たまたま家族全員の休みを合わせることができたので,連休明けの11月25〜26日に山陰へ
家族旅行に行ってきた。
25日は朝の10時ごろ松永を出発。まだ尾道松江線の一部(世羅と吉舎の間)が未開通なので,
どのくらい時間がかかるかわからない。車のナビは3年前のもので尾道から山陰へ抜ける道が
登録されてないので,三次の手前の吉舎インターから宍道JCへ出て,そこからナビを設定した。
メインの目的地は出雲大社だが,移動の道順を考えてこの日は東へ向かい,境港へ行った。
行く車中で「るるぶ山陰」(旅行ガイドブック)で店を探し,向かった先は境港の住宅街にある
「ことぶき」という和食の店。ここで海鮮丼や天丼を食べた。有名人が多く訪れる老舗の店だ
そうで,店内にサインがたくさん飾ってあった。魚が新鮮でおいしかった。
それに,店のおかみさんの応対がよかった。飲食業の接客は大事ですね。
2時半ごろ店を出て,境港駅前から続く水木しげるロードへ。
境港丼(海鮮丼)
1,800円くらい
海鮮天丼 1,400円くらい
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ことぶき
水木しげる記念館前で
水木しげるさんは今94歳でまだ現役だそうだ。これだけ長い人生を生きている人は,半生の記録を
読むだけでもおもしろい。記念館の受付の人が英語も中国語もぺらぺら話していたので驚いた。
実際,平日ということもあって海外からの客の方が多く,特に台湾からの旅行者が多いらしい。
「ことぶき」にも台湾の人のサインが何枚か飾ってあった。水木しげるロードには着ぐるみの
鬼太郎や猫娘がいて,観光客もけっこう多かった。こういう観光の目玉がなかったらただの
さびれた商店街だっただろうが,テレビやマンガの経済効果は改めてすごいと思う。
島根県の東部にはコナンの作者・青山剛冒ゆかりの町や施設があるが,1泊2日で回るのは
ちょっとしんどい。日が暮れるのが早いので,境港を出て宿へ向かった。
この日泊まったのは,松江と出雲大社の中間くらいにある湯の川温泉(玉造は満杯で予約が取れず)。
宿は「湯宿
草庵」。ネットでの口コミは断トツで多い。入浴のシステムがユニークで,浴室は6つある。
基本的に風呂(半露天風呂でそれぞれ形が違う)は「貸切制」で,宿泊棟入り口にある「入浴中」という
木札を客が浴室へ持って行き,表にかけておくとその浴室はその家族の貸切になる。夜の7時半まで
6つの浴室中2つの大風呂が男女それぞれの共同浴場になる。木札が全部出払っているときは
貸切風呂が満室なので,共同浴場の方へ入ることになる。この日は平日でわりあい空いていたので
(それでも夕食の食堂は満席だったが),貸切の風呂にゆっくり入った。ただ,半露天で外気が入る
ため,冬は体を洗ったりするのがちょっと寒いかも。
6時半から夕食。野菜中心の凝った懐石料理で,一品料理も追加で予約しておいた。下はその一部。
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前菜。食べたことのないような味のが多かった。
お造りはブリ・スズキ・タイ(コブ締め)
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海老しんじょうの揚げもの
治部煮風の煮物
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アマダイの塩焼き
島根和牛。めっちゃ柔らかい。
この旅館も,接客がよかった。実は予約のときにコース料理のほかにノドグロを1人前追加注文
していたのだが,ネット経由のためか旅行代理店と旅館との連絡ミスで,その注文が通ってなかった。
それを伝えると若おかみさんらしき人が出てきて丁重に謝り,おわびのしるしということで上の
アマダイを(1人前でなく)4人前サービスしてくれた。
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翌朝の朝食。いかにも女性にうけそう。
部屋から見渡せる庭の一部
翌日は9時半ごろ宿を出て,出雲大社へ。2日とも行き帰りの道中は雨だったが,観光地を
歩くときは曇り空で,気温もわりと高かった。出雲大社はずっと昔に一度だけ行ったことがあるが,
今年は60年に一度の遷宮の年ということで,団体の観光客が大勢いた。みんな年寄りだ。
外国人観光客も多い。
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出雲大社
おみくじまみれで真っ白の木があちこちにある。
神社へ行くと,かなり煮詰まった願い事を書いた絵馬を見るのが楽しい(本人には悪いが)。
出雲大社は縁結びで有名なので,「○○に嫁が来ますように。親族一同」とか。
合格祈願の絵馬もけっこう多い。こんなとこ来るヒマがあったら勉強したら?みたいな。
お参りを済ませ,神社入り口近くの店で出雲そばを食べて,昼過ぎに帰路についた。
4人のうち2人は夜の仕事があるので,午後3時までに家に帰らねばならない。
実際に着いたのは3時過ぎで,ぎりぎり間に合った。尾道から松江への道が完成したら,
かなり時間は短縮されるだろう。しかし改めて思ったが,これからの商売はやっぱり
年寄りを相手にすべきですね。年寄りは金持っとるし。