2013/3/9 up

大人の英文法−005  「法」とは  

 

「法」は英語でmoodと言いますが,moodには「気分」の意味もあります。

つまりとは,話し手の気分を伝えるためのV(述語動詞)の形と定義することができます。

法には,次の3種類があります。

直説法 = ことがらを事実として述べる形

仮定法 =  ことがらを仮定や願望として述べる形

命令法 = 相手に命令・依頼する場合に使う形

古い英語では法の種類ごとに異なる活用形がありましたが,仮定法の活用形が時代を経るに

つれて廃れ,動詞・助動詞の過去形が代用されるようになりました。現在,仮定法独自の形と

して残っているのはIf I were 〜のような文のwereだけです。

 

直説法の文は事実に対する話し手のニュートラルな気分を表します。一方,仮定法を使った

文はそうではありません。

・If it were not raining now, we could play baseball.

(もし今雨が降っていなければ,私たちは野球ができるのに)

この文では,下線部が仮定法(というVの形)です。そしてこの文は「雨が降っているから

野球ができないのが残念だ」という話し手の(残念な)気分を表しています。

※「仮定法」とは下線部のVの形のことであり,表現形式全体を指す言葉ではありません。

 

次の文では命令法が使われています。

Come what may, I won't change my mind.

(たとえ何が起ころうと,私は決心を変えない)

この文中のcomeは命令法で,「たとえ〜でも」という〈譲歩〉の意味を表しています。

ここにも話し手の気分がこめられている点に注意してください。

日本語でも「いずれにせよ」のように命令形で〈譲歩〉の意味を表す表現がありますね。

 

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