● 最終更新日 2010/01/02

<釣行レポート(2003年11月-抜粋)>  

釣行日

釣行場所

情報提供者

2003/11/22〜 N 弓削島・今井の波止ほか 岡山のアサさん
2003/11/26 M 豊島・小野浦漁港の波止 おのさん
2003/11/26 L 下蒲刈島・丸谷港新波止 細原さん
2003/11/24 K 上蒲刈島・向の波止A 倉敷のマサさん
2003/11/25 J 上蒲刈島・向の波止A 俊一さん
2003/11/23 I 蒲刈・プチオフ会(第1・2日) エスパーさん
2003/11/23 H 蒲刈・プチオフ会(第2日) SATさん
2003/11/23 G 蒲刈・プチオフ会(第2日)情報 タカさん
2003/11/22 F JFE倉敷海釣り公園 倉敷のこばさん
2003/11/22 E 蒲刈・プチオフ会(第1日)情報 おのさん
2003/11/20 D 北木島 児島のYUさん
2003/11/15 C 伯方島・有津の波止 倉敷のマサさん
2003/11/13 B 下蒲刈島・丸谷港新波止 おのさん
2003/11/7 A 尾道倉庫街 尾道のジュンさん
2003/11/2 @ 明石・垂水一文字波止 エスパーさん

 


 

P 岡山のアサさんからのお便り (2003/11/29着) 

 

11月22日7:30〜10:00 佐島赤灯台
ランキング1位を目指し佐島へ行きました。
が・・・・・・・・・
なんと当たりはたったの2回。ふ〜〜〜。意気消沈。
早々に諦めて、俊一さんお奨めの今井の波止へ。
釣果 コブ2匹(44cm他)

 


11月22日10:30〜14:00 弓削島今井の波止
今井の波止へ着いてみると、竿捌きが美しい釣り師が。
あーーーーー、まるささんだ〜。お久しぶりです。
非常にびっくりしました。まさかここまで遠征されているとは。
しかもきっちりと、チョーーーーー大漁。流石です。
私もコブについては正に快調でした。
タクさん情報でこの日は特異日。特異日って、あるのでしょうか?
コブのバラシは2回。
それと大型の魚の針外れ1回。う〜ん、気になる。
チヌらしき(?)当たりの合わせ損ない1回。
ギザミ。はい、気配すら感じませんでした。
まるささん、あんなに釣られていたのですがね〜。実力不足ですね。
まるささん、ご一緒できて楽しかったです。
釣果 コブ9匹(47, 44cm他),チヌ1匹(44cm他)

 

 

11月23日
蒲刈へ行く予定が急遽親戚のお見舞いに行くことに。
移動途中瀬戸田でまるささんにお会いし、瀬戸田での釣り方をご教授頂きました。
ありがとうございました。
それにしても、瀬戸田。流れが速く、上級者向けです。
一度竿を出してみたいですが、やっぱ、その前に蒲刈行きてーーー。

11月24日 弓削島今井の波止
コジマさんとご一緒。
しかし、ガーーーーーン。トホホ。
2日前にはあんなに当たりがあったのですが、当たり僅か2回。
非常に寂しい釣果に終わりました。
釣果 コブ1匹(小型)

11月24日 弓削島今井の波止の直ぐ先の波止
コジマさんと一緒に今井の波止の直ぐ先の波止へ移動。
2日前の爆釣は、やっぱ特異日特有の釣果だったのでしょうか?
コジマさんとご一緒できていなければ、本当に寂しかったと思います。
コジマさん、ありがとうございました。
釣果 コブ1匹(50cm弱)

 

 

今回は手短のレポートでした。

<コメントbyまるさ>

今井の波止,意外ですね。私が行った日はアサさんも爆釣じゃったのに。

当たり外れが激しいんでしょうか。

実は忘年会の食材調達は,あそこにしようかと思ってるんですが・・・

ブンゾウさんも書かれているとおり,冬場に狙ってみたいとこですね。


 

O おのさんからのお便り (2003/11/26着) 

 

蒲刈方面の地図を広げる度に行ってみたいと思っていた所、

安芸灘に浮かぶ「豊島」「大崎下島」「岡村島」の3島。
今日の目的地はこのうちの「岡村島」
まるささんの弓削島釣り日記に触発され、11月26日、

6時55分始発のフェリーに乗り込むべく上蒲刈島・大浦港を目指す。


しかし、6時頃に到着したにも関わらず、すでに駐車場は大型トラックが

ズラリと並び、道路まで溢れている。切符売場のおじさんに尋ねると、

最近島へ渡るトラックが多いとの事。また、今からだと1時間後の次の

便じゃないと乗れないらしい。どうしようかと悩ん末、更に1時間ロス

するのは勿体無い気がし、車を置いて行く事に。
寄港地は豊島と大崎下島・立花だが、水道側が良いと思い、

豊島(とよしま)」までの切符を買う(片道190円)。
桟橋で待っていると、風が強いのでちょっと不安になる。


海上約20分、豊島へ上陸。やはり風が強い。
桟橋を挟んで左右に何本か波止があり、本命は右手の豊浜大橋の

方だと思ったが、遠目にも風をモロに受けているのが判る。
そこで、フェリーの中から見えた左手の山崎港へ。
歩く事500m以上、波止がまた長いのなんの、ようやく先端へ。
しかし、ここも強風。
今更引き返すのはしんどいので、一応、竿を出してみる事に。
しばらくは反応がなく、30分位過ぎた頃エサ取りのアタリが出始める。
1時間以上辛抱したが、フグとチャリコにシビレを切らし、水道側へ

大移動を決意。桟橋まで戻り、そこから更に300m位か?白灯台の

ある波止に到着。(家に帰って波止ガイド100で確認すると小野浦

漁港のPHOTO1のポイントでした)
その先の橋桁方向にも波止が見えるが、今日はここで手を打つ。
サビキの釣り人が一人、帰り支度をしている。
挨拶をすると、「何釣りにきたん」
「コブダイです」と答えると

「ここ、ここ」「コブダイ、コブダイ」と盛んに足元を指差し、
「あんたもカラス貝撒いて、竿持って行かれんように、ここに竿縛ってやあ?」
釣り方は違うが「まあ」と私。
話を聞くと広島の方からコブダイを釣りに来て、先日も6kgのが上がったらしい。
俄然、やる気が出てくる。風が強いものの灯台の所が1m位高くなっており、

そこに身を寄せるとかなり風は凌げる。最初からここにしとけば良かったか。
波止の構造としては、下側が70〜80φの穴がいくつも開き、中は空洞に
なっていて、波止際にサラシが出来ている。


カキを5・6個撒き、期待を込めて第1投、着低するや否やすぐアタリ、

コブダイ45cm。2投目、コブダイ55cm
しかしここでトラブル発生、横着して掬っていたら玉網が折れてしまった。
かろうじて繋がってはいるものの、もう大型は取り込めないだろう。
やや、戦意喪失するが、続行。
3投目、アタリ、バラシ。4投目バラシ、5投目・・・。
投ずる度にアタリがあるが、都合良く(?)バラシの連続で玉網の出番はない。
それが、1時間以上続いただろうか?
アタリが遠のく。
地の方が入れ代わり立ち代わりやって来る。
スカリの中を見てみんな「モブシじゃ」と、コブダイの事をそう呼ばれる。
「大きいのは2.5kgじゃのう。こうなやおい竿でイトも3号じゃ普通上がらん

はずじゃが・・・」(2号で上げられる方もいらっしゃるんですけど・・・)と、

興味深げに仕掛けを見ていかれる。
「どこからきたんか?福山か?」となぜか福山かと聞かれる。
「朝からおるんか?」朝は山崎港に入ったと言うと、あそこはダメと言われた。
その後、また、アタリが出始めるが、小コブ、赤ちゃんコブが主で、大型の
アタリは散的、しかし尽く切られる。そのうち、さっき帰られたサビキの人が

再び来られ、20cm位のメバルやウミタナゴを次々と釣られる。
引き潮に入るに連れ、仕掛けが下の穴に吸い込まれて行き、釣りに

ならなくなって来た。灯台の沖を見るといつのまにか激流に。
そろそろ引き上げるかとスカリを上げ、写真撮影。


コブダイは我家には一匹あれば充分なので、さっきの釣人に

「要りませんか?」と声を掛けてみた。(密かにメバルと換えてくれんかな?

という期待はあったが、別の人が来て話をしているので諦めた。)
すると2人ともホイホイとやって来て、アッという間に〆ていかれた。
魚はもう無くなったのに気配を察してか、いつのまにか人が増え、何か気の毒。
帰り支度をしていると色々話してくれる。
「モブシもおおけえんがおるが、ここは潜られて取れんのよ」
「あんたあ、ええ、道具で釣るんじゃろうなあ」
「ここは時期は過ぎたが、アコウもエエんよ」「アコウですか・・・」
「イシダイもおるしの」(何?イシダイ?やっぱり、おると思った・・・)
「どれ位ですか?」
「1、5kgのが時々上がっとるよ」
(皆さん総て目方で言われる)
1,5kgがおれば2kgも3kgもおる筈。
結局、今日は、取り込めたのはコブダイ4匹(赤ちゃんコブは放流)に

終わったが、フェリー代・橋代含めても、家からだとやや距離はあるもの
の、因島辺りへ行くより安上がり。
是非、年内に何度かチャレンジしたい。


<コメントbyまるさ>

おのさんから,新しい釣り場の情報が届きました。

豊島かあ。私の憧れの釣り場の一つです。

死ぬまでに一度行ってみたいと思っているのは,岡村島。

でも,蒲刈から橋がつながらんと行かんじゃろうなあ。

おのさん,今後のレポート期待してます!


 

N 細原さんからのお便り (2003/11/26着) 

 

26日午前、時間が取れたので、いざ蒲刈へ。餌は連休で余ったわずかなカキ。

早朝のため、自宅から下蒲刈の丸谷の桟橋まで50分で着きました。

今日は満潮潮止まりが11時25分ですが、都合でその直前に竿をたたまなければなりません。

おまけに強風が吹いています。安芸灘大橋には「強風走行注意」の表示が出ているほどです。

6時30分、丸谷の新波止先端に行ってみると、平日のこの悪条件にもかかわらず先客がいて、

胴付仕掛けでハゲ釣りをしています。挨拶を交わして先端寄りの外側(波返しの上)に陣取って

みたものの、強風のためにじっと座ることもできません。已む無く先端内側に移動するも、

先客さんが竿を振るたびにアミカゴから撒き餌がこちらに飛んでくるので、思い切って波止

中央部(先端と折れ曲がり部の中間)の内側で釣ることにしました。この波止は内側にも

外側と同じように潮が流れているし、以前もこの中途半端なポジションでグレや良型の

コブダイを上げた実績があります。

竿  :イカダ竿1.65m
リール:バイキングST−44
道糸 :PE1.5号
ハリス:カーボン3号
針  :チヌ針3号

第1投目に、当たりが取れずにいつの間にか何かがヒット。あげてみるとアナゴ(52cm)でした。
風は相変わらず強く、竿先はブレまくって当たりを取るどころではありません。
そのうえ餌盗りのフグは活性が高く、着底と同時に餌を盗られ、時にはカキが落下途中に

向こう合わせでフグが掛かることもありました。
そこで少しでも餌が長く持つようにと思い、針をチヌ針6号にチェンジ(←大胆!)。

偶然かもしれませんが、それ以降、餌がわずかに長持ちするようになったばかりか、

ハゲらしき当たりが出るようになりました。風による竿先のブレと大きな針にもかかわらず、

7時半ごろから9時半ごろの間にカワハギ21cm、ウマヅラ27cm、29cmがポツりポツりとヒット。

「そのうち石鯛も来ないかな〜」などと考えていたのですが、風の勢いがさらに増し、

とうとう先客さんは引き上げてしまいました。

釣りにならないので諦めて朝食を取り、やや風が落ち着いた10時20分頃、釣り再開。

その10分後、ハゲのような当たりに合わせが決まり、リールを巻き始めると

小型のコブダイのような引きと手ごたえがあります。途中の鋭い突っ込みに

慎重に対応し「まさか」と思いながら寄せてみると、白っぽい魚が浮上してきました。

右の閂にチヌ針6号がガッチリ針掛かりしているのが確認できたものの、

一応タモで丁寧にランディングしてメジャーを当てました。

ヤッター、とうとう釣れたぞ!イシダイ(34.5cm)

去年の春、初めて波止からのかぶせ釣りで魚(コブダイ30cm級)が釣れたときと

同じくらい感激しました。その直後には強烈な当たりでコブダイ(62cm)がヒット。

コイツには波止先端外側まで一緒に走らされたものの、これも仕留めることができました。
満潮前にしていよいよ魚の活性が高まってきたか!と思われたものの、残念ながら

ここでタイムオーバー。

タカさんもおっしゃっていましたが、このHPで、まるささんや諸先輩方にいろいろ

ご教示していただき、いつも感謝いたしております。微力ながらも自分も皆さんの

お役に立てるよう、これからも努力したいと思います。

蛇足ですが、私の24日の丸谷港での釣果の写真も添えます。
コブダイ48cm、ハゲ30cm、イシガレイ28.5cm

 

 

<コメントbyまるさ>

いろんな魚種が釣れてます。このイシダイ,先端外側じゃなかったんですね。

丸谷港新波止の場合,特にポイントにこだわらなくていいのかも。

こうやって少しずつ情報が溜まっていけば,それだけ多くの人にイシダイを

釣るチャンスが巡ってくると思います。細原さんの情報に,感謝!

