最終更新日: 2012/03/20
雑記帳(旅行編-4)
◆ 2012/3/16(金)〜18(日) 九州家族旅行記
ちょうど1年前に家族で牛窓へ旅行して以来,今年もこの時期に家族旅行へ行った。
遠出するのに(釣りに使う)臭い車に乗りたくないと家族が言うので,10日ほど前に新車を買った。
その直後に出張などがあったためにほとんど乗る機会がなく,走行距離数十キロほどのまっさらな
新車を上の娘と交替で運転しながら,はるばる熊本まで行った。
<3月16日>
この日はヨメが昼間に仕事があったため,午後4時前ごろに出発。山陽自動車道の福山西
インターに乗り,車を西へ走らせる。天気予報のとおり,途中から雨が降り出した。新車は
2500ccでパワーがあり,高速の運転は今までよりかなり楽だ。ただし燃費は悪い。
釣りに使うと家族に怒られそうなので,古い車も売らずに残している。
新車にはもちろんナビがついているが,慣れてないので操作を娘に任せて,下関インターで
降りて10分ほどにある魚正本陣という居酒屋へ。着いたときは7時40分ごろだった。
ガイドブックで見て行ったが,思ったより大衆的な感じの店で,2階の座敷に通された。
下調べしたところ,フグ専門店は夜9時ごろに閉店するところが多く,到着時間が未確定の
ため予約も入れられなかったので,閉店時間が遅いこの店しか選べなかった。
まず,何はともあれフグ刺と,刺身の盛り合わせを注文。
フグ刺・中皿(5,000円)と刺身の盛り合わせ(マグロ,ヒラマサ,タイ,ヒラメ,タコ,タイラギ,
シメサバ)(3,000円)。フグはおいしかった。刺盛りはふつう。でもボリュームはある。
海鮮カルパッチョと,小フグの唐揚げ。ナゴヤフグと同じ種類だろうが,福山あたりの
店で出てくるやつより味はよく,大きめなので食べ応えがあった。
左は,メニューによれば「絹貝の炙り」。赤貝のような貝の干物。酒の肴に合う。
右は地元の川で獲れたゴリの唐揚げ。ちょっと泥臭いので家族は食べなかった。
鯨の竜田揚げとフグの鍋。鍋に入っているフグは,刺身を取った残りのアラだった。
量が少なく出汁が出てなかったので,雑炊を食べるのはパス。
そのほか鶏肉の料理やサラダ,デザートなども注文し,酒も飲んで,お会計は
4人で23,700円。いろいろ食べられて,コストパフォーマンスは悪くない店だった。
味の方は,値段相応ということで。
夕食後,すぐ近くにある下関グランドホテルにチェックイン。4人部屋がなかったので
3人と1人に分かれて,ダブルベッドのある大きな部屋を1人で使った。温泉はないが
ユニットバスに湯を張ってゆったり入れるので気持ちよかった。11時ごろ就寝。
<3月17日>
朝起きて外を見ると,天気予報のとおり雨模様。去年の旅行も雨だったが,この時期は
仕方ない。8時ごろホテル内のレストランで朝食。
ホテルの窓からの景色。海を隔てて九州が見える。朝食は刺身もついていて味は悪く
なかったが,これで1,600円はちょっと高い。ホテルの会計は,素泊まり+朝食代で,
4人で38,930円。
9時半ごろホテルを出て,下関インターから九州自動車道へ。熊本県・阿蘇方面へ向かった。
行く途中で困ったのは,高速道路なのにみんな車間距離が狭すぎ!適正な距離を開けても
すぐ割り込まれる。そこらじゅうに「車間とれ」と命令口調の標識が出てくるが,誰も守らない。
あれじゃあ,事故が起きたら玉突きになるはずだ。時速100キロを越えとんのに,車間距離が
数メートルとか,あり得んだろ。
熊本インターで降り,カーナビを見ながら南阿蘇方面へ車を走らせて,1時半ごろに道路沿いの
こじゃれたカフェレストランに入った(名前は忘れた)。
左はランチのハンバーグセット。普通に美味しかった。右はレストランの窓から見える景色。
昼食後,阿蘇山を南から北へ縦断するドライブウェイに乗った。ところが・・・・・・・
山のふもとでは雨もほとんど止んで視界が開けていたが,標高が高くなるにつれて濃い霧が
出てきた。しまいには数メートル先も真っ白で見えなくなり,トンネルに入っても霧だらけ。
いきなり数メートル先に前を走る車のテールライトが見えてきたり,それがすぐ消えたりする。
ところどころの展望スペースに車が時々止まっていたが,目の前さえ見えんのに遠くの景色が
