● 最終更新日 2009/12/30

<釣行レポート(2002年9〜10月-抜粋)>  

釣行日

釣行場所

情報提供者

2002/10 H 忠海・竹原方面 ウエポンさん
2002/10/22 G 田島・箱崎港波止 コウマさん
2002/10/20 F 広島・江波  カキ揚げ桟橋 エスパーさん
2002/10/14 E 岡山県牛窓沖・前島 岡山のアサさん
2002/10/14 D 広島湾・似島港波止 エスパーさん
2002/10/05 C 岡山県 日生諸島・頭島 岡山のアサさん
2002/9/16 B 向島・マリンユースセンター SATさん
2002/9/14 A 佐木島・鷺港波止 たか坊さん
2002/9/7〜8 @ 山口県防府市・野島の防波堤 赤鯉さん

 


 

H ウエポンさんからのお便り (2002/10/31着)  ウエポンさんのHPはこちらです

 

まるささん、ご無沙汰しております。
三原のウエポンです。
10月はかぶせ釣りを再開しようと思ったんだけど、

エサ採りの多さに耐えられず、他の釣りばかりをやってました。
かぶせ釣りはほとんど釣果がありませんが、最近はかぶせ以外のレポートも

あるようなので、今月のレポートを送ります。
今月は短時間で回数だけは多く釣行しました。

10/4(金)  忠海東小学校裏の小さい波止 2時間半のべ竿で粘って アコウ(31cm)1匹のみ
          子メバル(10cm級で全部放流)とフグの嵐

10/12(土) 竹原電発東側 4時間粘って 太刀魚1本(74cm)、アオリイカ1ぱい(胴長17cm)

10/14(月) 佐木島 かぶせ フグ1匹、コブダイ(25cm)、ウマヅラ(15cm)、チヌ(15cm)
          エサ採りが多く、2時間くらいで諦めて、サヨリやアジを釣って帰りました。

10/24(木) 忠海東小学校裏の小さい波止 1時間半で コウイカ1はい(胴長18cm)

10/26(土) 竹原電発西門の波止 1時間20分で アコウ(33cm)、コウイカ2はい(胴長16cm、14cm)
          風との戦いでした。雨が降ってきたので短時間の釣行になってしまいました。
          このときは、イカねらいでしたが、ちょい投げで投げていた竿に思わぬアコウが食いついてハッピーでした。

10/31(木) 竹原電発西門の波止 1時間10分で コウイカ4はい(胴長8cmから4cm)
          仕事帰りについついよってしまいました。

ということで、1ヶ月で6回も釣りに出かけたのは何年ぶりかです。

もっとも釣ってる総時間は大したことないですが。
釣った数は少なかったけど、アコウが2匹釣れたので、まずまずの満足度です。
佐木島は、まるささんやたか坊さんのレポート通り、エサ採りだらけでした。
今年の1月から佐木島には6回目くらいの釣行ですが、エサ採りがいなくなった頃、

潮さえ良ければ大物も釣れるのではと思ってます。
ただし、漁師さんが30mくらい沖に網を入れることがよくあります。
魚影はそんなに濃くないですが、外側先端近くで35cmを筆頭に、30cmオーバーの

アイナメを4本くらいは釣りました。
潮は干潮の時の方がいいみたいです。

だいたい8時から10時くらいにあたりが多かったです。
たか坊さんも化け物のようなのを釣ってましたが、30cmオーバーもまだいると思います。

コブダイの化け物も・・・。

まるささんのレポートにもありましたが、今年は太刀魚がダメみたいです。

水温が下がったら、よってくるんですかね?
今週末は、久々にかぶせ釣りをする予定です。
なんか釣れたら、また連絡しますね。

 

<コメント by まるさ>

お久しぶりです,ウエポンさん。機会があったら写真撮らせてください。

備後地方には,アコウを狙って釣る方々がかなりおられますね。

たぶん,かぶせ釣り人口より多いでしょう。

しつこいですが,私は未だ30cmオーバーのアコウを釣ったことありません。

最近の釣り情報誌のどれかに,アコウの名手のことが載ってましたっけ。

田島の大波止で,エサは泥ガニとか。

私は夜釣りで当たりがないと集中力がもちません。

じゃけん釣れんのでしょうね。

今年も私にとってはマボロシの魚に終わるのでしょうか。

オフ会で頑張ってみるかな・・・ぶっこみで(笑)。


 

G コウマさんからのお便り (2002/10/23着)

 

昨日の火曜日(10月22日) 休みをとって箱崎港波止先端へ行ってきました。

早朝カキを採ってそのままカキがなくなる14時位まで。

早朝のハゲを期待して行ったのですが、しょっぱなからコブ(53cm)

自己記録まで一歩及ばず。

その後ベラ(26cm)チヌ(16cm)自己記録更新を含むコブ(53,36)2匹 

ベラ(26,23,20cm)3匹 チヌ(16cm)1匹 アジ1匹(巻き上げる針に掛かった)でした。

コブの20cm満たないのが7〜8匹(リリース)。

格闘の上釣り上げられなかったコブ(2号ハリス切れ)4匹位。

なんかコブがうじゃうじゃって感じでした。

それから”のそー”っとした感じのゆっくり移動するのありました。

しばらく集中的にカキをまいたのですがそれっきりでした。

気になった事がひとつ。13時位から海が赤茶色に染まっていく現象がありました。

当初、のりの加工場からでたものか?とみていたのですがそうでもなく 

近辺一体がこんな感じでした。初めてみる現象で 『これ何?』って感じでした。

周りの釣り人は関係なく竿を出されていましたが・・・。

(そう平日なのに結構釣り人はいました。)ご存知の方教えて!

最後に 今回コブ(36cm)を現地で3枚におろし持ちかえりました。

(53cmは大きすぎるのでお帰りいただいた。)

教えていただいた様に 皮を少々あぶって冷水に付け

ねぎと生姜を加えポン酢で頂きました。食えました。

妻は食べましたが娘には食べさせなかった。

食べさせなかったって事はおいしかったのか?

しかし何と言っても3枚におろして持ちかえった事が勝因。臭いが出ない。

(臭いについてはもともとこんな臭いがするのか、釣った場所で変わるのか疑問です。)

次は、海水を持ちかえります。(さすがに赤茶色の海水は持って帰れない。)

 

<コメント by まるさ>

箱崎港でのコウマさんのレポートは,毎回好調でうらやましいです。

箱崎周辺はコブダイが多いですが,小さいのがずいぶん掛かってますね。

これから冬場にかけて,大いに期待できそうです。

これだけ釣れたら,金払って島や波止へ渡る必要なさそうです。

12月以降に,あのへんの釣り場でお会いしましょう。

ベラの26cmは大物ランキングにポイント入れておきましたので。


 

F エスパーさんからのお便り (2002/10/20着)

 

EBA FIGHT!