私も,年内にあと1回くらい行ければ行ってみたいです。


 

M 倉敷のマサさんからのお便り (2003/11/26着) 

 

倉敷のマサです。

多くの皆さんが蒲刈島で釣られていた日、私、岩黒島にいました。とても風が強く、

そのおかげか、瀬戸内海の島々だけでなく、四国の山々までもが、くっきりと見えました。

周りを見渡しても、誰もいません。薄暗くなった頃、釣り座の目の前に見える本島に沈む夕日。

「こんな景色、独り占めしてもええのだろうか」と、思ったほどでした。生体反応は、ありませんでした。

「秋が、かぶせ釣りの『ハイシーズン』」だなんて、最近初めて知りました。

私、春と秋のハイシーズンに、まとめて遠くに行こうかなと思っています。

あとは岩黒島で、「修行釣行」といったパターンが、多くなりそうです。

24日は、どこか遠くへ行こうと思っていました。

前日、家族に、明日行くであろう「ある釣り場」を告げていました。

そして、当日。予定より早く起きた私は、掲示板をあけます。

先日、タカさんの書き込み、『46cm石鯛を先ほど食べた所です(笑)。』を読んで、

「えらいきつい冗談じゃなあ」と思っていたのですが、何と、本当に釣られたとのこと!!

しかも、蒲刈島へ釣行予定だったまるささんが急遽行かれなくなったとのこと!!

「これは、まずい!・・・もう、行くしかない!!」

まるささんの代わりを、私ができるはずはないのです。

でも、その時は、そう思ったのです。(・・・どこかで聞いたような・・・)

急遽、釣り場を変更し、すぐに出発します。気になるのは、潮の速さ。

三の瀬瀬戸最狭部の最大流速、オフ会の日が、5ノット。

プチオフ会の二日目(昨日)が、5.9ノット。今日が、6.7ノット。

「釣りになるのか」。自答します。「かまわん!様子を見に行くのだ!」

・・・何かなあ・・・最近、こんなんばかりですわ。

向港Aで、YS君と少し話します。

何でも、「風が出そうなので、丸谷港に行く」とのこと。

倉敷を出発する頃、全くの無風でした。

蒲刈に着くと、結構吹いている。

夜明け前に、これだけの風。苦戦が予想されます。

外側に釣り座を構え、夜明けを待ちます。

辺りが見えてきます。

「潮の流れ」、ほんまに美しいですね。うっとりとしてしまいます。

で、足元を見ますが、まあ、渦巻いたり、わき上がったり、流れたりで、

刺し餌を投入しても、まあ、話になりません。

しょうがないので、内側角でやっていると、しばらくして隣に入られた

ご夫婦が、「今日は、潮が速うて、外側は釣りになるまあ」。

はい、その通りでございます。

ここでも、刺し餌が行ったり来たり。当たりもありません。で私、腹をくくります。

「今日は、調べに来とるんじゃ!丸ボーズ結構!!」外側に移ります。

潮は、前にもまして、「ゴーゴー」と音をたてて流れています。

釣りにならないまま、刺し餌を投入し続けます。刺し餌は、沖に流されたり、

波止先端まで流されたりします。少し緩むこともありますが、カキが転がって

いる状態は変わりません。「満潮潮止まりまで、緩まんか・・・」

釣りになるところがないか、波止先端の方まで行ってみます。

まあ、今日の潮は速い!!すさまじい勢いで本流が波止先端にぶち当たり、

外側では、ゴーゴーと渦を巻きながら、沸きながら流れていきます。

本流の流れが速いからでしょう。

反転流の流れも半端ではなく、二つの流れが当たるところでは、沸き上がり、

すぐ隣では渦を巻く、と言った、非常に複雑な流れになっています。


「ここだ!!」

撒き餌もせずに、刺し餌を投入。刺し餌は、右に流れたかと思うと、

すぐに左に流れながら沈んでいく。着底しているかどうかは、分からない。

沸き上がる潮の周りを、ゆっくりと回っている。

当たり!!
魚は、すぐに沖に走った。
やり取りをしようとしたとき、針がはずれた。

続いて、刺し餌を投入。
着底しているかどうかは分からない。

しかし刺し餌が、複雑な潮に翻弄されていることだけは、分かる。

数投後、当たり!!
合わせると、魚は50センチほどの振幅で左右に暴れる。
魚は、足下に突っ込んで来た。
このままでは、波止の穴に潜られる可能性が高い。
腰を落とし、ゆっくりと上げに掛かる。
動かない。
スプールから、道糸がジリジリと出る。
イシダイに間違いない!!
「よし!ここからじゃ!!」
道糸を出されながらも、魚が底を切った!!
突然、テンションが・・・消えた。
上げてみると・・・針がついていた。

気を取り直し、刺し餌を投入。
数投後、当たり!!
合わせた瞬間、「ガツン!!」と言った手応え。
しかし、針に掛からない。
針を点検した。
先が曲がっていない。
岩や石に掛けた場合、この針は、先が曲がる。

数投後、当たり!!
「ガツン!!」
掛からない。
針を伊勢尼に換えて投入。

その後、当たりが途絶えた。
20分間ほどの時合いであった。


元の釣り座に帰り、釣りを続けましたが、結論から申し上げますと、

満ち潮の反転流が緩んで止まることはなく、ずっと流れ続けました。

まともに着底したのは、「満潮潮止まり前後のみ」です。

その時は、ハゲの活性が高かったです。

引きに入り、しばらくすると、潮は次第に速くなり、緩むことはありませんでした。
仕方なく、「転がり続けるカキを無理矢理止めて、当たりを待つ」。

「刺し餌が中層に漂っているのは、分かっているのだが、当たりを待つ」。

「激流の中で、刺し餌が右往左往しているのは分かるのだが、当たりを待つ」。

「潮が止まらんので、刺し餌を追いかけて『カキの散歩』をして、当たりを待つ」

といった、釣り方を続けていったのでした。

釣果ですが、コブダイ30センチ級2匹(1匹は、すぐにリリース)。

ハゲ29センチ2匹。チヌ手のひらサイズ1匹、タナゴ同じく1匹でした。

イシダイであろうバラし4回。

大型のハゲ、または、ひょっとしたらイシダイのこまいヤツと思われるバラし1回。

確実にコブダイであるバラし1回でした。(バラしは、全て針はずれ)

前回のオフ会の時、ここは、半分下げると潮が止まり全く当たりが途絶えたのですが、

「今日のように、半分下げても潮が動く場合、当たりが出るのだろうか」が調べたくて、

3時頃まで粘りました。

結論ですが、今日のような速い潮の場合、潮が緩んで釣りになるのは、

下げ6〜7分からだと思います。ただし、当たりはありませんでした。

やはり、半分下げると、当たりがなくなるようです。

この辺り、潮位差が大きいからか、下げると、本当に浅いです。


次に、蒲刈島向港周辺のイシダイについて、私の推察を申し述べます。
これは、私が掛けたりバラしたりした経験と、オフ会の時、みなさんの釣っている

ところを見せていただいたり、話を聞かせていただいたりしたことから考えたことです。

もちろん、「推察」にすぎませんが、いくらか当たっていることもあるかもしれませんので。

イシダイは、いつもは波止周辺にはいないと思います。

私は、三の瀬瀬戸より南のもっと深いところに住み着いているように思います。

三の瀬瀬戸の真ん中辺りというのも考えられますが、あまりにも潮流が速いので、

落ち着かないのではないかと思います。

潮が動き出すと、イシダイは潮流に乗り、瀬戸に向かいます。

まずは、向港Aポイントの先端をかすめ、波止際辺りを回り、補食活動をします。

次に、C、Dポイント辺りに回り、最後に丸谷港辺りに行くのではないかと思われます。

下げにはいると、そのコースを反対にたどり、南の住処に帰っていくのではないかと思います。

行動は、単独かまたは複数、多くて数匹の単位で動いていると思います。

イシダイが当たるときには、イシダイばっかり。コブダイが当たるときには、コブダイばっかり

だと思います。イシダイとコブダイがカキを取り合っている様子は、想像できません。

なお、針はずれしたイシダイが、すぐに何度か食ってくる可能性、否定できません。

本日のイシダイの当たり、4回あったと私は思っていますが、たぶん1匹か2匹だったの

ではないかと想像しています。オフ会2日目、タカさん、コバさんが数回バラし、かるさんが

釣り上げましたが、あの時も、2匹から多くて3匹が周回してきたのではないかと思っています。

時合いは、満ち5分から満潮までに1回、満潮から下げ5分までに1回あると思います。

時合いの時間は、長くて30分くらいだと思います。

当たりは、とても微妙で、どの魚の当たりにも当てはまりません。

「エッ!?当たり!?」と言った感じです。

引きは、「コブダイとチヌを合わせたよう」な感じです。ただし、コブダイのように走ることはありません。

走るとしても、ゆっくりで、歩くくらいです。トルクは太く、コブダイ以上だと思います。
底に張り付いて、全く動かないこともあります。中層では、チヌに似た引きをすることがあります。

頭を振って針をはずそうとしているのか、数十センチから1メーターほどの振幅で、道糸が左右します。
コブダイと違って、沖に走り出そうとすることが、よくあります。
水面下数十センチで、必要に底に突っ込みます。岸壁にも、突っ込んできます。最後まであきらめません。

総じて、とても上品で、しかもトルクフルで、さすが、「磯の王者」と呼ばれるだけのことはあります。

合わせですが、まだよく分かりませんが、早合わせの方がいいと思います。
今までみなさんや私が上げたイシダイは、唇か閂当たりに掛かっていたと思います。

今日の私のイシダイのバラシですが、原因を考えてみました。
潮流が複雑に絡み合う中に刺し餌を投入したので、道糸を張ることができず、曲がりくねった

状態であったと思います。結果、「遅合わせ」になっていたことは、ほぼ間違いありません。

針はずれ2回、針に掛からなかったこと2回です。

針は、唇に掛からず、口の中のどこかにあったとき、合わせが入ったのではないでしょうか。

イシダイの口の中をよく観察すればよかったと、今になって思いますが、口の中、かなり堅い

のではないでしょうか。で、針が掛からないか、はずれるかするのではないでしょうか。

イシダイの口の中、どのようになっていたのか、観察されている方、おられましたら、教えてください。


帰りの車中、考えれば考えるほど、悔しさがこみ上げてきました。
ほんまに、車を止めて、道ばたで泣こうかと思いました。
こんなに悔しかったこと、今までに1回しかありません。

かぶせ釣りを始めた頃、瀬戸田でコブダイにやられて、チヌの当たりも分からず、

まるささんや俊一さん、マサミチさんがチヌをつり上げられて帰られた後、冷たい

北風と波しぶきの中で、ほんまに涙が出そうでした。
あのとき以来です。

帰宅してからも、放心状態でした。
次の日も、ため息ばかりついていました。レポートも書く気がしませんでした。
でも、まるささんから書くように言われ、渋々書き始めました。

ここまで書いてみると、不思議なことに、何か気持ちの整理がつきました。もう、ため息も出ません。

「よーし!またいつか、イシダイとやり取りしよう!そして、釣り上げる!!!」

そう言えば、「瀬戸田のあの日」、私の「かぶせ釣りの原点」でした。
「かぶせ釣りの原点」に帰れ。
そうか、そういうことだったのか。

倉敷のマサでした。

PS:まるささん、私にレポートを書くチャンスをくださり、ありがとうございました。

 


<コメントbyまるさ>

マサさんのこのレポートには,とても興味深いことが書いてあります。

最近の蒲刈での全員の釣行記録をふまえて,イシダイの生態と釣り方については

近いうちにまとめて出したいと思います。世間のイシダイ釣りの常識を覆すような

新しいセオリーが,もしかしたら生まれるかも?


