日記帳(2014年11月24日)

 

忙しいときは死ぬほど忙しいが,11月下旬から何年かぶりの緩いスケジュールになった。

ようやく日記も書ける。

 

今年もあと1か月ほどになったので,毎年書いているマンガ・アニメの総括を。

今年も仕事の合間にマンガは山ほど読んだが,新作で印象に残ったものはあまり多くない。

その中から,気に入ったマンガを3本ご紹介。

 

●子供はわかってあげない (田島列島)

単行本は上下の2巻(講談社)。中学生男女の恋愛を軸にして非日常的な事件をからめたマンガで,

見てのとおりの絵柄なので,作者は画力で勝負するタイプではない。

しかし,マンガ作品としての総合的な完成度が非常に高いと思った。

詳しい説明はしない。興味のある人は読んでみてくれ。オジサンの今年のベスト1だ。

 

●僕のヒーローアカデミア (堀越耕平)

週刊少年ジャンプ連載中の作品だが,この作者には個人的な思い入れがあるのだ。

基本的にジャンプのマンガは,単行本を買ってまで読もうとは思わない。

ジャンプの連載マンガで,うちの本棚に(最新刊まで)全巻そろっている作品は,たった3つしかない。

まず「ワンピース」。2つ目は「ハンター×ハンター」。そして3つ目が,この作者の連載デビュー作

逢魔ヶ刻動物園」だ。この人の絵は,最初の連載が始まったときから,他と一線を画していた。

しかしこの作品は単行本5巻で終了(打ち切り),次作もコケて2巻で打ち切り。ジャンプには

スリーアウトチェンジ,つまり3作失敗すると本誌での連載はもらえないという不文律があり,

堀越くんにとって今回がラストチャンスだった。そして今回は成功したようだ。心から祝福したい。

この人に限らず,「(シビアな人気投票ですぐ打ち切られる)ジャンプでなかったら成功したかも

しれんのに」と思う作品が早々と打ち切られるのを見ると,作者に感情移入して気の毒で仕方が

ない(たとえばつい先日打ち切られた「三ツ首コンドル」なんか,サンデーあたりで連載すれば

意外と成功したんじゃないかと思うが)。しかし彼らは,野球少年が巨人に入りたいと思うように,

ジャンプでなかったらダメなんだろうなあ。ともあれ,実力が認められておめでとう,堀越くん!

 

●ほんのり!どんぱっち (澤井啓夫)

これはネットで無料で見られる。(ジャンププラス)

http://plus.shonenjump.com/

あの「ボーボボ」の作者に何があったのか?と思わせる劇的な変貌を遂げた絵柄と,

ワンアンドオンリーの作家性が,無料で読めるオンラインマンガの中でも異彩を放っている。

マンガマニアの心に訴える何かが,この作品にはある。

(この絵は単行本作品のもの)

 

アニメについては,何しろユーチューブに無料のアニメがたくさん公開されているので,仕事が

忙しいときは夕食後10時半ごろまでパソコンで仕事をして,そのあと20〜25分くらいのアニメを

1本見て寝る,という生活を続けていた。今年見たユーチューブのアニメの中から,お勧めを4本。

作品自体は古いのもあるが,今見ても全然色あせていない。だいたいどれも12回前後で完結する。

東京マグニチュード 8.0   http://www.youtube.com/watch?v=Gvu5sRCul5Q

妄想代理人    http://www.youtube.com/watch?v=cKroNmSK_i8

四畳半神話体系    https://www.youtube.com/watch?v=wcKhFDdGQ3A&index=1&list=PL7Ptu90lmrFZzpT2xp6-x0swjy4gn7OuP

Serial Experiments Lain    http://www.youtube.com/watch?v=KbPD1ihAgxM

劇場アニメでは,ジブリの「思い出のマーニー」はまあ無難な出来だった。今までのジブリの

イメージを大幅に崩して客が離れていくリスクを考えると,宮崎監督が一線を退いた後の第一作と

しては,あんなもんだろう。新しいスタッフの真価が問われるのは次作だと思う。

今年見た劇場アニメはこれと「名探偵コナン」,それに「ジョバンニの島」の3本。

「ジョバンニ」はいかにも良心的な日本アニメという感じで悪くはなかったが,興行的には失敗だった

だろう。アニメなのに映画館にほとんど人が入っていなかったから。

ついでに今年見た映画では(福山の映画館には全国公開から1年くらい遅れて上映される作品も多い),

日本映画では「ジャッジ!」「女子ーズ」「相棒V」「オー!ファーザー」など。洋画では「ライフ」

「ネイチャー」「アメリカンハッスル」などがよかった。

 

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