★ 釣り日記 (2003年3〜4月) ★

3月1日(土)

3月15日(土)

3月30日(日)

4月5日(土)

4月19・20日(オフ会)

4月28日(TV取材)


◆ 2003/4/28(月) 能美島・大君波止ほか

〜 みんな,テレビ見んでえ〜よ!〜

● 2週間ほど前にテレビ取材の話が来た。スカパーの「釣りビジョン」という釣り番組専用のチャンネルで,「瀬戸内各地の珍しい釣りをレポートする,2か月に1回の番組」だそうだ(タイトルは忘れた)。前回はメバルのエビ撒き釣りを放送したとか。話が来たのがオフ会の直前だったのが,そもそもの失敗だった。20日のオフ会の前後なら,潮が大きいし時期的にもハラミチヌの最盛期は終わってないはず。オフ会をキャンセルするわけにいかないので,取材するなら22日(火)・23日(水)あたりか,ダメなら月末ころしかない,という話をした。結局あちらの都合で本日28日に決まったが,ちょっと不安があった。まず,潮があまり大きくなく,満潮の時刻が早い。呉の満潮は8時過ぎごろ。この潮で釣果を上げるとなると,早朝から満潮までの間に勝負するしかない。しかも,チヌが一番釣れそうな大君の波止は工事中と聞いているので,工事が始まる時刻までに釣果を上げたい。さらに心配なのは,あのへんのハラミチヌの釣期はもう終わっとるんじゃないか?ということだ。実際去年も,3月・4月に爆釣した音戸七連桟橋へ5月の連休に行ったら1回もチヌの当たりなし,という悲惨な目に会った。HPで下見を告知しておいたら,細原さんから前日(27日)に竿を出した状況をメールで教えてもらった。アイナメが1尾と,チヌのバラシが1回あったとのこと。潮は今日の方がいいので,工事さえなかったらチヌの顔ぐらいは見れるんじゃないか,と予想した。

● 当日の行動予定は,こんな感じ。早朝から大君で満潮まで釣る。最低でもチヌを1枚と,できたらアイナメも。8時半か9時ごろ次の場所へ移動。コブダイを狙う。数回くらいコブダイとのファイトを見せて,50〜60cmくらいのが1〜2尾上がれば申し分なし。干潮が午後2時ごろなので,昼までには撮影は終わるだろう。チヌ・アイナメ・ コブダイの3魚種をそろえれば,かぶせ釣りのアピールになるはず・・・・ということで,現地の大君では5時半ごろから撮影に入れるようお願いしておいた。取材スタッフは神戸にある「ギガ・ブレーンズ」という会社の皆さんで,プロデューサーの山本さんにはメールで大君へのアクセスを伝えておいた。

● 前日は10時ごろ就寝。目覚まし時計を2時50分にセット。それよりちょっと前に目が覚めて,結局家を出たのが3時前。コンビニで朝食とオヤツを買い,呉方面へ向かった。昼食は買わず。昼までに決着がつくはずだから。最初は車はスムーズに進み,音戸大橋の手前に来たところで,携帯にメールが入った。あれ?向こうの人にはメールアドレスは教えてなかったけど・・・車を停めてメールを開くと,なんとエスパーさんからの激励メール。こりゃ,今日じゅうには日記を出さにゃいけんな。夕方までに帰って,夜には出せるじゃろ。

大君には5時過ぎに到着。すぐ後,総勢6人の取材スタッフも到着。神戸を夜中の12時に出た,とのこと。 挨拶して,撮影と釣りの準備。番組のナビゲーター役として毎回それぞれの釣りに挑戦する橋本さんという釣り師さんと,二人で竿を出すことになっている。事前に,こう伝えておいた。「大君では時間が限られているので,釣り方の詳しい説明は後回しにします。とにかく魚を釣り上げる場面を撮影することを優先して,5時半ごろから釣りを始めさせてください。橋本さんの分の道具は全部用意しておきますので,とりあえず私の釣り方を真似て釣ってみてください」。

● その予定どおり,5時半ごろから釣り開始。タックルは,1.5mと1.8mのイカダ竿に,道糸2.5号・ハリス2号・チヌバリ4号といういつもの仕掛け。橋本さんには竿の使い方やサシエのカキのつけ方などを簡単に説明した。釣り座は波止中央付近の内向き。チヌ狙いなので,マキエを多めにして,サシエをなるべく遠投。潮は全然流れていない。時間帯としては悪くないはずだったが,魚の反応がまるでない。橋本さんは,最初投入がうまくいかず(両軸リールのため道糸がからんだりするトラブルが起きやすい)悪戦苦闘していたが,どうにか釣りの形にはなった。ただ,初めての人には遠投は難しいので,サシエは足元3mくらいのところまでしか届かない。チヌは難しいかもしれんけど,アイナメなら釣れるじゃろ・・・と思っていたら,6時半ごろ橋本さんに魚がヒット。竿がかなり曲がっている。タモを持って行くと,良型のアイナメだった。すくい上げて検寸すると,36cm。置き竿にヒットしたらしい。これで1魚種はクリア。