 

L 俊一さんからのお便り (2003/11/26着) 

 

みなさんお久しぶりです。今年は11ヶ月の沈黙を破り、お初のレポートです。


11月25日火曜日 晴れ 場所 蒲刈島 向港Aポイント
タックル 竿1.5の普通のいかだ竿 リール 安物のレバー付き

          道糸3号 ハリス2号 針グレ7号 靴 昨日UFOで500円で買ったブーツ 

今日は久しぶりに休みを取っての釣行き。前日はいつも通りに仕事を済ませ、

帰宅予定だったのですが呑みの誘いがあり明け方の3時半までドンチャン騒ぎ。

やばい、牡蠣を調達しに行かないといけない。お先にかいりま〜す。

急いで家まで帰って釣りの支度。そのまますぐ友達を起こしに行って、

4時半ごろ牡蠣を調達。朝が早いので車はすいていたので、須波を

横切り海沿いを通って現地へ到着。蒲刈島は初めて。久しぶりの遠征と、

寝てないせいか酔ってるせいか橋を渡るころには、テンションが最高潮。


今日は桟橋横のAポイントで釣るのを決めていたのでさっそく釣りの準備。
大潮の満ち上がりの早い潮が左から右にけっこうな速さで流れている。
先端の外向きは友達が入り、僕は真中辺りの外向き。

もう一人の友達は、初心者なので流れが緩い内向き。

釣りを開始して1時間が過ぎるころ先端の友達が25センチぐらいのグレをゲット。
そのころ私にも小さな当たりがではじめた。合わせても中々乗らない。
小さな当たりに合わすとようやく針に乗った。

「チャラッチャチャ〜ラチャ〜ラチャチャ〜ラ」(釣りごろ釣られごろのテーマ曲)を

歌いながら余裕でリールを巻く。「おお、石鯛か」上がってきたのはウマズラ

何だ少し軽いと思った。たぶんウマズラだとは思っていた。今日は石鯛が

釣れるぞって思っているから、針に乗ったら全部石鯛かと思ってしまうのが怖い。
それでも満潮になるまでにウマズラを3匹釣った。

今までに本命らしい当たりは一度もなかった。


潮が止まったので、当たりが減ってきた。潮止まりにフグが3匹釣れた。
下げの潮が流れ出したころにヤスさんと陽二さんがこられた。
そうこうしていると下げの潮がけっこう早くなりはじめたころにようやくいい当たりがでた。

一気に合わす。乗った!でかい!ブチッ!あっというまの出来事だった。
針を変えて次の牡蠣を投入するとレンチャンで当たりがでた。
また乗った。「今度は仕留めるぞ!」首を振りながら左に走る。

これはでかいぞ!のんきに歌なんか歌ってる暇はない。
5メートルぐらい走ったとこで動きが止まったので一気にリールを巻く。

やった底をきったぞ。これはかなり重い。

2号のハリスが限界まできているのがわかる。

中層まで上がってきたとこでまた突っ込まれ左に走る。
首を振りながら針を外そうとしている。

波止の先端まで走ったとこでまた動きが止まり首を振っている。
いくら耐えても重くて上がってこない。

底は切っているのに、上がってくる気配がない。
「ブチッ」3号の道糸が切れてしまった。

「くやし〜い」せめて姿だけでも見たかったのに。

気分を変えて釣り開始。
おお、またあたり。「トリャッ」一気にリールを巻く。

2,3度抵抗を見せるが、これは大丈夫そうだ。姿が見えてきた。

「やった本命のシマウマだ。いやシマシマだ」

陽二さんにタモ入れを手伝ってもらって初の石鯛ゲット。

検寸すると37センチ。もう少しで40センチなのに。少し小ぶりだが、

かなりうれしい。針掛はくちびるでした。飲み込まれていなくてよかった。


その後も一度あたりがあったが合わせてすぐハリス切れ。下げに入って

本命の当たりが連発したが、当たりは全部コブダイみたいなあたりだった。

昼から4度当たりがあったがフッキング率は100%だが釣れたのは1匹。

「恐るべし蒲刈の魚たち」←マサさん風に言う
今年のうちにもう一度来てみたいと思う。

画像はデジカメを忘れたので陽二さんが撮ってくれました。
 


<コメントbyまるさ>

おめでとうございます,俊一さん。陽二さん,写真ありがとうございました。

蒲刈水道方面では,やっぱり向港Aポイントが一番でしょうか。

それにしてもこのイシダイの釣れる確率,お歳暮の福引っちゅう感じですね。

今月のここまでのところで釣れたイシダイの数とポイントをまとめると,

次のようになります。全部で11尾です。

 

◆ 向港A=5(54・50・40・37・34)

◆ 向港C=1(46)

◆ 向港D=2(36・29)

◆ 丸谷港先端=3(48・43・28)

 

果たして忘年会ごろにもチャンスはあるか?

12月13日に釣行される方は,必ず海仙楽にシマシマを持参するように。

「忘年会には参加できんけど,同行した誰かにイシダイを預けて帰る」と

いうのもアリですよ〜。(冗談です(笑))


 

K エスパーさんからのお便り (2003/11/25着) 

 

引き潮を釣れ!  〜タカさんと私の狙いとは・・・?〜

今回、SAT兄さん隊長とするプチオフ会が蒲刈である
近い私が参加しなくてどうする?!
これを言い分に嫁にOKをもらった うっしっしっ
11月22日(土)は仕事で夜参加の明けて釣り
日中は先発隊のことが気になりまるささんのHPを見るとマサさんの蒲刈速報がいくつもある
あたかも『蒲刈にいる』ような、詳細が伝わる内容で驚いた
こりゃあタクさん、釣りにならんのんじゃないかな〜(笑)
私はSATさんとたか坊さんに電話してさらなる詳細情報を得る
"今日はコブ尽くし"・・・え、マジっすか?
夕方前、たか坊さんのHPを見ると写真が貼ってある
SATさんとタクさんが魚を捌いている、ちょっと寂しい画で、こうある
『みんな帰られました エスパーさん、早く来てください』
こりゃあ早く行かないといかんな
SATさんのお酒のお相手、タカさんを早く連れて行かないと他の犠牲者が出・・・ません
仕事が終わって家に帰り、まず風呂
食べ物はあるということで軽くカレーを食べた
19時前、家を出て広島インターから志和インターまで高速で行き、タカさんの家に迎えに行く
職場のソフトボール大会の打ち上げですでに飲んではいるが酔ってはない
この時はそう思ったが翌日に『やっぱり酔ってたんだ〜』と思う
今回は久々にタカさんとワンツーで釣りをしようと決めていた
車の中で明日はどこの波止で何時を攻めるか打ち合わせをする
するとタカさんは『エスパーさんに着いていきますよ』と
それは私も一緒♪
だって、カキがないし・・・


満潮は9時半頃、当たりが出る時間を想定、波止の先端を陣取り後の釣りに有利な場所を検討する
満ちなら波止C、引きなら波止D
通常なら引きで波止D先端だが2人の意見は違った
引き潮で波止Cの外を釣る
波止Dの先端から流れる本流が波止Cの外に反転流を作る
ここを釣ることに決まった
あえて波止Dに入らずのこの作戦、どうでるかは明日次第だ
途中でコンビニに寄って翌朝の食料を買い蒲刈、向に20時半過ぎに到着する
話に聞いていた待合室を見ると薄ら明かりが灯り人影がある
外でやるにはキツイがここならええわい!
中に入ると結構広い
SATさんたか坊さんがいた
たか坊さんは彼女も一緒に来ている
『こんな寒い中、よくぞいらっしゃいました!』ってワシが後から行ったんじゃけど
今はいないがじき、戻ってくるって
タクさんも戻ってきた
蒲刈でタクさんに会うとなんか不思議だ♪
彼女が戻ってきて軽い自己紹介
すでに箸はコブの刺身をつついている
どうでるか?試しにこう言ってみた
『はじめまして、倉敷のマサです』
反応は・・・周りから突っ込まれた
マサさん、すんません!
遅れてヤマさんも到着
よくぞいらっしゃいました♪
久々のコブ尽くしを堪能、お酒もちょびっと、口は機関銃
いや〜楽しい楽しい!
笑うことはいいことだ!!がっはっはっ!!!

この場であることが判明した
結果論ではあるが私もイシダイを掛けたのではないかということ
3月にあったプチオフ会
波止Aの内向きで竿を伸されたまま両軸のドラグは逆転止まらず
底を沖に向かって走っていた
結末は鈎ハズレだが、何で切れなかったのか不思議ではあった
まあ、結果論だから何とでも言えるんだけど・・・
SATさんが眠そうで時計見れば23時過ぎ
明日に備えて寝ましょうと言うことで軽く片付けて寝床に散った
たか坊さんは帰ることになっているからあまったカキをくれた
超感謝!
これだけあれば十分なほど
タクさん・タカさんは待合室の中で寝ることに
タクさんは連泊みたい
私は車の中で寝た
時折、エンジンを掛けて寝たがやはり寒い
身体は痛いし・・・
風はなく、穏やかな夜ではあった


11月23日(日)
『コンコンッ』
窓を叩く音で目を開けるとタカさんが目を輝かせ立っていた
『Cは先端に人がいるんで空いてるDにしましょうか』
とりあえず荷物を片付けてタカさんと波止Dへ向かった
岸壁を走っていると波止Cの先端は空いている
『Cに行きましょうか せっかく空いてるし』
ちょっとUターンして車を停め荷物を降ろすタカさん
私は待合所に忘れ物を取りに帰る
タクさんとヤマさんは波止Aですでに釣りをしている
えっと、SATさんは・・・
車の中を覗くと真っ赤な寝袋に包まったSATさん発見
『起きないんですか〜』
『んっ、んーっ』
まだ眠そうでまだ起きないと目で訴えていた
寝袋と言えば、そうそう タカさん
家に迎えに行ったとき、荷物を積み込んでいたけど寝袋どれかな〜って思ってました
今朝、聞けば寝袋を忘れてしまったようでテントに包まって寝たらしい
タカさん昨日やっぱり酔ってたんだ〜(笑)
波止Cに戻り荷物をまとめて先端に陣取った
満ち潮が流れている
本当は今が釣り時だが、今日は引き潮の外で勝負なのだ
それでも先端から願いをこめてカキを投げるが釣れない
当たりはあるが明確なエサ取りばっかり
足元の緩んだところにはタナゴが群れて波止の外の急流に乗っては戻って、乗っては戻ってと遊んでいる
とにかくタナゴだらけ
潮止まり前、たまに緩む外側へサシエを落としてみる
表層はいいが底で一気に流されてしまい、まだ釣りにならない
今のうちにと朝食をとり引き潮に備えた

しばらくして潮が緩み外でも着底しだし本格的に釣りを始める
当たりはない
タカさんがフグ釣った
あれはいらん
次はコブJr
こりゃあ大きいのがおってもおかしゅうない
しばらくして当たりがあった
エサ取りっぽい当たりがあったが怪しいのがさっきまで続いていた
エサ取りじゃないと確信して待っていた時だ
『うりゃっ』と合わせると手ごたえがあり!
同時にリールから『バキバキバキッ』と異様な音がした
まあええ、あとの話じゃ
ドラグをギッチギチに締めてクラッチを切ってやり取りをする
さほどのサイズじゃないが楽しませてもらった
タカさんにタモ入れしてもらいコブ49cmを釣り上げた
これでオフ会ボウズ記録はストップ
悔しい・・・もんか!
うれしいぞ!!
今日もマジメに竿はダイワ、道糸はPE、ハリスは4号、鈎は4号
もうちょっと大きいいのが良かったけど、釣れて一安心
『SATさ〜ん!』と波止Dに叫ぶ
喜んでくれている顔が見える
次はSATさんか〜?
リールを見ると壊れている
クラッチONでもハンドルが逆転してしまう
買い替えかな〜
その後は当たり遠のく
さっき空鈎にアジが釣れたが、これでボウズじゃないと勝手に思っていた
タカさんはフグ釣ったからボウズじゃないと私みたいなことを言い出す
それだけ当たりがなく、北風がジャマして当たりが取りにくい厳しい状況だった
タカさんが大きいのバラす おるにはおるんじゃが当たりが取れん・・・
しばらくして『エスパ〜さ〜ん』とSATさんの声
見れば波止の上にのた打ち回るコブがいる
『タカさん、釣れてますよ!』
遠目で見て60cmオーバー
しかしSATさん、波止に腰を落として喜びと疲れにが同時に襲ってきているように見えた
入れ替わり立ち代り見物人がやってくる波止D
あれは一体何cmなんかな?
またしばらくしてタカさんを見ると竿が曲がっている
『上がりますか?』と声を掛けやりとりを見る
SATさんにも声を掛けた
なかなか浮いてこない こいつはでかいぞ
自分も竿を持っているから竿先に目を戻す
そしてタカさんを見る
ま〜だ巻いている
ゼンマイ仕掛けの糸巻き機のようにひたすら巻いている
タカさんが『くあっ、疲れてきた〜』って言うからリールの前側の竿を支えてみる
すると『大丈夫です』と言うタカさん
これを2回繰り返して3回目にタカさんのトコへ行ってみた
『エスパーさん、ドラグが緩くて上がってこないんです』
見れば沖に走り出し糸が出て行っている
ただ、巻いてはいるから一気には出て行っていない
ここで『ドラグ、締めましょか?』と聞こうかどうしようか迷う
さっき大丈夫っていってたしな〜・・・
次第にタカさんに顔が険しく疲れてきだした
笑ってはいるが変な快感を得たような感じで、もう笑うしかないって雰囲気
『・・・ドラグ、締めましょか?』
『ええ、お願いします』とアブのドラグを締めにかかった
さて、どっちに締める?
右に回せば締まるはず 右は締める正方向なのだ
タカさんが巻く手を止めて私がドラグを右に回し締めた
『これでOK!』
少し離れてタカさんを見ると、どうも様子がおかしい
『エッ、エスパーさん・・・逆・・・・』
『え?』
見れば糸がどんどん出て行っているじゃないか
タカさんは必死に残りの力を振り絞ってひたすら巻いている
『すんまっせーん♪』
すぐに左回して締めて一件落着♪
あとはタカさん次第だ ふ〜っ あぶねーあぶねー
しばらくして水面下に見えた魚体は『白』
『げ、エイじゃん タカさん』と思ったバカが1人いたがすぐにヤツだと分かった
『SATさ〜ん!イシダイ!!イーシーダーイーッ!!!』
波止Dも湧く
先の教訓を活かし落としダモを先に沈めて待ちタカさんの誘導で一気に掬い上げた
『ドサッ』と波止に舞い降りたイシダイは・・・かっこえ〜な〜
クチバシがシブイ
満面の笑みを浮かべるタカさん もう帰ってもええんでしょ〜(笑)
それからはと言えば当たりはタカさんばっか
こっちはハリス1.5号にしてるのになんで?
ハリス、ケチるからか??
SATさんがやって来てイシダイを拝観
もう満足したから釣りはやめたらしい
潔く止めることも大事だな
それからの当たりは納竿まで1度だけ
即合わせで勢いよくとを心がけて両手でグリップを持ち待機
当たりがあって一気に『チェッストォ〜〜〜〜!』と合わせると壊れたリールのハンドルが『バキバキバキッ』と逆転
これは掛かった証拠
しかし勢い良すぎてそのままハリス切れ・・・
忘れとった、1.5号じゃったわい
その後、細原さん・ヤマさんも波止Cに集結
当たりはタカさんにあったくらいで魚の気配がなくなった
ヤマさんはコブを持って帰らないとヤバイらしいからコブをヤマさんにあげた
どっちにしても私は持って帰ってませんから、モーマンタイ
14時ごろ、細原さんを除いて皆、納竿した
自分なりには納得できた蒲刈であったが、もう少し風がなかったらなと思う
これも自然相手の事、釣れるも釣れないも、天気がいいも悪いも運任せ
あとは腕を磨くのみかー!
今回、引き潮を釣ったタカさんと私 作戦通りで気分がいい♪
毎度のことながら、とても楽しいオフ会でしたよ〜☆
次は忘年会 忘年会!

