最終更新日: 2013/06/03

雑記帳(旅行編-5)

 


◆ 2013/5/31(金)〜6/3(月) 和歌山家族旅行記

前回家族で旅行したのは去年の3月で,そのとき何を書いたか思い出すために

その旅行の雑記帳の記事を見てみると,こんなことが書いてあった。

 

今書いている大作の本が売れてまとまった金が入ったら,次の機会には家族で

ヨーロッパあたりへ旅行したい。

 

で,5月末にその大作(総合英語アトラス)の印税が入って,今年の家族旅行で

行った先は和歌山であった。つまり,そういうことだ。

※実際は予想を越える額でした。桐原の皆さん,お世話になりました。

 

<5月31日(金)>

午後4時前ごろに出発。飼い犬をペットショップに預けて,山陽自動車道の福山西

インターから東へ向かう。行き先は大学4年生の下の娘が住む大阪府の枚方。

途中で事故渋滞に巻き込まれたりしたが,どうにか8時過ぎに現地着。

この日は駅前の居酒屋で食事をし,家族4人で雑魚寝。

板の間にシュラフを敷いて寝たので多少腰にきた。

 

<6月1日(土)>

枚方を朝の9時ごろ出発。最初の行き先は高野山

4人とも免許は持っているが,心もとない2人は外して,上の娘と交互に運転した。

ナビがあるので道に迷うことはないが,大阪の真ん中を抜けて行くので時間がかかる。

和歌山に入ってから阪和道を降りて,山道を越えて高野山に着いたのは昼過ぎ。

思った以上の観光地で,大きなバスが何台も止まっていた。

メインの金剛峰寺近くの駐車場は無料。

 

金剛峰寺                                              広大な敷地内に仏堂が並んでいる

 

全部は回りきれないので,徒歩圏内をぐるっと回った。お堂の中も見学できたが,

仏像や柱が思った以上に極彩色で,まるで東南アジアのようだった。

絵に描かれているのも象や南国の鳥が多く,仏教の起源がよくわかる。

 

見物を終えて観光客相手の飲食店で昼食をとり,2時半ごろに宿泊場所の白浜へ向かった。

ここから先がまた一苦労だった。高野龍神スカイラインという山中の道を通って,龍神温泉を

通り過ぎて海沿いの紀伊田辺へ出るルートだが,とにかく遠い。対向車はほとんど来ないが

道がぐねぐねな上に工事がやたら多く,片側交互通行の信号機が5分待ちに設定してある。

それでかなり時間もロスして,結局白浜の宿に着いたのは夕方6時近くだった。

宿は,もう和歌山旅行のチャンスはないかもしれないので,ちょっと高給なところを選んだ。

るるぶのガイドのトップに載っている「浜千鳥の湯 海舟」というホテルだ。

お値段は1泊2食で4人で84,000円。ガイド本のアンケートでは満足度No.1となっている。

実際,ここはいいホテルだった。

 

 

部屋は和洋タイプ(4人用)。ベッドのスペースとふとんのスペースがある。

部屋にも内風呂のほかに小さな露天風呂がついている。(右の写真)

 

8時の夕食までの間,女3人はマッサージに。オヤジはゆっくり入浴。

大浴場には露天風呂もあるが,残念ながらそこからは海はほとんど見えない。

その先にいくつか入浴スペースがあり,一番先の混浴風呂(着衣で入る)からは

たぶん海が見えただろうが,結局行かなかった。湯は海の近くらしく塩辛かった。

 

夕食は女性が3人ということで,量がひかえめのコースを注文。

 

食前酒と先付け。ごま豆腐・塩辛など約10品        伊勢海老の身を卵で包んだ吸い物(美味)

 

マダイ・マグロのお造りとカンパチの炙り               アワビの踊り焼き

 

熊野牛のすき焼き。かなりボリュームあり    焼いたタチウオの身を載せたシラスご飯

 

上の写真の料理にデザートがつく。控えめコースでも腹一杯になった。

調子に乗って酒をたくさん注文すると高くつくが,つい飲みすぎてしまった。

運転の疲れもあったので,食事が終わって部屋に帰ると10時過ぎには寝てしまった。

 

<6月2日(日)>

 

西日本はもう梅雨入りしているので天気が心配だったが,幸いこの旅行中はほとんど

雨が降らず,曇りで暑くもなく過ごしやすかった。

この日は那智勝浦から熊野本宮大社を回る予定だったが,車の移動が時間的にも

体力的にもきつそうなので断念。白浜観光にチェンジした。

朝食は豪華版だった。サラダやデザートはバイキング方式で,和食は目の前であぶって

食べるアジ・タチウオの干物,伊勢海老の味噌汁,アジの南蛮漬け,マグロの山かけなど

魚づくし。今まで旅行で食べた朝食の中でもかなり上位に入る料理だった。

朝食後,ラウンジで無料のコーヒーを飲みながらくつろぐ。

 

