2013/12/14 up

大人の英文法062−形式目的語構文 

 

形式目的語構文とは,次のような特徴を備えた文の形を言います。この形で使う it を

「形式目的語(のit)」と言います。

@ 主に〈S+V+it+C+〉の形で,O(目的語)の働きをするitが後ろのの内容を指す。

A it はSVOC(第5文型)の形を整えるための一種の記号である(「それ」とは訳さない)。

B Xの位置に置かれるのは,主に不定詞(句)・that節。

 

形式目的語の it は,主に第5文型で使います。代表的な動詞は,believefindmake

think/suppose/considerなどです。

形式目的語の it が不定詞・that節を指す例を1つずつ挙げておきます。

・ I find it impossible find it impossible[to understand this complicated manual].

    (この複雑なマニュアルを理解するのは不可能だと思う)

*この文の find は「〜だと思う,感じる」の意味。itは後ろの不定詞を指します。

・ I find it surprising [that this picture was painted by a five-year-old boy].

    (この絵が5歳の男の子によって描かれたとは驚きだ)

*itは後ろのthat節を指します。

 

なお,次のような文はSVOCではありませんが,it が後ろのthat節を指しています。

・We take it for granted  [that everyone loves peace].

  (誰もが平和を愛するのが当然だと私たちは思っている)

   * take it for granted that ... = …を当然のことだと思う (直訳:…を認められたこととして受け取る)

See to it [that you lock the door when you leave].

  (出るとき必ずドアにかぎをかけなさい)

   * see (to it) that ... = …するよう気をつける

・You can depend on it [that I'll support you in time of need].

  (困ったときは私が援助することを当てにしてよろしい)

・I owe it to owe it to my uncle [that I've got such a good job]

  (私がこんなにいい職を手に入れたのはおじのおかげです)


 

形式目的語構文と言えば,入試では次の形がよく出てきます。

・ I make it a rule [to take a walk in the park before breakfast].

   (私は朝食前に公園を散歩することにしている)

*make it a rule to do は「〜することを決まりにしている」ということ。

しかし,少なくとも会話ではこのような言い方はしません。

この文の場合は,I take a walk in the park before breakfast every day [morning].

と言う方がずっと普通です。できるだけシンプルに表現するのが会話のコツです。

 

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