日記帳(2014年3月30日)
もうすぐ新年度が始まる。
下の娘は大学を卒業して,4月から福山に戻って仕事を始める。
職場は旧ロッツの近くにあるブライダル専門の宝石店(全国チェーン)だ。
結婚指輪とかのご用命はぜひ。ついでに葬儀のご用命はヨメと上の娘にぜひ。
4月からまた4人家族の生活に戻るが,いいんだか悪いんだか。
時がたつのは早いもので,このHPを始めてからもう14年以上が経過した。
その頃は娘らは2人とも小学生だった。
HPを始めてまもない頃の常連さんたちも懐かしい。
皆さん,お元気ですか?今でも釣りやってますか?
考えてみると,自分の釣りライフも当時からはだいぶ変わった。
フリーになってから仕事が忙しくなり,1日の全部の時間を釣りに費やすのが難しい。
休日は半日釣りで半日仕事,というパターンが多い。
しかし釣りはいいもんで,釣り場へ向かう車の中で景色を見るだけでもリフレッシュできる。
もし自分に釣りという趣味がなかったら,何をやっていただろうかと思う。
たぶん別の趣味を持っていただろうが,それは登山かもしれないしパチンコかもしれない。
どの趣味もそれなりに楽しいと思うが,釣りはいろんな面で融通がきくのがいい。
ワーク&ライフバランスというか。何にせよ趣味にのめり込みすぎると,仕事に差し支える。
ちょっと海へ行って竿を出して,晩のおかずが手に入ったらうれしい,というくらいの感じで
週末を過ごせたら最高だ。実際にはなかなかそうもいかないが。
おばあちゃん(母)は2月に入ってから体調が悪化して,自力では薬も飲めない状態になった。
できるだけ自宅で介護したかったがもう限界と判断して,2月8日の大雪の日に病院へ連れて
行った。そのまま別の病院へ転院してまもなく2か月になる。もう自宅には戻れないだろう。
今日の日曜日の午後は,身内と一緒に病院へ様子を見に行った。点滴やら何やらの針が
体にささっているが,一応意識はある。本人は家へ帰りたいという気持ちがあるが,残念ながら
口から物がほとんど食べられない状態なので連れては帰れない。もう長くはないだろう。
(しかし病院が見つかって助かった。施設探しの苦労は実際に体験しないとわからない)
というような状況が目の前にあると,限られた命を大切に使わにゃいけんよね。と思うわけですよ。
話は飛ぶけど,袴田さんという死刑囚が40何年ぶりかで釈放されたそうというニュースがあった。
真相がどうであれ,ご本人が死刑囚として過ごした大半の人生は戻ってこない。
今回の判決について,こんな内容の識者のコメントが新聞に出ていた。
ふつう,この種の裁判では死刑判決が覆ることはほとんどない。その大きな理由の1つは,
逆転判決を出す裁判官は前の裁判の判断を否定することになるので,先輩に悪いという
精神的な重圧があるからだ。今回の場合は「間違っていたのは前の裁判の判事ではなく,
証拠を捏造した捜査当局の方だ」という言い訳ができるから逆転判決が出たのだろう。
こういうことがもし事実なら,人の一生を何だと思っているのか,と言うしかない。
しかし,雑誌の記事などを見ると,どの世界には似たような話はある。
STAP細胞しかり。あれは理研という組織が予算を分捕るためのパフォーマンスだった,
という流言も,あながち的外れではないだろう。あるいは「みんなの党」の渡辺代表の
献金疑惑しかり。猪瀬前東京都知事と同じで,自分が所属する世界ではそれが常識だと
思えば,誰でも軽い気持ちで犯罪まがいの(あるいは犯罪そのものの)行為をしてしまう。
それを一概に責めることはできない。どんな業界のどんな仕事にも,そういうしがらみは
つきまとうからだ。何度も同じことを書くが,あなたも簡単に金がもうかるとか,やせられるとか,
英語がしゃべれるようになるとか,全部ウソだから。それをウソと知っていながら書くのは辛い。
しかしそれが業界の暗黙のルールなら仕方ない。
そういう苦労を含めて,人生を大切に生きにゃいけん,と思うわけです。
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