★ 飼育方法のご紹介

いや〜,このページはホントは恥ずかしくて出したくなかったんですが・・・。魚を飼うことについては,釣る方ほど情熱を傾けていないので,まるで初心者の域から抜け出ておらんのですよ,わし。

なんたってあーた,ろ過システムからして,エーハイムの外付けパワーフィルター(+底面フィルター)ですからねえ。だって,初めて行った飼育ショップで勧められたんだもん。もう7年くらい使ってます。

そういうわけで,マジメに海の魚を飼いたい人にはほとんど参考にならないことをお断りしておきます。そういう方は,一応リンクページにいくつか紹介していますので参考にしてください。(これらもこちらの一方的なリンクで,先方には連絡してません。飼育のプロみたいな人たちに見られるのが恥ずかしいから・・・あー,なんてヒクツなんでしょうか,わたし)


● 器具について 

@ 皆さんどうしておられるんでしょうか・・・熱帯魚の飼育ではクーラーは添え物扱いですが,うちの水槽の場合,夏場はクーラーが欠かせません。水温が上がる時期になると上部のライトは消していますが,ライトなしでも梅雨明けごろから水温は30℃近くになり,夏場は放置すると35〜36℃まで水温が上昇します。こうなると,ほとんどの魚は死んでしまいます。7〜9月ころはクーラーを使って28℃程度に水温を下げていますが,それでもアミメハギなど高水温に弱い魚は元気がなくなってしまうので,エビ・カニ・ハゼなど比較的タフな生物を入れるようにしています。なお,クーラーは高価なので(4〜5万円くらい),夏場は魚を飼わないようにするのも一つの方法でしょう。(写真のクーラーは NISSO製)

A 掃除・水替え用のポンプについては,電動式のような複雑なものよりも,灯油を注ぐときに使うような最も単純な構造のものが,使い勝手がよいように思います。

B 特に春は水槽にコケがつきやすいので,水槽用のアルミたわし(細い短冊に切ったアルミ箔を丸めたもの)を使って掃除します。海草を入れなきゃいいんでしょうが・・・傷むのを承知でついつい入れてしまうので。

C 水質を管理するための薬やら試薬やらは,最初の頃は使ってましたが,最近は全然ほったらかしです。また,少なくとも他の魚に伝染するような病気が発生したことはないので,おクスリも使いません。最大でも半年くらいのサイクルで海に還してやるせいもあるんだろうと思います。     


● 海水について 

工海水は使っていません。近く(車で20〜30分くらい)の海で汲んでいます。海水を使うときは,潮通しのよい場所で,岸から離れた所の海水を汲むのがよいとされていますが,普通の波止で汲んだ水でも支障はないようです。90cm水槽の場合,18リットル入りのポリタンクで約7杯分入ります。もっとも,全部水を入れ替えるのは一年に一度で,そのときは魚もほとんど放してやります。    


● 海草について 

初は素人の浅知恵で,熱帯魚水槽でよくあるような水草中心の水槽にあこがれてました。たまたま水槽をセッティングしたのが4月で,海は海草が最も茂っている時期です。そこで,手当たり次第にいろんな種類の海草を採って帰り,水槽に入れました。1週間ほどは,ホントに竜宮城のような美しさで,いやーやっぱり水槽を買って良かった…と思ったものでした。ところが,後が大変。海草は次々にコナゴナに分解し,水槽内に散乱します。結局,1か月ほど経ってほとんど入れ替えることになりました。

の後,光・肥料・二酸化炭素…といろいろやってみましたが,どうしても海草が生き生きと育ちません(当たり前ですわね)。でも,どうしても自然の海草を入れたい!--- とりあえずわかったのは,「茎の細い海草は枯れやすい」ということ。一度ホンダワラを入れたことがあって,ものすごいことになりました(落ち葉が散乱したような状態になって,掃除が大変)。最近は,@茎の太いもの(右の写真のミルなど),またはA葉っぱの面積が大きいもの(ワカメ・アオサなど)に限定して入れています。それも主に冬場のみで,水温が上がってくると傷みが早くなるため,プラスチック製の模造品に切り替えます。また,月に一度ほど水槽の掃除をしますが,その際に新しい海草と入れ替えます。海草の中ではイワヅタ類が飼育に向いていると本には書いてありますが,このあたりの海にはイワヅタはほとんど生えていないので,海で採取できないのです。自分で採った海草を育てている人がもしおられたら,やり方を教えてください。  


● エサについて 

りエサがベースです。1種類だけだと栄養が偏るので,いろんなエサをまぜるようにしています。ふだん使っているメインのエサは,ジャリメ(砂虫)とアミエビ(パック入りのもの)です。ジャリメ(青イソメでも可)は小さなタッパーに入れて冷凍し,細かく砕いておきます。アミエビも小さく切り,これらを混ぜて1日2回(朝と夜)与えています。エビやカニも水槽に入っているので,シラスをきざんだものや夕食のシャケの切り身の残りなども細かく切って時々入れてやります。あとは,月に一度の掃除のときに新しいカキや海草などを入れてやるので,そこに付着したエサも食べていると思います。


● 掃除について

いたい月に1回くらいのペースで水槽の掃除をしています。4分の1くらい水を替え,水槽の内壁や上部のガラス板を掃除します。底砂は,ポンプで底をかきまぜてゴミを吸い取り,表面の砂をすくい取って水洗いします。このとき本当は海水で洗うべきなのですが,面倒なので水道の水でざっと洗っています。ろ過バクテリアが多少減るとは思うけど,洗う砂は一部なので問題ないようです。この掃除には,だいたい2時間程度かかります。

お,パワーフィルターの掃除は3か月に1回程度行います。洗う時期の目安は,物理的ろ過用の綿のフィルターの目づまりによって,フィルターから水槽に流れ込む水の勢いが弱くなるので判断できます。なお,海草は掃除のときに全部入れ替えます。水槽の汚れの大きな原因は,海草がちぎれて底に溜まることです。模造品の海草を使えばその点は大幅に改善されますが,水質はどうしても悪くなるので,この程度の掃除は仕方ないでしょう。

らに,年に2回ほど大掃除を行います。水を全部抜き,底砂を全部出して洗い,フィルターなども掃除します。水は全部入れ替え,魚もほとんど新しく採取したものにチェンジします。水槽が生まれ変わったようになって,とても気持ちがいいです。この掃除には,水を汲みに行く時間も合わせて,最低半日はかかります。