● あとはチヌさえ釣れたらOK。ところが・・・全く当たりがない。場所を先端寄りに移動してやってみたが,こちらもダメ。この日は幸い波止の工事はなかったが,結局8時半まで竿を出したがその後は二人とも1回も当たりなし,という散々な結果に終わった。予想したとおり,チヌの最盛期は過ぎていたらしい(潮が大きかったら結果は違ったかも)。これ以上粘っても期待できそうにないので,次の場所へ移動。行き先の候補は,2つあった。「魚影が濃いけど釣り座が高くて撮影が難しい場所(倉橋島・室尾)と,撮影はしやすいけど魚はそれより少ないかもしれない場所(倉橋島・西宇土)と,どっちがいいですか?」と尋ねると,魚が釣れる方がいい,という返事が返ってきた。で,結局室尾へ。ここへは去年の5月の連休に義兄と二人で行って,66cmと59cmのコブダイを釣り上げている。当たりもけっこうあったので,まずボウズはないはず。ところが,後で考えたら,去年は昼の干潮まで音戸の七連桟橋で釣って,室尾で釣ったのは午後の満ち上がりだった。今日はその逆で,下げ潮を釣ることになる。その差を考慮してなかったのが失敗だった。

● 室尾は平日というのにサビキのアジ釣りの人でいっぱいで,1人が数尾ずつくらいアジやサバを釣り上げていた。先端近くの曲がり角付近まで荷物を運んで,釣りを開始したのが9時半ごろ。釣り座が高く水面まで距離があるので,初めての人にはちょっと怖いかも。タックルは,コブダイに備えて2.1mの竿に道糸5号・ハリス3号。ハリは伊勢尼10号。足元にマキエをして,第1投で当たり。何やら魚が掛かった。水面まで上げてみると,大きなウマヅラハギ。タモですくって検寸。35cm。腹ボテの美味そうなメスだった。よっしゃ,これならイケる・・・と思ったわけですが,結局これが本日唯一の釣果になるのでした。

● 釣り始めて間もなく,橋本さんにコブダイがヒット。橋本さんは「バスなら50cmを釣り上げたこともある」と言っておられたが,コブダイの引きには絶対ショックを受けるじゃろなあ,と内心思っていた。案の定,竿を一直線にノサれてハリス切れ。予想どおりの,茫然自失のリアクション。映像的にはいい絵が撮れたかも。しかしその後は潮が全く動かず,だんだん条件が悪くなった。昼ごろには魚が釣れるような雰囲気ではなくなり,スタッフもひと休み状態。その間,二人に2回ずつコブダイの当たりがあった。橋本さんは2回ともハリス切れでバラシ。こちらは,2回ともハリ外れ。これは悔しかった。ハリが外れてさえなかったら,取りこめたろうに・・・そしたら予定どおり昼で撮影を終了して,帰れたのに。取材スタッフの皆さんも,撮影が早く済んだら広島まで行ってお好み焼きを食べて帰るつもりだったらしい。魚が釣れるまで粘らにゃ仕方がない。弁当も持って来てなかったので,スタッフに分けてもらった。スイマセン!天気は最高で,暑いほど。カメラマンさんは裸で撮影。テレビ取材のときいつも思うのは,カメラマンさんをあの重たいカメラから早く解放してあげたい・・・ということ。今回のカメラマンさんはテトラから5m下へ転落したこともあるとかで,「そういう仕事なんです」だそうだが。(写真手前の背中を向けているのが橋本さん,奥がカメラマンさん)

● 実は,11時ごろスタッフにこう持ちかけた。「もう1つ候補地(蒲刈)があるんですが。ここからだと1時間以上かかりますが,コブダイとチヌが狙えます。今から移動すれば12時過ぎには着けるので,2時の干潮まで(向で)コブダイを狙って,それから(大地蔵で)チヌ狙い,という手もありますけど」 --- この時点では,距離が長いので移動はせずに,室尾で満ち潮が流れるまで続行することになった。昼ごろ一人で峠を越えた海越まで状況を見に行ってみたが,ここも干潮が近く底が見える状態なのでアウト。室尾に戻り干潮過ぎの3時ごろまで釣ったが,相変わらず潮が全く流れず魚の反応もないので,結局ラストチャンスに賭けて蒲刈へ移動することになった。広島でお好み焼きを食べて帰るというプランをキャンセルさせてしまい,スタッフの皆さんには申し訳ありませんでした。

● 途中でコンビニに寄ったり渋滞に会ったりして,に着いたのは4時50分ごろ。最初,コブダイの魚影が濃い一番北側の波止へ行った。ここで道具を出していたら,「ここは釣り禁止の看板があるので取材できません」。--- しも〜た!そんなん,忘れとった。--- 「この近くに別の釣り場はありませんか?」ということで,フェリー桟橋横の波止へ。時間から考えても,もうここでコブダイを釣るしかないが,潮が速いので慣れない人には難しい。橋本さんには先端や外側の比較的潮の緩いポイントで釣ってもらって,こちらはレジャーフィッシングの取材で入った内向きのポイントへ。予想どおり潮が速く,サシエが真横に流されて根掛かりの連発。でも,とにかくコブダイがヒットした場面だけでも・・・その願いが通じたか,6時から6時半ごろにコブダイの当たりが3回。最初の1回はハリ外れ。あとの2回はハリス切れ。最後に掛けたヤツとは,互角の勝負まで持ち込めたが・・・いったん底を切って,これなら取り込めるか?と思った途端,手前の根に潜られてラインブレイク。60〜65cmくらいのサイズだろう。橋本さんには当たりはなく,結局撮影不能になる7時近くまで粘ったがギブアップ。