本日の釣果 アジ13cm(スカリ穴より逃亡)
          コブ49cm


<コメントbyまるさ>

写真,こっちに移しておきましたので。

エスパーさん,オフ会でそんなにボウズ続いてましたっけ?

存在感が濃いんで気づきませんでした。(笑)

オフ会でも獲物期待してます。

私は蒲刈へは行かんので,イシダイよろしく。


 

J SATさんからのお便り (2003/11/24着) 

 

【自己新記録】

・仕掛け:自作コブダイ竿全ソリッド1.8m、ハリス道糸通し2.5号
     針環付チヌ5号
・場所:向港D波止
・時間:9時30〜10時20分

  前日は大型コブダイに8回バラシの洗礼を受けたが、闘志は消えず。
 コジマさんの牡蠣をタクさん経由で頂き、D波止へ向かう。
  しかし、外側はふかせ釣りグループ5名が占領、先端は家族連れの
 方がサビキ釣り。先端少し内側で釣りをする事。しかし、風が強い。
 波返しのおかげで少しはまともな釣りができるが、まったく餌を触る
 当たりが無い。


  しかし、その時は来た。「ガンッ」と明確なコブダイの当たり。
 瞬間的に立ちあがり竿を天へ向けるつもりが腕が半分も上がらない。
 構わず、腰へ力を入れて底を切る。猛烈な突っ込み、ソリッドの竿が
 満月近くまで曲がるが、まだ余力は有る。「さすが、ソリッド竿」と
 少しニヤケル。波止先端3m内をうろうろしながらやり取りをする、
 時間は多分3分程度であるが、腕がパンパンに張ってくる。


  そして、「ギラッ」とピンクの魚体が見えてきた。水面下で2度程
 突っ込みを受けるがなんとか浮かして、地元の方にタモで掬って頂く。
  疲れました、肩で息をしました。
  嬉しいです。自己新記録の67cmのコブダイ
  私を楽しませてくれたコブダイ君は検寸後に海へ御帰り頂きました。

 

<コメントbyまるさ>

SATさん,自己記録更新おめでとうございます。

次の目標は,弟子の69cmを超える70cmですね。

私の目標でもありますね,これは。(笑)

イシダイは,まあ来年に取っときましょう。


 

I タカさんからのお便り (2003/11/24着) 

 

プチオフ会の夜は更けて,そして蒲刈に新しい朝が来る22日,蒲刈プチオフ会の日,

SATさん達の釣果が気になるも,この日は朝から職場のソフトボール大会。自チームは

早々と負け,14時には撤収して15時の干潮に安芸津へ牡蠣を採りに行く予定だった。

ところが決勝戦まで進み,なんと優勝してしまった。終わったのは16時を過ぎた頃。

3試合フル出場で,この段階でかなり疲れてしまった。しかし,エスパーさんの分まで

牡蠣を採っておく約束だったので,グラウンドから直接安芸津へ急行。

ボヤボヤしていると敷石が水没してしまう。シャカリキに牡蠣を採りまくって何とか確保。

急いで帰って,打ち上げのパーティ会場へ。ほどなくエスパーさんから,まもなく自宅に

到着すると電話があり,急いでカミさんに迎えに来てもらい,自宅前で合流。

荷物を積んですぐに蒲刈へ向かう。

 

21時頃向港に到着。旧フェリー乗り場待合所では,SATさん,タクさん,

たか坊さん&彼女で既に宴もたけなわ,メニューはコブダイのチゲ鍋に薄造りなど。

10時頃にはヤマさんも登場して,大いに盛り上がった。やっぱり女性が居ると

盛り上がり方が違う。深夜24時頃に集合写真を撮って就寝。

たか坊さん&彼女さんは,ここで別れて次の目的地(デート場所)へ移動。

私とタクさんは待合所で寝ることに。ここで寝袋を忘れたことに気付く。

仕方がないのでテントにくるまって寝た。パーティをはしごして酒がしこたま

入っているので,ぐっすりと寝入った。

 

 

朝6時頃に目覚めると,タクさんポイントAで既に釣りの準備に入っている。

6時半にはヤマさんもAで始動。7時にエスパーさんを起こして,予定通りポイントCへ入った。

本日のタックルは,2.1mのヘチ竿,リールはこの日初めて本格的な実践で使用する

アブ・ガルシアの両軸リールUC4601-C3,道糸2号PE,ハリス3号フロロ

 

今日の計画は満ちの潮で先端を,引きの潮で外側を狙う予定。潮はざわざわと

音を立てて流れている。しかし,はらい出しの先端でも全く当たりがない。

時間ばかりが過ぎていく。9時を過ぎて潮が緩んだので外側へ移動。

まもなく私にフグと15cmのコブダイの幼魚が釣れた。

その頃,SATさんポイントDの先端外側へ入る。

昨日も引きに入った頃から当たりが頻発したらしい。

9:30頃,エスパーさんの竿がしなった。かなり大きそう。ドラッグを極限まで

締めたスピニングリールを,逆回転させながらやり取りする様は壮絶だ(笑)。

しばらくして良型のコブダイが上がってきた。

後で検寸すると49cm,おしくも記録更新ならず。

 

その30分後,こんどは向かいのSATさんの竿が大きくしなっている。

巨コブがかかっている様子。巨体が姿を見せたのか,波止中のどよめきがこちら

にも伝わる。獲物を引き揚げた頃には,そこらの釣り人が集結している。

検寸して自己記録更新の67cmと判明。写真を撮って,リリースされたもよう。

 

その約10分後,こんどは私に何やら大物がヒット。しかし,初めて使うリールで,

ドラグをきつめに締めたつもりがラインが出て一進一退,殆ど巻き取れない。

エスパーさんが駆けつけて,ドラグを締めてくれる・・・筈が,逆に緩めてしまった。

ラインがドバーッと出ていく。ヒエ〜。慌てて締め直してもらう。今度は絶妙の

セッティングで,徐々に上がってくるが,昨日からの疲れが腕にもきている。

間欠的な締め込みをやっとの思いでかわし,しばらくして魚体が見えた。

赤く・・・・ない。白い。おお〜っ,46cmのイシダイだ。

見るからに46cmだ。まぎれもなく46cmのイシダイだ。

エスパーさんに落としダモで掬ってもらい,波止へ上げる。美しい。

子供の頃,船釣りで20cmくらいのサンバソウを釣ったことはあるが,

もちろんこのサイズは初めてで嬉しさがこみ上げてくる。

 

 

その後は,私に40cm,35cm,20cmのコブダイとフグが釣れたのみ。

夫婦で釣りに来ていた人があまりに羨ましがるので,40cmのコブダイをプレゼントした。

昼前にはヤマさんがポイントDへ移動し,まもなく細原さんも現れた。

SATさんは自己記録更新で,もう満足しきった様子。タクさんは,丸谷港へ移動されたようだ。

ポイントDでは当たりがないらしく,しばらくしてヤマさんと細原さんがCへ合流。

しかし,その頃にはCでも当たりが遠のいていた。結局,13:30頃に納竿。

細原さんを残して14時過ぎに撤収。

エスパーさんの49cmと私の35cmはヤマさんが引き取ってくださった。

 

 

さて,自宅へ着くとすぐにイシダイを裁いた。我が家では釣果があったらその日の

晩ご飯は全部私の担当と決まっている。胃袋の中身にも興味があったので,丁寧に

開けて,中身をザルでこして,虫眼鏡で確認した。内容は,多い順に,ヒトデ,二枚貝

の稚貝,ジンガサの稚貝,例の亀の甲羅のような生物などなど(写真参照)。

卵巣も小さいが膨らんでいた(写真)。

 

 

その日のメニューは全体の1/3を使って,イシダイ尽くし。

家族へ一言,「このような料理を食することの出来る幸運に感謝しなさい」。

私にかぶせ釣りを教えて下さったまるささんに,プチオフ会をセッティングして

下さったSATさんに,酔った私を車に荷んで下さったエスパーさんに,釣りの

妙技を教えて下さった仲間の皆さんに感謝します。

 

<コメントbyまるさ>

このプチオフ会の2日間は強風が吹く厳しい条件でしたが,皆さん

お疲れ様でした。タカさんも良型イシダイおめでとうございます。

結局,蒲刈水道に面したどの波止でもチャンスはありそうです。

あとは「運」ですね。今年はたぶんもう下火になると思いますが,

来年また皆頑張りましょう。


 

H 倉敷のこばさんからのお便り (2003/11/24着) 

 

 11月22日土曜午後、JFE倉敷海釣り公園で4時間、およそ3ヶ月振りのカブセしました。

昼過ぎ到着、入園料500円/半日を払い、風が強い ので東の山陰に向かった。
風も少し緩い。カニの落としこみの先客は 「生態反応なし」とのこと、同じく先客の

ダンゴ釣り2人にも釣果な しの模様。


 いざ準備、風が止んでくれることを祈って、初めて使う両軸リール。

竿:ニッシンブラックチヌ180並み継、両軸リール:Daiwa ダイナスター150L早技、

道糸:SHIMANO IPITCH磯3号、ハリス:トルネード Vハード3号、ハリ:OWNER カットグレ7号
いざカブセ初めたものの思うようにカキが投入できない。風があり、たくねた糸の

始末が難しい。道糸を手でたぐっていると風にあおられ 岸壁の牡蠣ガラに道糸が

からまる。(まるささんの仰る通り難しい、 ここは我慢して慣れるのみ)


 1時間位して初めての当たりに合わせた、乗った、グングン持って いく、岸壁

すれすれに潜られハリ外れ。初めてのリールでしたがドラック調整していたつもり、

しかし予想以上の引きにドラッグが甘かっ たようです。ドラッグを絞め直し続投、

糸のトラブルに注意しつつ、 20分して同じ位の当たり、しきりに潜ろうとするが

今度はスルスル巻ける、顔が見えた3週間振りのチヌだ、何だかでかそう。

6.3mの玉網を伸ばして取り込む、干潮前ではあるが海面まで5m、何だか重い。

自己記録更新!チヌ51Cm

嬉しかった、しばらく我慢していたカブセ( シーズンイン初日)で釣れた。

スカリに仕舞ってから息が弾んだ、こんなサイズが居るかと思ったら興奮した。


 今年はチヌ自己記録更新続きです。2000.7月45Cm(ダンゴ釣り)以 来、今年は5月
岩黒島で47Cm(カブセ釣り)、6月高梁川汐止めで49Cm (カブセ釣り)、そして今日
JFE倉敷海釣り公園で51m(カブセ釣り) 。


 喜んでいるのもつかの間、3時頃から北風がまともに釣りを邪魔 しはじめました。

2時頃蒲刈島のタクさんのメールで向こうも強風で 苦戦とのこと、こっちも時折
突風と急な冷え込みで車内に退避、風は 一向に止まず5時に片付けました。

結局前述のヒット以外に当たりは 4回でした。


 夕方からメバル釣り客が大勢入って来ました。入園はオールシーズン5:30〜20:00です。

帰りに管理人さんに挨拶に寄ったのですが、管 理人さんの足元のバケツに25Cm前後の

良型メバルが3匹泳いでいまし た「あんたのチヌには勝てんが」と言いながらニンマリ

されていまし た。そうそう、私がチヌ釣った直後管理人さんが自転車で様子見に来て

くれましたが風と寒さに苦戦している折は管理人さんは車で様子見にきてくれました。

ここでチヌをダンゴやカニで狙う人は居るけど、カキで狙う人見たことないそうです。

「また来させていただきます」「 また来いや」とお別れしました。


 海釣り公園を後に、途中携帯で釣仲間に魚拓の相談をしたら、丁度その釣友は行き

付けの釣具屋に居たので主人に頼んでくれた。ところ が魚拓用紙が切れているので

他の釣具屋で買って来いとのこと。急遽 倉敷タイムに回り道して5枚入りの魚拓用紙を

初めて買いました(倉敷タイムでも色んなもの買いましたが、魚拓用紙だけはどこの

店でも 買ったことがありません、そんな物が釣具屋さんにあるのも知りません 、和紙

は文房具位にしか思ってませんでした)。釣仲間の待つ板谷釣具店へ、ご主人が念入

りに撮ってくれました。今愛用しているリールの エンブレムも両軸もここで買いました。

特に両軸は3ヶ月も売らずに 残してあったらしい、それを知ったら貰わん訳にも行かず

されどお金 も無しで、結局ある時払いで買いました。常々チヌの50オーバーを魚拓に

したいと思っていました。そうそうタクさん家の魚拓には負けま すが。明日は良い天気

になるといいです特に蒲刈島は。
 

  蒲刈島華やかな折、こんな地味レポートですみません。蒲刈に行けなかった倉敷の

こばでした。

 


<コメントbyまるさ>

いや,これは十分ハデでしょう。チヌ以外の当たりはコブダイでしょうか?

