マハゼ

釣る

ハゼは誰でも釣れる魚ですが,たくさん釣ろうと思えばそれなりの技術と経験が必要です。タックルについては,とにかく細仕掛けを使うこと。竿は軟調の磯竿(投げ竿は不向き),オモリは5号まで,ハリスは1号まで,ハリはハゼ・キス・袖・キツネなどの5〜6号,といったところでしょうか。また,干潟で釣る場合は水脈(みお)を探すのも大きなポイント。水脈は魚の通り道。干潮時に確認しておくのがベストです。さらに,河口などでは「魚の動きに合わせて釣り人も移動する」ことが大切です。秋のハゼは,満ち潮に乗って河口から上流部へ移動します。だから満潮時は湾奥の方が,下げ潮では下流部の方がよく釣れます。

もっとも,200も300も釣っても調理が面倒なので,数釣りにハマるよりも,のんびり1か所に腰を据えて,魚が通り過ぎるチャンスを待つ,という釣り方の方がぼくは好きです。

食べる

ハゼの刺身を食べたことありますか?驚くような美味!--- というのはウソ。ハゼの刺身はあんまりお勧めしません。白身ではありますが,とにかく甘い。甘すぎて品がない。内湾のハゼの方が栄養がいいので美味しい,という人もいますが,刺身に関しては何となく添加物入りのソーセージを連想させます。でも,天ぷらは美味。あまり大きくないサイズの方がいいんじゃないでしょうか。20cmを超えるケタハゼよりも,15cmくらいまでのものの方が美味しいように思います。佃煮・甘露煮(右の写真)もイケます。作り方は「魚を食べよう」のコーナー中の「釣魚クッキング(2)」で紹介しています。