2013/5/6 up

大人の英文法−038 仮定法の種類 

 

仮定法には,次の4つの種類があります。

名称

@仮定法過去

If I were rich, I would propose to her.

(もし私が金持ちなら,彼女に求婚するのに)

A仮定法過去完了

If I had been rich, I would have proposed to her.

(もし私が金持ちだったら,彼女に求婚したのに)

B仮定法未来

If I were to become rich, I would propose to her.

(もし私が金持ちになったら,彼女に求婚するのに)

C仮定法現在

I suggested (that) he see a doctor.

(私は彼が医者にみてもらうようにと勧めた)

@仮定法過去とは,基本的には「現在の事実の反対を仮定して話し手の願望などを述べるための

Vの形」です。形式的には次の特徴を持ちます。

if 節[条件節]中では,動詞の過去形(be動詞は主語にかかわらず常に were)を使う。

  ※ただし話し言葉では were の代わりに was も使う。

主節[帰結節]中では,〈助動詞の過去形[would/could/might]+動詞の原形〉を使う。

  ※イギリス英語では should も使われる。

A仮定法過去完了とは,「過去の事実の反対を仮定して話し手の願望などを述べるための

Vの形」です。形式的には次の特徴を持ちます。

if 節中では,過去完了形を使う。

主節中では,〈would/could/might+have+過去分詞〉を使う。

B仮定法未来とは,「if節中に were to または should を使って,未来に対する不確実な

仮定を表す形」です。(詳細は後述)

C仮定法現在とは,「特定の動詞に続くthat節中で常に動詞の原形を使う形」です。(詳細は後述)

 

学校文法で言う仮定法は,主に@Aです。上の4つのうち,@Aは「形」に着目した用語であり,

BCは「内容」に言及した用語である点に注意してください。上の表中のBの例文は形の上では

仮定法過去であり,Cの例文は直説法です。

 

「大人の英文法」のトップへ