これから冬場にかけて,いろんな場所で思いがけなく45〜50cm級のチヌが

釣れることがあります。それにしても,51cmはなかなか出ないサイズですよね。

この日は特異日ということで,弓削島でもチヌが釣れました。

やっぱり潮の大きい日がチャンスのようです。


 

G おのさんからのお便り (2003/11/23着) 

 

11月22日、蒲刈へ行って来ました。
今日はSATさん方のプチオフ会、私はいつもの丸谷港へ。
前夜の強風のせいで早く目が覚め、6時頃現地到着。
空が白むのを待って波止へ歩く。
カキを撒くとウマヅラが浮いて来るのが見える。結構良型だ。
刺し餌を落とすと、着低を待たずにエサが取られ、なかなかアワセられない。
先端も外向きも同じ状況、しばらく続けたが、1匹(27cm)しか掛からないため一時中断。


少し間を置き再開すると、ウマヅラのアタリに混じり、コブダイのアタリが出始める。
何度かバラシの後、今度は根を切ることが出来、浮いて来た。
いままで釣って来た中では一番大きな奴だ。
波止へ上げ、検寸すると58cm
やった!自己最高!
苦節1年、やっと念願のランキング入りコブダイ釣る事が出来ました!
その後、引き潮に変わり、ウマヅラっぽいアタリをアワセると、ウマヅラにしてはシャープな引き。
もしやと思い、浮いた所を見るとなんとイシダイ
また、緊張が走るが、今度は前回に較べると小型、クリクリした目が可愛い28cmでした。
時合いなのか、その頃から頻繁にアタリが出、立て続けにコブダイの30〜35cm位を3匹と

ウマヅラの27cmを追加。
アタリが遠のいた頃、タクさんと、やや遅れてコジマさんが来られ、

挨拶を交わし、3人並んで釣り始めました。
私は、今日は昼頃までと決めていたので、丁度カキも無くなり、帰り支度を始めた頃、

コジマさんがコブダイの60cm級を釣られたのをカメラに収め、様子を見に向港へ・・・。
ここでは、SATさん・たか坊さん・コウマさんが居られましたが、強風で不調だったとの事。
帰路、次回分のカキを採取して帰宅しました。

 

 

<コメントbyまるさ>

ありがとうございました,おのさん。

プチオフ会初日の様子がよくわかりました。

それにしても,結構集まったんですね。

結局イシダイを上げたのはおのさんだけですか。

そろそろ終わりかな?2日目の情報が楽しみです。


 

F 児島のYUさんからのお便り (2003/11/21着) 

 

児島のYUです。

11月20日 朝4時起床 外は雨。
う〜ん どうしようかな・・・。
などと考えもせず、コブ76、コブ76と呪文を唱えながらの出発。
車の中では、桂枝雀の「えんまの茶漬け」を聞きながら(誰かさんと一緒かな?)
児島から1時間かけて笠岡へ。6:10発の大福丸に飛び乗り金風呂へ。

「お〜、久しぶりの金風呂。」「お、誰もおらん。よっしゃ〜。」などと独り言を
言ってはみるが、この雨、風の中 釣りなんかするヤツはいない♪

いつもの灯台先端付近へ。
マキエを10ケ程したのち、道具をつくる。
ニッシンブラックチヌ(改) 2.1m
(リールシートの上からへし折られたものを きれいに切り取り、100円ショップで
 買ってきた大工道具のキリの柄で繋いだもの。だから1mmも曲がんない♪)
バイキングに道糸4号、ハリス5号(だって、80UPしないと・・・)
チヌ針4号・・・。

期待の第1投・・・・。ワクワク。

「餌取りもいやしねえ・・。」
マキエ攻撃じゃ〜。ドボ、ドボ。

2・3・4・5投目。・・・・・。
全部、餌が残りやがる。

負けるか〜。もっとマキエ攻撃じゃ〜。ドボ、ドボ、ドボ〜。
これでどうじゃ〜。

・・・・・。
なに、全然たらん?ムキ〜!!

2時間当たりなし。

「風で水も濁ってるしな。」「この風じゃ、アタリもわからんし。」餌も取られんけど・・・。
と思っていると、アタリ?

「うりゃ!80cmUPのコブ〜じゃ〜!!」 と叫びながら、上がってきたのは21cmのアイナメ
「ふん。80cmUPになったら、遊んでやるわ。」 と帰ってもらう。(80cmUPのアイナメって・・・)

すぐにまたアタリ。
「うりゃ!」久しぶりに竿の根元から引き絞るような引き!!
ズリズリと糸を引きずり出されるが・・・「絶対切れないもんね〜♪」と余裕の勝負。
3〜4m程道糸を出したところで、パワーダウン。あとはゆっくり浮かすだけ。
2〜3度突っ込むが、初めのパワーはすでにない・・・。
タモですくって1ゲット。65cmでした。

2.1m改 非常に調子が良いです。(友達曰く、曲がり方が違ってみえるそうな。)

そこから1時間半の間に、51・36・29の順に。(だんだん小さきなるのは なぜ・・・?)
と言っても、その間に針を1本のばされ、1本折られ、2〜3回ハリス切れ。(キズか根ズレか?)
29を最後に突然アタリが止まる。

「ま、今日は余裕だね。」と言ってはみるが、2時間アタリなしはつらい・・・。

そこでアタリのない時のおまじない。

「はーい、みなさ〜ん。エサのお時間ですよ〜。」と言いながらマキエを水の色が変わる程ぶちこむ。
(注:照れずに、口に出して言うように!! マキエよりも、これが重要です・・・!!)

その甲斐あってか、10分後には53cm。う〜ん、よくきく事!!(皆さんもやってみてね〜。)

問題はその次、「ゴン」というアタリと共にエグイ引き!
耐えるもなにも、今までのとは比べ物にならないパワー。
65cmでもあった余裕が、まったくない!
1度も止めれそうな気配なく、沖に向かって5〜6mも一気に糸を吐き出した。

知っての通りバイキングは、指ドラグ。「アツ!」親指に痛みを感じた瞬間、スプールに力が入った・・・。
「フッ」と軽くなり、バレたショックで呆然海を眺めてた。
  (明日も雨かな〜。等と訳のわからん事を考えたのは、なぜでしょう?)

立ち直り、糸を手繰ってみると、針が折れている。おそるべし、金風呂!

やる気がうせかけていたので、マキエだけして帰る準備(うせていても帰らない!おそるべし!)

あらかた片付けて、ラストチャンス。

丁寧にエサをつけ、海にポイ。
着底と同時に明確なアタリ。
「うりゃ!」
けっけっけ。掛かりやがった。
またまた、沖に向かって一直線。だが、さっきのに比べると、明らかに違う。
1〜2m糸を出した後は、波止と平行移動。
テンションをイッパイにかけたまま、付いて行くと、じわっと浮いてくる。
タモですくって、66cm。本日最大。

これにて終了!!!チャン、チャン。

次回12月4日、マサさん 撃墜予定。(ほんまかいな。)

-------------------------------------------------

PS 翌21日 金風呂丸、漁船と衝突。漁船は転覆し、亡くなられました。
   御冥福を、お祈り致します。

<コメントbyまるさ>

風雨の中お疲れ様&初レポートありがとうございました,YUさん。

仕掛けが太いとはいえ,けっこう「気軽に釣り上げた」っちゅう感じですね。

私はこないだの取材のときはコブダイ1尾で息切れしましたが。

70cm級ならいつでも釣れる,という雰囲気が伝わってきます。

とりあえず,年内に77cmゲットを目指してく頑張ってださい。


 

E 倉敷のマサさんからのお便り (2003/11/16着) 

 

倉敷のマサです。

「秋は釣りのシーズン」と言われますが、私、かぶせ釣りで、秋にそんなに

釣ったように思いません。ですから、「早う、春にならんかなあ」と、いつも

思っていました。ところが、この間のオフ会、とんでもない釣果!

興奮してしまって、気持ちを整理するのに時間がかかりました。

気持ちが整理できたと思った頃、おのさんの釣果を聞き、またまた

興奮してしまったのです。

本当は今日は、岩黒島でゆっくりと過ごそうと思っていたのですが、もう、

そう言うわけにはいきません!!!「いつかは行ってみよう」と思っていた

「あの釣り場」へ、今日こそ、行くのだ!!!

私の部屋の正面の壁に、1枚の写真が貼ってあります。家族旅行で

行ったときに写したものです。

それは、しまなみ海道、伯方島、『船折の瀬戸』の写真です。

隣の大島の展望台に登ったとき、何か「ゴーゴー」と言う音が聞こえ

ました。何の音かは分かりませんでした。

それが、隣の伯方島に行って、やっと分かったのです。

伯方島と鵜島との間の瀬戸に流れ込んだ潮流が、凄まじい勢いで

岩にぶち当たったり、大きな渦を巻いたり、湧いたりして、それが

ゴーゴーと、大きな音を立てているのです。

名前の通り、生まれて初めて見る、すさまじい潮流でした。

来島海峡の最大流速が10ノット、船折の瀬戸の最大流速が

9ノットですから、有数の潮の流れが速い所と言えるでしょう。
私は魅せられてしまって、夢中で写真を撮りました。

写真を撮りながら、思いました。

『いつか、ここで竿を出してみたい』

無理なのは分かっているのです。

こんなにも凄まじい潮流の中で、かぶせ釣りができるはずがありません。

しかし、想いは募るばかり。目の前にある『船折の瀬戸』の写真を

見上げては、ため息をもらす日々が積み重なっていきました。

この間のオフ会、潮が飛び釣りにならんので、たか坊さんと話をしていました。

ふかせ釣りの人が見に来られて、色々と話を聞かせてくださいます。

「コブダイなら、有津にでかいんがおるで」との話。

「イシダイはどうじゃろうか?」と、お聞きすると、

「・・・聞いたことがあるように思う」とのこと。

たか坊さんと、「1回行ってみにゃあいけんなあ」と、話していました。

ところで、「有津」の場所を教えていただいているときのこと。

「伯方島のどこを知っているのか」と問われて、「船折の瀬戸

しか知らない」と、答えると、何と、「船折の瀬戸」の展望台を

少し下りたところが「有津」とのこと!!因縁めいたものを感じます。
家に帰り、航空写真で確かめようと本をめくると、何と、ここ、

何度も何度も見返し、「行ってみたいのだが、あまりにも潮が速く、

かぶせ釣りにならんのじゃあないかなあ」と思っていたところ。

航空写真を見ただけで、潮流の激しさが分かります。
それに、橋代が高いのですよ。瀬戸田を超えると、ちょっと辛い。

「行きました。潮が速くて釣りになりませんでした。帰りました。」

じゃあ、なんぼうにも辛い。
ふかせ釣りの人の話では、「有津港には、2つの波止があり、

長い方の波止の内側は、いくらか潮が緩い」とのこと。

「何とかなる!」確信します。

夜明け前に現地着。今日は潮がこまく、潮流の音は聞こえません。

船折の瀬戸に近い、短い方の波止に入ります。

先端付近には、通しでやっている投げ釣りのグループ。

「アナゴが多かった」とのこと。

探りをしている人にお聞きすると、「潮がめちゃ速い」と言われる。
薄明かりの中、外側の際を流れる潮を見て回り、波止中央あたりに、

荷物を運ぶ。今日の転流は、8時半の予定。夜が明けた頃には、

ずいぶんと緩んできていた。足下の水深を測ってみると、干潮時

5メーターというところ。ちょっと浅い。

1.5メーターほど石が入っていて、その先は深い。

と言っても、瀬戸田や小用の様な深さはない。

7時半前、当たり。コブダイとはっきりと分かる。で、どうにもならない。

竿先と魚までの距離が、短かすぎる。

8時頃までに、足下で3回、遠投で1回、コブダイを掛ける。

しかし、全てバラし。
足下で掛かったコブダイは、波止に空いた穴にすぐに潜り込む。

遠投して掛かったコブダイは、掛け上がりの石に突っ込んでくる。
8時過ぎて、当たりが無くなる。

潮位が低すぎるからだろうと思ったが、見に来られた地元の方が、

「でかいエイが泳ぎょうたで」とのこと。いやはや。

満ち潮が流れ出す。ここの潮は面白い。

沖合を、本流が段々と勢いを増し、川のように流れ始める。

そうすると、波止近辺も、ザワザワと波立ち始める。ワクワクしますね。

潮は、ピューンと右に走ったかと思うと、少しして、ピタッと止まる。

左に流れて止まることもある。

目の前で、渦を巻いたり、湧いたり。もう、最高です。

釣りにならない時間も結構あるが、大潮の岩黒島ほどじゃあない。

足下と遠投と、交互に繰り返し、潮が飛んだら休む。

遠投しても、駆け上がり際まで戻されてくるので、当たらない。

当たったとしても、まず、取り込みは無理だろう。

当たりがないので、何度も湾内側にある長い波止の方を振り向く。

コブダイを釣るのだったら、あっちの方がたやすいはずだ。

このままいけば、丸ボーズの可能性がある。どうしよう。何度も考えた。

しかし今日は、まず、この波止の様子を調べることが一番。

それに、狙いはイシダイ。中途半端なことはしたくない。腹をくくる。

大阪に住んでいて、伯方島に家を買い、年に何度かこちらに来て、

来たら2週間ほど「釣り三昧」と言う、おいさんと話を始めた。

今は、息子さんに仕事を譲っているとのことで、おそらく何かの

事業をされている方だろう。

「ワシじゃったら、蒲刈島がええな」と、出来もしないことを話していた。

このおいさん、かぶせ釣りに興味を持ち、隣でずっと見ていたが、

当たりがないので、釣り座に行った。

「でかいの掛けたら、言うてや!!」と、言い残し。

当たり。おいさんに言う前に、バラし。

段々と潮が速くなっていく。釣りにならない時間も増えていく。

そんなときには、じっと潮の流れを見ている。

瀬戸を、大きな船が何隻も通って行った。

本流に乗ったときには、ものすごく速い。

しかし、本流に逆らっていくときには、いよいよ進まないのだ。

右に強く潮が飛ぶので、竿を上げていた。その先を見ると、

反対に、右から潮が流れてきてぶつかり、沖へと流れている。
もうすぐ、あの潮がやってくる!
待った。
今だ!!