● 本日の二人の釣りの総括。

@ 朝5時半から8時半まで大君(能美島)で釣って,36cmのアイナメ1尾。あとは当たりなし。

A 9時半ごろから3時近くまで室尾(倉橋島)釣って,35cmのウマヅラハギ1尾。あとはコブダイのバラシ5回。

B 夕方5時過ぎから7時近くまで向(上蒲刈島)で釣って,コブダイのバラシ3回。

合計8回のバラシのうち,ハリ外れが3回もあったのが惜しかった。それに,場所の選定を間違えた。大君はしょうがないとして,次に蒲刈へ移動しとったら,コブダイのボウズはなかったと思う。「倉橋南部なら,コブダイはどこにでもおるじゃろ」とタカをくくっていたのが失敗だった。取材の方は「かぶせ釣りの方法や釣り場を紹介するのがメインなので,釣果には必ずしもこだわらない」という慰めの言葉をいただいて,ボツにはならないらしい。神戸から6人がかりで取材に来て,ボツになったら向こうも困るじゃろうし。それにしても,もう1回チャンスが欲しい。橋本さんも初めてのコブダイの引きに衝撃を受けたらしく,今秋以降のかぶせ釣りシーズンにもう1回チャレンジしたいと言っていた。ということで,次のチャンスがあったら絶対リベンジします!今度こそ,場所の選定は間違えません!それにしても,帰宅したのが午後9時過ぎ。拘束時間18時間,走行距離およそ300kmの取材は,いろんな意味できつかった・・・

★ 追記:今回の取材では,マキエのことも問題だった。かぶせ釣りではカキを砕いて撒くが,これがマキエに相当するか?--- 今回の番組ではカキを撒いている場面はテレビには出さないという方針だそうだ。取材側で事前に当局に確認したところ,基本的にはハリのついていないエサはマキエと見なされるという趣旨の回答だったそうで,「前回放送したメバルのエビ撒き釣りの番組も,編集が終わってからエビを撒く場面はアウトという判断が下され,急遽編集し直した」とのこと。「釣り禁止場所への釣行」などにも言えるが,釣り情報誌はあまり厳密に守ってはいない。しかしテレビでそういう場面を流すと,クレームをつけてくる視聴者が必ずいるのだそうだ。「自分はルールを守っているのだから,おまえらも守れ」という人も中にはいるだろうが,実際は単なるイチャモンが多いんじゃなかろうか。車の速度制限と同じで,ルール違反と言われればその通りだが,(他人に迷惑をかけない範囲内で)必要以上にルールを持ち出すと人間生活全般が窮屈なものになってしまうと思う。

 4/28の唯一の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・ウマヅラハギ(35cm) 1尾


◆ 2003/4/5(土) 大三島・井口一文字波止   

〜 期待に沿えず・・・すんません! 〜

● この日記は本当はボツにするはずでしたが,今日(4月6日)の釣果があまりにもショボかったので,やむなく公開することにしました。来年の参考として,本日の記録をざっとご紹介。釣り場は,横島・横田一文字波止。朝の7時ごろから11時ごろまで釣って,右の写真の釣果。サイズは,ひみつ・・・と言いたいけど,まあ書いておきましょう。コブダイ32cm・アイナメ25cm・チヌ18cm。渡船料を払って渡ったにもかかわらずほとんど魚の反応がなく,前日横田港で釣ったコバさんの釣果(30cm級アイナメ2尾)にもかなわない(泣)。その後天神波止で満潮まで1時間ほど竿を出してみたものの,こちらも全く当たりなし。ここ2日ほどの冷え込みの影響か?もっとも例年田島・横島方面はこの時期はほとんど釣れないので仕方なし。5月に入ってチャンスがあれば,もう1回チャレンジしてみます。YSくん,リベンジしようね。

● さて,昨日土曜日に行ったのは,なぜか大三島。話せば長いことながら,簡単に言うと「取材のような」釣行。月刊釣り仲間の関連の渡船屋さんから,「渡船を利用したかぶせ釣り」を流行らせられないか?という企画が出て,渡船でないと行けないような釣り場で爆釣した記事を雑誌に出せば客が来るはずだ,ということで,今回の釣行が実現した。ただし全く誰も入ったことのない場所で釣るので,行ってみないと釣れるかどうかはわからない。スケジュールが急に決まったこともあって,今回は単独釣行となった。そういう趣旨であるから,「爆釣」が至上命題である。しかも,「コブダイの爆釣」ではダメ。普通なら「チヌの4,5枚も釣れたら十分でしょう」と言いたいところだが,なにせ最近うちの常連さんの釣果がすごい。このHPを見ている人たちに「ここなら渡船料を払っても行ってみようか」という気を起こさせるには,ハンパな釣果では済みそうにない。目安としては,チヌなら30cmオーバーを10枚,または50cmオーバーを1枚。そんな釣り場はめったにあるもんじゃないが,「どこでもいい」というなら,この条件を満たせそうな場所が2つある。言わずと知れた,倉敷のマサさんと細原さんの釣り場,すなわち瀬戸田と能美島・大君。しかしこれらは,渡船を使わなくても行けるから今回の対象にならない。離れ波止や磯場の情報はうちのHPにもほとんど入らないので,渡船屋さんに場所選びをお任せするほかない。結局,イチ押しということで選んだのが大三島・井口フェリー乗り場の目の前にある一文字波止。もちろん行くのは今回が初めて。そもそも大三島に足を踏み入れたことさえない。

