仮定法には,次の4つの種類があります。
名称
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例
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@仮定法過去
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If I were
rich, I would propose to
her.
(もし私が金持ちなら,彼女に求婚するのに) |
A仮定法過去完了
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If I had
been rich, I would have
proposed to her.
(もし私が金持ちだったら,彼女に求婚したのに) |
B仮定法未来
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If I were
to become rich, I would
propose to her.
(もし私が金持ちになったら,彼女に求婚するのに) |
C仮定法現在
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I suggested (that) he see
a doctor.
(私は彼が医者にみてもらうようにと勧めた) |
@仮定法過去とは,基本的には「現在の事実の反対を仮定して話し手の願望などを述べるための
Vの形」です。形式的には次の特徴を持ちます。
・if
節[条件節]中では,動詞の過去形(be動詞は主語にかかわらず常に
were)を使う。
※ただし話し言葉では were の代わりに was
も使う。
・主節[帰結節]中では,〈助動詞の過去形[would/could/might]+動詞の原形〉を使う。
※イギリス英語では should も使われる。
A仮定法過去完了とは,「過去の事実の反対を仮定して話し手の願望などを述べるための
Vの形」です。形式的には次の特徴を持ちます。
・if 節中では,過去完了形を使う。
・主節中では,〈would/could/might+have+過去分詞〉を使う。
B仮定法未来とは,「if節中に
were to または should
を使って,未来に対する不確実な
仮定を表す形」です。(詳細は後述)
C仮定法現在とは,「特定の動詞に続くthat節中で常に動詞の原形を使う形」です。(詳細は後述)
学校文法で言う仮定法は,主に@Aです。上の4つのうち,@Aは「形」に着目した用語であり,
BCは「内容」に言及した用語である点に注意してください。上の表中のBの例文は形の上では
仮定法過去であり,Cの例文は直説法です。
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