潮がぶつかったところへ、刺し餌を投げ込む。
少しずつ沖へと刺し餌が流されていくのが、分かる。
かなり沖合に、着底。

当たり。
根掛かり!?
ほんの少し、生体反応を感じる。

腰を極限まで落とし、上げに掛かる。
動いた!
ドラグはイシダイの時よりも半回転、きつめに締めていた。
「ジリジリジリジリ!!!」
とんでもない勢いで、スプールから道糸が出ていく。
指で少しずつブレーキを掛けながら、止めた。

「掛かった!!!」
大声で叫ぶ私。
走ってくる、おいさん。

魚は、左に走った。
先回りして走り、道糸を引きずり出されながらも、体全体で巻き上げていった。

魚が止まった。
全く動かない。
腰を落とし、上げにかかる。

動いた!
左に走る魚。
巻けるだけ、巻き上げる。

止まった。

もうすでに、肩で息をしている。
かけた瞬間から、70センチオーバーのコブダイだと言うことは分かっている。
ここまでやり取りしているので、針が口にきちんと掛かっているのは間違いない。
タックルは、この前50センチのイシダイを上げたときと全く同じ。
ハリスが2号であること、不思議なことに全く気にならなかった。

「どうあろうと、上げてやる!!!」
動かない魚を、全力を振り絞り、ゆっくりと上げていく。

何度魚が止まったかは、覚えていない。
魚は、先端から払い出す激流に突っ込もうとしていると、思った。
激流に突っ込まれたら持たないのは、分かっていた。
しかし、魚の動きが止まらない。

ついに、尖端まで来た。

勝負に出た。

スプールに掛けた人差し指に、力を入れた。
もう、道糸は出さない!

暴れ狂う魚。
相当にでかい!!

波止の穴に突っ込もうとしている魚。
そうはさせまいと、全身の力を振り絞って上げていく。

魚が、穴の中に突っ込む!
最後の力を振り絞って、上げていく。

見えてきた。
でかい!!!

水面から口を出す。
尖端で投げ釣りをしていた人が、タモを降ろす。

頭がでかくて、入らない。
「尻尾からや!!」
おいさんが、叫ぶ。

尻尾から、ゆっくりと入れていく。
頭は入らず、タモから出ている。

引きずり上げていく。
波止に下ろす。

喚声が上がった。
波止中の人が集まっていた。

私も何かを言ったが、何を言ったか、覚えていない。

魚は、76センチ、8.3キログラムのコブダイだった。

針は上顎のど真ん中に、がっしりと刺さっていた。
真ん中の2つのキバの間を、針の軸が通っていた。

タモ入れしていただいた方と、おいさんにお礼を言って、スカリに入れた。


釣り上げた後、20分位たっても、息が上がったままでした。

30分くらい経ってから、やっと普通に戻りました。
入れ替わり立ち替わり、色々な人が魚を見に来られました。

船の世話をしていた、プロの漁師さん達もやってこられます。

この辺り、コブダイはかなりおるそうですが、こんなにでかいのは

見たことがないそうです。

「イシダイを釣りに来たんじゃけど・・・。」と、私。
「コブダイ、上等よ。半身は刺身にして食べたらええ。後は、炊いて・・・。」
この辺りのイシダイ情報を教えてくださった漁師さんが、答えます。

イシダイは、大島の方が、釣ったという話は多いそうです。

船折の瀬戸にもおるが、ここで釣った言う話は、聞いたことがないそうです。

多くの方が言われていましたが、手のひらサイズのサンバソウは、

この波止でも見たことがあるそうです。

もう少し水深があれば、来るんだと思いますが・・・。

有津では、やはりこの波止の外側が、最も魚影が濃いそうです。

大きなマダイも掛かることがあるそうです。ただし、今日のような

比較的小さい潮でも、なかなか釣りにならない時間も多いです。

大潮の外側は、全く釣りにならず、なるのは、転流時のみとのことでした。

内側は潮は緩いが、釣るなら外側よ、とも言っておられました。

尖端付近で、通しで釣りをされていたグループの方、このHPをよく

見られていて、今日の昼間は長い波止でかぶせ釣りをされたようです。

結構コブダイの当たりもあったようで、数匹釣られたとのことでした。

レポートか掲示板ででも様子を教えていただければ、ありがたいのですが。

その後、44センチのコブダイを追加し、片づけを始めます。

釣っている最中、76センチのコブダイ、どうしょうかと思っていました。

写真だけ撮ってリリースしようかとも思ったのですが、やっぱり息子に見せたい。

もし、しわくても、タクさん直伝の薩摩揚げにすりゃあ、食べられるだろう。

44センチのコブダイを、家族連れで釣りに来られていた地元の方に差し上げ、

車へと向かいます。


家に帰って息子に見せると、さすがにおらんでいましたね。

家内も、おばあさんもです。頭のコブ、でかいですわ。

私の手では、つかみ切れません。コブダイの頭と息子の頭、

どちらが大きいか比べましたが・・・いやはや。

さあて、イシダイは釣れませんでしたが、これでちょっと落ち着きました。

今度の土日、またイシダイがあがりそうじゃなあ。

そうすると、私、またまた興奮してしまうんでしょうか。

いやあ、秋って、ええですね!!

倉敷のマサでした。

 

 

<コメントbyまるさ>

ありきたりですが,とにかく,おめでとうございますマサさん!

サイズもさることながら,ハリス2号で上がったことにはただ驚嘆の一語です。

この記録を破るコブダイは,果たして今後上がるのでしょうか?

ほかのすべてを犠牲にして,ワイヤで狙うしかないかも。

それにしても,今年の大物ランキングはレベルが高いなあ。


 

D おのさんからのお便り (2003/11/15着) 

 

オフ会の興奮覚めやらぬまま、12・13日が連休となるので、これはもう蒲刈に行くしか

あるまいと、1泊2日の予定を立てるが、12日は夕方に用事が出来、急遽日帰りに変更。
途中カキを2日分調達、採取に手間取ったため蒲刈到着は7時30分頃。
明日はTV取材、週末はメンバーの方が入られる事と思い今日は向港はパス。
本当は、釣り人も多いし、潮も速く私向きでない。

また、そんな簡単に自分にイシダイが釣れる筈がないという理由から。

(もちろん、サンバソウクラスで良いから、釣って見たいという願望はある。)
念のため、誰か入っているかと思い向港に様子を見に行くが、誰ひとりいない。
案の定、潮はとうとうと流れている。長居は無用、丸谷港に向かう。
釣り人はいない。YS君の釣ったコブダイ69cmが刺激となり今日はコブ狙い。

ここ丸谷港では巨コブらしきバラシの経験があり、まるささんにもバラシはあった。
可能性はある。まず先端正面から始める。
何投かするが、アタリがないので波止外側に目を向けると、良い頃合い。
すぐにアタリ!デカイ!コブの60cm以上に間違いない。(釣ったことないけど)
今まで糸を出しすぎて失敗してきたため、まるささんのやりとりをイメージし、

魚が走れば付いて行き、屈伸運動を織り交ぜながら今日は出切るだけリールを巻く。
幸い先日リールの手入れを行っているのでドラグの調子も良い。
これはなんとか獲れそうだと思った矢先、沖へ持って行かれバラシ。

チモトの上がザラザラ、根ズレか?悔しい。
ハリスを交換し、少し場を休ませ再開。
すぐにアタリ、先のよりは小さい感じ。しかし、走られた時にハリはずれでバラシ。
潮が流れ始めたため、先端向きに戻るが、コブの気配はない。
着底直後に穂先が跳ね上がり、エサが取られるのが続く。ウマヅラか?

下手なせいでなかなかフッキングしない。
その後も流れを見ながら外向きと先端を交互に攻めて行く。
そして11時頃、外向きに投入した時に「チョン」としたアタリ。
合わせると乗った。バラシが続いたので慎重にやりとりする。
結構走ったり、突っ込んだりするものの浮いてきた。
海面をピンクに染めて、ピンクに・・・何?縞がある。

イシダイだ!オフ会の再現だ!一気に緊張が走る。
オフ会と違うのは釣り人が自分であるという事。
絶対バラせない。一生後悔するだろう。
また、突っ込まれるが持ち応え、水面に出た。
その後も何回かヒラを打ち必死の抵抗を見せる。
しかし、なんとか無事玉入れ成功!

40cm級に見えたのに持ち上げる時にやけに重い。
波止上で見るとデカイ。50cmくらいあるのかも。
スケールで測ると48cm、信じられない。
イシダイなんて釣れてしまって良いのだろうか。
苦労してスカリに入れ、ホッとする。
これで充分のはずなのに、「こうなりゃ、次は巨コブだ!」とばかり
体ではもう次のカキ割っている。出来たら両手に花で帰りたい。
しばらくしてコブダイ、しかし、これは45cm

春までは苦労して上げていたサイズだが、余裕があった。
さらに続けるが、午後から急に風が強くなり、海は大荒れ。
この日も潮位が高く、波をかぶりそうな勢いなので場替えはせず

イシダイに満足し、午後2時納竿とした。

※写真では45cmに見えますが、スケールが右にずれてしまっています。


<コメントbyまるさ>

この情報を知ったときは,非常に複雑な心境でした。

なにせ,聞いたのがテレビ取材の前日。

果たして明日は,丸谷港と向港のどっちで竿を出すべきか?

結果からすると,丸谷港で取材した方がよかったんでしょうか?

でも波返しの上に女性レポーターを座らせるのはどうかな,

とか,カメラマンさんが大変かも,とか,いろいろ考えたのですよ。

何はともあれ,おめでとうございます,おのさん!


 

C 尾道のジュンさんからのお便り (2003/11/14着) 

 

 こんにちは、オフ会のレポートを見て驚愕しました。
すごい釣果ですね、都合が良ければ行っていたのに残念です。
次回は参加してイシダイ釣りたいです。
 
 私のほうは7日に朝方行きました。 場所は尾道倉庫街
1週間前にカキを調達して、いつもの場所にスカリに入れて吊るして置き、
前回、ロープが切れて海に沈んでしまったことから今回はロープを3重にして
1週間後のつりに備えていました。 午前4時に起床、この日は10時満潮の大潮。
まだ暗い5時にカキを引き上げに、プロの漁師さんにまぎれて養殖場に行くと悲劇が、、、
あれだけ念入りに吊るしておいたカキが、またロープが切れて海の中に引きずり込まれていたのです。
愕然としてしばらく立ちすくんでしまいました。 どうしたものか、、、もうやめて帰ろうか、、
周りを見回して確認したところ、まだ潮が低く小さいながらもいくらかカキが付いている。
すぐにヘッドライトを取りに行き、殻カキも含めて取れるだけバケツにとりました。
つけ餌になるのは良く見ても20個以内。 せっかく来たのだからこれで勝負しよう!

 釣り場に着いたのが7時前、誰もいない。平日の朝だから当たり前。
とりあえず集めたカキで釣り始める。 数が少ないうえにつけ餌に向いていないようなカキばかり、
こんなんで釣れるのだろうか? あまり期待しないで第1投、何かが来た。 
合わせる→かかる→小さい→やり取りする→ばらす。
なにかは分からない。 殻カキを砕いて撒き散らす。 第2投、また当たりがある、タイミングをはかって合わせる、
かかる、今度はあげる。 30センチないチヌ。 タモの登場はなくそのまま抜きあげた。
まぁ、坊主じゃないし、今晩お世話になる加古川の武史くんの家へのお土産になるかな?出来ればもう1・2枚、、、
また殻カキを砕いて撒き、釣り続ける。 潮は左向き(松永方面)に向けてけっこう早く流れる。
3メートル先に投入するとどんどん流されて、カキも豆のようなカキだけに着底しない。
岸壁すれすれに落としても5メートルは流されてしまう。 なかなか釣り辛い。
カキの数も限られているので無駄には出来ず、リールをゆっくり巻いて付いているカキの状態がよければ
またそのカキで釣るしかない。 釣り始めてから30分ぐらいしてからあたりらしいものが、
よく見て合わせる、かかった。 すこし重い。 今度は30以上? でもチヌっぽくない引き方。
コブ? ずーんとした感じでじっくり浮かしてみる。 走らない、見えてきたらコブじゃない。 チヌだった。
そしてけっこう大きい、口を切って困った。 タモが、、、 こんなのがくるとは思っていなかったのでロッドケースの中。
どうしよう、、、口を切ってからチヌらしく突っ込みを何度もし始め、そのたびにそれをかわしていると
仕事に来たおじさんが来てくれて、タモを出してくれ、取り込み成功!
検寸、44センチ。 あぁ、いいのが釣れた。

 その後なけなしのカキで30センチないチヌを2枚追加して餌切れで終了。
1時間ぐらいの釣行ではあったものの、この時期の釣りでは上出来でした。

 帰りに釣り場である程度魚をさばいて、帰宅後氷と共にクーラーバックに入れて昼から加古川に向かい
仕事が終わって帰って来る武史君を待って、武史君の家族に食べてもらいました。


<コメントbyまるさ>

この場所,「月刊釣り仲間」12月号で落とし込みの組長さんが爆釣しておられる近くでしょうか?