● 渡船屋さんは新畑さんと言って,生口島・垂水を本拠に,須波忠海からも出船してくれる(詳細はたぶん月刊釣り情報に広告が載っています)。今回は須波から出る。渡船料は2,500円だが,取材ということで2,000円に割引してもらった。「その代わり,うちの宣伝になるくらいの魚を釣り上げてくださいね」というわけだ。プレッシャーかかりまくり。6時半に須波へ行き,初対面の新畑さんに挨拶。船にはほかにふかせ釣りのお客さんが2組(3人)。それぞれ別の釣り場へ行くらしい。須波港を出て佐木島の西を過ぎ,高根大橋の下をくぐり,30分ほどで大三島・井口に到着。一文字波止で降ろしてもらう。「ここでかぶせ釣りをするのは人類史上初でしょうから,頑張ってください」と激励を受けて,波止に一人で残された。波止は全長数十mくらいのフラットな構造で,土台は深浦と同様にコンクリートの柱が組んであるので,足元に根魚が居着いていそう。端から端まであるいてみて,一番潮が動きそうな左端に釣り座を構えた。朝方パラついていた雨も止んで,曇天微風の好コンディションになった。

● 潮は,満潮が昼過ぎごろ。これから満ち上がりを釣ることになる。竿は3本持って来てあるが,まず1.8mイカダ竿に道糸2.5号・ハリス2号・チヌバリ4号の仕掛けをセット。まだ満ち潮は動いておらず,潮流はほとんどない。足元と沖目にマキエをして,第1投が7時半ごろ。足元の水深は,干潮時で5mくらい。沖は多少深くなっている。足元にサシエを入れると最初から当たりはあるが,エサ取りっぽい。数投目に上がってきたのは良型のササノハベラ。リリース。その後,コブダイが立て続けにヒット。3度目に取り込んだのは40cm弱の食べごろサイズ。一応スカリにキープ。その後1時間ほどは散発的に当たりが出て,コブダイと中型アイナメを1尾ずつ追加。9時ごろ,満ちの潮が沖へ向けてゆっくり流れ出したので,遠投に切り替えた。しかし,潮の流れはなかなかいい雰囲気だったが,遠投には全く当たりなし。足元もササノハベラの当たりしかなくなった。

● そのまま時間だけが過ぎていき,10時半ごろからは潮の向きが変わって,かなり速い潮が流れ出した。足元に落としたサシエが,10mくらい沖に着底する。しかしサシエが底から浮き上がるほどの速さではなく,忠海で53cmのチヌを上げたときと似ている。いい感じでサシエが着底するが,相変わらず魚の気配はない。ようやく11時ごろ,初めてチヌらしい当たりがきた。合わせるとまずまずの引きで,38cmのチヌ。どうにかこうにかチヌの型は見たが,その後また当たりが止んだ。しかも正面から強風が吹く悪条件に変わり,無事に帰れるんかいな〜・・・という雰囲気になってきた。満潮が近づいた昼ごろ,足元の釣りに切り替えたらまたコブダイが散発的にヒット。際の岸壁に突っ込んでバラシの連続。竿を2.1m,ハリスを3号から4号にまで上げたが,結局60〜70cm級と思われるサイズを数回バラした。

● 迎えに来てくれた新畑さんとしばらく話し,1時半ごろ納竿。荷物を船に積み込み,他の釣り人を迎えに行った。皆さんフカセ釣りで,激流の中で竿を出していた。3人の釣果は,それぞれチヌを2〜5枚くらい。サイズは30〜35cmといったところ。帰りはモロに風を受けて船が波をかぶり,びしょ濡れになりながら1時間ほど揺られて須波へ帰着。まあ正直なところ,ああまでして人の行かん場所へ連れて行ってもらおうとは思いませんね,ワシ。爆釣できるならまだしも,チヌ1尾じゃなあ・・・すいません,私の責任ですね。

● というわけで,これでは渡船の宣伝にはならないので,近いうちに別の場所で再チャレンジすることになっているのだ。しかし,ノルマが厳しすぎる・・・マサさんと細原さんの釣果を見てなかったらなあ。

※ ちなみに,この件には続きのような前置きのような「ちょっとしたニュース」がありまして,オフ会で話そうと思っています。

 4/5の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(38cm) 1尾

  ・コブダイ(39・38cm) 2尾

  ・アイナメ(25cm) 1尾


◆ 2003/3/30(日) 竹原市・忠海東小学校前波止   

〜 念願の大台突破に,感無量! 〜

● おととい瀬戸田で空振りを食らって,この春は瀬戸田へはもう行かないことに決めた。時期的に言うと,大型チヌを釣るには今がベストシーズン。倉敷のマサさんは去年も今年も50cmを釣り上げている。運の問題もあるけど,そろそろこっちにも来てくれんかな〜。50cmにこだわるのはいろいろ理由があるが,たとえば雑誌などの取材を受けて,「かぶせ釣りで釣り上げたチヌの最高は何cmですか?」とか聞かれたときに,40cm台じゃちょっと恥ずかしい。で,今日選んだ釣り場は,忠海。ここは三度目になるが,これまでの経験から3つのことがわかっている。その1,シーズンに入ればチヌは釣れるはず。その2,魚の数は少ないが,釣れれば大型が期待できる。その3,釣り座は,定員1名!--- これが一番の難点。

