●きのうの土曜日(14日)も早朝から7時半ごろまで坊地と天神で竿を出したがノーヒット。
今年の春のシーズンは福山方面ではまともな魚は釣れそうな雰囲気が全然ない。そろそろ
春のかぶせも終盤が近いので,今日はチヌ狙いで実績のある上弓削港へ再度出かけた。
もっとも去年もこの時期1匹も釣ってないので,念のためハゲの仕掛けとサビキも用意。
「煮付け用のハゲ」「刺身用の小イワシ」「チヌ1枚」が揃えば理想的・・・というビジョンだったが,
今日は予想を大幅に上回る釣果で,年に一度の大当たりだった。
●因島・土生の長崎桟橋に着いたのが5時45分ごろ。始発のフェリーは6時15分だが,生名島
から佐島・弓削島へ渡る橋がつながって以来車が増えて,日曜日は積み残しが出る可能性も
あるので早めに出かけた。それでも既に前に車が4台並んでいた。フェリーで生名島へ渡り,
そこから2本の橋を経由して約15分で上弓削港へ到着。ここはL字の曲がり角手前の波返しが
低くなっている部分にいつもフカセやダンゴの人が入っていて,今日も既に釣り人が2人いた。
後で地元の人に聞いた話ではその人たちは岡山から来るそうで,前の日から泊まりらしい。
●かぶせ釣りが一番やりやすいのは波止の先端で,ここはハゲ狙いの人が入っていなければ
たいてい空いている。今日も先端には先客はいなかったので,先端に荷物を運んだ。
今日は9時前ごろが満潮の小さい潮。この波止の先端は下げ潮が沖へ流れる時間帯が
ベストなので,時合いは10時ごろと予想した。釣り開始は6時50分ごろ。潮がほとんど流れて
いないので,最初はハゲ狙い。自作の胴突き仕掛けにサシアミをつけ,底カゴにアミエビを入れて
足元へ落とすとさっそく反応があり,30オーバーのオスのハゲが釣れた。そのあとはフグや
イソベラに邪魔されたが,10分ほどして2匹目をキャッチ。しかしその後サシエが残るようになり,
ハゲの反応はなくなった。ここのハゲはそろそろ終期らしい。かぶせの仕掛けも出してサシエを
投げてみたが,ベタナギでは案の定魚の反応なし。アミエビを撒くと足元に小イワシの群れが
見えたので,今度はサビキ仕掛けにチェンジ。満潮が近づいてイワシが入れ食いになり,
しばらくイワシ釣りに専念して,50匹ほど釣れたところで終了。時計はもう8時が近い。
●ハゲも小イワシも予定どおりゲットしたので,サビキの竿は浸けたままにしておき,かぶせを
メインに切り替えた。ちょっと潮が流れ出したかな?という感じの8時15分ごろ,沖目に着底した
サシエに初めてチヌっぽい当たりが来た。竿先を大きくフワフワさせるチヌ特有の当たりに,
1.8mのイカダ竿を目一杯大きくあおって合わせると魚が掛かった手ごたえ。この時期は
針外れのバラシが多いので慎重にやり取りし,足元でタモ入れ。サイズは40cm級で,
この時期のこの波止のチヌとしては平均くらい。この間,曲がり角手前のダンゴの釣り人は
既に10尾近いチヌを上げていた。ただしサイズはほとんどが25〜30cmくらい。この波止は
数釣りならフカセやダンゴに分があるが,型狙いなら断然かぶせ釣りの方が実績が高い。
ただし波止先端のポイントは潮の加減がいい時でないと当たりが出ず,「当たりは少ないが
ヒットすれば大物」というギャンブル性の高い場所で,ボウズも覚悟する必要がある。
今日も当たりは少なかったが,幸い針外れのバラシは1回もなかった。
●1枚目のチヌが釣れてから満潮の潮止まりになって流れが止まり,当たりもなくなった。
すると今度は足元のサビキ仕掛けの回りにコノシロの群れが回ってきた。アミエビを撒くと
水面下2〜3mくらいのところにコノシロがうようよ見えて,サビキ仕掛けを落とすとすぐに
食いついてくる。狙えばいくらでも釣れるが,食べる分だけあれば十分なので5匹で打ち止め。
潮が止まってチヌの方は釣れそうな時間帯ではないので,しばらく小イワシのウロコ取りをした。
バケツに水を汲んで,イワシを1匹ずつ水に浸けてこすってウロコを取る。この作業を釣り場で
やっておかないと,持ち帰ってからの手間が増える。
●この作業が終わった9時20分ごろ,下げ潮がゆっくり沖へ流れ出した。これからがチャンス!
ということで,期待をこめて軽いサシエを沖目へ投入。すると,再開後の第1投がチャンスという
セオリー通りに,一気に竿先を引き込む当たりがきた。これはデカい!この当たりだと針を
飲み込んでいる可能性が高いが,バラシを警戒して慎重にリールを巻き,足元へ寄せてキャッチ。
検寸すると46cmあった。その後散発的に当たりが出るようになり,下げ潮が緩んだ10時半
までにさらに3枚追加。1枚は25cmの夏ヂヌだったが,合計5枚釣れたうちの3枚が40cmを
越えていて,久しぶりに良型とのやり取りを楽しめた。
●この頃にはスカリにハゲ・チヌ・コノシロが一杯で,引き上げるのにも苦労する重さになった。
ここは地元の人がよく見物に来るので,いったん中断して記念写真を撮ってもらった。
このあと,ハゲ・チヌ・コノシロをさばいてクーラーに入れる作業に約30分。小イワシも合わせて
中型のクーラーがきっちり満杯になり,これ以上釣っても持ち帰れない。この作業を終えた
11時過ぎにはまたいい感じで下げ潮が流れ出したが。もう十分すぎるくらい釣ったので納竿。
今年の5月はチヌの顔を見ずに終わるかと思っていたが,今日は天気も釣果も言うことなし。
往復2千円(普通車で因島まで往復900円,生名島との往復のフェリー代1,100円)かけて
行った甲斐があった。まあ,年に1回くらいはこういう日もないと,ね!
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5/15の釣果
(上弓削港)
・チヌ(25・37・41・43・46cm) 5尾
・ウマヅラハギ(31・34cm) 2尾
・コノシロ(27〜30cm) 5尾
・小イワシ 約50尾
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