 

最近、アクシデント続きで出費がかさみそうなので渡島は見送ることにした
本日10月20日江波へ釣行する為、朝2時45分起床
カキ採りに宇品へと車を走らす
3時半前に海岸に着くとやや満ちてきている様だがカキ採りには全く問題ない
長靴を履き岩の回りを丹念に見て行き地道に見つけては剥がして行く
ザバザバと海にも入り探して見るがなかなかキビシイものがある
「今年の春にとりすぎたかな・・・?」と後悔の念にかられる
だいたいカキを採る人なんてここでは見たことがない
たいてい貝掘りかカニ・ゴカイ採りである
やはり自業自得か・・・
シーズンになれば5分で箱が一杯になるが今日は30分少しで半分ちょっと
「次の場所を開拓せねば・・・」と思いながら宇品を後にした

家に戻り再び就寝、6時前に目を覚ます
が、かなり眠い
昨日から合わせても4時間も寝てないのだ
負けそうだ・・・
まあ近場ということもあり6時過ぎ、なんとか家を出る
空は雲っているが雨の心配はなさそう
東の空を見ながら思うことがある
「もう皆さんは集合されてるんだろうなー」と
今日は横島一文字に渡る日だ
ほぼ同じ時刻に釣り開始になるだろうと思い、妙に心が騒ぎだした
「負けちゃおれんな」と自分に喝っ!らしきものを入れ6時半前に江波へ着く

江波では既にカキの水揚げが行われておりチヌの期待も膨らむ
しかし、休日は水揚げをしてないので爆釣とまではいかないだろう
辺りには何故か焼きガキらしき匂いが漂っている
個人的には正月を思い出させる、どことなーく懐かしい匂いである

 

−釣り座から見たポイント(北向き)−

 

 

カキ殻を捨てるところで年配のおじさん(おそらく漁業関係)が

のべ竿にカキのむき身を刺して釣りをしている
のぞくとボラかイダの子がうようよいる
「どうです?釣れますか」
「いいや、今日はダメじゃ。昨日はようけ食うたがの」
と何やらヒットした
おじさんは落ち着いているのでチヌではなさそうだ
水面を割って出てきたのはやはりイダである
こいつがいると厄介な釣りになる
チヌよりも素早いし悪食に思えるからだ
ここは2度目なのでしばらく回って見てみて、やはりカキ揚げ桟橋で竿出しに決めた
ここは何列も桟橋が並んでいて落とし込み竿で探りを何人かしている
エサはカニのようだ
はやる気を抑え準備に取りかかる
竿は先週、似島で壊れたのでじいちゃんに借りてきた(ついでに修理頼んだ♪)
ガイドに糸を通し終える
が、針がない!
チックショー!!車に箱ごと忘れた!!!
しかし今日は車が目の前なのでよかった・・・
やがて先ほどのおじさんがこちらへやって来る
何かと思えば板の割れ目でゴム管仕様のかぶせを始められた
この方、のべ竿とかぶせのダブルエントリーで釣られている模様
しかもカキは人間様用の大きいヤツ
いやはや、脱帽である

準備が整い半年ぶりの江波でのかぶせ開始ー!
水深は3mくらいで底は恐らくカキ殻だらけなので、まず根掛かりはない
小さな辺りが「コツッ、コツッ」とある
すぐにカキがなくならないので外道にまちがいない
ここでの外道はホントの外道で、メバル・カサゴ・ハゲ・etcではない
ボラ!イダ!ハゼ!フグ!カナコギーっ!
想像しただけで「ぉぉぉおお・・・」と悪寒が走る
何度か合わせるが2号針なので掛からない
当然、掛かってほしくないが正体は気になる・・・
ここでのポイントはコンベアーの下回りとカキ殻捨て場のフェンス周辺だ
要は“カキエキス”が沸いているとこと言えば分かりやすいであろうか?
足元に落としたりフェンス周辺に投げたり(5mくらい)
小さな当たりのみでチヌの気配は皆無
「こんなんじゃレポートにならんでぇ」と心配になる
小ぶりのカキを選んでフェンスの左前に投げて道糸を張っているとなんか・・・
「ホリャッ!!」
☆疑わしきは合わせよ☆
「よっしゃ、掛かった!」
まだ誰にも当たりがないみたいだったのでちょっとウレシイ♪
引きからするとサイズは期待出来ないが、シーズンインを告げる大事な証しである
程なく見えてきたのはチヌ19cm
ハッキリ言って小さいがいい気分だ
今後のことを考えてキープとした
先ほどのおじさんが戻ってこられて釣果報告
「小さいんですけどねぇ♪」
「ほう、ホンマ小さいわ」
グサッ!!!
確かにここでは期待もしないようなビッグサイズが稀に釣れる
ちょっとはおだててよ〜

しばらくしておじさんにも何か釣れたようだ
「なんじゃこりゃぁ・・・」と聞こえる
ちらっと見ると“ハゼ”に見えた
竿先に目を戻したときであった
「イッ・・・」と聞こえた
振り返り見るとそいつは“ゴンズイ”であるではないか
おじさんは知らなかったらしく素手で針を外そうとしたみたいだ
とりあえずペンチで針を取ってあげたが痛みはどうにもならない
「痛いですか?」と尋ねると
「ちょっと痛くなってきたわ」とやり場のない痛みからかゴンズイをカナヅチで叩く
カナコギには刺されたことあるらしいがゴンズイは初めてらしい(当然)
苦笑いを浮かべられるが気の毒でしょうがない
自分が早く気づいていればというのもある
でも釣りを再開される
さすが海の男・・・
自分であればビービーないて釣りどころではないのに
その後、さすがに辛いのか?帰られたようである(また後でカキ沢山持って釣りに来たけど・・・)

次第に釣り人が増えてきた
ここは皆、顔見知りのようで少し肩身が狭いがいい人ばかりで話しかけてきてくれたりもする
落とし込みには結構いい型が上がっている
目の前で釣られちゃはがゆくてどうしょうもない!
くっそー!!

江波の桟橋でいつも気になる事がある
海中から気泡が1、2個上がってくるのだ
ヘラブナ釣りでは魚が寄ってきた目印になるが海ではなんだ?と
向こうから50cm間隔で気泡が近づいて来る
次の瞬間に当たりが!
即、エサなし・・・
後で確信したがあれは“イダ”だ
カキを撒くと至るところから気泡が寄って来る
その中でイダが釣れたから間違いはないだろう
次からは気泡が寄って来たらよそに投げちゃるで!

チヌの当たりは以前なし
釣れるのは、大きなフグ・4cm位のハゼ・25cm位のイダ
どいつもこいつも釣りのジャマしやがってー!!

既に満潮をはさみ下げに入っている
ここの時合いを逃したらボウズまちがいなし
カキを割り割り、撒き撒き、投げ投げの繰り返しだ
ふと気が付くとフェンス際に向けて5、6人竿を出している
そのうちかぶせは我一人・・・
なんかイヤだ・・・・・・・
しっかし、落とし込みにはよく釣れているのが腹立たしい
10時過ぎ、嫁から携帯が鳴る
フェンス際に投げた竿を左手持ち右手に携帯を持つ
竿先は意識から遠く離れている状態で
「アロ〜ハ〜、どう?」
「かなりキビシイわい」
「昼には帰るの?」
「ああ、帰るわ」
1匹釣れているが自慢にはならないサイズなので言えなかった
まだボウズと思われて小さいの1匹見せて笑われた方がよっぽどマシだ
海に携帯落としたらシャレにならんといつも思ってるので胸ポケットにしまい込む
片手なのでなかなかうまくボタンが留められない
その時である
全く記憶に無い(ホント)が当たりがあり反射的に竿を振り上げ合わせをいれていた
「デカイか!?」
待望の“チヌ”である!
水深は浅いので足元の桟橋下に潜ろうとするので寄せるには問題なかった
ドラグを緩めにしていたので「・・ジッ・・・・ジジジッ・・・ジッジ・ジジッジッ・・」と

少しだけ道糸がでていく
締め直すがまだ鳴る(安いリールのせいもある)
しかしここはロープなし、根なし、岸壁なしなので針さえしっかり掛かっていれば楽勝だ
「おっ!大きいか!?」と周りの方が声をかけて下さる
「いえいえ、小さいですよ!」と返しておく
さっき釣ったチヌより数段引きが強いので大きいのは分かるがサイズが小さいと困るからだ
1分少しで浮いてきたのは正真正銘、半年ぶりのかぶせチヌ36cm
まだ抵抗を続けるがうまくかわしてタモ入れ完了!っとその時?!
と、言いたいがこれ以上のアクシデントはゴメンだ!
1発で入ってくれたので良かった
先ほどのおじさんも「よかったの」という笑顔でこちらを見ている
ホントに良かった!!!
その後は15cmのチヌ(リリース)とチビハゼ(即リリース)で本命の感触はないままだった
正午過ぎ、空腹に耐え兼ね納竿とした

昼前になると小学生・中学生までいかだ竿持って釣りに来る有り様(さすがにかぶせではない)
しかも釣れている
なんと恐ろしい所なんだと痛感した
結局、この場で大小問わず合計20枚くらい(それ以上かも)のチヌが上がったように思える
ストリンガーいっぱいにチヌを持って帰る姿は木彫りの熊がサケをかついでる様にも見えた
昨日はかなり上がったみたいで今日はこれでも釣れてないらしい
平日のカキ揚げ作業時には一体、何枚釣れているのだろう・・・?