● ここはけっこう大きい波止で,アイナメ・コブダイなら外向き一帯のどこでも狙える。しかし,チヌが釣れると思われるポイントは1つしかない。それは,ちょうど曲がり角のところ。このカドから沖へ向けて払い出す潮が流れるので,この潮に乗せてサシエを沖へ着底させる --- これが,この波止でチヌを釣るベストの方法だと思う。ということは,万一曲がり角に先客が入っていたら,チヌが釣れる可能性はほとんどなくなる。で,場所取りのため6時過ぎに現地着。車を止めた路上から見ると,先客はいない。台車を忘れてきたので,カキの入った大きいバケツを手に持って民家の間を歩くことおよそ3分。カキは目方が20kgくらいあるので,息が切れる。しかもきのう飲みすぎたせいで,体調がめちゃ悪い。曲がり角の下に荷物を置くと,足元がふらつく。ここは足場が高く狭いので,ちょっと怖い。

● 今日の仕掛けは,大型に備えて1.8mイカダ竿を使用。道糸2.5号・ハリス2号・細地チヌ4号。潮は満潮が10時ごろ。備え付けのハシゴを上って釣り座に座り,6時20分ごろ第1投。風はなく,今日も天気はよさそう。潮はまだあまり動いてない。サシエが真下に着底する。この潮じゃ,ちょっとダメか?数投したが当たりがなく,頭がぼーっとする。マジにやばそうなので,ちょっと車に戻って休憩することにした。シートを倒して体を休ませて,気がつくともう7時が近い。そろそろ潮が動き出したか?釣り座に戻ってみると,ちょうどいい感じの潮が沖へ流れている。体調もちょっと回復した。気分を改めてマキエをし,釣り再開。数m沖へ投入したサシエは,潮に乗って釣り座のほぼ正面,はるか沖へ着底する。

● それから15分ほどして,サシエが20mくらい沖へ着底した瞬間に,フワッとした当たり!合わせると,強烈な引き。感触からして,コブダイか?と思った。しかしここは沖目には根はなく,コブダイやアイナメは沖にはあまりいないはず。とにかく,座ってやりとりできるサイズではないので,すぐに立ち上がってリールを巻く。2〜3m巻いたところで,魚の引きが強すぎてリールが巻けなくなった。竿を立てて,竿の弾力で魚の引きを受け止める。長い竿ならこのままの態勢で自然に魚が浮いてくるが,イカダ竿だとそういうわけにはいかないので,ゴツゴツした感触を確かめながらリールを巻いてくる。サシエが沖へ着底しているので,かなり時間がかかる。流れに逆らって巻いてくるので,よけいにキツい。半分くらい巻いたところで,どうもチヌらしい,とわかった。しかし,ハンパなサイズではない。もしチヌなら,今までに釣り上げたことのないサイズだろう。10m近く沖で,水面下にちらっと白っぽい魚体が見えた。やっぱりチヌか?予想どおりデカい!その後また魚が潜ったので竿でためて,ゆっくりリールを巻く。これをバラしたら,夜も寝られんどころじゃない。もう一生,この型は釣れんかもしれん。--- 数m沖でまた浮いてきた。今まで見たこともないサイズ!一見して50cmオーバーとわかった。

● 足元へ寄せて,落としダモを入れる。まだ潮位が低く,操作が難しい。真下に魚を持ってきて,沖目に落としダモを投入し,魚の下へタモを誘導してすくい上げるのがセオリー。しかし,魚のサイズがタモの直径よりデカく,うまく全身が入らない。タモが真下にきた。これは失敗パターン。タモの中へ魚を誘導しようとするのは危険で,下手をするとハリスにテンションがかかりすぎて切れることがある。もう1回やり直し。タモを片手で引き上げて,もう1回沖目へ投入。気が焦る。ここまできてタモ入れに失敗したら・・・。必死にタモを操作して,今度は成功。両手でヒモを持って引き上げる。重い!こんな重たいチヌ,釣ったことがない。魚の入ったタモを波止の内側にどさっと落として,釣り座から飛び降り,手持ちの裁縫用マジャーですぐに検寸。50cmはゆうに越えていて,53〜54cmはある。とりあえず持って来たスカリに入れたが,全然サイズが合わない。すぐに車へ戻り,直径50cmのスカリと金属製のメジャーを持って来た。もう1回正確に測ると,53cm(帰りぎわに測ったら,やっぱり53cm)。口から大量の海草を吐き出した。この時期の主食は海草らしい(後で腹を開けてみたが,カキと海草しか入ってなかった)。肛門は若干赤くなっている程度で,まだ完全なハラミではない。

● 釣れた時刻は7時半ごろで,潮は満ち5分ごろか。今日はこのあとしばらく潮の流れがよく,いかにも釣れそうな雰囲気だったが,あとは全く当たりなし。8時ごろから地元のオジサンたちが散歩に来て,口々に言うのが「こないだも,38cmのチヌを釣っとった人がおったで」「あんた,こないだ38cmのチヌを釣った人か?」。もちろんこれはたか坊さんのことで,それは知っとる人ですよ,と答えると,見かけも道具もよう似とるんで,仲間じゃ思うた,と言われた。しかし,1枚のチヌがそれだけ話題になるということは,やっぱり魚影の濃い釣り場ではないらしい。結局今日は満潮すぎの10時半まで釣って,あのチヌ以外はまるで生体反応なし。1打数1安打。予想したとおり,チヌは釣れた。それに,やっぱり魚は少なかった。大物かボウズか,まさにギャンブル。しかし今日は,自分で見つけた釣り場で,イメージどおりの釣り方で期待したとおりにチヌが釣れて,最高に気分がいい。サイズ的にも,地続きの波止でこのサイズがこれから死ぬまでの間に釣れるかどうか?というくらいの大物。帰って目方を測ったら,2.4kgあった。多分に出会い頭的ではあったが,回数を重ねるうちにこういうラッキーもあってもよかろう。今年はアイナメもチヌも自己記録を更新して,あとは70cmオーバーのコブダイだけになった。いや,もう,言うことなし!

