SKYWARD総合英語解説

第7章(比較)

 

@<The reason why> Kyorin University A<stopped using the system> was that it turned out to be B<less cost-effective> C<than originally thought of>.(2018杏林大)

Cは誤りですが,その理由は?また,どう直すべきでしょうか?

この章は,ぜひSKYWARDの解説動画を見てほしいと思います。

https://www.kirihara.co.jp/swtg_movie/#01

この動画では,

「妹は中学時代より熱心に勉強している。」

「妹は中学時代の私より熱心に勉強している。」

こういう文の組み立て方を説明しています(現代英文法講義p.565にあるBresnanの説がベース)。

最初の問いをSKYWARD流に説明すると,次のようになります。

@It turned out to be X cost-effective.

AIt was originally thought (to be) Y cost-effective.

この2つの文を使ってX<Yの関係を表すには,まず@のXをlessに置き換える。

それに〈than+A〉を加える。このときY cost-effectiveは義務的に削除される。その結果次の文ができる。

BIt turned out to be less cost-effective than it was originally thought (to be).

この文のit wasとto beは省略可能。

つまり問いの文は,... less cost-effective than (it was) originally thought (to be). なら正しい(thoughtの後ろのofが不要)。

 

なお,「謎解きの英文法・形容詞」p.177以下にはBresnan説への反証が挙げられています。しかしこの説明は,ほとんどの場合に有効であるとは言えると思う。

たとえば同書ではJohn is a more energetic man than Mary. が不適格である理由が詳しく述べられていますが,これも

(a)John is a X energetic man.

(b)Mary is a Y energetic man.

をもとにして考えれば(b)が意味的に成り立たないからだ,とシンプルに説明してもよいのではないかと思います。

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