そしてっ!釣り師の特権!!チヌのフルコーーーーーース!!!
小さいのは冷凍保存したが大きいのは・・・
夕飯で半身を刺し身、残りを塩焼(頭付き)、最後に頭と中骨で潮汁をおビールと供に
頂いた♪

1日の疲れを癒す一時であった☆

本日の釣果: チヌ36cm・19cm・17cm(リリース)
                    フグ・ハゼ・イダ(即即リリース)

さすがに沖みたいに水がキレイな所とはいえません(水質には問題無し)
が!沢山カキを食べているチヌは最高にウマイです!!

 

−流血したまんまでスイマセン−

 

<コメント by まるさ>

釣り日記をごらんいただくとわかるとおり,

この日はわしらも4人で横島一文字へ渡りました。

しかし,一番まともな魚は29cmのアイナメでありました。

エスパーさん一人に負けてしまいましたね。

こっちへ来んでえかったですよ,エスパーさん。(笑)(泣)

機会があったら私も江波で竿を出してみたいです。

落とし込みで釣れるチヌは,「カキは食い飽きた」と思ってるんでしょうか。

だとするとかぶせは不利ですかね・・・


 

E 岡山のアサさんからのお便り (2002/10/15着)

 

〜 遂に岡山東部でコブ上げる 〜

岡山のアサです。

10月14日、牛窓沖の前島へ行って来ました。
今回の釣行は迷いました。
第一候補は横島一文字波止でしたが、やはり”岡山県で何とかしたい”という

願望には勝てず、前島を選択しました。

牛窓は岡山市から東へ車で30分くらいのところにある町で、日本のエーゲ海と

呼ばれている風光明媚な町です。
釣り場としてはポピュラーで、釣人はいつもたくさんいます。あまり釣ってませんけど。

牛窓港からフェリーに乗り、約7分で前島に着きます。
料金は往復で1080円(スターレットサイズの車両代込み)で、

始発は6:15(以後大凡30分に1本)。
今回は干潮の時合いを狙って、7:15発の船に乗りました(実は寝坊しました)。


先ず、牛窓から前島を見ると大きな波止が見えます(下の写真)。

この波止は過去に実績がある波止で(レポート報告済み)、

アイナメはそこそこ上がりますが、コブの当たりは皆無であり、

1度のみ48cmのチヌを上げたことがあります。
今回の目的地はこの波止ではなく、前島南側の磯です。
マサさんにレバーブレーキ付きスピニングリールをご紹介頂き購入したときから、

いつかは磯でかぶせ釣りをしてみたいと考えており、それをこの度実現させたわけです。
具体的な候補は、もち石,卯石,東の石切,西の石切です。
事前情報によると、前島には石切場があり、磯の水深はソコソコとのこと。期待。

先ずは磯の下見。これが大変でした。
殆んど崖のようなところにある獣道を下って行き、釣り場を確認するのです。
一言、きつい。
しかも降りてみると既に釣り人が・・・
そもそも1つのポイントに、1〜2名くらいしか入れないのです。
釣り場を探していても切りが無いので、先ずはもち石の近くを選定。

当然もち石には既に釣り人が。
重いカキを持って、獣道を下ります。ここまでするか、と言うぐらい過酷。
本日のタックルは、筏竿1.5mm,道糸3号,ハリス2号,チヌ針3号
そして・・・

悲惨です。当たり皆無。エサ取りの当たりも無し。無反応。
磯釣りマップには、”大型チヌ狙いの好ポイント、時折コブダイの大型に

ハリスを切られる”と書かれています。
”ほんまかいな〜”と言いたくなるくらいさっぱり。アキマセン。
約2時間粘って諦めました。
もう帰ろうかと思いながらも、気を取り直して今度は実績のある波止へ。
なんやねん。工事中。完全に進入禁止にされています。
来年の3月まで工事中で入ることができないとのこと。
ついてない。この時点では諦めました。そして今日は下見だけをしようと・・・

それから、磯の下見、そして下見。
釣りのポイントと名称は地図に載っているのですが、実際に行ってみると

よく分からないのです。
よって、下見の繰り返しになる訳です。
たまたま話し掛けた方に、東の石切は良いポイントであること、

更に道順を教えて頂きました。
このとき、仮に東の石切が空いていれば竿でも出してみるかと決めました。
一旦磯から上の道路まで上がり、磯を確認すると、東の石切には既に夫婦の先客が。

しかし、取り敢えず降りて確認。
その方に確認したところ、本日の釣果は2人で25cmのチヌ1匹のみとのこと。

いかにも寂しい。
こんなことでめげるアサではありません。
その近くに釣座を確保できそうなので、取り敢えず竿を出すことに。

ここまでするか〜。釣りバカです。

風は強い。条件は朝より悪くなっていました。
12時頃第一投。浅い。深いんじゃないんか〜。がっかり。
当たり無し。根掛かり。根は相当荒い。
一時間程経過。小さい当たり。フグっぽい。
また当たり無し。釣り座を移動。
それでも当たり無し。また釣り座を移動。
そうしている内に、先客が帰り支度。
”頑張って大物を釣り〜”と励まされます。
早速釣り座を移動。
水深を確認。ここも浅い。トホホ・・・
しかしここは足場が良い。繰り返しカキを投入。
もうダメか〜、と諦めていた14時頃待望の当たり。
チヌか〜、でかい。チヌならでかい。強い引き。

”よっしゃ〜”と声が自然に出ます。
慎重に、慎重に。心を落ち着かせながら。
”逃がさん”。


しばらくして、白い巨体が見えました。
顔を出したのはコブ。”よっしゃ〜”
タモ入れも慎重に。
普段は落としダモを使っているので、竿付きのタモを使った経験は殆んどありません。
タモを竿先からスーーーと出しました。

いかにもぎこちない。タモに入れ失敗。
慌てず、慌てず、落ち着いて。

数回コブを送って、何回目かにやっとタモ入れ。

久しぶりに感動しました。
今までのかぶせ釣りで本当に感動したのは2回です。

今回はそれに次ぐものです。
やっと釣れました。嬉しい。早速金尺で検寸。

久しぶりです、60cmの金尺を使うのは。46cm
生名島や北木島で釣り上げたコブと比べると決して大したサイズではありません。

でも嬉しい。初心に帰りました。
2匹目を狙って続けましたが、その後はまた当たり無しでした。

たった1回のチャンスをモノにできたのは幸運でした。
ペットボトルに海水を入れ持ち帰り、コブは例の皮付き刺身で食べました。
美味かったです。久しぶりです。
たった1匹のコブでしたが、大満足でした。
しかし、もう1回となるとチョット考えるな〜。相当の体力が必要です。

以上、岡山のアサでした。


 

<コメント by まるさ>

すばらしいっす,このレポート。

涙なくしては読めないっす。

写真も大きめで掲載してみました(笑)。笑うなよ。

いや〜,実は私もですね,磯でのかぶせ釣りにチャレンジしてみたかったのです。

候補としては,横島の釜戸タンクの向こうの岩場あたりを考えてました。

それにしても,アサさんの根性には感動しました。

ちょっと真似できません。

岡山県の人って,すごい。


 