 

朝食は豪華版                                               ラウンジのテラスから見える太平洋

 

このあと,ホテルから歩いて行ける所(5〜10分くらい)にある観光地・千畳敷へ。

大きな岩の層が重なって海へせり出している。先端には釣り人が何人かいた。

 

ホテルを10時半ごろチェックアウトし,車で千畳敷の少し先にある三段壁へ。

エスカレーターで海面近くの洞窟へ降りると,洞窟内に打ち寄せる波が間近で見られる。

 

三段壁の下の洞窟内から見た海              三段壁から千畳敷方向の眺め

 

空が曇っていたので真っ青な海とはいかなかったが,きれいな海であることは間違いない。

一生懸命魚を探したが,水がきれいすぎるためか発見できなかった。

 

続いて,ここから車で3分ほどの,白浜海中展望塔へ。

いかにも昭和のたたずまいを残すキノコ状の古びた鉄塔が海中に立っている。底の水深は

数メートルくらい。塔の周囲には魚を寄せるエサが入っていると思われるバケツがいくつか

吊り下げられており,その魚を水中の窓からのぞき見るというシンプルな施設だ。

いったん作ってしまえば維持費はほとんどかからない。客は塔の上かららせん階段を伝って

歩いて底まで降りる。

海中展望塔                                       海中の窓から見える魚(これはグレ)

 

「黒潮に乗ってきたイシダイ,アマダイ,カサゴ,アジなどのほか…」というアナウンスが

流れていたが,それらの魚の姿は見えず。確認できた魚は圧倒的にグレが多く,

チヌ・ベラ類・カワハギ類・ブダイもいた。岩礁はあったがコブダイはいなかった。

ここは子どもを連れて行ったら喜ぶと思う。

 

さらに10分ほど車を走らせ,円月島が見える海岸へ。

 

ここにはグラスボートという遊覧船に乗るコースがあったが,時間がないのでパス。

白浜の入り口あたりにある「とれとれ市場」へ向かった。

着いたのが12時半ごろで,広大な駐車場には相当数の車が止まっている。

幸運にも,1日1回の「マグロの解体ショー」が始まるところだった。

プロは慣れた手つきでマグロをさばいていき,サク取りしてトレイに入れてすぐに

即売,というシステムになっている。1パック千円くらい。クーラーがあったら買って

帰りたかった。ここのマグロは近くの串本港に水揚げされる「一度も冷凍されて

いない」本物の生マグロだそうで,あれは買って食ってみたかった。

結局昼食は,市場内にある広い食堂で食べた。ここは市場で売っている魚をそのまま

焼き物や刺身や丼にして食べさせるコーナーが並んでいる。迷わず寿司コーナーへ。

4人分の寿司10数皿を適当にチョイス。1皿(2カン)1,000円の大トロも2つ買った。

ネタが大きいので食べ応えは十分で,合計6,400円で全員満腹になった。

大トロは回転寿司にもあるが普段は食べない。こういう所で食べると格別に美味い。

 

右端に写っているマグロの頭は4,000円         マグロ・カンパチ・エビ・アナゴなど

 

2時過ぎにここを出発。そのまま枚方へ帰ってもよかったが,せっかくの旅行なので

帰り道をちょっと迂回して奈良へ行った。奈良は枚方から35kmくらいの距離にある。

スマホでお寺の開館時刻を調べたら東大寺が5時半までだったので,それに間に合う

よう車を走らせ,どうにか5時過ぎに奈良に到着。大仏を拝観した。

 

東大寺を訪ねたのは小学校の修学旅行以来だったが,記憶に残っていた通り,宮島と同じ

(鹿のフンの)においがした。観光客の中には外国人,特にアジア系の人が多く,中国や

韓国,インドなどいろんな国から来たらしい人がいた。日本の仏教に興味があるんだろうが,

日本人にとっては仏教もキリスト教もイベントの理由付けくらいの意味しかないことを,外国

からの観光客は知らないのだろうなあ。

 

この日は奈良から枚方へ戻り,バイキング方式の串揚げチェーン店で夕食。初めて入ったが,

よその地域でもこういう店を出したら流行りそうな気がした。

 

<6月3日(月)>

朝の10時半ごろに枚方を出発。途中で道に迷ったりサービスエリアに寄ったりしながら

午後3時ごろに自宅に到着した。今日はこの日記をアップしたら家に帰ってあっさりした

夕食をとって早く寝る予定。明日からは頭を切り替えて仕事を再開する。

次回はいつになるかわからないが,時間とお金があれば海外旅行に行きたいものだ。

 

 

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