私は尾道水道ではまだ竿出ししたことがないんですが,近場でもかなりチヌ釣れそうですね。

ちゃんとしたカキで釣っていたら,もっと釣れたことでしょう。

私も一度行ってみようかなと思います。

なお,カキを保存するときは,なるべく人気のないところを探しておく方がいいですよ。

私も以前は袋に入れてほとんど人の来ないところに隠してましたが,

なぜかたいてい誰かに見つかって袋を破られたり取られたりしてました。

今はハダカでそれとなく隠しています。カキの保管場所は,実際なかなか難しいですね。


 

A エスパーさんからのお便り (2003/11/04着) 

 

☆コブ杯☆  〜エスパーはん、コブ釣らしたろ!〜

時は2003年11月2日、某所においてコブカップが開催された
いや、開催してもらったという方が正しいかな・・・

● いきさつ
大きなコブダイに見せられた私
未だ見ぬ巨コブの顔を一目見たくてウズウズしていた
過去の実績ある場所へ行けばいいのだろう

スレているのが心配で重い腰が上がらない
そうこうしているとあっという間に9月になってしまった
ある日、HPの掲示板にこうあった
『エスパーはん、今度遊びにおいでよ』
おお!あそこがあったか!!
呼ばれて行かない訳にはいかない
綿密な行動計画を練ってみた

●玄関先でもええですから・・・
公共機関を使って釣りに行くことに目覚めてしまったココ最近
今回もと考えてみる
方法はJR・船・飛行機
しかしまだ日程も決まっていないし、ましてや先方にも話をしていない
妄想だけが膨らんでしまった
9月中ごろになり、やっぱり実現させたい想いが強くなってきている
まるささんの過去の日記を見ては、そこで釣りをする自分を思い浮かべた
『やっぱり行きたい』
釣り以外でも行きたい理由がある
ガマンできず、春のオフ会以来親しくして頂いてる神戸のヤスさんにメールをした
『11月に3つ連休があるんでどこかで遊びに行こうと思うんですけど』
ヤスさんのご都合のいい日と私の都合のいい連休を見て行くと11月2,3日になった
まるささんのオフ会もあるからココしかない
だがこの日は・・・げぇ! 嫁の誕生日じゃん・・・
恐る恐る嫁に懇願 すんなりOK
『ダメと言っても、もう決めとんじゃろ』と言われた
ええ、もう決めてました 恩にきます♪
垂水沖一文字、この日は潮が悪いらしく、まるささんが竿を出された時とは違うようだ
まあ釣りだけじゃない おさるさん、海乃山青空さんにも会ってみたいから潮は特に気にならない
交通手段は最終的に高速バスになった
JRでは時間的にあわず、新幹線だとお金が掛かる
バスだと片道5000円、往復だと9000円とかなりオトク
便は平日2便、休日は4便、仕事が終わって間に合う便有りとまさに格好の交通手段だ
10月19日に往復券を買いに行き1日の18時20分を予約
帰りは3日の9時20分にする
そうすれば1日の夜はヤスさんの家に泊めていただくことになってしまう
『玄関でもええですから泊めて頂けませんか・・・』
快く了解して頂いて11月1日から3日まで2泊お世話になることになった
ヤスさん、本当にありがとうございます
かくして10月初頭、垂水沖一文字でかぶせ釣りをすることが決まった


●下準備
かぶせ釣りといえば当然カキが必要だ
採取は安芸津に行くことにした
カキの身質が気になりタカさん・毛利さん・たか棒さんに聞いてみた
返事は『オッケー牧場』、3人とも
たか棒さんは『OK OK オッケー牧場』
毛利さんに電話で聞けば即答で『オッケー牧場』と返ってくる
どうなっとんじゃ〜(笑)
10月26日(日)、大潮
この日にカキを採らずしていつ採るか?!
早朝と夕方を悩んだがモーニングカキに決定
2時過ぎに起きてR2を1時間走り西条から安芸津へ下る
目標は15Lバケツ2杯分
予想通りヘッドランプの電池が切れたが街灯の明かりで目標どおり2杯採った
1時間ちょいの仕事
これを持って行くににはかなりの根性が必要となるのが見て分かる
そのまま練習に行こうかとも思ったがなんせ眠い
眠くて仕方ない
来週、ぶっつけ本番でもええか・・・と早々に帰宅の途についた
帰りがけに会社へ寄りカキを下ろす
これをどう飼育するか?悩んでいる
海に漬けて、なくなっては意味がない
このまま飼育していつまでもつか・・・
回収が面倒だから会社で1週間飼うことにする
濡らした新聞紙をかけて6時半、帰宅した

●我が子のように
産まれてこのかたカキなど飼ったことがない
とりあえず海水に漬けて呼吸をさせればいいのは分かっている
しかし漬けたままでは澱んで死んでしまうだろう
隔日で海水を汲んで与えて呼吸をさせてやる
半日漬けて仕事帰りに干潮にして帰る
海水は広島市を流れる天満川で汲む
ポリタンク2つ分いる これはかなりの労力だった
週末になり殻が開きだした
2日の朝までもってくれと願いながら水を替えてやる
満潮状態にしてやると一斉に口を大きく開き呼吸を始めだす
カキにくっついてきた色んな生き物も出てきた
小さなカニがカキの一番上に立ちバンザイをしている
かわいいというか・・・生命の尊さを肌で感じた
土曜日、出発の日の朝、出勤してみるとかなりの数が殻を開いている
間引いて数えると10数個 このままいけばかなり減ってしまいそうだ
なんとか、なんとか明日の朝までもってくれとカキの生命力に掛けるほかなかった
昼になりカキを15Lバケツ2つに移し身支度を整えておく
仕事が終わったら速攻でバスセンターへ行くのだ
荷物はボストンバッグ2つにバケツ各1つずつ入れている
隙間に小物諸々とヤスさん家にお土産5kg
着替えが入ったリュックサック
ロッドケース5本入り
ボストンバッグはシャレにならないくらい重く、一人じゃまともに運べない
会社の後輩に送ってもらい、ついでに荷物を運んでもらった
肩はうっすらとうっ血していた・・・
あとはバスに乗るだけだが、未だにカキが心配で落ち着かない
何度もバケツのふたを開けてみる
少し臭いだした ヤバイ
あと12時間もってくれ〜 死ぬな〜

●18時20分広島バスセンター発、神戸三宮行き
20分待った
定刻にバスが入ってきて荷物を後部トランクに載せて車内に入る
座席は『1A』
さすが早めに予約しただけのことはある
人数は10人くらい
少人数の時は席が1人になるように振ってあるようだ
これは助かった 仕事が終わって直接来てるからゆっくりしたいのだ
これから4時間の旅が始まる
神戸着は22時20分の予定
順調にバスは走り山陽道を走っていく
落ち着いてきた所で腹ごしらえ
しかしあまりに静かすぎてパンのビニールを破く音が『バッ、バリッ』とこだまする
一番前は目だって仕方ない
ひたすた走って行く
福山を過ぎ、倉敷インターの看板をみてマサさんを想った
『こりゃあ遠いわ〜』
生名島でも遠そう 蒲刈へ行くにはかなりあるな・・・
吉備SAで10分休憩停車 
車内はあまりにヒマすぎる
高速道路の街灯が明るくて寝れないし尻が痛い
本を買って見ても酔うだけ
携帯で遊ぶにも基本的には電源オフ
2時間以上乗車は拷問だ
ひたすら、ただひたすら走る神姫バス
バスガイドもいないからヒマ、ひま、暇
ちょびっと携帯の電源を入れてこれまでのヤスさんとの交信記録を見てみた
今更思っても遅いが、ほんと厚かましい内容のメールを送っている
話半ば、夢だと思っていた、まだ先の話だと思っていたのに私はバスに乗って神戸に向かっている
現実のものとなりうれしいやら恥ずかしいやら
なんせヤスさんと対面したのは蒲刈の2時間ないくらい
掲示板で話しているからお願いできたが、嫁に言わせれば『あんた、すごいねぇ ホンマ』
確かにすごい、ある意味・・・
神戸市内に入り阪神高速を走る
街の灯りがとてもきれいで住みたいなと思わせるもの
広島とは違う景色に見とれて、いよいよ三宮駅に到着だ
神姫バスターミナルに着いたらヤスさんに連絡をしなくてはいけない
そんなメールがあったから荷物を出して待合室前に荷物を置き携帯で電話を掛ける
掛けようとした時、目の前に・・・『ヤスさん?』
『?』がつく自体かなりおかしい話だがヤスさんとすぐに分かった
やった!神戸に無事到着だ!!

●ヤスさん、お世話になります
ヤスさんが荷物半分を持ってくれて歩いて車に行くと俊介君が乗っている
明日、垂水沖一文字に来る話だったが、改めて『やっぱり行く〜』と話している
聞けばやっぱり釣りに行かない話だったとか
未だにカキが気になりヤスさんに頼んで海水を汲みに大蔵海岸へ寄ってもらった
明石大橋を少し遠くに見る場所だ
タチウオ釣りをしている間で海水を汲んでカキに与える
これで少しはマシだろう
七色に変化する明石大橋の写真を撮ってその場をあとにする
エサ屋さんに寄ってヤスさんが石ゴカイを買う
そこの天井には魚拓がいっぱい貼ってあり、その中にはコブもある
60cm代だったが私は未だ見ぬサイズ
夢はどんどん膨らんだ
途中のコンビニで少し買出しをしてヤスさんの家に着く
23時過ぎ
奥さんも暖かく迎えて下さり、ようやく体全部が落ち着いた
ヤスさんとちょっと雑談をしてシャワーを浴びて寝たのが1時半頃
朝は4時起きと聞いている 起きれるかなぁ・・・
しばらくは寝れなかったがいつしか眠りに落ちていた

●午前4時、夢に見たコブ杯
11月2日(日)、目覚ましが鳴る
寝てたのかどうか分からなかった
寝不足は否めずまだ寝たい 布団が気持ちいい
それじゃ何をしに来たのか分からない
ヤスさんも起きられたようで俊介君も起きてきた
身支度を整えいよいよ出発だ!
外はまだ暗いが、いやなモノが見える
『雨』
小雨だがこの先、止むか止まないか
降ってもいいが土砂降りだけはカンベンして欲しい
コンビニで食料を買い込み垂水沖一文字渡船乗り場へと向かった
30分は掛からなかったか
荷物をまとめて乗り場に行くとすでに2人並んでいる
出船40分前、いい場所を取りたければ早起きしかないようだ
待っていると雨が降ってきた
幸いにもきつくは降らない
この程度なら気にはならないんだが、最終の17時まで一文字で過ごすにはちょっと気になる
エンジンも掛かり出船を待っていると、おさるさんみのるさんが来られた
シブイおさるさんと陽気なみのるさん
ウワサのおさるさんに会えた うれしい♪
船がいよいよ動き出す
まるささん、アサさんに続いて3代目番長になれるかどうか・・・ 絶対になっちゃるでぇ!

●初、垂水沖一文字
あっという間に一文字に到着
ポイントは例のトコ、歩いて100m足らず
おさるさんとみのるさんは西へグレ狙いで向かった
潮流とポイントの関係をヤスさんい教えていただき準備を始める
その前に釣り座を流してきれいにした
想いはいつもと違う
きっちりきれいに釣って帰りたいのだ
今回の為に大物仕掛けも用意したが、とりあえずはスタンダードやや太めで始める
ダイワ飛竜くわせ1.8m、スピニングにPE巻き、ハリス4号で菅付チヌ鈎4号
こん鈎はアサさんから頂いたものだ
願を掛けたこのタックルで果たしてコブが上がるのか
ヤスさんはふかせ釣りの準備をしている
カキを撒きサシエ投入する
1週間飼育したカキはかなりヤバイ状態で殻がかなり開いている
釣り座は明石海峡大橋を正面に望む、まるささんが釣った所と同じ所だ
小潮だから流れは速くないらしいが、それでも4ノットくらい
蒲刈と同じくらい流れている
その反転流に乗せると足元から外へ出て行く
毎回ではないが、その方が当たりがあるらしい
数投したが当りはなし
潮が悪いとは聞いていたが、当たりの1度はあってもいいだろう
ハリスが太いからかもしれないが、これ以上、下げたくない
下げた途端、大きいのが来ても私の腕では対処しきれない

●おお!立派なコブゲット!!
釣れると信じて撒き餌を撒いてはサシエを落とす
この繰り返しを延々30分以上続けている
時間が早いかと思い反転流に乗せて外へ出て行く時に待望の当たりが
無我夢中で合わした
がっちりと鈎が掛かっているようだ
コブを釣るのは久しぶりでワクワクする
ほぼ無抵抗で上がってきたコブ
よっしゃ!
いきなり立派な赤ちゃんコブ26cm!!
ボウズラインから考えると赤ちゃんでも釣れただけでもうれしいのだ
これでちょっと安心 もう思い残すことはない
一応、ボウズじゃないし
遠征している以上、なにか鈎に掛かれば満足してしまう変な私
それは半分オフ会モードなのか・・・?
これを機にバンバン当ってくれればいいのだが、現実はかなり厳しかった
ヤスさんはウキを私の足元まで流して自己記録のイシダイ21cmをゲット
くそっ、やられた
おさるさん、みのるさんが偵察に来てコブ披露
『大きなコブです』と言うと、おさるさんはウソと見抜いた 見抜かれた
コブのないコブじゃダメ
大きなの釣れるまで帰らしてくれんかも・・・