D エスパーさんからのお便り (2002/10/15着)

 

 § ハゲが釣れ チヌも釣れたが コブ釣れず §

 えー?!チヌのサイズですか??そりゃあ・・・
 本日10、今日は久しぶりのかぶせ釣り
 干潮に合わせて8時半、愛妻に見送られ家を出る
 かめや→宇品→ホームセンター→フェリーターミナル
 かめやで保険のハゲ胴つきとアオムシ300円、そしてスカリを購入した
 スカリは持っていたが沈まないスカリだったので会社に放置している
 そして向かうカキ畑、宇品
 久しぶりのカキ採取である
 あるのかないのか分からず、なければ今日は投げ釣りの覚悟はしていた


 海岸につき長靴を履いて海を見ると意外に潮が高い
 「こりゃあヤバイな・・・」
 やはり常に潮に浸かっている生きのいいカキが欲しい
 しかし潜ってまで採ろうとは思わない!(誰もそうであろう)
 仕方なく腰を曲げてスクレーパーとトンカチで“えっちらおっちら”と

 カキを岩からひ っぱがす
 長靴なので海に入り、事もあろうか海に尻を向けていたら
 「ザッ・・・・・・・・パァーーーーーーン!」
 「!?!?!?!?!?!?!?」
 我に返り訳も分からず背筋を伸ばす!←全く意味なかった行動
 が、哀れにもパンツまでビッチャビチャ・・・・
 幸い、誰にも見られてないと思うがハズカシイことこの上ない今日のアクシデント@
 思ったよりもいいカキが採れたので今日は何とかかぶせが出来そうだ


 9時半過ぎに宇品のディックに到着
 荷物を載せるカートを探す
 意外に高く2480円、イタイ
 人間のエサと板氷を買い、いざ宇品のフェリーターミナルへっ!
 本日の釣行先はーーーーーーーーーっ☆似島☆っ!!

 1週間前から散々悩んだが、広島湾のレポートならここが妥当だろうと勝手に決めた
 11時のフェリーに乗り込み片道310円を船内で払う
 ここの乗務員さんは釣り好きが多く、情報を聞き出すと・・・
 「最近、似島はどーですか?」
 「昨日は良かったらしい」「ハゲがいっぱい釣れた」と
 「今日はどーですかねぇ?」
 「わからん」
 そりゃそーだ!分かれば大したもんんだ!!
 リヤのデッキから海を覗くとサヨリと小イワシらしき群れがいたが
 フェリーがバックするときに必死に逃げていた
 「スズキに追われるよりはマシじゃろうがのぉ」
 と、同時にプ〜ンとイヤな臭い
 スクリューで海をかき回すから臭いが・・・ オエッ

  しばしのクルージングを満喫
 似島港の波止でさびき釣りをしているのが見える
 20分程で到着して、1番にフェリーを降りてやった(意味はない)
 桟橋には何人も釣り人がいて以外に賑わっている
 ダンゴ・さびき・ふかせ
 さすがにかぶせはいない模様
 釣果を尋ねて見ると今日はサッパリ釣れないらしい
 それどころかトビエイが釣れるみたいで状況は良くない
 常連さんはエイのことを「マンタ、マンタが釣れたでー♪」と言っている
 知ってるんだろうが、まさかミソもクソも一緒にしてはない事を祈るだけだ

 波止まで結構遠いので桟橋に腰を据えることにした
 まず南向へ竿だしを試みる
 手際よくガイドに糸を通していると・・・
 「んんっ!?、今何か落ちた!?!?」
 嫌〜な予感が辺りを包む
 「ガッ、ガッ、ガイドが・・・ 折〜れ〜た〜ぁ〜」←アクシデントA
 友達のぢいちゃんの形見で新しくないのでしょうがないと言えばそうだが・・・
 しっかし、下から3番目なのでよろしくない
 考えた、考えた、考えたあげくひらめいた!
 ガイド代わりに遊動ウキのスイベルをくくり付けたイカダ竿完成!
 「要は釣れればええんじゃいっ!!」とまたもエスパー節でクリヤー
 水面下にはタナゴとメバルとホトケウオ?のちっちゃい連合がいる
 オモリで水深を測ると7、8mはありそうだ
 ちょいと深い気もするが・・・ まあええわ
 撒き餌をかるくして欲望の第1投目ー♪
 上層クリヤー!中層クリヤー!!下層クリヤー!!?
 エサ取りの当たりもないが本命の当たりもない
 さらにカキを撒いて本命をおびき出す
 カキも新しくしてその1投目にかすかに魚信を感じたのだが

 合わせるまでは出来なかっ た
 底に何かが集合しだした
 その後も当たりはあるが針に乗らない状況が続く
 「針が3号じゃでかいんかの?2号にしちゃるで、覚悟して待っとけよ!」

 見物人は各釣り人に1人2人はついていて

 私の所にも腰を据えたおじさんが隣で見ている
 情報を聞こうと「似島の方ですか?」と尋ねると「ちがう」とおっしゃる
 やはりこのおじさん、広島の方と思っていたらどうも違う
 関西弁を使うので聞いて見ると案の定
 一人で放浪の旅をしていてぼちぼち家に帰ろうかとおっしゃられる
 なんともうらやましい限りだ しかしなんで似島に?陸続きでないのに??
 おじさんはというと釣りはされないみたいなので

 “かぶせ釣り”は初めて耳にするようだ
 興味津々とまではいかないにしても

 他の釣り客を見るよりは面白いみたいでつきっきり状態
 底からカキで何が上がって来るのかとワクワクしている
 ここに手土産はないが土産話は持たせてあげたい
 「広島で“かぶせ釣り”を見たが、カキをエサにして大きなチヌをつられはったで!」と
 さっきは3号で九死に一生を得た奴がいる
 おそらくハゲだ
 「釣ったとこを見せてあげたい」と小さなカキを選んで投入する
 底につくとすぐに
 「トンッ、トンッ」と竿先を揺らす当たりがあり迷わず合わせをいれる
 「おっちゃん!掛かったで!!」
 「おお!今のはワシにも分かったで!!!」と一緒に興奮している
 二人で海を覗き込み「なんだなんだ?」と上がって来るのを待つ
 程なく、予想通りウマヅラハギ14cmが螺旋を描きながら上がってきた
 おじさんは初めて見るかぶせに少々興味が湧いたみたいで
 「これ、初心者にはむづかしいんやろ?」
 「いやいや、僕も始めたっばかりなんでダイジョーブですよ」
 と、楽しい一時を過ごしておじさんはどこかに行かれたようだ

 気を取り直して釣り再開!してみたのはいいが正面に太陽があり右から風が吹く
 当たりは散発的になりかぶせじゃきつくなってきた12時過ぎ
 「しゃあない、胴付きに変更するか」とアオムシを1cmに切り刻み天日干し
 先程と同じ所に落とすと一番底で当たりかある
 ハッキリしないのでやはり“ハゲ”だ
 何度空振りをしたか分からないがそのうちで1匹釣れた
 ウマヅラハギ12cmである!
 リリースも考えたが嫁は大の◎ハゲの味噌汁好き◎
 絶対に釣って来いとメールにも入ってきたのでスカリにキープした
 暑さとポイントの悪さと空腹に耐え兼ねて北向に釣り座を移動と同時にランチタイム
 海で食べるコンビニ弁当は・・・ ん〜、これウマくない・・・・・
 適当に買ったので味も適当だったのか・・・・・・・・

 周りでは小グレ・小イワシ・小メバルがさびき、ふかせでポツポツ釣れている
 カキを撒くため「エイヤッ」と割っていく
 その時!カキの身と汁が股間にべーっちょりついたではないかー!!