※ このあとレジャックス東尾道店へ魚を持ち込み,魚拓を取ってもらいました。お店の人の話では,死んだら2cmくらい縮むとのこと。魚に丸みがあって魚拓を取ると実寸より伸びるので,差し引きすると拓寸は生きていたときの実寸よりやや大きめ。拓寸54cm。お店に飾ってありますので,お近くの方は見てみてください。

 3/30の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(53cm) 1尾


◆ 2003/3/15(土) どこ?   

〜 オフ会の場所,こっちにする? 〜

● ゆうべ,夜中に雨の音で目が覚めた。土曜日のたびに雨で,もう慣れたっちゃあ慣れたけど,やっぱり雨の中で竿を出すのは辛い。予定より遅く起きて,行き先も決まらず西へ向かう。東へ向かうと田島・横島方面しかないし。雨の中でボウズじゃなおさらキツいし。だいたい,福山方面は過去のデータを見ても3月はほとんど実績がない。今日はしまなみ方面へは向かわず,三原へ。たか坊さんの報告によると須波も多少魚の気配が出てきたらしい。竿を出そうかとも思ったが,雨がまだかなり降っているのでパス。そのまま西へ。忠海 --- 車を止めて傘をさして波止の方へ行ってみたが,足場が悪いのでここもパス。竹原方面とかいろいろ寄り道しながら,安芸津,安浦・・・なんじゃ,結局蒲刈か?いや・・・

● ・・・車を走らせること○○分,市街地を抜け,海沿いに車を走らせ,橋を渡り・・・さらにウロウロ。もう,家を出てから3時間以上経過。なんでこんなトコまで来たんじゃろ。しかし,来たからにはなんか収穫がほしい。途中で雨も止んで,今なら竿を出せる。と,この時点で10時半ごろ。今日は尾道の満潮が9時半ごろ,干潮が午後3時半ごろ。満潮の時合いはとっくに過ぎて,下げ潮を釣ることになる。悩んだ末,「やっぱり,あそこへ行ってみるか」。ほかのメンバーの偵察とか当てにせずに,自力で開拓せにゃな。○○大橋を降りたところから5分ほど。駐車する場所は・・・航空写真を見ると,近くにスーパーがある。とりあえずあそこへ止めるか。

● 左手に釣り場を見ながら通り過ぎ,50mほど行ったところに「藤三」と書いた赤い看板の大きなショッピングセンターが。ここの駐車場の端っこに車を止めて,手ぶらで歩いて偵察に行く。スーパーの駐車場からいきなり釣り竿かついで行ったらちょっとマズそうじゃし。思ったほど距離はなく,徒歩1〜2分で到着。先端に釣り人が固まって入っている。釣り場の写真は,右のとおり。わかる?ちょっと難しいかなー(笑)。

● 「あそこにはうるさい人がおる」という情報を事前に聞いていたので,一応先端に固まっている人たちに挨拶に行く。先端沖向きで投げ竿を並べている人が1人。右手を向いて並んで竿を出している地元のオジサンふうが3人。なんと,全員かぶせ釣り。ていうか,ちょっと違う。エサはカキを使うとるけど,まず竿が長い。3mくらいある。カラはほとんど外して身を出していて,むき身で釣っている人もいる。沈む速度がえらい遅いけど,潮流が全然ないのでそれでもかまわん様子。マキエはあんまりしてなさそう。並んで竿を出しているので,底にサシエが溜まってマキエになるんかも。「なんか釣れましたか?」と聞いてみた。「あっち行け」とか言われるかと思いきや,皆さん愛想がいい。ただ,なーんも釣れてない,とのこと。サビキの親子連れも来た。なんじゃ,これなら竿を出しても文句言われんじゃろ。

● ということで,いったん車に戻った。駐車スペースがないか歩いて回ってみると,このスーパーの隣はなんとかセンターという公共施設で,ここの駐車場にも空きがある。さらに,道路をはさんで右手には空き地があって,車が数台止めてある。駐車禁止の看板もなさそうなので,そこへ止めるのが一番安全かも。車を動かすのがめんどくさいので,今日はスーパーの駐車場へそのまま止めさせてもらうことにした。タダで車だけ止めるのは悪いので,スーパーで弁当を買って車の中で食べる。ちょうど隣に別の車が駐車してくれたので,陰に隠れて素早く道具を出し,釣り場へ。4つ目(一番先端)は常連さんの指定席のようなので,2つ目と3つ目の間(右向き)に釣り座を構えた。なんのこっちゃかわからん人がおったらいけんので,一応名前を出しておきます。この釣り場は,倉橋島・音戸四連桟橋であります。わかっとるわい!(←ひとりツッコミ)

