最終更新日: 2011/03/21

雑記帳(旅行編-3)

 


◆ 2011/3/20(日)〜21(祝) 牛窓家族旅行記

前回雑記帳に旅行の記事を出したのは2004年の夏,家族でハワイへ行ったときのこと。

このとき娘二人は高1と中1だったが,今では社会人と大学生になった。

上の娘は大学を中退して医療事務の資格を取り,この2月から短期の派遣で東福山の病院で

勤めていて,契約が切れる4月の上旬からは自宅のすぐ近くに新しくできる病院で働くことに

なっている。派遣契約なので正社員ではないが,とりあえず仕事が見つかって一安心した。

下の娘は留学を目指しているが点数が足りないので勉強中。就職は3年後なので,それまでに

景気が回復してほしい。ヨメは相変わらず葬儀の司会の仕事が多忙で,なかなか休みもとれない。

家族それぞれいろいろあったが,まあどうにか元気でやっている。今回の旅行は2月末ごろに

みんなの都合がつきそうだったのでこの1泊2日に決めたが,しまなみ方面の宿は既に予約で

一杯で,結局行ったことのない岡山県東部を選んだ。ところがその後東北で震災があり,さらに

18日の金曜日に広島の同い年の友人がガンで亡くなったという知らせが入って,通夜に出席

したばかり。こういう状況で呑気に旅行するのも気がひけるが,なにしろ今年は全く休みが取れず,

この機会を逃したらもう家族で旅行というようなことは一生無理な気もして強行した。

 

<3月20日>

家を出たのが10時過ぎ。飼い犬をペットホテルに預けて福山駅へ行き,大阪から新幹線で帰る

下の娘を拾って,福山東インターから山陽道に乗った。途中のサービスエリアに入ったら大盛況で

食堂には座れそうにないので,カツサンド・たこ焼き・じゃこ天フライなどを買って車内で食べた。

どれも美味しかった。高速を降り,赤磐(あかいわ)市の「ドイツの森」というテーマパークへ向かう。

天気予報のとおりに途中から雨が降り出してあいにくの天候だったが,現地にはけっこう大勢の

観光客がいた。ここは福山の「みろくの里」と似た感じで,広い敷地がいくつかのエリアに分かれて

いてドイツの農村風景や町並みを模した作りになっていた。ドイツとは直接関係ないが「おもしろ

水族館」というのがあって,水槽に手を入れると掃除してくれる魚を体験した。このあとヒツジに

エサをやったりアイスクリームを食べたりして,ドイツビール・チーズ・ソーセージを土産に買った。

(今回は生ものの土産を想定して大型のクーラーを車に積んでおいた)

 

ドイツの森を3時半ごろ出て,南へ下って渋滞をくぐり抜け,宿泊場所の牛窓のホテルリマー二へ。

季節と天気の関係で「日本のエーゲ海」と言われてもまあ無理があったが,ホテルは非常に

好感が持てた。下の写真はホテルの窓からの景色。結婚式も一組入っていた。

チェックインした後で車で「牛窓オリーブ園」へ行ってみたが,閉園時刻を過ぎていて入れず。

別の方向へ行ってみると,たぶん夏の間だけ使っているらしいリゾート風の別荘が並んでいた。

天気と季節がよければ,もうちょっとエーゲ海気分も盛り上がったかと思う。

ホテルへ戻って展望浴場で汗を流し(部屋の眺めと同じだが雰囲気はいい感じ),和食レストランへ。

料理は,満足度が高かった。遠方から来た客がふだんあまり口にしない地元の魚を振る舞いたいと

いうポリシーが明確で,味もよかった。下の写真は食べる途中で撮ったものもあり鮮明でないが,

主なメニューは下のとおり。

@                                        A                                       B

 

C                                          D                                      E

 

@前菜:ベイカと筍の木の芽和え,菜の花,イイダコ旨煮,ナマコ酢など

   向付(刺身):マダイ・ブリ・シラサエビ

※ベイカ・イイダコ・シラサエビは他の地方ではあまり馴染みがない食材。

   エビが一番美味かった。頭の方は茹でて出してもいいのでは?