ぬおおおお おっ!!!←アクシデントB
 拭いて釣り再開
 なかなかカキをツツキきれない当たりがある
 様子を見るとやはり小さな魚のようだ
 ハゲでなけりゃフグでもない
 チヌでもなけりゃコブでもない
 ちょっとタイミングを遅らせて合わせてみると何とか針に掛かった!
 「ちーちっちっち、釣られてやんの!!」
 引きからして残念ながらかなりの小物であるのは間違いない
 ただ、何が釣れているかだ
 「・・・・・・・・なんじゃ?お主は??」
 「カキを食うにゃあまだ、3年早いわーーーーーーー!!!!!」
 しかもいっちょまえに背鰭を立てて威嚇しているこの小チヌ約9cm
 「まあ、こいつがいるなら大きいのもいるじゃろうよ、いーひっひっひ♪」
 だがここで当たりは遠のき、当たりがあっても針に乗らず
 自分も含めて周りでは“小”が付く魚がよく釣れだし始めた・・・

 “大”はエイのみか・・・・・
 帰りのフェリーが16時なので15時半に納竿
 1時間毎の便しかないからこれに乗り遅れたら・・・
 あと1時間、海をボーッと眺めていたに違いない
 16時20分、無事に宇品着
 下船の姿は真っ赤に日焼けしたヒゲ面エスパーであった

    (帰りのフェリー 似島港桟橋にて)             (似の島にグッパイ!)

 追記:似島には大物がいないのか?それとも日が悪いのか?
    次回は情報を集めてから行こうと心に決めた

 本日の釣果:小ウマヅラハゲ12cm・14cm(味噌汁) 小チヌ9cm(リリース)

 

 

<コメント by まるさ>

エスパーさん,似島レポートありがとうございました。

トラブルにも負けない根性,たいしたもんです。

ところで勝手に広島湾担当にしちゃってすいません。

気にせず近場で釣ってくださいね。

今の時期はどこの波止もハゲの子が群れてます。

なかなかハリに掛かりません。

ただ,サシエが底までもつようなら,まともな魚のチャンスはあります。

似島港の波止は,ずいぶん昔に通りがかった記憶があります。

いかにも魚が釣れそうな感じじゃな〜,と思ったような,

そうでないような・・・よく覚えてませんが。

今の時期,ボウズに備えて保険をかけるならサヨリが一番でしょう。

まだせいぜい20cmくらいですが,刺身と吸い物で晩のオカズになります。

ハゲの味噌汁もいいですね。小チヌも数尾くらい釣れたら汁にして食えます。

追伸:弁当を買うならやっぱりセブンイレブンで。食う話ばっかりですね。


 

C 岡山のアサさんからのお便り (2002/10/06着)

 

〜メバル狙い!ギザミをバカにしてはいませんが、果たして?〜

岡山のアサです。

10月5日生諸島頭島へ行ってきました。
”ほんま岡山県のもんは、どこへ行ったらええんでしょうか?”、これがテーマです。
やはり近場でかぶせ釣りができる波止を見つけたい。強い願望です。
近いと言っても自宅から約1時間半かかりますが、これでも私にとっては距離的に近い方です。

日生で定期船にのり、約25分すると頭島に着きます。料金は片道490円(大人1名)。
頭島の港には3つの大きな波止があります。
5月18日のの釣行で、
 1)港から見て一番左側の波止の先端で、時々チヌを釣っている人がいる。
   しかも、先端部は若干深い。
 2)真ん中の波止では夜釣りでメバルがよく釣れる。
 3)港から見て一番右側の波止の曲がり角付近で、メバルが釣れる。
という情報は得ていました(写真は2)&3)の写真です)。
ということで、1)を目指して早起きだ・・・ 
トホホ、起きれませんでした。
結局7:50日生発の船に乗りました(始発7:30)。頭島には8:15着。

先ずは波止全体を見渡す。びっくりしました。なんと釣り人でいっぱいです。
近づいてみると、イイダコを釣っています。
小さいイカ釣り用の仕掛け(?)に白い発泡スチロールを固定したものを使う人、

ユリネ(?)を固定したものを使う人、人それぞれですが殆んどがイイダコ狙いです。

結構上げています。
1)を目指してテクテク。やはり釣り人がいました。

チヌではなく、サビキでサバを釣っていましたが。
予定を変更し、真ん中の波止の先端付近に釣り座を構えました。
先端には入れないように金網があり、その前です(添付写真左側)。


本日のタックルは、筏竿1.5mm,道糸3号,ハリス1.5号,チヌ針2号
コブは釣れないと予想し、ハリスは細目。

水深は浅く満潮で4m強か。
で釣果は?

ぜんぜんダメ。真ん中の波止では、当たりすら無し。さっぱり。
2時間程して3)の波止へ移動しました。
ここも同じく水深は浅く満潮で4m程。

先ずは先端で、同じく当たり無し。エサ取りもいない。
30分程して内側に釣り座を変更。
しばらくして、待望の当たり。
見事にFish on。これだけ当たりがないと流石に嬉しい。
顔を出したのは、びっくり、びっくり、本当にびっくり。サンバソウ
早速金尺で検寸。19.5cmあり、まずまず。
俄然やる気が出てきた。
しばらくしてまたFish on。
顔を出したのはササノハベラ。20cmは軽くオーバーしており大き目。
しかし、波止のカキに擦れ、敢え無くハリス切れ。波止の下に潜られました。残念。
顔を拝んでばらしたのは、かぶせでは初めて。
ベラになめられました。
気を取り直して、開始するもまた当たり無し。
再び先端に釣り座を変更。
結局それからチヌ1匹(18cm)イイダコ2匹を追加したのみ。
水深が浅いので試しにハリスを0.8号まで下げてみましたが、当たりは皆無でした。

今回の釣行は疲れました。
成果としては、サンバソウはここでもハリスを1.5号に落とすと釣れるということくらいか。
たか坊さん。須波で試したてはいかがですか?

以上、岡山のアサでした。

 


<コメント by まるさ>

何はともあれ,おめでとうございますアサさん。

イイダコはカキで釣ったものですか?

サンバソウは1尾釣れれば他にもいるのではないかと。

ただ,水深が浅いようであれば冬場はちょっと難しいですかね。

1時間半あれば横島へも来られるんじゃないですか?

一文字波止へ一緒に渡りましょうか?


B SATさんからのお便り (2002/9/17着)

 

9月16日向島マリーンユースセンターへ「遠投紀州釣」に行ってきました。

<仕掛け>

・道糸2号、ハリス1.2号(2ヒロ)、自作自立棒浮0号
・餌 : オキアミ生、生ミック
・ダンゴ成分:砂、波止ダンゴ、オカラ、チヌパワームギ

<釣り時間>

・14:00〜17:20


今日は、家族サービスを兼ねて1・2・3号とそのお友達を連れて
向島マリーンユースセンターへ行きました。

下げから満ちを釣りことになったのですが、干汐での結果から推測すると

到着直がゴールデンタイムと予測。

しかし、1・2・3号が「パパ、お菓子を買って」とせがむのでしょうがなく

向島の駄菓子屋で1人百円の買い物を・・・・(この時間がおしい)。

現場へ到着すると、ファミリーフィッシャーが3組いるだけでなんとか釣りができそう。
早速、ダンゴを10個前打ちして釣り開始、

すると4投目で浮きが「スパッ」と入ります。

釣り上げると20cmチョウドの可愛いチヌです。これは海へお帰り頂きました。

それから20分後に24cmをゲット。

「今日はなかなか活性が高い」と1人ニヤニヤ喜んでいます。
その10分後に浮きが「ジワジワ」と入る当り、餌は生ミックなので
多分ボラと思いましたが、確認の為に合わせてみるとヤッパリ、ボラ
ボラがかなり寄った様なので、オキアミへ交換して釣り再開。
そして15:30までの間の28cm・24cm・25cmの3枚を
ゲットしたのですが、その後が続きません。