● 釣り場の雰囲気としては,撤去された七連桟橋(その場所に波止が建設中。完成したら,絶対狙い目。入れたらの話じゃけど)とほとんど変わらない。違うのは,潮が流れてないこと。このへんの干潮はたぶん2時ごろのはず。竿を用意したのが11時半ごろ。満ちの潮が流れるかどうかも見ておきたいので,2時過ぎごろまで釣ってみることにして。足元にマキエをして,第1投。--- 深い!ほとんど七連桟橋と同じくらい。10mはゆうにある。15mくらいあるかも。これなら絶対イケるはず。--- 数投目,当たり。合わせると魚は乗ったが,全然抵抗しない。上がってきたのは,煮付けサイズのホゴ(カサゴ)。その後数投は当たりなし。潮が流れないのでサシエを軽くして,着底してから50cmほど持ち上げて誘いをかけてみた。再度の着底のとき,サシエをなめるような小さな当たり。集中して待つと,10秒ほどして手元に「コツン」ときた。気持ちええー。典型的なアイナメの当たり。まあまあの手ごたえで,ジャスト30cm。釣り始めて30分もたってないのに2尾釣れた。これなら干潮までに何匹か追加できるか?と思ったが,その後当たりがピタッと止んだ。30分ほどして場所を数mずらし,仕切り直し。その数投目,フワッとした当たり。またアイナメか?けっこう暴れながら上がってきたのは,良型のホゴ。煮付けにしたら最高に美味そう。この時点で12時半ごろ。

● 結局その後2時ごろまで竿を出したが,あとは当たりなし。2時間半ほど釣って,当たり3回,取り込み3尾。半分以上下げた潮を釣ったことを考えると,時間帯を選べばもっと釣れることはまず間違いない。2時前ごろから満ちの潮が流れ出して,サシエが投入ポイントから2〜3m沖へ着底するようになった。たぶん満ち潮はこういう流れだろう。七連桟橋のように,サシエが着底しないほど速い流れではなさそう。その潮が緩んだときがチャンスと思われるので,やはり時合いは満潮前後か。今日はあちこち釣り座を変えて竿を出してみたが,どこでも条件的には変わりない感じ。4つ目以外の桟橋は空いているので,大勢でも竿出しできる。ホゴが釣れるのは底に根がある証拠で,水深や潮流の条件から考えてもチヌは絶対釣れると思う。この釣り場はちょっとマジに狙ってみたいので,今度の休みにも来てみたい。ここでチヌを一番に上げるのはワシじゃ〜!!(帰りは2時間20分かかったけど)

 

--- ちなみに,蒲刈の向の波止とこの四連桟橋のどっちが好きか?と問われたら,私はこっちですね。足元で釣れるしね。コバさんならびに30日に倉橋へ行かれる皆さん,ここお勧めですよ。その前に,私がチヌを釣って証明してみせましょう。ちなみにこの桟橋,「カキの現地調達」も可能です。干潮近くになると,桟橋付け根の左右の石垣に降りられます。ここにカキがたくさんついてます。はっきり言って,七連桟橋が撤去された今,この四連桟橋が倉橋島随一のかぶせ釣り場でありましょう。ただし,釣期は12〜4月ごろに限られると思われます。5月以降はやめといた方がいいです。去年わたし,七連桟橋で5月の連休に完敗しましたから。

 3/15の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・アイナメ(30cm) 1尾

  ・カサゴ(26・21cm) 2尾


◆ 2003/3/1(土) 上蒲刈島・向フェリー桟橋前の波止   

〜 いきなりランキング・トップってか! 〜

● 天気予報はまたも雨。こんな雨の中をわざわざ行かんでも・・・しかし,今日行っとかんと次回いつ行けるかわからんし。レジャーフィッシングが発売されたら釣り人が殺到するかもしれんし。今日のような天気なら他に釣り人はおらんじゃろうし。というようなモロモロの条件を考慮して,またも行ってまいりました上蒲刈島。結果は・・・アイナメ自己記録更新!さらに,大物ランキングポイント22点上乗せ!という,大満足の結果。明日ここへ行く皆さん,今夜はせいぜい眠れぬ夜を過ごしてください(笑)。

● カキは先週の日曜日に採って海に浸けといたやつを昨日回収。念のためちょっと追加して,竿は仕掛けをセットしたまま車の後部座席に放り込み,ハリス付きのハリを数セット用意(雨が降ると手がかじかんでハリスが結びづらいので)。準備万端で,けさは5時過ぎに起床。まだ雨は降ってない。しかし,車で10分も行かないうちにポツポツ落ち出して,1時間後には土砂降りの一歩手前。モロに雨の中へ突っ込んでいく。しかも風がかなり強そうで,竿を出す頃には低気圧が抜けてくれんかなー・・・と期待したが,7時前に現地に着いたら最悪の天気。車のドアを開けたら押し戻されるくらい,強い風が吹いている。回復するまで待ってはおれんので,カッパを着て荷物を運ぶ。ここは駐車場のすぐ隣で竿が出せるのが有り難い。

● 今日は,現地の満潮がたぶん9時半ごろの大潮。満潮前後が時合いのはずなので,10時ごろまでに勝負をつけたい。竿は2本用意してあるが,最初は1.8mイカダ竿に道糸3号・ハリス2号・チヌバリ4号で,ある程度コブダイも意識したタックルを使用。釣り座は,前回より少し付け根寄りの内側。まだ満潮まで間があるので,潮はビュンビュン流れている。7時過ぎから釣り開始。最初は足元にマキエをして,数投サシエを落としてみた。釣り開始から10分ほどして,最初の当たり。アイナメかと思ったが,33cmのコブダイ。今日は,最初から50cmのデカいスカリを使う。このスカリに見合う魚が釣れてくれよー。