A煮物:ゲタの煮付け

※ゲタはシタビラメのこと。広島ではレンチョウ(連長),松永ではゲンチョウと言う。

   薄味仕立てで美味しかったが,砂糖は入れなくてもいいと思う。

B焼物:鰆の蕗味噌焼き

※岡山と言えばやはりサワラ。ごま豆腐・大根の漬物などが付く。

C強肴:アナゴの天ぷら

※そのほかフキノトウ・レンコン・空豆。アナゴも瀬戸内一帯の名物で,今回のも美味。

D酢肴:ベラタ土佐酢ゼリー・ぬた(シラウオ・タコ・わけぎ)など

※ベラタ(アナゴの稚魚)は高知が有名だが,最近では東京でも時々見かける。

春っぽくてよいと思う。野菜はトマト・長芋・青菜。

E食事:もずく雑炊・香の物

※ふだんは夜はご飯は食べないが,一人前で目の前に出されたのでいただく。

めちゃ美味かった。デザートも出た(果物・きなこプリン)。

※このほか単品でカキフライを注文。酒は生ビール2杯と日本酒1合半。ビールも

「牛窓ビール」,酒も岡山の地酒で,サービスも雰囲気も申し分なかった。これなら

リピーターも多いと思う。

このホテルのスタッフは皆さん非常に親切で,このレストランでも家族の写真を何枚も

撮ってもらった。一同腹がパンパンになったが,そのままホテル内にあるカラオケルームへ。

1時間半で数十キロカロリーを消費して,部屋に帰って11時ごろ就寝。

 

<3月21日>

朝食はバイキング。写真を撮り忘れたが,和・洋とりそろえてたらふく食べ,9時半ごろに

チェックアウト。カラオケなど追加料金抜きの値段は,4人で62,500円だった(これに

るるぶトラブルの予約クーポンで千円の割引が加わる)。料理を考えるとお得な価格だろう。

前日に続いてあいにくの雨の中を,まず車で十数分ほど(岡山ブルーライン邑久IC近く)の

竹久夢二記念館へ。ここにもそこそこ客がいた。ただ入場料1人500円はちょっと高い。

上の娘が夢二の絵を見て「私でも描けそうな」と言ったが,他人の絵を真似て描くだけなら

誰でもできるのだよキミ。

このあとブルーライン経由で日生(ひなせ)へ。五味の市という有名な魚市場で魚を物色した。

カキを売る店がやたら多かったが,カキは広島県でも手に入るのでパス。6切れで千円と

いう格安のブリの切り身・ブリの刺身・サワラのたたき・アナゴの天ぷら・カキめしなどを買い,

前日のソーセージやチーズと合わせてクーラーが満杯になった。日生名物のカキオコ

(カキ入りのお好み焼き)も食べてみたかったが,朝食がまだ消化できてないのでパス。

日生から西へ戻って北上し,次の行き先は旧閑谷(しずたに)学校。敷地が予想以上に

広く,これで入場料300円は安い。敷地周辺には桜の木が多かったが,まだ全然咲いて

なかった。4月上旬に行けば最高だろう。ここは藩校だったので資料がたくさん残っている

ようで,資料館の資料が多すぎて全部見て回る前にギブアップ。

全員くたびれたので,そのまま2号線→山陽道を経由して帰宅した(ヨメはそのまま夜の仕事へ)。

帰りに山陽道・福山東と福山西ICの間にある福山SAで食べた尾道ラーメンは美味かった。

ここにしか置いてないそうだ。

 

ということで,今回の家族旅行は無事終了。2日間仕事をしなかったので,とりあえず3月中は

フル稼働で溜まった仕事を片付けねばならない。次に家族で旅行できるのは,また数年後だろうか。

 

 

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