見えるわけがない。命の危険を感じながらどうにかドライブウェイを抜け,標高も下がって
周りが見えるようになったが,ところどころに野焼きした枯れ草の平原が広がるばかりで,
たとえ天気がよくてもこの時期はドライブには適してないようだ。
車の中から前方を撮った写真。何も見えん。
そして,次の目的地・阿蘇カドリードミニオンに到着。ここはエンターテイメント型の動物園で,
テレビ番組で有名な(知らなかったが)チンパンジーのパンくんのショーがある。
施設の入り口。入ると最初にクマのいるスペースがある。右の写真は,観光客が上から
投げ入れる餌を待つクマ。餌の心配をしなくていいせいか,どのクマもおとなしい。
子熊を抱いて記念写真を撮ってくれるサービス。
このあと,劇場でパンくんのショーを見て(館内は撮影禁止),犬や鳥やモルモットなどに
触らせてくれるコーナーで遊んで,4時半ごろに宿へ向かった。
2日目の宿は,九州でも有名な黒川温泉。大分県との県境近くにあり,由布院にも近い。
1か月ほど前に予約を取ろうとしたがどこも満室で,ようやくインターネットで見つけた
旅館わかばというところに泊まった。
部屋に案内されたのが5時40分ごろ。部屋は離れの2階で,8畳と6畳くらいの2部屋。
古民家風の造りで,横や上下の部屋に客がいないので騒いでも大丈夫。
この温泉境はチケットがあれば他の旅館の温泉にも入ることができるが,6時半の夕食
まであまり時間がないので,泊まった旅館の温泉に入った。先客が2人いたが途中で
出て行ったので,貸切状態になった。内湯で体を洗って,渓谷沿いの露天風呂へ。
風情があっていい感じ。夏ならもっと気持ちがいいだろう。
ただし川を隔てた向かいの旅館の客から見ようと思えば見れる。
風呂から上がり,囲炉裏がいくつか並んだ板の間で夕食。先客が数グループいた。
テーブルの真ん中に炭火焼き用のコンロがしつらえてあり,ヤマメの塩焼きが串に
指してあった。
右の写真は,馬刺とニジマスのカルパッチョ。山奥の温泉ということで,あえて海の魚の
刺身は出さないということらしい。
左は前菜の七品盛り。バイ貝,鴨のスモーク,エビ,里芋,しいたけ風味のテリーヌ,
ニジマスの押し寿司など。右は炭火焼き用の和牛ロース,タラの真子の煮付け,
菜の花とホタテの和え物。このほか吸い物,山菜の春巻き,空豆まんじゅう,梅がゆ,
団子汁などが出て,最後はデザート。料理はどれも美味しかった。一番はやっぱり馬刺。
この日は車の運転で疲れていたので,部屋に戻ってくつろいだ。家族はまだ入浴を済ませて
なかったので,外へ散歩に行った後で温泉へ入りに行った。「千と千尋」みたいな雰囲気で
なかなかよかったそうだ。
<3月18日>
予報ではそろそろ天気が回復するはずだったが,起きた時にはまだ雨が降っていた。
8時に朝食。ちょうど適量くらいでおかずの種類も多く,満足した。
会計を済ませ,9時過ぎに宿を出た。1泊2食付きで,夕食時の酒や飲み物代も込みで
全部で約67,000円。まあ,こんなもんだろう。
熊本城へも行きたかったが時間が取れそうにないので,黒川温泉の近くにある小国町の
道の駅で土産物を買い,日田インターから鳥栖ジャンクション経由で大宰府へ。
特に合格祈願をする必要もないが,大宰府天満宮へ行ってみた。ところが行く途中で
渋滞に引っ掛かり,着いたら着いたで観光客がうじゃうじゃ。西鉄の駅から続く参道には
屋台がずらっと並んで,お祭りのような感じ。ここまで盛況な観光地とは知らんかった。
境内内にある資料館に入り,大道芸の猿回しを見て,名物の梅ヶ枝餅などを買った。
まだ昼食をとってなかったが,ペットショップに預けてある飼い犬を夕方の6時までに
迎えに行くのを忘れていたため,急いで帰路に着いた。現地を出たのが1時半ごろ。
途中でPAに寄り,680円の佐世保バーガーを食べた。普通のハンバーガーにベーコン・
レタス・卵焼きが入っていて,1個で満腹になる。おいしかったが,ちょっと食べづらい。
途中で何度かトイレ休憩をして,どうにか6時過ぎに福山西インターに到着。
犬を迎えに行って帰宅し,あれこれ片付けなどをして,この日は外食。
天気は悪かったが,まあそれなりに楽しい旅行だった。
今書いている大作の本が売れてまとまった金が入ったら,次の機会には家族で
ヨーロッパあたりへ旅行したい。あくまで仮定の話ですが。