● その後,遠投に切り替えた。潮が速いので,だいぶ左へ流されて付け根近くに着底する。8時までの間に,当たりは3回。2回はコブダイ。ハリス切れでバラシ。もうちょっとで取れそうなのと,全然勝負にならんの。もう1回の当たりは,たぶんアイナメのバラシ。途中でハリが外れた。かなり大きそうな感触だった。8時を回ってもスカリには小学生サイズのコブダイ1尾で,ちょっとマズいな・・・と思っていたら,10mくらい沖に着底したサシエにフワフワッとした当たり!チヌか?合わせる。乗った!うおー!・・・コブダイ。最初はのそーっと泳いでいたが,正面沖へ走り出した。手前の根に突っ込んできたらまずアウト。沖はあまり根がなさそうなので,とりあえず竿でためて,リールを巻かずにしばらく綱引き。ちょっと動きが鈍ったか?というところで巻き上げ開始。こないだのことがあるので,無理はしない。1回目は苦笑いで済むが,2回連続で竿を折ったら誰かに管理人を代わってもらわにゃならん。底を切ったのは確認できたが,途中から手前へ突っ込んできてヤバい状態。どうにか顔を上へ向けて突っ込みをかわし,水面まで上げてきた。ゆうに60cmを超すサイズ。自己記録に近いくらい。タモの直径より魚のサイズがだいぶ大きいので,タモ入れには苦労する。どうにか体の3分の2ほどタモに入れて,引きずり上げる。とりあえず裁縫用の小型メジャーで測ると,64〜65cmといったところか(後で正確に測ったら64cm)。

● これをスカリに入れて,まずはひと安心。せっかく遠征してきているので,あとはチヌかアイナメを土産に持って帰りたい。潮は多少緩んできて,だいぶ正面近くにサシエが着底するようになってきた。しかし,今日は8時から9時ごろにかけてが最悪の天候で,背中を押すような強風が吹いてくる(顔の正面からの風でないだけマシではあるが)。竿先が揺れて当たりが取りにくい。もっとも,この時間帯は当たりは1回しかなかった。着底の瞬間に「コツン!」と手元に伝わる当たりがきたが,空振り。良型のアイナメにまず間違いない。これで今日は,2回アイナメを獲りそこねた。もしかしたら,マサさんが前回バラしたやつかもしれん。ただ,今日はチヌの当たりは全然なし。コブダイも,満潮近くになってからは当たらなくなった。桟橋の方へ見に行ったが,9時半になってもまだ満ちの潮が止まらない。桟橋は満ち潮が止まったときがチャンス。もうちょっと様子を見ることにして,波止の方で黙々とサシエを打ち返す。コブダイの当たりがなくなったので,竿は1.5mにチェンジした。

● そして,ちょうど10時ごろ。さっきと同じ当たり!今度は乗った!よっしゃ,良型!--- 手ごたえ十分。頭を振る引きが手元に伝わる。リールが巻きづらいほど引く。なかなか姿が見えん。ようやく,水面下に茶色い魚体が。おーっと,こりゃ大きい!こないだ釣った36cmより,体の太さがひと回り違う。まさにビール瓶級!興奮しながらタモ入れして,即検寸。ジャスト40cm!(後で測ってもやっぱり40cm)--- 実は,今までのアイナメの自己記録は38cmで,40cmは「夢のサイズ」だった。去年たか坊さんが佐木島で釣り上げた41cmには心底ビックリしたが,このアイナメも,ほれぼれするようなサイズ。釣り情報誌を見ても,40cmのアイナメは数年に一度くらいしかお目にかかれない。いや〜,もう言うことなし!まあ,このポイントの開拓者として,これくらいの役得はあってええでしょう。

● 今日の時合いは,その後の30分ほどだった。潮がほとんど止まって,サシエの着底ポイントもイメージ通り。10時20分ごろ,アイナメがもう1尾。これも,手元に「コツッ!」とくる,良型アイナメ特有の当たりだった。34cm。さらに次投,着底前にフワフワッときたところを合わせると,なにやら軽い引き。中型のアイナメかと思ったら,グレ。ポイント対象の24cmには満たなかったが,この波止はけっこうグレもいそうな感じ。ポイントは,だいたい5〜10m沖。今日はチヌ狙いだったので,沖目を重点的に狙った。その後完全に潮が止まったので,桟橋へ移動。ここで釣り始めて10分ほどして,またもアイナメ。これもさっきと同サイズの34cm。この波止は予想どおり,釣れるアイナメはほとんど30cmがらみから上のサイズ。今の時期でこれだけ釣れれば,これから1か月ほどはかなり期待できる。11時半ごろ車に戻って弁当を食べたら,また雨の中で竿を出すのがめんどくさくなった(潮も下げに入って条件が悪い)ので,結局昼で納竿。このあと,桟橋から南に見える小さい波止ものぞいてみた。ここは下げ潮が波止の回りで渦を巻いていて,とてつもない大物が釣れそうな雰囲気がある。ただ,かぶせ釣りの釣り座は1〜2人分くらいだろう。

● ところで今日は,釣りの途中で月刊釣り情報の記者さんに電話を入れた。今日こっち方面で取材に回っている人がいたら,ここへ寄ってもらおうと思ったので。しかし残念ながら,今日はこのあたりで取材している人はいない,とのこと。その代わり明日は取材に回るそうなので,「明日この波止へうちのHPの常連さんが何人か釣りに来ることになってます」と伝えておいた。そういうわけで,明日この波止で釣る皆さん,取材が行きますので,昼ごろまでに魚を揃えておいてください。そうそう,今日持ち帰ったのは40cmのアイナメのみ。それ以外の魚は,波止の回り一帯にリリースしましたので。

 3/1の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・アイナメ(40・34・34cm) 3尾

  ・コブダイ(64・33cm) 2尾

  ・グレ(22cm) 1尾

 

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