

言うかもしれないが,腹の中では(本人が自覚しているかどうかは別として)自分は

もっと上を目指せるはずだし,目指したいと思っている。そのエネルギーが日本を

ここまで成長させたのだろうし,今後もその方向性は変わらないだろう。

 

そのことは,たとえば原発の是非やTPPへの参加の是非に関する世論調査を見れば

よくわかる。国民の反応は,これらが最初に話題になったころと今とでは大きく違う。

結局多くの人々は,経済を上向かせることが最優先であり,そのためには多少の

犠牲は仕方がないという,「もと来た道」に立ち返っている。それが悪いわけじゃない。

われわれはそういう国民だということだ。もちろんそうでない人も大勢いるし,今でも

さまざまな啓発活動が行われているが,彼らが日本民族のDNAにパラダイムの転換を

もたらすことは多分ないだろう。今後,「草食系」の日本人は増えるかもしれないが,

彼らが社会の中で主要な地位につくことはまず考えられないから,結局「ライオンが

捕ってきて食べ残したエサのおこぼれをもらう小動物」が増えていくだけだろう。

 

もっとも,これは日本だけの傾向とも言えない。アメリカは日本より貧富の差が大きい

国だから,普通に考えるとたとえば共産主義の政党が現れて「私たちはお金持ちの

富を貧しい人たちに再配分します」と訴えれば貧者の票が集まりそうに思えるが,

実際にはそうはならない。アメリカ人も日本人と同じように,たとえ自分が貧しくても

みんなが競争して上を目指す社会の方がいいと考えているのだろう。

日本はそういう国だという前提で考えるなら,選挙でどの政党や候補者に投票するかは

別にして,いやでも競争の中で生き残る道を探して生きていくしかないんだろうね。

 

以下,思いつくままに。

 

年金財政は将来必ず破綻する,という雑誌の記事を読んで,こう思った。

とりあえず年金制度はチャラにして,年寄りには定額の生活費を支給するようにしては

どうだろうか。1人当たり年間120〜150万円くらいかな。年金の掛け金がなくなる代わりに

消費税を30%くらいにして,すべて社会保障費に充てる。つまり「自分たちが買い物をして

払った金を,国を通して年金として受け取る」というシステムにするわけだ。これなら若者に

必要以上の負担はかからないし,年寄りの方が金持ちだから実質的に年寄りが自分たちの

生活費を自分たちで賄う性格が強くなる(もちろん税からプールした財源は運用すればいい)。

 

安倍総理が集団自衛権について「目の前でアメリカの軍艦が攻撃されたら,自衛隊は

それを黙って見ているだけなのか(敵への反撃に手を貸さないのか)」という発言をして

いるようだが,バカじゃないの?と思う。アメリカ軍を攻撃するような敵がいるものか。

「宇宙人が攻めてきたらどうする?」と言っているようなものだ。

 

参院選の争点の1つである憲法96条の改正については,前にも書いたが,反対派の

ロジックがどうもよくわからない。96条が改正されて過半数の国会議員の賛成によって

憲法改正の発議が可能になったら,何がまずいのか?反対派はいろいろ理屈を言って

いるようだが,ぼくはこう思っている。彼らの頭の中には,「憲法の改正案が軽軽しく

国民投票にかけられるようになれば,(自分に言わせれば)よくない方向に憲法が

変えられる危険性が増える。なぜなら,(自分はそうではないけれど)一般国民は

愚かな選択をするかもしれないから」という,一種の選民思想があるんじゃないだろうか。

たとえば憲法9条の改正案が国民投票にかけられたとしよう。国民の過半数が改正に

賛成したのなら,それが国民の意志ということだろう。その意志が間違っている,と

彼らは言いたいのだろうか。それはただの自己中でしかない。

 

 

そろそろ映画に行く時間なので,今日はここまで。

 

日記帳の目次へ戻る