●曇天の中の青空
その後は当りはなく、釣れたのはベラだけ
やみくもにカキを使っても仕方ない
俊介君と休憩に入る
朝ごはんはちゃんと食べにゃあね
雨は降っているが小雨で時折、止む
暑くもなく寒くもない
釣り座に戻りしばらくするとヤスさんから聞いてた通り、フツーの人がやってきた
海乃山青空さんが遅れて来てくれた
*おさるさんと青空さんが掲示板で鉢合わせするととんでもないことになる
ネットでしか会ったことのないおさるさん、青空さんと会えた
会うために来たというのもあるから願いはもう叶えられた
もうええ、帰ろう
しかし不満がある
コブのサイズが小さすぎる
ランキング外も甚だしいサイズだ
青空さんと西向きに並んで釣り再開
ショートロッドで小物釣りを始められた
竿は『ダイワ、筏竿飛竜1.5m誘い』だ
ええ竿持ってます
私に当たりは有るが2つつきで竿先が浮いてしまう
どこへ流しても同じ
エサ取りがかなり活発の様子
ヤスさんの撒き餌も私の足元まできていていい感じにエサ取りが集まってきている
私はコブの襲来を信じて鈎のサイズは変えない
合わせてもスカが延々と続いた
しばらくして青空さんがエサ取りの正体を突き止めることに成功
カワハギ10cm前後
そりゃ釣れんわ 私には無理よ
それでもコブを信じてサシエを投げるがつつかれてお終い
くっそ〜
無駄にカキを使っても仕方ないから二度目の休憩に入った

● 骨休め
隣で青空さんがカワハギを3枚上げる
私は相も変わらずエサ取りにカキ奉仕
足元でカワハギ、外で多分ベラ
チラチラと青空さんを見ると面白そうだ
迷いに迷った挙句、私も小物釣り師に転換した
ヤスさんは『エスパーはん、なにしてまんねん コブ釣らにゃ』という感じ、おそらく
釣れない時間にカキ撒いてももったいないからちょっと骨休めです♪
青空さんからハゲ仕掛けを借りて、ついでにエサももらって2人でハゲ釣りをする
大きいウマヅラハゲは見えるが、こいつは釣れない
オキアミ、アケミ貝、カキに付いていたツブ貝
結局、ツブ貝で1匹釣れただけ サイズは・・・10cmちょいかな・・・
相変わらず雨は降ったり止んだりで落ち着かない
潮が変わる10時半を過ぎてもかぶせ釣りに魚信はエサ取りだけだった
目の前のヤスさんは魚とやり取りをしている
グレか?
いや、良型の海タナゴ
ヤスさん私も本命ボウズの気配が見え隠れしていた

● 予定通りの不運
エサ取りがいるなら、こいつらを釣って練習しようと鈎を4号から2号に替えた
こんな時、大抵コブがきて後の祭になるのだが、今日はどうか
足元・外でもやはりエサ取りの当たりがある
しかし腕が悪い 鈎には何も掛かってくれない
2つつきで竿先が浮く状態が続き時間は昼になってしまった
適当に昼ご飯を食べてちょっと休憩を取る
いつもなら即釣り開始だが釣れる時間帯が来るのを気長に待つことに
しかし時間の使い方がヘタな私、やっぱり竿を持ちコブ狙い再開だ
幾度となくサシエを流すがエサ取りに悩まされるだけで一向にコブの気配がない
外に流しれた一投に違った当たりがあり合わせると『グン!』と竿がしなった
おいおい、こんな時にこれか〜
溜めて巻こうとすると一発でバレれた
26cm以上は絶対にあったが、バラシたら意味がない
26cm以下となんも変わらない
くっそ〜
皆の視線がイタイ
いつでも臨戦態勢に入れるよう、大き目の鈎つけとこう
ここでチヌ鈎6号へチェンジ
大物仕掛けの出番は未だなさそうである

● 腕かエサか仕掛けか
持ってきたバケツ1杯を使いきり2杯目を出した
水を入れ替えてやろう水を捨てると、なんとまあ
カキの腐った臭いがする
水まで臭い
まずい、やばい
1杯目はなんとかもったが2杯目は殆ど逝っている
臭いはサイアク
カキを割るとさらに臭い、あまりに臭いのは撒餌にする
それでもまともなヤツは1つもなく、かろうじてさっき死んだようなやつが使える程度
これも釣れない原因の1つか?
やっぱり仕掛けか??
合わせの腕か???
このカキ、過去最高によろしくない なんせ死んでいる
周りを見ればおさるさん・みのるさんもこっちに来てふかせ釣りをしている
ヒカル君も目の前で高校生とは思えぬいい腕を見せてくれている
このままじゃ『ニセかぶせ釣り師じゃ・・・』
一矢報いたいが当たってもエサ取りじゃどうしようもない
沖に投げて流されて着底するが当たりはない
一度、それらしきのがあったが早朝からの釣りで集中力も途切れ途切れ
合わせる前に竿先が浮いてしまった
目の前には4ノットの潮流が沸きあがっている
その中にグレの大群が乱舞していて、これがまたきれいだ
水中を泳ぐグレはとてつもなくカッコよかった
その中に大きなウマヅラハゲが混じって泳いでいる
なにしとんじゃ?あいつら??
見える魚は釣れないというが、それ覚悟でおさるさんが流し始めた
すると釣れた
さっすが〜
みのるさんはスカリに入れるときに無情リリースしていたが結構釣っている
ヤスさんは一時期、隣の人の為に撒餌をまいていた
下で撒餌もまかずバンバン釣れていたのはヤスさんのおかげであろう
俊介君は青空さんのダンゴと私のカキが気に入って釣りはそっちのけで楽しんでいる
私も小さい頃はあんなだったなあ
ヤスさんの置き竿に何かが釣れた
俊介君が巻いて上げると天然明石鯛が掛かっている!
初めて見た明石鯛
10cmでも立派な明石鯛なのだ
私は相変わらずカキを臭って選別して釣りをしている
こんなカキで釣れるんかいな〜・・・

● 青空さんが釣れた
仕掛けを回収いているとちょっと重たい
『ん?』
視界に青空入ってきた
なにか魚とやり取りしている模様
私が巻くと青空さんの竿がしなる
青空さんがまくと私の竿が引き込まれていく
竿を煽れば青空さんの竿が海に向かって下を向く
『青空さんが釣れたーっ』
青空さんがようやく気付いて笑った
こんな釣りも楽しい(笑)

● 時合いはどこだ?
小潮の流れは蒲刈くらい
数度経験しているから流自体は気にならない
逆に面白い
あっちへ投げてこっちに落としてとポイントを変えてはみるが反応はない
ただエサ取りがいなくなってきた
これは大きな魚が入ってきたのか?!
しかし単にいなくなっただけでコブの当たりがある訳じゃない
ふとした時にまたエサ取りの当たりが出る
よう分からん
カキも余りそうだからケチケチせずにバンバン使ってやった
帰りの渡船は17時、片付けを考えれば16時半がタイムリミットだろう
時間と潮だけが刻、一刻と流れていった

● ドラマチック イン 垂水
15時頃、いや、昼を回ってから青空さんに弱音を吐いていた
とりあえず、赤ちゃんとはいえコブを釣り上げている
ボウズじゃないし皆さんと一緒に釣りが出来ただけでも楽しいし
言い訳はなんとでもなる
しかしそんな想いとは裏腹に大きいのが釣りたいとは切に思っている
際に落として潮に乗せる
穂先は見ず振り返る変な余裕もあって青空さんのカメラレンズをチラ見していた
釣っている姿を撮ってもらうのは滅多にないからいい顔してみる
そんな事をしていたら久々の当たりが
余裕ぶっこいてた割に遅れることなく合わせる事ができた
和やかな雰囲気が一変、緊迫した状況に変化する
もうさすがに振り返る余裕はない
こいつが最後か
納竿まであと数十分という時だった
溜めて様子を見るといい大きさだ
潜りながら本流へ向かって走り出した
ドラグで調整は出来ないだろうとあらかじめ目一杯、ギチギチに締め込んでおいた
竿を持っていかれながらもハンドルをフリーにすべくスイッチをオフにする
ハンドルが逆回転をして右手がブルンブルン回った
もうちょっと遅かったらバラしていただろう
ここはキツイ根がないと踏んでいる
だから無理はしない
糸を出しては巻いて竿で溜めては巻いて
皆さんも気付いたようで熱い視線を感じる
これでバラしたら正真正銘、トホホ釣り師じゃがー!

● 3代目番長就任
PEラインの色が見覚えのある色になってきた
もう少し、もう少し
抵抗しなくなってきたから間髪いれず巻いてやる
抵抗したら素直に糸を出す
無理はいけない 糸を出しても十分上げられる場所だ
足元に寄せたら一気に巻き上げた
青空さんはタモを持って臨戦態勢
粘っこく竿で引っ張りあげる
ピンクの魚体が見えた!
ゆっくりと水面にコブが浮かんでくる
タモ入れは簡単に入りきらない
直径50cmの枠よりは大きいが頭のコブはスタンダードサイズ
波止にひきずり上げてくれた
溜まりに溜まった喜びがこみ上げてくる
ヤスさんを始め、皆さんが祝福してくれる
メジャーを当てると54cm
まるささんがバラしたやつには到底及ばないが、これは自己記録
何倍もうれしいくて仕方ない
持って帰る予定はないから写真を撮って海に返す 
潜っていくコブがとてもかわいく見えた
よっしゃ!
まるさ師範、アサさんに続いて垂水のコブきっちりシメておきました!!
次を狙ってはみたが釣れるはずはなく、17時の渡船に十分間に合う時間に納竿にした
ふーっ、これで帰れるわい〜・・・


●リラックスタイム
ヤスさん、俊介君、おさるさん、青空さん、みのるさん、ヒカル君で垂水漁港近くのファミレス『サイゼリヤ』に集合した
ドリンク100円で飲み放題 おさるさんを誘うならココ以外ないとヤスさんが教えてくれる
釣り談義に盛り上がり、俊介君はヒマそうだし眠そうだし
ごめんな〜
ここでゆっくり初めて話が出来た
とっても楽しい釣りができて本当に良かった
今回は珍しく結果も付いて来て最高だぁ!!!
店を出て皆さんとはお別れだ
青空さんを駅まで送って最後のさよならをした
楽しい後っていっつもこうだ
これも人生か 仕方ない
帰る途中、釣具屋さんに寄ってついでにいかだ竿を見てみた
広島にはない品揃えで、サクラの竿まで置いてある
欲しくなってきたから早々に帰ることにした
遅い時間になったが家に帰ってもヤスさんと話し込んだ
いろんな話が出来た
結局、寝たのは1時過ぎ
これで釣れていなかったらさぞ、腐ってたことだろう
ヤスさんもグレ釣れたけど、お互い大きさと数に不満が残っている
潮が悪かったから釣れただけでもまだマシとも言うが
布団に入ってコテッと寝る
朝7時の目覚ましがなるまで死んだように横たわっていた

● お別れの時
三宮を9時20分に出るバスに乗らなくてはいけない
荷物の整理をしてバケツと長靴は宅急便で送る事にする
阪神の優勝パレードがあるようで早目に出るつもりが遅くなってしまった
10数分進んでいる車の時計が妙にハラハラさせた
まあ、ダメならJRで帰ればええんじゃけど♪
三宮には9時過ぎに着いた
バスを待つ間、ヤスさんと一緒にいたが、これで帰るのかと思うとやはり寂しい
しかし帰らねばレポートも書けない
半分泣きながら広島に帰るのだった
広島に4時間かけて着く
ついさっきまで神戸にいたとは思えない
まるで夢のような時間を過ごした
ヤスさん、奥さん、色々とお世話になりました
泊めていただかなければこんな楽しい想いは出来ませんでした
優介君、俊介君、ゆきこちゃん、変なおっちゃんがお邪魔してゴメンネ
おさるさん、青空さん、みのるさん、ヒカル君、コブが釣れた時、自分の事の様に喜んでくれてホントうれしかったです!
また行くことがあったらカキは前日に採るんで本当のコブカップを開いみたいですネ
本当にありがとうございました!
お陰様で釣りの想い出に特殊なページが追加されましたぁ!!

釣果 コブ:26cm・54cm 
    ベラ:13cmくらい
     カワハギ:10cm?

 

コブ54cmと私と明石海峡大橋            骨休みで釣ったカワハギ

 

コブが釣れる前 余裕のチラ見            明石海峡大橋の夜景

 

例の釣り座                                       コブの魚拓が天井に貼ってある

明石海峡大橋

(海乃山青空さん作)  

福助=海乃山青空さん  サル=あさるさん  大黒様?=ヤスさん

トラ=俊介君    クマ=みのるさん  キツネ=ヒカル君  中央=エスパー

<コメントbyまるさ>

エスパーさん,私らが知らん間にこんなコトを・・・

去年の苦労が懐かしいなあ。私は新幹線でカキを運びましたが。

そのとき,ヤスさんに「今度来るときは宅急便でヤスさんのお宅まで

1〜2日前にカキを送りますから,保管しといてもらえますか?」と頼んで

OKをもらっていたのですよ。エスパーさんもそうすりゃえかったのに。

この時期のカキは,日陰に置いておけば3〜4日はもちます。

時々海水を入れてやるのはいいことです。

ただし30分ほどで捨てる必要があります。

長いこと浸けておくと水が傷んで,かえって腐敗の原因になります。

このレポートの中で気になるのは,エサ取りが多かったという点です。

私が行ったときは11月23日でしたが,コブダイ以外の反応はゼロ。

エスパーさんに同行してカワハギと勝負したかったな〜。

またチャンスがあったら,今度は一緒に行きましょう。

 

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