チヌは全て浮きが「スパッ」と入るのですが、「ツン、ツン」とフグの当りと

「ジワ、ジワ」とボラの当りが17:00まで続きました。

納竿間際の17:20に20cmの可愛いチヌを追加して終了。

この時期、この場所で、この釣果なら大満足です。

ここは、私が「遠投紀州釣」を習得するために良く通った所ですが、

意外と釣り人が少なくノンビリ釣りができます。
しかし、手前がカケアガリで浅く、かぶせ釣りは?????
参考に釣り場の写真を送付します。

 

<コメント by まるさ>

ポイントの紹介までありがとうございます,SATさん。

時期的に言うとダンゴのチヌはそろそろ終期で,少なくとも普通の釣り方だと

だんだん釣れなくなります。私の干汐での過去の経験から言うと,

9月中旬以降はとにかく「遠くへ投げたモンの勝ち」状態になります。

SATさんの遠投テクをもってすれば,11月ごろまでいけるんじゃないでしょうか。

マリンユースセンターの護岸は,竿は出したことがありませんが,かぶせ釣りが

できるかどうか下見に行ったことはあります。そのときの結論は,「足元の水深が

浅いので,冬場は期待薄」という感じ。ハラミの時期ならチヌが狙えるかも・・・と

いう感じ。来年はちょっとここでダンゴ釣りやってみるかな,と思います。


 

A たか坊さんからのお便り (2002/9/17着)

 

お久し振りです。たか坊です。
少し涼しくなってきたのでかぶせ釣りを再開しました。

9月14日。場所は佐木島の鷺港波止
朝一のフェリーで島へ渡り、カキをとって8時過ぎに釣り開始。
タックルは、1.5mイカダ竿、道糸3号、ハリス2号、チヌ針3号。

釣り始めからエサ取りのアタリ。2回に1回は底までカキがもたない状態。
マキエはせずに黙々とカキの投入を繰り返す。
9時頃初ヒット。上がってきたのは35センチ位のコブダイ
その後すぐまたヒット。今度は26センチと良型のカワハギ
少ししてまたヒット。今度は少し締めこむ。上がって来たのは予想通りチヌ
しかも結構良型の41センチ

しかしえらくスマート。っていうかガリガリ。あんまり美味しくなさそう。
その後30センチ位のコブダイ、20センチと17センチのギザミと連発。

しかし、好調は長くは続かず、またエサ取りの嵐。
上がってくるのはフグ、リリースサイズのコブやギザミのみ。
昼過ぎに21センチのカワハギを追加して、午後1時に納竿。

エサ取りの多い中、晩飯になるくらい釣れたので満足のいく釣行でした。
しかし、エサ取りに混じって、結構いいアタリがあり、何回もあわせそこなってしまいました。
毎回、カキが底まで持つか持たないかという状態が続くと、集中力が途切れてしまい、

いざ良いアタリが来ても反応しきれませんでした。
腕がよければもっと釣れていたと思います。

この日の波止の状況ですが、ダンゴ(ウキ)が1人とサビキが3人ほど。

あとサヨリの親子連れが一組。
ダンゴは何も釣れてませんでした。サビキもあまり良くなさそうでした。
サヨリは型はかなり小さいですが100匹くらい釣れてました。
小型のサヨリの美味しい食べ方があるのでしょうか?

あれば今度かぶせでダメな時にサヨリでも狙ってみようかと思います。

佐木島はフェリー代がかかるので、須波で釣りたいのですが、まだ早いようですね。
是非とも須波でイシダイが釣りたいです。

<コメント by まるさ>

さすがの釣果です,たか坊さん。

かぶせ釣りの秋チヌは,掛かれば大きいけどダンゴ釣りほど確率が高くないです。

写真に載ってない小型も入れれば,相当魚の反応は高かったようですね。

佐木島,いっぺん行ってみたいもんです。

フェリーにカキを持って乗り込んでも大丈夫でしょうか。

裸だと恥ずかしいので,密封した入れ物を用意する必要がありそうですね。

いずれカキを新幹線に積んで遠征することも考えてますので。


 

@ 赤鯉さんからのお便り (2002/9/11着)

 

野島釣果レポートです。

釣行日: H14年9月7日(土)〜8日(日)
釣り場: 野島(山口県防府市三田尻港より高速船で約25分)の防波堤
 潮 : 闇夜の大潮 干潮15時過ぎ頃 満潮21時過ぎ頃 

この夏は週末になると雨や強風でまともに釣りができなかった。
夏が旬と言われるアコウを狙うには、この日が最後のチャンスであろう。
北九州のかぶせ師、あ〜ぶ氏と「どこに行けば今年の夏を締めくくる釣りができるで
あろうか」相談した。
私の住む広島とあ〜ぶ氏の北九州、間を取って山口のどこかということになったが、
山口については二人ともよく知らない。
山口に住む、あ〜ぶ氏の実弟グレ師でもあるA.B.U氏が、防府市にある野島

勧めてくれた。


野島・・・、行ったことも聞いたこともない。

早速「空からみた山口の海釣り(中国新聞社発刊)」でチェックする。
上空写真で見ると島の周囲は磯ばかりだが防波堤も幾つかある。

フム、夜通し釣るにはなかなか良さそうなとこだ。
対象魚にアジ、ヤズ、チヌ、グレ、メバルなどに続いて、

イシダイ、アコウ、コチとあるではないか。
おぉ、これだけ居れば何か釣れるだろう。
すっかりその気になった我々は、野島で釣りすることに決定した。

当日の朝になった。若干寝不足気味だが、いつになく体が軽い。
午前11時半の博多行き新幹線に乗り小郡に着くと、ホームであ〜ぶ氏が待っていた。
彼もかなり気合が入っている様子。昨日のうちに、バッカン一杯に餌となり得るカキを

採取したそうだ。炎天下の中、季節外れのカキをこれだけ取ってくるとは・・・、
見上げたもんである。どうやら本気モードらしい。
もちろん私も超本気モードである。

二人の視線に火花が散った。あ〜ぶ氏、今回は勝負だ!!
それにしても、お互いアコウにイシダイとは夢がでかい。

果たして大は小を兼ねるだろうか〜(ここが私の気の小さいところ)。

カキ以外の餌は、あ〜ぶ氏の車で港に行く途中購入した。
希望する餌が見つからず大手量販店を4軒回ったが、残念なことに、ボケやシャコが
どこにもない。ボケは2年前大畠(柳井市)で唯一のアコウを釣った時使用した餌だ。
あ〜ぶ氏も、釣りで毎回使うコウジを入手できなかった。

そういや釣り雑誌に、コウジで釣れたアコウが載ってたな。
二人ともアコウ釣りのメインと考えていた餌を用意できなかった。これは痛い。
小さい地元の店を回れば、あるかなとも思ったが、船の時間が迫っていたので

そのままGO!

<用意した餌>

青イソメ 1000円 (探り釣り用)
ゴカイ  1000円 (探り釣り用) 
ユムシ  1100円 (投げ釣り用)・・・コウジの代用
本虫   2000円 (投げ釣り用)

・・・2軒で買ったが、活きが全然違う。

    2軒目では本虫の水槽から自分で好きなのを選べた。

モエビ  800円  (探り釣り用)・・・1軒しか置いてなかった。
赤アミ  700円  (サビキ用) ・・・アコウ、ヒラメ用の生き餌を釣るため。

真空パックというのがあり 水を含んでないのでコンパクトになる。

カキ バッカン一杯(かぶせ釣り用)・・・あ〜ぶ氏採取

一晩で使い切れないほどたくさん買ったが、魚だって日によって食いたいものが違う
であろうから、取り合えず用意できるもんは一通り揃えた。

三田尻港に到着。ずいぶん小さな桟橋に、なかなか立派な高速船が泊まっている。
750円の船賃に315円の遊漁料を払い船に乗る。
陸で釣るのに遊漁料がいるのか。

まあいい、それだけ釣れるのであろう。ますます期待が大きくなった。
午後2時半、いざ野島に向けて出発!

<野島行き高速船(片道約25分)>
野島発   6:30 9:30 13:30 16:30
三田尻発  8:30 12:30 14:30 17:45

船から見る瀬戸内海は美しい。名も無いような小島を眺めながら、まだ見ぬ大物に

夢をはせる・・・、なんて余裕はない。
船がよく揺れ、目が回った。

ようやく揺れにもなれてきた頃、午後3時前に野島に到着。
おぉ、思ったより人気があって、よさそうな島だ。

自動販売機もあるし、ここなら水不足を心配する必要はない。

防波堤から遠いが、自販機の無い島(黒島)で朝まで500mlのペットボトル1本で

過ごした夜のことを思い出すと、これほど有り難いものはない。

なんと手洗い場まである。まさに至れり尽くせりだ。

釣り場は島の周囲全てと言っても良く色々目移りもしたが、やはり沖の長い防波堤

だろう。大荷物を持ってエッチラホッチラと歩く。
防波堤に着くと、こんな小さな島にはもったいないと思えるほど立派。生名島の深浦
みたいな形状だが、1.5倍ほど長く、2倍ほど太い。

安心して寝れる強固な防波堤である。
沖を眺めると水平線が見え、海に来たって感じだ。

やはり釣りも風光明媚なところでやりたいもの。こりゃいいわ。


それにしても風が強い。いつかやんでくれるだろうと気楽に考える。
先客は6,7人ほど。みな浮きを付けて釣りをしている。

アジでも狙っているのだろうか。あるいはヤズか。

さすがに、かぶせはいない。山口ではまだ普及してないのだろう。
釣りを始める前にタバコで一息つきながら様子を見ていたが、全く歓声が聞こえないし

釣れた気配もないので、生き餌用のサビキ釣りは後でやることにし、投げの準備。

あ〜ぶ氏は早速かぶせ釣りを始める。

かぶせの針に2号オモリを刺し、水深を測る。かなり深い。

干潮時だというのに10m以上はありそうだ。

水の透明度は抜群。大物への期待が更に高まった。
私は投げ竿に本虫を付け、試しに防波堤の内側と外側に1本ずつ投げる。

10分ほど放置したがアタリはない。

ポイントを変えようと内側の竿を起こすと根がかりしている。

初っ端からオモリ(ROCK)をロスト。痛い・・・。あと2本しかないぞ。

こりゃ相当捨石が多いのだろう。

内側は夜の探り釣りまでおいとくことにし、2本とも外側に投げる。


あ〜ぶ氏のかぶせ釣りにはアタリがあるようだ。しかし針がかりしない。

どうやら餌取りらしい。でも、なんか魚がいることを確認できたので少し安心。
しばらくかぶせを続けてたあ〜ぶ氏だが、やはり風が強くアタリを取るのが難しいようだ。

かぶせは明け方やることにして、夜釣りで使う生き餌をゲットすべくサビキを始め出した。

サビキの一投目からサンバソウが釣れた。

12cmほどだが、イシダイはイシダイである。

あ〜ぶ氏これで目的の一つを達成!なわけがなく、親を呼んで来てくれとリリース。
サビキは手持ち無沙汰の私がすることにし、あ〜ぶ氏は投げの準備。

サビキにスズメダイが釣れた。

これがスズメダイか・・・、初めて釣ったのでなんか嬉しい。

あ〜ぶ氏いわく「以前サビキにかかったスズメダイに大きなヒラメが食いついてた」

とのこと(ちなみにこのヒラメは抜き上げに失敗したらしい)。
これは餌になるぞ!スズメダイをバンバン釣る。スズメダイの魚影は凄まじく5連も
あった。あっという間に一晩分の生き餌が釣れた。

スカリに入れておく。夜が待ち遠しい。

スズメダイの群れの下にはサンバソウの群れもおり、棚を深くするとサンバソウが

ダブルで来たりもした。

これだけサンバソウが釣れるということは・・・、明朝のかぶせ釣りも楽しみである。

午後6時過ぎ頃船の最終便で、新たに徹夜組が大勢やってきた。

長〜い防波堤があっという間に竿で埋まった。

投げやらヤズやら探りやら、狙いは様々。
しばらくして日が落ちた。

防波堤には電灯が無く真っ暗闇である。何も見えない。

みんな歩く時はライトを付け、竿にもケミ蛍を付けた。

鈴を付けて歩く人もいた。なるほど賢い。


あ〜ぶ氏と私はそれぞれ投げを2本ずつ置き竿にし、探り釣りを開始。

あ〜ぶ氏は投げ竿の傍で探り、私は波止場周辺を探り歩き良いのが釣れたら、

あ〜ぶ氏を呼ぶことにした。
強風のため長い竿を出すのはやめ、3mの短い竿で探り歩いた。

私にとってはこの探り釣りが最大のメインなのである。

メバルかアコウが釣れて欲しい。

餌はモエビ、青イソメ、ゴカイと何でもあるぞ。

遠慮は要らん、好きなもんに食いついてくれ。
・・・・・・・・・


2、3時間経過したがアタリが無い。

この環境ならメバルが居てもおかしくないのだが・・・。

実際、野島沖の船釣りでは30cmオーバーのメバルが上がっているという

ことなのに、どうしたことか。

もうすぐ満潮潮止まりだ。

やばい、今が時合いとしては一番いいはずなのに何も釣れない。


常夜灯のある船着き場の方まで行くと待望の初ヒット。

20cmのまあまあサイズのアジ、悪くは無い。

サビキでもするかと一瞬脳裏をよぎったが、ここで日和ってはダメなのだ。

何のためにここまで来たのか。
夜空に浮かぶ☆に大メバル群の野島来訪を願った・・・。

強風、真っ暗闇・・・、仕掛けがしょっちゅうモツれ、投げでは根がかりばかり。

探りのアタリもあれ一度きり。
事態は一向に好転しない。
あげくには高潮だったのか、波止場が水没してきた。

クラゲが道路に浮いている。

こんなのは生まれて初めて見た。

道理で沖にこんな立派な防波堤を作ったのか。
おっとクラゲを踏んで足が滑ったぜい。この上、落水までしたら目も当てられん。
探りでも根がかりし仕掛けが切れた。

 

意気消沈しつつ仕掛けを直しに防波堤に帰ると、あ〜ぶ氏もトラブッてる様子。
「あぁ、あ〜ぶ氏も大変だなあ」と思っていたら、

「C丼さん、アコウ釣れましたよ(笑)」と声が聞こえた。
一瞬、耳を疑った。が、あ〜ぶ氏の右手には釣れたばかりのアコウの姿が!!!!
トラブっているのではなく、なんとなんとアコウを釣ったところだったのだ。
しかも30cmもある良型!タモが遠かったので、ぶっこ抜いたと言う。
胴突き仕掛けの探り釣り、青イソメで釣ったらしい。そんなの私と全く同じではないか。
投げ竿の番人としてその傍から離れず、探れる範囲は限定されているというのに

この快挙。悔しいが見事であるぞ!
アコウはスカリに入れ、帰る時まで生かしとくらしい。うーん、美味そう、羨まし過ぎる。


私も負けてはいられない。あのアコウはまぐれではない。まだ午後9時過ぎだし、
チャンスはまだある。
根がかりばかりの投げはもうアテにせず、うっちゃっることにし、探りで使用していた

竿を浮き釣りに変更。底に棚を合わせスズメダイでアコウを狙ってみることにした。
だがラインに比べ浮き留めが大きすぎたせいか、ガイドやラインに引っかかって

上手く棚を合わせられない。まあいいや、ブリが釣れるかもしれないし・・・。
・・・・・・・・


その後数時間経っても何も釣れない。釣れないどころか、その後も予期せぬトラブル
ばかり続く。
防波堤に上がろうと手を着くとそこにフナムシがいたらしく見事にクラッシュ!

ゴキブリのように油っぽい。

こんな広い防波堤なのになんでこんなところにいるのかね。
気持ち悪過ぎてダメージを受ける。
スカリが水没しかけてる。どうやらロープが途中何かに引っかかってるらしい。

制止するあ〜ぶ氏の声を振り切りハシゴを降りて足で外そうとしたら、急に波が

高くなり股まで濡れた。私の足では結局届かなかった。ダメージ更に大。
ジャブを何発もくらってる感じ。どうやら今日はツキが無いようだ。

午前1時を過ぎた。ここ数日の疲れがドッと出だし頭がガンガンしてきた。

目を開けることが苦しい。
探る体力は無し、気力も衰え、根がかりばかりの投げ竿は触るのも面倒になり、

頼みの浮き釣りも浮き留めが外れてしまった。まさに万事休す。
あ〜ぶ氏もアコウが唯一のまもとな獲物で、それ以降何も釣れていない。
潮もだいぶ引いてしまった。夜はもうダメだろう。
二人とも明朝に備え防波堤の上で横になった。
もう諦めたら気が楽になった。夜空には星が散らばっている。あ〜ぶ氏が

「あ、流れ星が見えましたよ」「カシオペアも見えますね」と言っている。

たしかにこんなにハッキリ星が見えるのは生まれて初めてだ。

天井から大小様々な星がぶら下がってるように見える。
「俺はこの星が見れただけで満足したよ」「日常の不健康さを考えると、ほんと来た
甲斐があった」「月が無ければツキも無い。おかげでのんびり星空を楽しめる」

私の脳はα派モードになった。天国にでもいるような気分だ。

どれだけ時間が経っただろうか(午前2時半)、顔の向きを変えると私の

投げっぱなしの釣り竿が目に入った。

ちょっと様子が変。竿先のケミを見ると直角近く曲がっているのだ。
「ん?アタリか?!」と飛び起きる。
その竿は浮き留めが外れたので、そのまま足元にブッ込んだ竿先の軟いヤツだ。

オモリは1号なので流されやすく、ゴミや根がかりでも充分曲がる。
しかし、あ〜ぶ氏は竿の曲がり具合を見て大物を確信したらしく、既にタモを

持っている。
竿をしゃくってみるとビクともしない。やはり根がかりか。
「やっぱ根がかりじゃろう。あ〜ぶさん、タモはええよ、戻っときんさい」と

照れながら言ったが、彼は動かない。

今度はゆっくり大きくしゃくってみたら、すっぽ抜けた。瞬間、竿が重みでググっと
曲がる。引きはほとんど感じないのに妙に重い。再度根がかり。
「なんかおかしい」と水面を覗き込むと、目の前に大きなビニールシートが浮いている・・・。
「あぁ、これだわ。くっそー、誰が落としたんじゃろ」とガックリきた。
が、ラインはゴミよりだいぶ離れた方向に出ている。

おかしいぞ。しかし今度は幾ら竿をしゃくってもビクともしない。
諦め半分でラインを手で強引に引っ張った。

切ろうと思ったのに、またスッポ抜けた。
まだ重みはある。すかさずリールを巻く。

なんだろうか。目の前のビニールシートは動かない。どうやらこいつではないようだ。
引きも一応あるが生き餌を食う魚にしては弱過ぎる。

ガッチリかかってるし海草かもしれん。


私はこういう時、期待するとろくな事は無いので、できるだけ悪い方を考えることに
している。そのため気を抜いてバラした大物は数知れず・・・。

だが今回はもうそばまで来てるしバラす心配はないだろう。

後は水面まで浮かすだけだ。
ギコギコ巻きながら二人で水面を見ていた。

オレンジ色の魚体が浮いてきた。

どうやら魚らしいぞ。

ヘッドライトに浮かぶ魚体はでかい。なんだ?アコウか?カサゴか?
水面に浮かんだ魚は、全然暴れない。丸まったようにも見える。
「タコですね〜」と、あ〜ぶ氏。「なぬ〜?」と思ったが、タコならあのゴミみたいな

引きも理解できる。でも、まだわからん。

なんつったって我々二人は近視の上、照明がヘッドライトしかないのだ。
あ〜ぶ氏のタモに入れ、防波堤の上まで引き上げた。
タコでは無い、カサゴでも無い・・・。
「アコウだ!アコウだ!」「アコウだ、でけえ〜」
なんと、正体不明の魚は正真正銘のアコウだったのだ!
早速、検寸34cm

思ったより小さいが夢にまで見たアコウ。

2年ぶり、生涯で2匹目のアコウだ。

しかも自己記録だった32cmを2cm更新!


針を外そうと口を開いたら、スズメダイの尻尾がわずかに見えるだけ。

どうやら針は内臓まで達しているようで全く見えない。

これではさすがのアコウも腹に力が入らなかったことだろう。

おかげでバラさずに済んだ。

夜が明けてきた・・・。
私はもうすっかり夢心地。
あ〜ぶ氏は、かぶせ釣りを開始した。まったくタフな男である。
カキをバラ撒くとスズメダイの急襲がよく見える。

カキがなかなか底まで辿り着かないらしい。
カキのカスでスズメダイを一ヶ所に集め、その隙に刺し餌を落とす戦法に変えたら、
サンバソウ15cm程度が釣れた。

その後たて続けに8匹、同じサイズが釣れた。
大物の気配は無し。

居たら木っ端なんか蹴散らすのだと思うのだが、スズメダイとサンバソウに

動きに変化は見られない。
ぼちぼち午前9時半の帰りの船の時間になってきた。
さすがの、あ〜ぶ氏も時間には勝てずイシダイは諦めることにした。
イシダイはおろかチヌの気配すら無かった。
でもこれだけサンバソウが居たら、島のどこかに成魚がいるはずである。
なんつっても磯だらけの島なのだから。
聞けば歩いて簡単に行ける磯もあるそうなので、今度はそこに行ってみても

いいかもしれない。
行くとしたら11月になるだろう。

帰宅後、この日のために買ったデジカメでアコウの写真を取り、腹を割いたら

スズメダイが2匹丸まる未消化状態で出てきた。
どちらが殊勲のスズメダイかはわからんが、2匹とも写真に撮っておこう。
アコウは半身を刺身にし、頭と残りの半身は煮付けにした。

誠に美味であった。絶品とはまさにこのこと。
たぶん初めて食べる人は、「ん??なんじゃこりゃ、美味い!」と驚愕する

ことであろう。


あ〜ぶ氏は、北九州の行き着けの居酒屋に持って行き、刺身にして食したそうだ。

こんな美味い刺身食べたの初めてだ、と言っていた。
お互い、持ち帰った魚はアコウ1匹ずつだが、時間と手間と金かけて行っただけの

ことはあった。


以上、赤鯉とあ〜ぶの野島釣行記でした。

<コメント by まるさ>

力作のレポートありがとうございます,赤鯉さん。

30cmオーバーのアコウを釣ったことのない私としては,羨ましい限りです。

景色のいい釣り場は,たとえ釣果が今イチでも気持ちがいいですね。

それで自己記録更新なんちゅうたら,最高です。

次回のレポートも楽しみにしてます。

スズメダイの生きエでアコウが釣れるということは,生名島の小さい波止でも

いけるかも。いっぺん夜通しやってみましょうか。

釣るのはもちろん,食べるのも楽しみなので。

あ〜,アコウ食いたい!

 

「釣行レポート」のホームへ